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2008年11月26日 (水)

ベルナルト・ハイティンク 1

ベルナルト・ハイティンク指揮バイエルン放送交響楽団による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」より楽劇「ラインの黄金」
1988年11月 ミュンヘンのヘルクレスザールで収録

私が高校生だった頃だと思うのだけど、
DGがレヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場で
EMIがハイティンク指揮バイエルン放送交響楽団で
「ニーベルングの指環」が同時にふたつも進行していたのだ。
DECCAもドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団で着手するという
当時はレコード業界も盛大で華やかだった。
残念ながらDECCAのドホナーニ盤は途中で挫折。
「ジークフリート」と「神々の黄昏」は発売されなかったけれど
収録はすべて終わっているんじゃないかって思うのだが
どうなのだろう…DECCAの「お蔵」にテープがないのかな?
でも当時はCDも高かったので、とてもとてもいくつも買えなかった。
それでこのハイティンク盤の復活をずっと待っていたのである。
今年やっとボックスセットで再発売された。
ついに聞きはじめた。私にとっては念願の「指環」である。

同時期だから仕方ないのかもしれないけれど
ウォータンのジェームズ・モリスはレヴァイン盤でも同じ役を歌っている。
細かく見ていくと面白そうだが、同じ歌手が違う役で両方に出演している人も多く
80年代後半から90年代初頭ということで配役がかなり興味深い。
「ラインの黄金」においては、フリッカがマリアナ・リポヴシェク、
アルベリヒにテオ・アダム、ファフナーにクルト・リドルが出演して、
ドンナーがアンドレアス・シュミット、フローがペーター・ザイフェルトというふうに
この二人などは、10年後にはバイロイトの中心的なメンバーとなっているわけで
ハイティンク盤の「指環」は聞きどころも多いのである。

そしてハイティンクの指揮だが、とにかく感動的だ。
どっしりと安定感のある音楽進行は独特のものだけど
「ラインの黄金」のしなやかで美しい輝きの響きを見事に表現している。
力強く引き締まった演奏には渋い貫録も漂っているし、
あまりオペラ的な感覚ではないのかもしれない。
まさに交響曲のような音作りである。でもそれがいいのであり、
私の心に鋭く訴えかけてくる「指環」、これから堪能していきたい。

EMI 5 19479 2

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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