« ヒトラー 最期の12日間 | トップページ | 第1408回N響定期公演 »

2008年9月 2日 (火)

カラヤンの1980年代 25

カラヤンがウィーンフィルを指揮した録音で
プッチーニの歌劇「トゥーランドット」(1981年5月録音)
まず「トゥーランドット」はとにかく素晴らしい音楽で
プッチーニのかなり斬新な音色に陶酔せずにはいられないのだけど
特に弱音を中心とする場面でカラヤンは恐るべき精妙な響きをさせて、
さすがにこだわりの偉大な芸術の完成がここにはあり、感動的である。
でもこのときから早いものですでに30年近くが経過しようとしているわけであり、
現在の感覚からするとカラヤンはやはり重厚な音を引き出していたのだと
全体に壮大な広がりを感じるし、ゆったりとした流れは巨匠の芸といったところか。
プッチーニの作品は、普段そんなには聞かないので
正直あまり詳しくないのだけど、アントニオ・パッパーノとかは
もっと切れのよい響きを聞かせるし、「トゥーランドット」はぜひ聞いてみたく、
バイエルンでドイツの歌劇場になってしまうけれど
例えばケント・ナガノだったなら、どんな響きを聞かせるのか?
なんて考えてみたら、興味は尽きない。
ファビオ・ルイージは以前からプッチーニを指揮しているが、
ドレスデンではR.シュトラウスやワーグナーなどドイツ物が多くて、
プッチーニは取り上げていないのか?どうなのだろう。

カラフをドミンゴが歌って、もちろん最高のキャストということだけど
すごく有名になってしまった「誰も寝てはならぬ」などは
パヴァロッティの方が甘い歌声で何となくいいか?
ドミンゴの方が全体とのバランスはよくって、突出しすぎない点で
その辺はカラヤンの意図が反映されているのか?
やはりカラヤンの影響力は絶大で、すべてはカラヤンを中心に
指揮者の存在を強く感じさせる演奏である。

DG 423 855-2

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« ヒトラー 最期の12日間 | トップページ | 第1408回N響定期公演 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/42361346

この記事へのトラックバック一覧です: カラヤンの1980年代 25:

« ヒトラー 最期の12日間 | トップページ | 第1408回N響定期公演 »