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2009年2月24日 (火)

ベルリンフィル2000/2001

クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィルによる
2000年10月3日に行われた特別演奏会で
東西ドイツの統合から十周年を記念した演奏会だと
そういったことがアナウンスされていたのを記憶している。
そしてもう一つ、このコンサートには重要な意味があり、
その7月に胃癌の手術を受けたアバドの復帰最初の公演なのである。
R.シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」で演奏時間は短いが、
仕上りは通常と変わらず非常に気合いの入ったもので
アバドの体調を気遣ってというよりは特別演奏会だからなのだろう…
詳しいところはわからないが、この後11月にはアバドは来日していて、
かなり無理をしていたというのもあると思うのだが、
シーズンを無事に乗り切って、その後も精力的に現在に至るのである。
1998年や1999年というもう少し前の頃、アバドやラトルの「英雄」を聞いて、
あまりの快速ぶりにさすがにちょっと驚きを隠せず、
ほとんどもうこれは付いていけない…という感覚すら抱いていたのだが、
2000年末にこの演奏を聞いたときには、それほど速さは気にならず、
どちらかといえばちょうどいい印象で、私もしだいに慣れてきたのか…
でも現在聞いても急がずに比較的ゆったりとしていると思うのである。
もちろん非常にシャープにテキパキとまとめているので
無用な余韻や恣意的に加えられた間合いなど存在せず
アバドならではの音楽への極めて誠実な姿勢も魅力的だし、
今となってはスタンダードなベートーヴェンともいえるのだが、
20世紀の終わり頃、アバドなどがその後21世紀の方向性を
導いていたのだと今だからこそわかる重要な記録なのである。

CDR517

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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