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2009年6月30日 (火)

扇辰・喬太郎・左龍・市馬

TBS落語研究会で録りためた四席をDVD-Rに保存。
豪華メンバーが大集合!私も大好きな落語家さん。

入船亭扇辰:千早ふる
柳家喬太郎:松竹梅
柳亭左龍:粗忽長屋
柳亭市馬:蒟蒻問答


改めていうまでもなく、とにかく魅力がいっぱい。
ネタはよく知られている一般的な噺ばかりだけど
しかし語る人が素晴らしいと新鮮な気持ちで楽しめる。
左龍さんがさん弥さんのあのエピソードをマクラで紹介!
そそっかしい人のサンプルとして、そこから「粗忽長屋」へ。
お家芸をきっちり!表情豊かな左龍さんがいいなあ。
そして私の大好きな「蒟蒻問答」だけど、
市馬師匠がまた何と素敵な!
悪の登場人物が続々出てくるけれど
そこを汚くしないで心地いい時間が展開!

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2009年6月29日 (月)

歌丸・小遊三・昇太

TBS落語研究会で録りためた三席をDVD-Rに保存。
笑点メンバーが集合!ということでまとめてみた。

桂歌丸:城木屋
三遊亭小遊三:鮑熨斗
春風亭昇太:茶の湯


歌丸さんの「城木屋」は「髪結新三」ということだったのだけど
ここでの「城木屋」は「白子屋」ではなく、元々は三題噺だそうで。
歌丸さんの語りは柔らかで…しかし噺はなかなか渋い。
小遊三さんの甚兵衛さんはかなり与太郎が入ってる。
お馴染み「鮑のし」でもだいぶ違うストーリーだ。
落語研究会なのできちんと「鮑のおじいさん」まで。
そして今日のトリは昇太さん。はじけてるな~!
「落語研究会だけど研究対象にはなりません…」って
ご自身で認めるところから…マクラ長い。面白い。
やっぱり新感覚「茶の湯」で激しい描写。すごい。
こんなお茶会があったら困る…爆笑。恐ろしい。
この「茶の湯」は傑作だ!壮絶な演出。最高!

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2009年6月28日 (日)

黒門亭で小金馬・志ん橋・馬桜

20090628

今日は大好きで尊敬する志ん橋師匠を聞きに
早朝寄席には寄らずにまっすぐ黒門亭へ。
横浜駅のホームに止まっていた「レトロ横濱号」
茶塗りの昔の客車を同じく茶色い電気機関車が牽引。
「小ゑん・遊雀の大井川鐵道の旅」を聞いたばかりで
思わず反応してしまった。ホームは鉄ちゃんだらけ。
それにまぎれて、私も写真を一枚。

第1部
林家はな平:牛ほめ
柳亭市楽:竹の水仙
三遊亭小金馬:柳の馬場
古今亭志ん橋:抜け裏
柳家せん八:富士詣り


今日は知らない噺が連発で新鮮な喜び。
小金馬師匠がマクラでもいっておられたけど
あまりにもバカバカしすぎて、現在では
寄席では聞けなくなってしまった噺を聞かせてくださると…
黒門亭はマニアックなお客さんが多いので…だそうです。
ホラ吹きの按摩さんをお侍が懲らしめるという。
志ん橋師匠も長屋ものだが、はじめて聞く噺。
登場人物たくさんで面白くって、最後は酔っ払いの展開に。
せん八師匠はネタ出しで「富士詣り」だが、この噺もはじめて聞く。
でもわかっていたので一応ネットであらすじは確認しておいた。
第2部の開場前に小金馬・志ん橋・せん八の師匠方が
楽しそうに下りてこられて、志ん橋師匠にご挨拶して、
「今日のは何という噺ですか?」すると「抜け裏」
「はじめて聞きました」と申し上げると
すかさずせん八師匠が「おれでも知らねえよ~」って。
続いて小金馬師匠に「師匠のは何という噺だったのですか?」
すると「やなぎのばば」。えっ?「柳の馬場」だそうです。
「市楽くんも聞いたことないって」、私も「はじめて聞きました」
「だったら、よかった!」って、みなさん優しい師匠方です。
ありがとうございました。三人でどこへ行かれたのかな?
小金馬・志ん橋・せん八というと酒?強い師匠方ですよね。
というか、いま調べたら、お三方とも昭和57年真打昇進。
同期といえるのか?普段から仲がよろしいのでしょうか?
続いて市楽さんも出てこられて、お疲れさまでした。
もう「竹の水仙」なんだ。二ツ目になって半年ちょっと?
市朗さんのときに聞いて以来、昇進後は今日がはじめて。

第2部
林家はな平:初天神
柳家喬の字:夏泥
松旭斎美登:マジック
鈴々舎馬桜:白子屋政談 二


第2部は馬桜師匠の「白子屋政談」
前回は聞いていなくて、今回はじめてだが、
すごくよかった!感動的だった。
馬桜師匠なので、その語りも素晴らしいのだけど、
こういう聞かせる噺は大好き。
一般的には「髪結新三」で知られるのか?
もしかしたらこれから後半に進むと
大岡裁きの場面も出てくるのかも?興味深い。
前半に喬の字さんが「夏泥」。「置き泥」かな?
暑いから開けっ放しに蚊よけに根太板を燃やしているという…
というと「夏泥」でしょうか?泥棒が刃物を出すと
逆に無一文の大工は「殺せ~殺せ~」と泥棒を脅迫。
その「殺せ~殺せ~」がよかった!喬の字さんも
私はちょっと年上ですが、現代っ子なので…
無理に江戸っぽくなくても少しは現代の空気があっても
かえってその方が親しみを感じる場合もあります。

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2009年6月27日 (土)

シューベルトの歌曲 30

少し前にペーター・シュライアーのシューマンを聞いたが、
続いてシューベルトも聞きたくなってしまって、
歌曲集「冬の旅」D.911を久々に出してみた。
シューマンはクリストフ・エッシェンバッハのピアノだったが、
こちらはスヴャトスラフ・リヒテルでドレスデンでのライブ録音。
1985年2月17日、ゼンパー・オーパーで収録。
聞けば聞くほど感動的である。ペーター・シュライアーも渋い。
じっくりと歌いこんで、囁くような歌声から激しい叫びまで
実に豊かな表現力である。こうした音楽性は、
リヒテルのピアノによって引き出されている部分は多い。
基本的にシンプルな音色、穏やかで優しさに満ち、
モノトーンな世界に柔らかい光とかすかな色彩を加えて
何と美しいピアノの響きなのだろう。
淡白で強弱も抑制させていながら、その深まりは圧倒的。
ここまで力が抜けていると独特な仕上がりとなってくるが
リヒテルのシューベルトが格別の素晴らしさであることは
今さらいうまでもなく、この「冬の旅」も極められている。
この録音はあまりメジャーではないかもしれないけれど、
本当に貴重な記録を残してくれたなと私は思っている。

PHILIPS 432 174-2

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2009年6月26日 (金)

小ゑん・遊雀 SLの旅

この二週間ちょっと、共同住宅の計画案づくりで
毎日こもって、ずっと図面描きだったので
今日の午後、提出してきて、夜は久々にのんびり。
癒されたくなったので落語である。
と思ったのだけど、ちょっと一味変えて…
さらに癒しの効果は抜群の小ゑん師匠!
ラジオデイズからダウンロードした
「小ゑん・遊雀の大井川鐵道SL列車の旅」
2007年10月31日に落語界では有名な鉄ちゃんの
柳家小ゑん、三遊亭遊雀のお二人が
大井川鐵道のSLを乗りに出かけて
車内で収録された鉄道の旅の録音。
これがいい~!話が楽しいし、
車内の音風景が独特の素晴らしさ。
この企画、続編はないのかな…もっと聞きたい。
小ゑん師匠が大好きなので
「小ゑんと行く鉄道の旅」があったら行くね!
小ゑん師匠は落語も最高に面白いけど
普段の何気ない話も圧倒的に魅力的!

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2009年6月25日 (木)

ムターのメンデルスゾーン

先日BShiで放送された「ムターのメンデルスゾーン」
これはDGのDVDではないか!という。
ムターでも近現代作品ならば喜んで聞くのだけど、
バルトーク、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチならば…
こういうメンデルスゾーンとかだとつい省略してしまうのだが、
NHKで放送してくれたので、たいへんありがたく
早速見せていただいている。素晴らしい映像に感謝。
最初にヴァイオリン協奏曲で2008年3月のライブ。
クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
後半は室内楽で2008年9月の演奏。
ウィーン楽友協会のブラームス・ザールで収録された
ピアノ三重奏曲第1番とヴァイオリン・ソナタ。
ピアノがアンドレ・プレヴィン、チェロはリン・ハレル。
プレヴィンのピアノが実に素晴らしい。
ちょっとアバウトな感じもあるけれど、
力が抜けて、自在に躍動する音楽に感動。
ベーゼンドルファーのピアノを使用していて、
音の粒が独特に際立って、この美しい輝きは、
いつもながらプレヴィンならではの音色である。
そしてリン・ハレルのチェロも何とも好きだ。
ムターもハレルも弦楽器はすごく気合入っている。

DVDR111

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2009年6月24日 (水)

マーラーの名盤たち 6

今日はシノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団で
マーラーの交響曲第6番を聞いている。
このCDも出すのはものすごく久しぶり。
私はマーラーの交響曲では第6番が一番好きなので
CDや放送からの録音など、とにかくたくさん集めているが、
何しろはじめて聞いてみたのが、このシノーポリ盤だった。
正直なところ…中学生には難解で全体像を把握するのは無理?
その後、ずっと聞きまくって、現在に至るのである。
今では間違いなく最も頻繁に聞いているのは、この第6番。
この演奏は1986年9月の録音でシノーポリによる
マーラーの交響曲全集の第3弾だったと思う。
改めて聞いてみるとやはり恐ろしい集中力による大熱演。
各楽章の演奏時間をみると(25.08/13.33/19.48/34.28)で
全体では何と93分にも及ぶという…
最も時間がかかっている演奏なのだが、
聞いたときに遅さというのが全く感じられない。
ヤルヴィ盤やブーレーズの速いときなどは73分ぐらいという
20分近い開きも存在してくるのだけど、
やはりシノーポリの緻密なディテール処理と
大胆に踏み込んでいく鋭い表現によるものか。
この頃のシノーポリは強烈だったな!って再確認。

DG F66G 20171/2

「ジュゼッペ・シノーポリ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月23日 (火)

ノリントンのモーツァルト 6

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
モーツァルトの交響曲6枚組ボックスからついに最後の一枚。
交響曲 第28番 ハ長調 K.200(2006.9.14)
交響曲 第32番 ト長調 K.318(2006.9.15)
交響曲 第31番 ニ長調 K.297 「パリ」(2006.9.7)
交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」(2006.9.14)
モーツァルトの中期の交響曲が集められていて、
後半にはニ長調で書かれた2つの交響曲が並んでいる。
作品そのものも若々しい活力に満ちた作風であるし、
ノリントンのこのシリーズでの独特の弾力に満ちた運動性、
そして古典様式における優雅な響きが心地よい。
「パリ」の華やかな輝きにも圧倒されるけど、さらに
締めくくりの「ハフナー」終楽章におけるプレストが鮮やかに決まる!

Hanssler CD-No.93.230

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2009年6月22日 (月)

第1648回N響定期公演

5月のN響定期公演から尾高忠明の指揮による演奏会。
前回の5月15日の公演ではエルガー・プログラムだったが、
こちらはブラームスの大作2曲が並んだコンサート。
ネルソン・ゲルナーの独奏でピアノ協奏曲第2番
そして後半には交響曲第2番が演奏された。
5月20日にサントリーホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
ピアノ協奏曲のネルソン・ゲルナーは、
特別に個性的な印象ではないけれど、ストレートで
むしろそうしたところに私は好感をもつ。
音も美しいし、たっぷりと鳴っている。
そして尾高忠明指揮のN響が素晴らしい。
交響曲もスタンダードだが、この感動である。
表面的な効果は、結局は表面的なものでしかなく、
そういう次元ではない、深いところから音楽が響いてくる。

DVDR110

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2009年6月21日 (日)

マーラーの名盤たち 5

私がはじめて買ったマーラーのCDは、
ジュリーニ指揮ベルリンフィルによる大地の歌
ちなみに続いてシノーポリ指揮の第5番
次がアバド指揮の「巨人」(シカゴ交響楽団)
バーンスタイン指揮の第7番、第9番、…
これらはみんなひと時代昔の1980年代の録音だが、
当時は最新盤で話題のディスクだったのである。
ジュリーニの大地の歌は1984年2月の録音。
素晴らしい演奏だ。私が今も大地の歌が好きなのは、
原点を振り返っていけば、このCDとの出会いがあったから。
最近の演奏のようなメカニックなディテールではないけれど
隅々にまで心がこもっているような…その色合いも濃厚で
基本的にジュリーニは、端正で誠実な音楽を聞かせる人だけど
この大地の歌は強い想いが感じられる演奏である。

DG F35G 21015

「カルロ・マリア・ジュリーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月20日 (土)

五六の会でさん弥・右太楼

上野駅から池袋経由で埼京線の板橋へ。
五六の会!さん弥さんと右太楼さん。
やっぱり早く着きすぎで開場の20分前。
いきなりさん弥さんに会えて、
「まだお早いですよ~」って。
はい、お待ちいたします。
少しして右太楼さん!こんにちは~
さらに!今日の前座さんは朝呂久さんだ!

春風亭朝呂久:狸札
柳家さん弥:強情灸
柳家右太楼:黄金餅
柳家右太楼:四段目
柳家さん弥:青菜

朝呂久さんは面白い!今日は「狸札」
さん弥さんに「スリリング」っていわれてましたから…
先週も今週もさん弥さんは何だかすごく元気で
「強情灸」も盛り上がったし、「青菜」も面白かった。
「青菜」の後半、押入からおかみさん登場の場面、
押入が爆発で飛び出してくるという…何と破壊的な!
そして今日の右太楼さんは最高だった!
今まで聞いた中でも圧倒的に一番だ。
「黄金餅」が権太楼師匠からの宿題だそうで
たくさん稽古したんだろうな…聞き惚れた。
芸の上達も著しいのでは!という感動の一席。
その勢いで「四段目」もとにかくよかった!
五六の会がすごいことになってきています。
次回は8月23日(日)18:30~
会場はハイライフプラザいたばしです。

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黒門亭で天どん・菊千代

昼間は黒門亭に夜は五六の会という一日。
何となく早めに動いて、実際にすごく早い到着で
しかしそれでも3番だった。上には上がいます。
出演はないけど会場準備でちよりんさんが大活躍。
今日は第1部「光る二ツ目の会」に出演の4人以外にも
途中で初花さんが登場、第2部の番頭さんが朝太さんで
たくさんの二ツ目さんに会えた黒門亭だった。


第1部 光る二ツ目の会 その69
春風亭ぽっぽ:動物園
柳家さん若:悋気の独楽
三遊亭窓輝:八五郎出世
桂笑生:袈裟御前
三遊亭天どん:棒鱈


今日の前座さんはぽっぽちゃん。
上手いんだな!ネタも豊富だし。
特に第2部で「やかん」の講釈の場面は感心するばかり。
さん弥さんの弟弟子でさん若さんの応援!
「悋気の独楽」の定吉のキャラはすごく好きで
面白くって、笑って笑って、楽しませてくれる噺。
定吉のどこか大人びて生意気なところを見事にさん若スタイルで。
窓輝さんと笑生さんという来年春の真打昇進組が登場!
そして今日のお目当て!天どんさんがトリで「棒鱈」。
脱力系で屈折した発想が面白すぎる天どんさん、
「棒鱈」なんだけど、まるで新作みたいに
生まれ変わったように新鮮な感覚で聞かせてくれる。
面白かった。天どんさんはすごいな~大好きな噺家さん。

20090620a

第2部
春風亭ぽっぽ:やかん
春風亭正朝:祇園会
金原亭馬好:ちりとてちん
古今亭菊千代:星野屋


第2部は出演順が変わって正朝師匠が先に登場。
「祇園会」という噺ははじめて聞いたが、
優雅な京都人に向かって江戸っ子が啖呵を切るところ
鮮やかに決まって、すごかった!思わず拍手が起こり!
馬好師匠が昭和30年代の町中の風景を話してくれて、
興味深かったのだけど、さらに「ちりとてちん」。
そしてトリは菊千代さん。「星野屋」よかった!
この噺は星野屋の旦那とお花さんのやり取りで
特にお花さんの印象で噺の仕上がりが決まってくるので
その辺はさすがなんだけど、それにしてもぴったりだった。
お花さんはかわいいとこもあるんだけど、
性悪女というよりは、か弱くって、生きるのに必死で
それに対して星野屋の旦那はかなりの激怒で
もしかしたら女性目線の「星野屋」なのかな。
私は菊千代さんの「星野屋」はお気に入り!

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黒門亭が早く終わったので、上野をちょっと散歩。
燕路師匠とすれ違って、鈴本の前を通ると
ちょうど追い出し太鼓でご機嫌のお客さんが出てきたところ。

20090620c

不忍池のまわりを歩いて、蓮が見事で
美術館の近くを通って、上野駅に出た。

20090620d

前川國男の設計による東京文化会館だが、
カッコいいなあ!改修工事をしているとはいえ
約50年前のデザインに古さは一切感じられず。

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2009年6月19日 (金)

マーラーの名盤たち 4

ハイティンク指揮ベルリンフィルによる交響曲第4番。
1992年6月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
久しぶりに聞いてみたいと思っていた演奏である。
でも改めて現在の感想だが、当時とあまり変わらなかった。
まず感じるのが、ハイティンクが非常に丁寧に音楽を扱っていて
美しい音色と優美な表現によって全体に穏やかな印象。
すごく心地よいのだけど、ちょっと甘すぎる気もして、
ノリントンのときもエッシェンバッハときも書いたが、
天国と地獄、それとも天使と悪魔か…対立する要素を際立たせ
恐怖があるから優しさは幸福に感じられるのであり、
それを乗り越えた先に救いが与えられるのであって、
もうちょっと刺激も欲しいところ…贅沢なこと書いているが。

PHILIPS 434 123-2

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月18日 (木)

カラヤンの1980年代 30

夏になって暑くなってくるとアルプス交響曲である!
今日はその中でもとっておきの名演で。
カラヤン指揮ベルリンフィルによる1980年12月の録音。
この演奏の特長は、前半のひたすらに雄大な展開。
登山が進むにつれ、驚異的な緻密さと内面的な深まり、
それらは同時に豊かな描写力、美しい風景にも結び付いて、
山頂を制覇する喜び、達成感と感動、その辺は心の情景である。
そして後半の嵐の前における静けさでは、恐るべき神秘性が漂い、
風雨と雷鳴に襲われると何かあまりにも大きい存在に
それが自然の力なのかもしれないけれど、
目に見える自然現象を超えた巨大なものが感じられるのである。
決して越えられないものがあるのであり、過ぎ去るのを待つしかない。
これほどにまで恐怖心を煽る演奏は他にはないのでは…
録音の素晴らしさもあると思うが、隅々にまで表情豊かで
それは現代の明瞭にして克明な演奏形態とは少し違う…
やはりカラヤンの圧倒的な創造活動の結晶なのである。
ベルリンフィルの表現力もあるが、偉大な名演だ。

DG 439 017-2

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月17日 (水)

パリ・オペラ座 2008/2009

今シーズンのパリ・オペラ座の公演で
ヤナーチェクの歌劇「利口な女狐の物語」
デニス・ラッセル・デイヴィスの指揮で
アンドレ・エンゲルの演出による舞台。
女狐ビストロウシカにエレナ・ツァラゴワ
雄狐はハナ・エステル・ミヌティルロ
森番にはユッカ・ラシライネンが出演。
2008年10月に収録された映像で
BShiで放送されたものを録画して観ている。
ヤナーチェクが大好きなのだが、
「利口な女狐の物語」は組曲では聞いていたけれど
今回はじめて全曲を聞くことができた。
素晴らしい!ヤナーチェクは何て美しい音楽。
エレナ・ツァラゴワの女狐が大活躍で一番だけど
やはりユッカ・ラシライネンの森番に私は注目。
人間と動物、昆虫、植物、自然、感動的な作品である。

DVDR109

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2009年6月16日 (火)

ノリントンのモーツァルト 5

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
モーツァルトの交響曲6枚組ボックスから今日は5枚目。
交響曲 第19番 変ホ長調 K.132(2006.9.13)
交響曲 第34番 ハ長調 K.338(2006.9.13)
交響曲 第36番 ハ長調 K.425 「リンツ」(2006.9.15)
ここではハ長調の2つの交響曲が並んでいる。
堂々とした響きが冴えわたり、力強い存在感は喜びである。
私的には、特に第34番の勢いある運動性に圧倒された。
第36番「リンツ」もやはり名曲。均整のとれた音の構築、
ハ長調の広がりある響きは、格調高い造形を創造し、
同時にモーツァルトの微妙なニュアンスが
色彩の揺れ動きを生み出していくという…素晴らしい!

Hanssler CD-No.93.230

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2009年6月15日 (月)

第1647回N響定期公演

5月のN響定期公演から
尾高忠明の指揮による演奏会。
お得意のエルガーの作品が並び
チェロ協奏曲と交響曲第2番が演奏された。
協奏曲での独奏はロバート・コーエン。
5月15日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
どちらもエルガーの傑作で感動的だ。
尾高忠明の響きは明るく、無理のない展開に
さすがに理解が深く、手慣れているのだなって。
チェロ協奏曲は名曲中の名曲で広く親しまれているが、
私はこの交響曲第2番が大好きでやはり素晴らしい!
エルガーはもっと聞こうと思っているのだけれど
なかなか機会も少ないし、どうしても…
しかしもっと聞かないとダメだな。

DVDR108

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2009年6月14日 (日)

朝也の会で朝也・左吉

上石神井から御徒町へ戻ってくると
結構ギリギリになってしまって…
夜は「朝也の会」へ。落語協会の稽古場にて。
「朝也の会」はずっと行きたかったのだけど、
日曜の夜、東京にいないといけないし、
なかなか予定が合わなくって、やっと聞けた!

春風亭朝也:代書屋
初音家左吉:たがや
春風亭朝也:公家でおじゃる
春風亭朝也:質屋庫


まずは「代書屋」が今回のネタ下し。
「代書屋」は面白くって、大好きな噺だ。
続いて初音家左吉さんがゲストで登場。
はじめて聞いた。お会いするのも完全に今回がはじめてかも。
「たがや」は季節感があるし、情景も広がって、こちらもいい噺だ。
そして仲入り前にもう一席。朝也さんが新作を!珍しいの?
これが面白い。最高!「公家でおじゃる」って、題名だけ知っていた。
本当に面白くって、奇想天外なストーリー。実は一番よかったかも。
そして今日のトリは、これもはじめて聞くが「質屋庫」。
題名は知っていたけど、朝也さんはいい噺を聞かせてくれる!
夢中になって、噺に引き込まれて、真剣に聞いてしまった。
怪談でもないけど…でも夏に聞くにはいいなあ!
以上、本日12席、疲れました。

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上石神井駅前でさん弥・風車

御徒町でゆっくり食事をして、
山手線と西武新宿線で上石神井へ。
居酒屋さんで開催の上石神井駅前寄席。

鈴々舎風車:居酒屋
柳家さん弥:不動坊
柳家さん弥:あくび指南
鈴々舎風車:大山詣り


風車さんの居酒屋の小僧さんは最高!
「大山詣り」での勢いのある口調にも惚れ惚れした。
今日のさん弥さんは何だか元気でやりやすかったのかな。
前回の浦和に続いて「不動坊」が聞けた!面白すぎ。
そして今シーズンお得意の「あくび指南」。
終演後、さん弥さんに挨拶をして、急ぎ再び御徒町へ。

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早朝寄席でわさび・つくし

わさびにつくしって…落語聞かない方には何のこと?
って、思われちゃうんだろうけど、あえてここは…
一之輔さんが圧倒的なので、みんなが絶賛なので
私も同感ですが、題名はわさびにつくしにしました。
今日は午後、上石神井にさん弥さんを聞きに行くので
その前に午前中は鈴本の早朝寄席にお出掛け。
すごい行列。入ったら前の方はみんな埋まっている。
二列目の真ん中に空いている席を発見して席取り。


柳家わさび:やかん
金原亭馬吉:鮑のし
川柳つくし:唄のお姉さん
春風亭一之輔:青菜


今日のメンバーは豪華で行列もやむを得ず…
その中でわさびさんは前座時代の「生ねん」の頃以来だったので
実は大注目だった。自信なさそうな弱気のマクラから
噺に入ると勢い加速で後半の講釈で燃え上がるという
わさびさんはいいキャラ!お馴染みの「やかん」は面白かった。
そして馬吉・つくし・一之輔という大好きな噺家さんが並んでいる。
つくしさんの「唄のお姉さん」は今日で二回目!面白い。
一之輔さんの「青菜」が貫禄すら漂う…さすが!
きっちり演じているのに実は一之輔流のアイデア満載!
細かい表情や一言一言、描写が緻密ですごくよかった。
お見送りに馬吉さんが登場。

20090614_2

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2009年6月13日 (土)

モントリオール交響楽団2008/2009

ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団の最新盤で
マーラーの大地の歌を聞いている。
テノールはクラウス・フローリアン・フォークト、
最近では珍しくないが、偶数楽章はバリトンが担当していて、
クリスティアン・ゲルハーヘルが歌っている。
今年の1月13日と14日にライブ収録されたが、
クラウス・フローリアン・フォークトの楽章に関しては、
歌とのバランスがうまくいかなかったのか?
翌15日には管弦楽部分を再度収録して、
2月15日にミュンヘンのスタジオで
フォークトの歌のみ、改めて録音が行われた。
囁くような歌声なので微妙なのかもしれない…
しかし感動的だ!何でこんなにいいのだろう…
マーラーはずいぶん聞いているけれど、
大地の歌はこのところ聞いていなかった気がして、
ちょうど聞きたかった頃によいタイミングなのかもしれないけど、
ケント・ナガノの透明な響きは明るく輝いて、
細部まで丁寧に繊細な表現は最高の仕上がりである。
クラウス・フローリアン・フォークトの歌声が心地いい。
でも大地の歌では、はじめての印象でこういうイメージはなく、
しかし私は、バイロイトの「マイスタージンガー」で
ワルターを歌うこの声にすっかり慣れているので
うっとり聞いて、いいではないか!って。
これなら…イアン・ボストリッチでも行けるということ。
クラウス・フローリアン・フォークトとクリスティアン・ゲルハーヘルで
現在、最も人気のある若手スターを起用しているわけだが、
大地の歌という点では、ケント・ナガノはかなりの実験を試みていると
賛否両論は出てくるのか?私は大いに気に入ってはまっている。
それにしても大地の歌は何て素晴らしい音楽なのか…
たまに聞くとこれがまた、ぐっと来てしまって、心にしみる。
ケント・ナガノの指揮による大地の歌に関しては、
1999年のザルツブルク音楽祭におけるウィーンフィルとの演奏
そしてベルリン・ドイツ交響楽団2000/2001における演奏と
私が聞くのは今回で3種類目になるのだが、
現在のケント・ナガノを知る重要な機会でもあり、
素晴らしすぎる。今年の最高の一枚となるのでは。

SONY 88697508212

「ケント・ナガノ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月12日 (金)

カラヤンの1970年代 13

今日はモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」。
カラヤン指揮ウィーンフィルによる1978年4,5月の録音。
フィガロをヨセ・ファン・ダム、スザンナをイレナ・コトルバス、
そしてアルマヴァーヴァ伯爵をトム・クラウセ、
伯爵夫人をアンナ・トモワ・シントウ、
ケルビーノはフレデリカ・フォン・シュターデ、…
というふうに当時のベストの配役が集められているのだろうか。
音楽は楽しいし、歌手もいきいきと表情豊かに歌っていて、
しかしそこでカラヤンは、決して崩してしまうことはなく、
格調高さまで感じられる端正で引き締まった造形、
あくまでもスタイリッシュな姿勢を貫くのである。
堂々とした構えがそびえ立ち、威厳に満ちた響き、
ベームもカラヤンもこの時代の特長なのだろうか。

DECCA 475 7045

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2009年6月11日 (木)

ウラディーミル・アシュケナージ

アシュケナージの少し前に発売されたCDで
ベートーヴェンのディアベッリの主題による変奏曲。
2006年7月29日から8月2日にかけての録音。
発売当時も欲しい、そしてずっと買おうと思っていたのだけど、
何となく時期を逃してしまって、これまで遅れていたのが、
先日特価セールのコーナーで発見して、かなりの安い値段が!
今回は早速手にとって、迷わず買ってきた。
アシュケナージ独特の運動性がいきいきと心地よく、
現在だからこその思い切りのいい迫力あるフォルテ、
楽観的に前向きな表現は内向的よりは発散の方向だが、
全体に大らかな音楽性を示しつつも
細部までじっくり描きこまれているのは魅力である。
そしてこの作品ならではのユーモアのセンスだろうか。
アシュケナージのピアノ・ソナタに関しては昔から有名だが、
ディアベッリの主題による変奏曲を充実の演奏で
素晴らしい録音に残してくれたことは喜びである。

DECCA 475 8401

「ウラディーミル・アシュケナージ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月10日 (水)

バイロイト音楽祭2008

20090610_2

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」のリハーサル風景。
ブリュンヒルデ役のリンダ・ワトソン、
そしてジークムント役のエントリク・ウォトリヒ。
中央にいるのが演出のタンクレッド・ドルストである。
ということは、場面は第2幕の後半であろう。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から
楽劇「ワルキューレ」を最初に一度通して聞いてみた。
トラック設定のための各場の位置の確認で
詳しくは来週以降…もしかしたら再来週か?
じっくり改めて聞くので、今日は全体を把握した程度。
ティーレマンの指揮は「ワルキューレ」になると
ますます豪快さと力強さが増しているようである。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月 9日 (火)

ノリントンのモーツァルト 4

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
モーツァルトの交響曲6枚組ボックスから今日は4枚目。
交響曲 第22番 ハ長調 K.162(2006.9.8)
交響曲 第33番 変ロ長調 K.319(2006.9.12)
交響曲 第38番 ニ長調 K.504 「プラハ」(2006.9.10)
第22番と第33番は通常の聞き方で自然に聞けるのだけど
第38番「プラハ」が強烈に刺激的でこれは面白い!
冒頭の悲劇的な叫びなど、まるで「ドン・ジョヴァンニ」のようで
あまりの凄さにびっくりしてしまった。心えぐられるような迫力。
一方で第2楽章などは実に軽やかに、この流麗さは心地よく、
終楽章は再びティンパニ炸裂、鮮やかなメリハリに感心するばかり。
ちょっと「プラハ」はやりすぎかな?って、思ってしまうけれど
でも今どきこれぐらい!ノリントンには期待しなくては。
第33番も大好きな交響曲で魅力的な演奏だが、
やはりこのCDは何といっても「プラハ」でしょう。

Hanssler CD-No.93.230

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2009年6月 8日 (月)

第1646回N響定期公演

5月のN響定期公演からオリ・ムストネンの
指揮・ピアノ・作曲による演奏会。
最初にムストネンの作曲による「3つの神秘」
続いてベートーヴェンのピアノ協奏曲では独奏を務めた。
ニ長調の協奏曲で、この作品はヴァイオリン協奏曲を
ベートーヴェン自身がピアノ版に編曲したものである。
後半はシベリウスの交響曲第6番と「フィンランディア」。
5月9日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
ベートーヴェンのこの協奏曲はたまに聞く機会があるが、
やはり珍しく、面白いとは思うのだけど、
というのはベートーヴェンがピアノに直すとずっと複雑な印象で
得意のピアノでより作曲の意図に近いものが表現されているのか?
でも普通にヴァイオリン協奏曲で聞いた方がいいかな。
そしてシベリウスだが、私は大好きなので
特にこの交響曲第6番などは最高である。
明るく牧歌的でありながら、その緻密さもたまらない。

DVDR107

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横浜の風景から 35

20090608

今日は午前中、横浜に出掛けて、
関内駅から日本大通りの方に行ってきたのだが、
すると私はときどき寄ってくる場所があって、
石井和紘の設計による「同世代の橋」。
私が以前に勤務していた設計事務所の作品で
さらに昔の1984年ぐらいの建築だと記憶している。
鉄骨の錆がちょっとひどいけど、今もちゃんとあってよかった。
この辺を通ると必ず見に寄ることにしている。
前に行ったときにも「横浜の風景から 6」で取り上げていて
前回は2006年7月12日か…早いものでもう3年。

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2009年6月 7日 (日)

日本橋亭で隅田川馬石

黒門町を後にして、末広町から銀座線に乗って三越前へ。
夜はお江戸日本橋亭にて、馬石さんの独演会だ!
日本橋夜のひとり噺 第二夜 隅田川馬石の会
黒門亭が終わって、そのまますぐに行ったので
さすがに早すぎるか?どこかで暇をつぶすか?
とりあえず行ってみたところ、もう並んでいる。
それならこのまま待つかと私は5番目。
開場時間まで50分、開演までは80分という早さ!

入船亭辰じん:子ほめ
隅田川馬石:安兵衛狐
隅田川馬石:締め込み
隅田川馬石:幾代餅

前座さんは辰じんさんだった。
今日は付いてるね!「子ほめ」である。
上手い!のはもうよく知っている。
基本はバッチリ、できているなあって。
これがどういうふうに崩れていくのだろう…
って、気が早すぎる。まだまだ先のことか…
馬石さんの一席目は「安兵衛狐」という噺。
はじめて聞いた。演目は仲入り前のトークで発覚!
お隣の源兵衛さんは、幽霊と夫婦になって、
安兵衛さんは狐のおこんと夫婦になるという…
そんなに艶っぽい内容でもないのだけど
「夜の噺」という…まずは導入でこのお噺!
続いて、ここが面白かったのだけど
前座修業時代の雲助師匠のお宅でのエピソードで
五街道わたし米泥棒疑惑!から「締め込み」へ。
ちょっと自分の面白い話をしゃべって、
そのまま自然に噺に入っちゃうのって、すごくいい展開。
こちらも夫婦のやり取り、というか夫婦喧嘩なんだけど
馬石さんというとやはり男女のやり取りが絶品だ!
どうもお席亭さんからのリクエストだったみたいで
軽やかに楽しく、盛り上がるいい噺を聞かせてもらった。
馬石さんのトーク「三道楽煩悩」でマラソンの話、
「隅田川馬石」の名前の由来の話、いつも聞いていると
マクラや何かで大体知っていることばかりなのだが、
細かいところまで聞かせてもらって、面白かった。
特に驚いたのが、42.195km走っちゃうんだ!
仲入り後の三席目は何が来るか!「幾代餅」でした。
「幾代餅」も私の大好きな噺でうれしい!
後半の清さんと幾代大夫のやり取りで
実は雲助師匠のが大好きなのだけど
もちろん馬石さんにも師匠の芸が受け継がれていて、
清蔵のまっすぐで正直な心が幾代大夫に通じて、
美しい噺に仕上がっていくところは感動!
やっぱり「幾代餅」は清らかに聞かせてほしいよねって。
馬石さんの「幾代餅」はぜひまた聞かせてほしい。
すごくいい気持ちになって楽しく帰ってきた。

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黒門亭でしん平・馬遊

今日は夜、日本橋で馬石さんの会があるのだが、
その前に黒門亭の第2部だけ聞こうと
昼過ぎに家を出て、ゆっくりと東京へ出かけた。
第1部は「満員札止」だったようで
百栄さんの「天狗裁き」で大爆笑の様子が
上から聞こえてくる。天狗が酔っているみたい?
もちろん会場で本物を聞くのがいいんだけど
何となく楽しそうな笑い声を遠くで聞いているだけでも
こちらまで幸せな気持ちになるので不思議である。
高座を終えて出てこられた菊生さんに挨拶をして、
菊生さんは聞きたかったなって…「宮戸川」だったみたい。

第2部
三遊亭歌る美:転失気
柳家さん枝:付き馬
林家しん平:粗忽長屋
金原亭馬遊:鰻の幇間

今日は全員はじめてなのである。
ついに歌る美さんを聞くことができた。
お噂は聞いていたのだが、やっとのことで!
今日は「転失気」。上手いよ!よかった。
声もいいし、表情も豊かだし。
和尚さんが職人風でお医者様が商人。
まあ、そういうのはいいじゃないか!って思える…
歌る美さんの落語にはそれだけの魅力があった!
お寺の小僧さんで珍念さんがかわいかった。
この珍念がなかなか賢く、和尚様に仕返しをしてやろうという…
その辺の頓智がきいて、機転もきく様子が上手に描かれていた。
歌る美さんは一回聞いて、早速お気に入りの前座さんに!
今日はその後もネタがよくって、さん枝師匠が「付き馬」。渋い!
怪獣映画のマクラにはじまったしん平師匠が
自分の粗忽っぷりを例に出して「粗忽長屋」へ。
一般的な「粗忽」のマクラは一切抜きで
いきなり浅草寺の人だかりの場面に行くのだけど、
かえってそれがすごく効果的で新作風というか新感覚。
しん平師匠の独特の120%オーバーアクションで
お馴染みの「粗忽長屋」が面白かったこと。
そしてトリの馬遊師匠はネタ出しで「鰻の幇間」。
幇間の一人盛り上がりの過熱ぶりがよかった。
いろいろと登場人物はいるけれど
実は幇間の一八がどれだけ一人芝居に陥って、
一方通行的に暴走するかで出来は決まってくるような。

20090607

歌る美さん、字がきれい!
末広町に出て、銀座線で三越前へ。

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2009年6月 6日 (土)

ベルリンフィル2007/2008

ベルリンフィルのワルトビューネ・コンサート2008
指揮はグスタボ・ドゥダメルが登場。
チャペスの交響曲第2番「インディオ交響曲」
ファリャのスペインの七つの民謡
レブエルタスのセンセマヤ
ヴィラ・ロボスのブラジル風のバッハ第5番
ヒナステラのバレエ組曲「エスタンシア」作品8a
マルケスのダンソン第2番
ファリャとヴィラ・ロボスでの独唱は、
メゾ・ソプラノのアナ・マリア・マルティネスが出演。
アンコールにはアルゼンチンタンゴの巨匠で
オラシオ・サルガンによる「ア・フエゴ・レント」
バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」からマンボ
そして最後はお馴染みリンケの「ベルリンの風」
(2008年6月15日ベルリン・ワルトビューネ野外音楽堂で収録)
BS2での放送を録画して映像付きで聞いている。
ファリャ、ヴィラ・ロボス、ヒナステラは知っているとしても
他の作曲家は正直縁がなく、今後も出会うことはないだろう…
というドゥダメルならではの独特な選曲である。
ブラジル風のバッハ第5番とヒナステラの「エスタンシア」は、
以前にデュトワがN響定期で取り上げていたのを覚えているけれど
バレエ組曲「エスタンシア」は面白い作品だ。こういう曲は大好き。
会場も大いに盛り上がっているが、何て楽しいコンサート!

DVDR106

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2009年6月 5日 (金)

ザルツブルク音楽祭2002

ザルツブルク音楽祭2002から
マリインスキー劇場管弦楽団の演奏会。
指揮はもちろんワレリー・ゲルギエフである。
いきなりプロコフィエフの交響曲第5番にはじまり、
ムソルグスキーの歌曲集「死の歌と踊り」
(バス独唱はパータ・ブルチュラーゼ)
ショスタコーヴィチによる管弦楽編曲版である。
そして最後にスクリャービンの法悦の詩
(2002年8月31日 ザルツブルク祝祭大劇場で収録)
近年のゲルギエフは少しイメージが変わりつつあり、
非常にしなやかに洗練された音楽を聞かせることもあるのだが、
ここでは少し前の録音でもあって、プロコフィエフの乾いた響きを
力強く壮大な広がりに不協和音なども大胆に強調して、
この強烈な印象はまさにゲルギエフとマリインスキーである。
プロコフィエフの交響曲第5番って、私は大好きなのだが、
ゲルギエフはプロコフィエフの作品に特別な愛情を注ぎこんでおり、
さすがに圧倒的な説得力を感じるこれぞ名演である。
ムソルグスキーの「死の歌と踊り」は、ショスタコーヴィチの編曲で
実際の仕上がりもいかにもショスタコーヴィチの音楽だが、
続くスクリャービンのとろけるような甘い音色といい
ここでのゲルギエフはそれぞれの方向性をはっきりと打ち出して
何て素晴らしいのだろう!いまロシア音楽がこんなにも好きなのって
ゲルギエフを聞いているからであり、ゲルギエフの存在がなかったら、
プロコフィエフもスクリャービンも私はそれほどには興味なかっただろう。
法悦の詩も圧倒的な輝きだけれども…現在のゲルギエフであったなら
デリケートな表現において、さらに研きがかかっているに違いない。

CDR543/544

「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年6月 4日 (木)

シューマンの歌曲 6

ペーター・シュライアーによるシューマンの歌曲。
クリストフ・エッシェンバッハのピアノで
今日は歌曲集「詩人の恋」を中心に
それ以降の作品を作曲年代順に聞いている。

歌曲集「詩人の恋」 op.48 全16曲
あなたの顔は op.127-2
君の頬を寄せて op.142-2
127-2, 142-2:「詩人の恋」に入れる予定だった
リートと歌 第2集 op.51
1. あこがれ 3. ぼくはどこへも行かない
哀れなペーター op.53-3 (全3部)
スペインの歌芝居 op.74
7. 告白
リートと歌 第3集 op.77
5. 言伝て
子供のための歌のアルバム op.79
4. 春の挨拶 7. ジプシーの小さな歌Ⅰ
8. ジプシーの小さな歌Ⅱ 14. みなし児
27. 塔守りリュンコイスの歌
レーナウの6つの詩とレクィエム op.90
2. 私のばら 3. 出会いと別れ
3つの歌曲 op.95
2. 月に寄せて
ミンネの歌 op.101
4. 私の美しい星

歌曲集「詩人の恋」は感動的である。
ペーター・シュライアーは落ち着いて、安らぎもあり、
この曲にしては渋いような気もするが、
エッシェンバッハも寄り添うように味わい深い演奏である。
シューマンの歌曲も後半は地味な印象があるが、
聞けば聞くほど心に響いてくる魅力的な作品ばかりである。
まさに夜の世界。なんて心地のよい空間なのだろう。

iTunes CDR542

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2009年6月 3日 (水)

シューマンの歌曲 5

ペーター・シュライアーによるシューマンの歌曲。
クリストフ・エッシェンバッハのピアノで
あまりの素晴らしさに待ち切れず、続けて聞いてしまう。
今日は作品39のリーダークライスを中心に
ケルナーの詩による12の歌曲は残念ながら抜粋。

ケルナーの詩による12の歌曲 op.35より
3. 旅へのあこがれ 4. 新緑 8. ひそかな愛
11. 誰がお前をそんなに悩ますのだ 12. 古いリュート
「愛の春」からの12の詩 op.37より
1. 天はひとつぶの涙をこぼした 5. ぼくは吸い込んだ
9. ああ太陽よ、ああ海よ、ああばらよ
リーダークライス op.39 全12曲
5つの歌曲 op.40

1980年代の後半でペーター・シュライアーの歌声は、
角が取れて丸くなっている印象もあり、肩の力は抜けて、
滑らかに優しさも感じられる歌に影響されたのか、
エッシェンバッハのピアノが心のこもった自在な表情。
限りなく繊細に透明な世界が広がる。
こんなに素晴らしいシューマンはちょっと聞けない。

iTunes CDR541

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2009年6月 2日 (火)

シューマンの歌曲 4

ペーター・シュライアーによるシューマンの歌曲。
クリストフ・エッシェンバッハのピアノで
正確な録音時期はわからないのだが、
1988年という情報を見つけた。
それ以上はちょっとわからない。
CD3枚分あるのだが、作品番号順に聞いていく。

リーダークライス op.24 全9曲
歌曲集「ミルテの花」 op.25から
1. 君に捧ぐ 2. 自由な心 3. くるみの木
7. はすの花 15. ヘブライの歌より「ぼくの心は暗い」
21. どうしたというのだ、この孤独な涙は
24. 君は花のよう 25. 東方のばらより 26. 終わりに
リートと歌 第1集 op.27から
せめて優しいまなざしをop.27-5

よく知っているペーター・シュライアーの歌声は魅力だが、
エッシェンバッハのピアノがあまりにも素晴らしく!感激。
軽めの響きで明るく透明な音色はこの時期すでに完成されており、
非常にクリアな音でスッキリと明解な仕上がり。
シューマンの歌曲にはぴったりの美しい表情付けで
エッシェンバッハのピアノはやっぱりいいなあ。

iTunes CDR540

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2009年6月 1日 (月)

ベルリンフィル2006/2007

ベルリンフィルのワルトビューネ・コンサート2007
去年の春にBS2で放送されたものですでに聞いているのだが、
ダビング10解禁後にBShiで再放送してくれたので
今回はデジタル放送からの録画により高音質である。
テーマは「ラプソディ」で指揮はサイモン・ラトル。
シャブリエの狂詩曲「スペイン」にはじまり、
ディーリアスの「ブリッグの定期市(イギリス狂詩曲)」
そしてラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲
ピアノ独奏はスティーブン・ハフである。
アンコールにモンポウの「こどもの情景」から「庭の乙女たち」
後半はドヴォルザークのスラブ狂詩曲 作品45-1
ベルリンフィルの首席奏者ウェンツェル・フックの独奏で
ドビュッシーのクラリネットのための第1狂詩曲
そしてエネスコのルーマニア狂詩曲というプログラム。
アンコールにプロコフィエフの組曲「3つのオレンジへの恋」から
「王子と王女」と「行進曲」の2曲
最後はいつものパウル・リンケの「ベルリンの風」
(2007年6月17日 ベルリン ワルトビューネ野外劇場)
天気もよくて、しだいに日が暮れてくる空の色の変化が美しく、
コンサートもフィナーレが近付いたエネスコのルーマニア狂詩曲で
遠く彼方に夕焼けが広がっているその映像の素晴らしいこと!
ラトルがまたこういう作品でのセンスは抜群で
表情豊かにいきいきとじっくり歌いこんでいるのだが、
さわやかな風が気持ちよく、何て魅力的なコンサート!

DVDR105

「サイモン・ラトル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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