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2008年11月13日 (木)

フランス国立管弦楽団2006/2007

パリのシャンゼリゼ劇場で上演された
ドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」
ベルナルト・ハイティンク指揮フランス国立管弦楽団
2007年6月12/18/20日に収録された映像をBS2で録画。
今日は後半部分の第4幕と第5幕を聞いている。
幻想的な舞台である。ジャン・ルイ・マルティノーティの演出。
マグダレナ・コジェナーの魅力はもちろんだけど
ローラン・ナウリのゴローに感動した。
第1幕で優しく穏やかにメリザンドに接していたゴローが、
しだいにペレアスとメリザンドの関係を怪しむようになり、
第3幕では、幼い息子のイニョルドにふたりの関係を問いただして、
冷静さを失い、暴力的で狂気の心理である。
そしてついに第4幕ではメリザンドに手を挙げ、
自慢の美しい髪をバッサリ切り落とす。
ペレアスとメリザンドの密会現場に乱入して、
ペレアスを殺し、メリザンドにも怪我を負わせ、
第5幕では、瀕死のメリザンドに不義をしつこく問い詰める。
ローラン・ナウリの恐ろしく緊迫感を伝える演技に圧倒された。
そのゴローの存在が極めて現実的な要素を表現しているのなら、
メリザンドはまさに幻想の中にいる不思議な存在なのであり、
コジェナーが夢の中に漂う、淡くとらえどころのない美しい女性を
見事に演じ切っている。さすがなんだけど、本当に素晴らしい。
よく比較されるけれど、この第4幕から第5幕への流れは、
「トリスタンとイゾルデ」だ。しかしこちらは救済がない。
その代わりに新しい命の誕生にすべてが託され、幕が下りる。

DVDR040/041

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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