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2009年2月25日 (水)

ひぐらし寄席 隅田川馬石

今日は夕方から日暮里へ出掛けた。
ひぐらし寄席 隅田川馬石独演会
雨がやんでくれて、助かった。

20090225_2

日暮里駅に少し早く着くことができたので
会場のサニーホールとは反対の方面に出て
谷中の墓地を通り抜け、全生庵まで往復。
夕方薄暗くなって、寂しかったけれど、
三遊亭圓朝ゆかりのお寺である。

予約はしてあったのだが、必死の覚悟で
何とか一番前の中央よりも少し右側の決まった位置を確保!
私はこの角度がお気に入りで。今日はちょっと危うかった…

古今亭志ん坊:鮑のし
隅田川馬石:時そば
隅田川馬石:お富与三郎「茣蓙松」


ついに志ん坊さんに出会うことができた。
私の尊敬する志ん橋師匠のお弟子さんで
ずっと注目していたのだが、噂ではたいへんに評判がよくて…
しかし前座さんはプロフィールに写真がないし…
正確な出演情報もなくて、行く先で偶然に出会うしかなくて
やっと今回聞くことができたのである。
それも「鮑のし」を演じてくれた。なるほど上手い!
話には聞いていたけれど、本当にしっかりしているし、
落ち着いているし、声もいいし、また聞きたい!
志ん坊さんは今後とも注目して、応援します。

そして馬石さんが登場。二か月ぶりです。
開場前にちらっとお辞儀したのだが。
馬石さんはいい!本当にいい~!私は惚れてます。
なんて書いて、落語家として惚れこんでいるので
私が聞きに行って、逃げたり避けたりしないでほしいんだけど。
好きで追っかけている落語家はたくさんいるが、
若手の真打では、馬石さんが一番好きだ!
それはもう、はっきり断言できる。理由なく、すべてが好き。
浅草で富士そばのおいなりさんと天ぷらそばを食べるマクラから
今日の一席目は「時そば」だった。おいしそう!
五代目の小さん師匠が寄席で「時そば」をかけると
近所のそば屋が繁盛したなんて話を聞くが、
ちょっと今日はわかる気がした。晩御飯を食べられないので
開場待ちのときに軽く口に入れてはおいたのだけど、
腹は大丈夫なはずなのに、そばつゆの香りがしてきそうで
ついつい食べたくなってしまったのである。
「時そば」って、落語の定番中の定番だが、私は好きなネタだ。

仲入り後はお富与三郎から「茣蓙松」。
ひぐらし寄席では「お富与三郎」を連続上演していて、
第5回の今回が「茣蓙松」にあたるのだが、
私は「お富与三郎」が大好きで、昨年末の黒門亭での
「お富与三郎」特集で馬石さんの「茣蓙松」を聞いて、
あまりの感動でどうしてももう一度聞きたい!と
今日をずっと楽しみにしていたのである。
「茣蓙松」はお富与三郎でも一番長い場面で
今日もたっぷり一時間の長講だった。
自分でも驚いたのだが、年末に聞いた馬石さんの「茣蓙松」が
きっちり頭に叩き込まれていて、その一言一言が鮮やかによみがえり、
私の中にある「茣蓙松」を確認しつつ、
今日の馬石さんの「茣蓙松」もより深く堪能できて、
ますます感動的で素晴らしい時間だった。
前に聞いたときにも同じことを書いていると思うのだが、
馬石さんの与三郎が何ともカッコよくて、いい男!
そしてお富は色っぽくて、粋に大人の女の振る舞い。
茣蓙松と呼ばれる畳の茣蓙を商う問屋の爺だが、
歳をとりながらもスケベで、一見大店の立派な御隠居に見えながらも
その中身はしみったれで知れば知るほど嫌な奴という。
さらに茣蓙松の使いで与三郎との交渉にあたる伊之助という男だが、
こちらもまた、何というか、恐ろしく嫌味で憎たらしい奴で
言い終わるとヒッヒッヒッって笑う。これが強烈に不愉快で。
このように馬石さんの登場人物の演じ分けの見事さ、
情景描写のリアルな感触に夢中になってしまうのである。
時間がたつのを忘れて、不思議なぐらいにこの世界に引き込まれる。
そして深く入り込んでいくと、一番恐ろしいのは人間だなあ…という。
「お富与三郎」って、本当に聞かされてしまうのである。
次回のひぐらし寄席では、いよいよ「お富与三郎」シリーズ最終回で
佐渡からの「島抜け」である。おそらく「与三郎の死」まで行くのかな?
私は仲入りのときに早速前売り券を購入した。今から楽しみ!
そして次回は雲助師匠がゲストでいらっしゃるそうで、そちらも期待!
馬石さん、今日は素晴らしいお噺をありがとうございました。
また聞きに行きます。これからもいい噺をたくさん聞かせてください。

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コメント

馬石さん、大好きです。
私も富士そばでおいなりさんと天ぷら蕎麦食べようっと。

投稿: ゆり | 2009年2月26日 (木) 22:48

馬石さん、いいですよね~!
わかってくれる人がいてうれしい!
馬石さんの会に行くとお客さんはたくさんいるので
ファンは多いと思うのですが、
私は「馬石さん最高!」って、いつも一人盛り上がりしてたので
わかってくれる人を知り合いの中に発見してうれしいです。

志ん坊さんの「鮑のし」はネタ下ろしだったそうです。
お席亭さんが教えて下さいました。

投稿: たけお | 2009年2月27日 (金) 00:33

昨年馬石さんの住吉踊りを見て一目惚れしました。
踊りってその人が出てくるのですね。
彼は素敵ですね。
もちりん、落語もheart

投稿: ゆり | 2009年3月 4日 (水) 07:56

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