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2009年2月 3日 (火)

シュトゥットガルト放送2006/2007

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
ブルックナーの交響曲第4番(第1稿 1874)
2007年4月26,27日の演奏会ライブである。
有名なブルックナーの第4番「ロマンティック」であるが、
この1874年の第1稿というのは、現在一般に知られているのとは
ほとんど全く別の作品といってもいいような
特に第3楽章のスケルツォなどはメインの主題も違うし、
この比較は好きな人にはたまらない面白さなのである。
第1稿の存在が広く知られるようになったのは、
1982年録音のエリアフ・インバル盤によってだろうか。
私はずっと最近のデニス・ラッセル・デイヴィス指揮のCDを持っていて
この第1稿がとにかく面白いということはよく知っていた。
そして今回はピリオド解釈のロジャー・ノリントンが挑んでいる。
ノリントンならばこの版を選択するであろうことは
自然な成り行きのような気もするが、極めて鋭いアプローチである。
この第1稿というのは、印象としてはまとまりに欠けて、
しかし多様な要素があふれ出てくるような複雑な造形は実に興味深く、
ノリントンは緊張感ある響きできびきびと鮮やかにまとめ上げている。
ブルックナーの交響曲には抑制が効きすぎの音作りではあるのだが、
この第1稿を聞かせるのには、こうでなくては!という説得力を感じる。
録音も素晴らしいし、これぞ決定盤だ!という凄まじい存在感だ。

Hanssler CD 93.218

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