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2008年10月23日 (木)

チューリッヒ歌劇場2006/2007

BShiで放送されたチューリッヒ歌劇場における公演で
R.シュトラウスの歌劇「アラベラ」。続きで第2幕と第3幕。
指揮はフランツ・ウェルザー・メスト
演出はゲッツ・フリードリヒである。
(2007年 6月19日 チューリッヒ歌劇場)
第2幕の舞台はイメージが変わって、
夜の世界に派手な原色を色彩的に配置して、
マンドリカがみなに振舞う酒、咲き乱れる花、
そして流れるワルツ、退廃的な方向へと導かれている。
しかし衣装は社交界の正装であり、まさに没落貴族。
間奏曲に続いて第3幕はホテルのロビーだが、
家具などはモダニズムの印象だけど、
全体はさらに進んでコンテンポラリーのような
極めて都会的なセンスであり、再び洗練された情景である。
ルネ・フレミングのアラベラが圧倒的存在感。
とにかく素晴らしくって、この輝きって何なのだろう!
一方で妹のズデンカは、後半はますますアラベラの影となっていくが、
しかしその演技でユリア・クライターが実に印象的であり、
会場からも絶賛の拍手が贈られて、最高だ!
ユリア・クライターはこれから注目しよう!
アバドやアルノンクールの「魔笛」に出演しているらしい。
ちょっとした誤解から大事件に発展し、
マンドリカが嫉妬で狂い出すのはまさに喜劇であり、
さらにはズデンカが姉に代わって、マッテオに体を捧げて、
結果、ズデンカとマッテオが幸福に結ばれるという展開など、
たちの悪い芝居だが、ウィーンの貴族はこんなものか?
でも歌劇「アラベラ」は本当によくできた作品であり、
その面白さは、この充実の公演によって堪能できた。
メストが淡々とした表情で実にクールな印象ながら
鮮やかにしなやかに、素晴らしい音楽を聞かせてくれている。

DVDR033/034

「フランツ・ウェルザー・メスト」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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