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2008年7月24日 (木)

ファビオ・ルイージ

ファビオ・ルイージ指揮シュターツカペレ・ドレスデンで
R.シュトラウスのアルプス交響曲と4つの最後の歌。
後半に歌っているのは、アニヤ・ハルテロス。
2007年5月21-23日の録音である。
夏はR.シュトラウス!ということで大好きなアルプス交響曲。
英雄の生涯のときにも私は絶賛したのだが、
ここでもシュターツカペレ・ドレスデンの響きが最大の魅力。
何て素晴らしい音が鳴りだすのだろう。とにかく感動的だ。
このオーケストラは、本来は非常に渋い音がしていたと思うのだが、
現在の歌心にあふれた音楽は、ファビオ・ルイージの存在が大きいし、
じっくりと聞かせて、細部にまで丁寧に明快な構築がなされているのも
ルイージの特質であると良い点ばかりが結集して、見事な演奏である。
アルプス交響曲に関しては、それほど描写に偏った表現でもなさそうだ。
交響詩のように、もっと映画の中の情景のような、
圧倒的効果を追求する演奏もあるけれど、
ルイージは交響曲として、音楽の内面を表現することに徹している。
細部まで実に表情豊かに創り込まれているけれど、
絵画的に聞こえることはなく、ひとりひとりの奏者に至るまで
音に対して誠実であることに尽きるのである。
でもこういう演奏だと、先ほどの夏に聞くR.シュトラウスという点では、
このルイージ盤は冬に聞いても素晴らしいし、季節は関係なさそうだ。
せっかくなので、まさに夏山登山をイメージさせる
圧倒的効果による「アルプス交響曲」も聞きたくなってくる。

SONY 88697141972

「ファビオ・ルイージ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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