« バイロイト音楽祭2008 | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »

2009年4月24日 (金)

バイロイト音楽祭2008

20090424

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕第4場
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。
今日は第3幕の前半で第4場の途中までを聞いている。
ここでは入れ替わりでいろいろな登場人物が出るが
そのやり取りは非常に精妙な表現で描かれており、
内面的な心の動きを音楽が伝えてくることも多く、
感動して、夢中になって聞かされるところである。
セバスティアン・ヴァイグレの指揮は透明な感覚で
繊細な表情によって細部までいきいきと語らせ
的確で説得力ある仕上りは素晴らしいと思う。
ワーグナーというと音の厚みが重要であり、
内から湧き起こってくる重厚な感動を求める向きもあるが、
セバスティアン・ヴァイグレの今日的な発想も魅力である。

やはりここで一番面白いのは、第3場のベックメッサーではないかと。
その壊れっぷりはまさに喜劇の核心であり、同時に
カタリーナ・ワーグナーの解釈における前衛性を表現している。
ベックメッサーの動機が哀れに鳴り響いて、
ミヒャエル・フォレの破壊のエネルギーは見事!
この前衛性が第5場の歌合戦における
ベックメッサーの無調音楽へとつながっていく。
通常のとらえ方ならば、音をはずして音痴と考えればいいのだろうが、
ここでは無調音楽を確立する偉大な前衛アーティストなのであり、
それが審査の聴衆にハッキリと拒否されるというのも皮肉である。

CDR529/530/531/532

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« バイロイト音楽祭2008 | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/44773266

この記事へのトラックバック一覧です: バイロイト音楽祭2008:

« バイロイト音楽祭2008 | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »