« 早朝寄席でぼたん・天どん | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »

2009年4月19日 (日)

黒門亭で志ん橋・時蔵

早朝寄席を聞き、鈴本から急ぎ黒門亭へ。
第1部は場所については半分あきらめていたのだが、
開場直後に到着できて、何とかいつもの位置を確保!

第1部 光る二ツ目の会 その66
柳家花いち:桃太郎
三遊亭亜郎:悋気の独楽
三遊亭きん歌:蛙茶番
三遊亭金兵衛:井戸の茶碗
川柳つくし:歌のおねえさん


今日の前座さんは花いちさん。二度目かな?
亜郎さんを聞くのも二度目だが、今日も爆笑!
「悋気の独楽」の定吉の活躍ぶりが最高!
古典の中に新作の感覚が盛り込まれているという
そこにたまらない面白さがあるのだが、よかった!
続いてきん歌さんの「蛙茶番」。完成度の高さでは圧倒的。
元々面白い噺だけど、それにしてもたくさん笑えるし、
きん歌さんの登場人物の描きわけも素晴らしい。
仲入り後、金兵衛さんが「井戸の茶碗」を演じてくれた。
こちらは重厚だ。後のつくしさんも言っていたけれど
長い噺でもあるし、第1部のトリという貫録。
最後につくしさんの「歌のおねえさん」。
ご自身も「ボーナストラックです」って
軽やかな展開で気持ちを楽にしてくれるような
ウクレレ付きの明るく楽しいお噺。
今日の第1部はいろんな要素がそろって、
すごく充実の内容に大満足でした!

第2部
三遊亭多ぼう:寿限無
柳家喬の字:紙入れ
古今亭志ん橋:出来心
林家時蔵:武助馬


第1部の途中から高座返しで
見たことのないきれいな子が出てきて、誰?という。
すると第2部の前座さんで登場は三遊亭多ぼうさんだった。
今日はじめて。めくりを返すときなど、物静かにすごく上品で
しかし高座に上がると満面の笑顔でこれまたびっくり!
別人かな?って思うほど、落語がはじまるといきいきした表情で
かな…と思ったら、マクラは棒読み風というか…
すごい不思議な感覚、時間の流れがスロー!
でも噺に入って、夫婦の会話になるとポンポンはずんで
しかし!名付け親の和尚さんが出てくると再び時間は止まって!
いや!後半、例の「寿限無寿限無…」がはじまると
テンポはだんだん速くなっていって、最後の方は、
息もせずに真っ赤な顔になって、一気に読み上げるという
不思議!芸風?天然?わからない…もっと聞きたい!
時間がたって…思い出すほど、はまっていく…
この不思議ちゃんぶりを続いて登場の喬の字さんも
「計算高い女だ!」って批評していました。
もし計算だったら、本当にすごい作戦でこの芸風には参った!
多ぼうさんはどういうスタイルの落語なのだろう…って考えていたら、
その後は、何がなんだかよくわからず…
喬の字さんは今日9人目の二ツ目さん。「紙入れ」でした。
そして私が大尊敬の志ん橋師匠。先週に続いて。
今日の演目は「出来心」。でも前半部分のみでドジな泥棒をじっくり。
入った家で羊羹を4枚重ねて食べるところ、好きです。
このドジっぷりっが、本当に憎めないというか…泥棒先生は笑える。
後に時蔵師匠のネタ出しで「武助馬」が控えているので
ちょっと軽めな内容にしておいたのか?
仲入り後「武助馬」という噺ははじめて聞いた。
芝居の描写たっぷりの楽しく明るい噺。
予定時刻の16時30分に終演。
第2部はやはり軽めだったみたい。

20090419b

ということで多ぼうさんの不思議をどうしても解決せずにいられない…
そればかりが頭の中を駆け巡り…また聞きたい!

|

« 早朝寄席でぼたん・天どん | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »

コメント

はじめまして。この日の第2部を聴いた男です。
おっしゃるとおり、多ぼうさんには全く意表をつかれました。
まず、童顔の女性だったこと。
ついで、どこかまったりした語りが持ち味なのか、と思っていると、
まくしたてるところもあるし、意図的に不統一にしたのなら、それは大変な技術で、
喬の字さんの評する「計算高い女」というのも半ば冗談にしてもうなづけますが、
多ぼうさんしたら、内なる欲求に従っただけかもしれないし・・・
何にしても不思議ちゃんなのは事実ですね。

投稿: 福 | 2009年4月23日 (木) 06:33

福さん、コメントありがとうございます。
前座さんとの出会い、その距離の近さも
私にとっては、黒門亭の魅力となっているようです。
19日は志ん橋師匠が聞きたくて出掛けたのですが、
多ぼうさんの独特の世界にはまってしまい…
すっかりこの日の主役になってしまいました!
このまま不思議ちゃんが極まっていくのか、
いきなり上手くなっちゃうのか?
この先どうなって行くのだろう?という楽しみな存在で
応援したいと思います。

投稿: たけお | 2009年4月23日 (木) 09:36

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/44727478

この記事へのトラックバック一覧です: 黒門亭で志ん橋・時蔵:

» 神田川 落語会 [センパイのタメ口]
4月25日に行われた「神田川 落語会」に参加させていただきました。 出演者は、林 [続きを読む]

受信: 2009年4月29日 (水) 22:39

« 早朝寄席でぼたん・天どん | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »