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2008年12月15日 (月)

第1632回N響定期公演

11月のN響定期公演から
イルジー・コウトの指揮による演奏会。
11月15日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
この日は楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2幕の演奏会形式による上演!
そして前半には、前奏曲と愛の死(イゾルデはリンダ・ワトソン)が演奏され
素晴らしい演奏会だ。今さら遅いのだけど、行くべきだった…
イゾルデをリンダ・ワトソン、トリスタンをアルフォンス・エーベルツが歌い、
バイロイトにおけるブリュンヒルデとパルジファルではないか!
N響はすごい顔ぶれを連れてきてしまって!豪華なこと。
そして聞いてみるとイルジー・コウトの指揮が素晴らしく、
こんなにもしなやかに細部まで自在な響きが引き出されるなんて。
そして私が好きなのは、比較的明るい音色が決して押し付けをせず、
もちろんしっかり鳴っているけれど、鳴ればいいというものではない
「トリスタンとイゾルデ」独特の流れを見事に表現している。
ドイツの歌劇場ではワーグナー指揮者として有名だという
本当に感動的な名演で正直ここまですごいとは思わなかった…
リンダ・ワトソンはブリュンヒルデで親しみある声が素晴らしく、
でもアルフォンス・エーベルツはちょっとイメージと違うかなという…
演技が加わるとずいぶん印象も違ってくるのかもしれないけれど、
歌として聞くには、もっと繊細な印象で、感情の変化が欲しい。
前半の何も見えない情熱から追い詰められ、死へとあきらめていく、
わずかな時間の中に幸福と絶望による劇的な展開があるわけで
その点では、何となく一本調子な感じがして…
一方のマルケ王のマグヌス・バルトヴィンソンという人がカッコいい!
第2幕第3場のトリスタンに裏切られたことに苦悩するシーン、
私はここが大好きなので、今回も夢中になって聞いてしまった。
今年、国内でのワーグナー演奏としては、圧倒的なのではないか。

DVDR052

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