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2009年6月18日 (木)

カラヤンの1980年代 30

夏になって暑くなってくるとアルプス交響曲である!
今日はその中でもとっておきの名演で。
カラヤン指揮ベルリンフィルによる1980年12月の録音。
この演奏の特長は、前半のひたすらに雄大な展開。
登山が進むにつれ、驚異的な緻密さと内面的な深まり、
それらは同時に豊かな描写力、美しい風景にも結び付いて、
山頂を制覇する喜び、達成感と感動、その辺は心の情景である。
そして後半の嵐の前における静けさでは、恐るべき神秘性が漂い、
風雨と雷鳴に襲われると何かあまりにも大きい存在に
それが自然の力なのかもしれないけれど、
目に見える自然現象を超えた巨大なものが感じられるのである。
決して越えられないものがあるのであり、過ぎ去るのを待つしかない。
これほどにまで恐怖心を煽る演奏は他にはないのでは…
録音の素晴らしさもあると思うが、隅々にまで表情豊かで
それは現代の明瞭にして克明な演奏形態とは少し違う…
やはりカラヤンの圧倒的な創造活動の結晶なのである。
ベルリンフィルの表現力もあるが、偉大な名演だ。

DG 439 017-2

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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