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2008年9月 8日 (月)

カラヤンの1980年代 29

カラヤン指揮ベルリンフィルによるブラームスで
交響曲第3番と第4番。全集はこれで完成。
1988年10月の演奏でカラヤン最晩年の録音である。
交響曲第3番が特に素晴らしい。
カラヤン独特の流麗な表現が冴えわたり、
大袈裟にならない引き締まった部分がこの作品にふさわしい。
隅々にまで細やかな配慮が行き届き、
集中力の充実でもカラヤン全盛期の名演を思わせる。
一方で交響曲第4番は、感情のこもった表現が美しく、
そうした部分には非常に大きな感動をおぼえ、
しかし同時にカラヤンは雄大にたっぷり音楽を聞かせて、
どこを目指したのだろう?という、少しまとまらない印象も。
交響曲第4番における複雑な書法を鮮やかに聞くのであれば、
やはり1970年代の圧倒的完成度は究極の存在である。
ここではカラヤンの指示もあったのだろうが、
ベルリンフィルはより濃密な想いを演奏にぶつけているのであり、
巨匠が最後に到達した境地がうかがい知れる。

DG WEB SHOP CDR494

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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