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2009年3月19日 (木)

第91回 柳家小満んの会

今日は午後、関内ホールで講習会があり、
夕方からは同じく小ホールの方で
「第91回 柳家小満んの会」があるという
偶然にも昼に夜に関内ホールで過ごしたのであった。

受講したのは今年秋に施行される「住宅瑕疵担保履行法」の
事業者向け講習会で、この法律が直接関係するのは、
工事を請負う建設会社や工務店であったり、
建売住宅やマンションを販売する宅建業者で
建築士は間接的に関わるわけだけど、やはり知っておかないと…
物件ごとに保険に入るのだが、工事の途中で追加の検査が入るし、
やはり我々も結局は手間が増え、大変になることは間違いない。
建築主にとってもその保険金額が建設費に上乗せされると思うので
万が一の保障が得られる一方で、当面の負担増は確実である。


講習会が終わり、伊勢佐木町の有隣堂に行って本を見て、
それからスターバックスでキャラメルフラペチーノを飲んで、
再び関内ホール、今度は小ホールへ。
少し早かったので入口に私服姿の小満ん師匠がいらして、
挨拶をしたら、あぁ~どうもってにっこり笑って下さった。
この前の日曜日に続いて、連続して出没しています。

三遊亭ありがとう:転失気
柳家小満ん:伊勢詣り
柳家小満ん:鶴満寺
柳家小満ん:樟脳玉


珍しい噺で三席。明るくて賑やかで一気に春だ!という…
ちょっと汗ばむような感じだったが今日の陽気にぴったり。
ネタとしてはありがとうさんが演じた「転失気」の方が面白くって
それは噺そのものに楽しさがあり、たくさん笑える…
小満ん師匠の三席は、何とも地味ながら味わい深い…
即効性のクスグリはすべて排除されたかのような
その魅力は完全に演者の技、話芸によるのである。
小満ん師匠の持ち味がじっくりと伝わってくるネタなのであり、
正直なところ、聴衆も噺よりも柳家小満んを聞きにきているわけで。
要するにハハハと笑うよりもときどきクスクスっと笑って
でも心の深いところにじ~んと感動が広がってくるのである。
そうはいったものの思い出すと面白い場面もたくさんあり、
「伊勢詣り」では春のぽかぽか陽気で眠くって仕方ない八五郎、
昼に夜に居眠り、夢を見ているのだが、大家さんに頼まれて、
長屋で「つり」の見張り番を頼まれる。なぜか外から鍵をかけられ。
その「つり」だが、実は「首つり」死体の見張り番だったのだ。
小満ん師匠はこれがあるからこの噺はみんなやりたがらない…
でも今日はせっかくだからお見せしましょうね…って
手拭いをよって紐にして、首つりでうぇって。面白かった。
長屋の化け猫が登場で死体と八五郎は大騒ぎ、
そのやり取りの楽しさ、明るさ。そこで伊勢音頭を歌い…
続いて「鶴満寺」でも名物のしだれ桜を見物に来た一行。
幇間の一八と寺の権助が大活躍。酒に酔っ払って。
庭を荒らすからと新しい住職は花見客を境内に入れないのだが、
一八は見事に権助を買収。酒は飲めないという権助に酒を勧めて、
すると案の定、悪酔いをした権助が絡んできて、
寝てしまったところで一行は姿を消し、
戻ってきた住職にお小言をくらうのだが、そこで…
後半は歌の噺になり、オチも歌に関連して、
その風流さと引き締まった展開がやはり小満ん師匠だ。
仲入り後の「樟脳玉」は「不動坊」と「反魂香」をミックスした印象。
昔は樟脳を玉にして、火をつけて幽霊火の演出をしたそうである。
「不動坊」では「アルコール」なので後の時代ということなのかも。
大切にしていたお雛様を樟脳で保存していて、
箱を開けると樟脳の香りがして、そこがオチに関係してくる展開。
こちらの登場人物では、金や着物をだまし取ろうとする
ちょい悪の兄いと弟分が勢いのある会話を交わして
そのテンポ感が実に心地よかった。
これらの噺、またぜひ聞きたいな!という。
聞く方は楽しいが、やはり演じるのは難しいのかな…
お見送りの小満ん師匠にお礼を申し上げて
高座を無事に務めあげ、ホッとされたのか、
すごく穏やかな笑顔をされていて、印象的だった。
ありがとうございました。またお伺いします。

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