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2008年7月12日 (土)

ルール・ピアノ・フェスティバル2007

マルク・アンドレ・アムランのピアノ・リサイタル。
(2007年6月29日 エッセン・フィルハーモニーホール)
アムランというと超絶技巧、そしてあまり弾かれない珍しい作品を取り上げる
というイメージがあるのだが、ここでは非常に普通の選曲で驚かされる。
ハイドンのピアノ・ソナタ第31番にはじまり、ショパンのピアノ・ソナタ第3番、
そして後半はドビュッシーの前奏曲集第2巻である。
アンコールにアムランの作品で練習曲第7番(左手のための)
というのは、チャイコフスキーの「子守歌」による編曲である。
そしてガーシュウィンの「ドゥ・ドゥ・ドゥ」と「ライザ」
いつもながらの鮮やかさとその鋭い切れ味で快調である。
ライブなので、何もかもが完璧とはいかないが、
しかしショパンの終楽章などはスピード感と迫力が一体になり圧倒的だし、
特にドビュッシーの「花火」における壮絶さなんて、
こんなにすごい演奏はこれまで聞いたことがない。
しかしそれ以上に面白かったのが、練習風景やインタビューを収録した
このリサイタルまでのドキュメント映像である。
アムランの親しみある人柄にふれ、音楽を構築していくまでの作業、
それは実に豊かな発想によって創造されるのであり、
色彩に対するイメージ、作品への深い解釈が語られ、
夢中になって見てしまった。そしてアムランという人が好きになった。
以前からアムランに興味があって、CDは熱心に聞いてきたが、
この映像でずっと近い存在になり、これからもっと聞いていこうと。
素晴らしい演奏、そして貴重な記録である。

DVDR009

「マルク・アンドレ・アムラン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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