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2008年11月28日 (金)

ベルナルト・ハイティンク 3

ベルナルト・ハイティンク指揮バイエルン放送交響楽団による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」より楽劇「ジークフリート」
1990年11月 ミュンヘンのヘルクレスザールで収録

ますます精妙に細部にまで鮮やかな表現が冴えわたり、
「ジークフリート」に独特な透明感が素晴らしい。
理想的ともいえる研き抜かれた機能性を駆使して、
第1幕から快調に難なく突き進んでいくのだが、
贅沢なことをいうようだけど、そういうところが
何となく単調な印象を作り出しているような気もして
バイエルン放送交響楽団が巧すぎるのだ!
ハイティンクの要求している音も少し明るさが増してきているようで。
第2幕もハイティンクにしてはかなりきびきびと動き回る様子で
この澱みなく流れるような仕上がりは少し意外な感じ。
第1場のアルベリヒとウォータンのやり取りのシーンはカッコいい!
テオ・アダムはアルベリヒのイメージではない…という意見もあるのだが、
しかし歌としては、さすがに貫録があって、私は聞きこんだ。
「森のささやき」で夜明けの情景も美しい響きだし、
鋭い切れ味が第3場でのミーメの錯乱ぶりを鮮やかに描き出す。
第3幕はそこに雄大さが加わり、「指環」の後半へと
感情の高ぶりを抑えられないのである。素晴らしい!

ジークフリートはジークフリート・イエルザレム。
やはり時期は重なるが、バイロイトでバレンボイムの指揮で
この役を歌っていたときであり、万全の状態である。
さすらい人(ウォータン)はジェームズ・モリス、
アルベリヒ、ミーメ、ファフナーと配役に変更はなく、
第3幕ではブリュンヒルデのエヴァ・マルトンが再び登場。
面白いのが第2幕の森の小鳥でキリ・テ・カナワが出演している。

EMI 5 19479 2

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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