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2009年3月 8日 (日)

バイロイト音楽祭2008

20090308_2

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「トリスタンとイゾルデ」の指揮者
ペーター・シュナイダーの写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「トリスタンとイゾルデ」。
今日から第1幕を聞きはじめた。前半で第4場まで。
近年のバイロイトの指揮者陣でティーレマンの存在感は圧倒的だが、
もちろんティーレマンのリングはこの上なく感動的で
しかしそうした中であえて私の好みにすごく合うのが、
アダム・フィッシャーとペーター・シュナイダーである。
ここでの「トリスタンとイゾルデ」第1幕では、
あくまでも録音を聞いての印象だが、
歌手の歌声に比べるとオーケストラのバランスが少々控えめのようで
しかししっかり聞くと驚異的なしなやかさと流麗な輝きであり
何というか、格の違う、次元の違う仕上がり、完成度なのである。
若い指揮者や全体の方向性としても現代は
音楽を明瞭に角をはっきりと立体的に聞かせようというのを感じるが、
シュナイダーはあえて輪郭をぼやかしているようなところもあり
ワーグナーの音楽における永遠性、彼方への響きにぴったりである。
「トリスタンとイゾルデ」の必死につかもうとしてもすり抜けて、
この不安定さと決してとらえきれない存在、無限への憧れ。
そうはいっても主導動機の扱いや場面の展開ははっきりと浮かび上がり、
さすがに熟練の極みというか、見事としかいいようがないのである。
強引さは全くなくて、肩の力も抜け、音楽は自然体に進行して、
何という自在さであろう。悟りの域にあると私は感じるのだけど。

CDR519/520/521/522

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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