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2009年7月31日 (金)

私が聞いた今年の名盤2009

少しだけ追加したので、今年の名盤の途中経過。
ケント・ナガノの大地の歌やパッパーノの「蝶々夫人」
ライブ盤ではハイティンクの「ダフニスとクロエ」


《交響曲》
◎マーラー 大地の歌 ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団

《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2009~バレンボイム指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
◎ブラームス ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲
  ~ヴァディム・レーピン シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団


《室内楽》
今のところなし

《器楽曲》
今のところなし

《歌劇》
○プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」~パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団

《声楽曲》
今のところなし

《ライブ盤》
◎ブルックナー 交響曲第4番(第1稿)~ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
○ラヴェル 「ダフニスとクロエ」(全曲)~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第1番「巨人」~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団

は特に大切に感じられる名盤です)

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ビリャソン 歌劇「ボエーム」

BShiで放送されたプッチーニの歌劇「ボエーム」
ロバート・ドーンヘルム監督による映画版である。
アンナ・ネトレプコのミミ、ローランド・ビリャソンのロドルフォ、
ベルトラン・ド・ビリー指揮バイエルン放送交響楽団で
音声は2007年4月にミュンヘンのガスタイクで収録、
演奏会形式のライブ録音だが、映像は後に撮影された。
もちろん音楽だけでも魅力的だけど、この映像は素晴らしい。
ネトレプコとビリャソンは圧倒的としかいいようがなく、
通常のオペラ上演とは少々異なるけれど、
これだけのこだわりに満ちた仕上がりならやっぱり映画だ!
正直なところ、この感動は、普通の舞台上演では無理!
といったら言い過ぎだけど、それぐらいに心にしみる。
「ボエーム」後半の悲劇な展開というのは悲しすぎる…
久しぶりに「ボエーム」を聞いたのだけど、うっとり。

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2009年7月30日 (木)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 5

今日はドホナーニがウィーンフィルを指揮した演奏。
チャイコフスキーの交響曲第4番と序曲「1812年」
1988年12月ウィーン・コンツェルトハウスで収録。
最初に聞いたときからこのチャイコフスキーはすごく好き。
驚くほど抑制されていて、響きの華麗さ、色彩を排除して、
モノトーンに引き締まり、精妙なチャイコフスキーなのである。
派手な演奏が好みの人には、全く物足りないと思う。
私はドホナーニのこういうところがたまらなく好き。
ファンの人はきっとわかってくれると思う。
このシャープでドライな仕上がり。明瞭なディテール。
スッキリと響かせるので、余計な残響は一切なく、
結果的に音楽の構造が立体的に浮かび上がってくるのである。
ここで他のクリーブランド管弦楽団の演奏とちょっと違うのが
ウィーンフィルが独特なしなやかさでこの流麗さは格別なのである。
世間一般の評ではちょっと忘れられている感もあるかもしれないが、
私はこのチャイコフスキーは特に名演だと思っていて、
ずっと今もお気に入りのディスクである。

DECCA 425 792-2

「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月29日 (水)

ビリャソンとカウフマン

先月BShiで放送された特別番組で
話題のテノール歌手を紹介するドキュメンタリー。
最初に「メーキング・オブ・ボエーム」ということで
ローランド・ビリャソンとアンナ・ネトレプコを中心に
プッチーニの歌劇「ボエーム」の撮影風景など。
ロバート・ドーンヘルム監督による映画版「ボエーム」である。
続いて「テノール歌手 ヨナス・カウフマンの素顔」という
一気にヨナス・カウフマンのファンになってしまう素晴らしい映像。
ローランド・ビリャソンはネトレプコとの組み合わせで
絶大なる人気だが、私的にはヨナス・カウフマンがいいな!
もちろんふたりとも圧倒的な魅力である。スーパースター。
音楽家が日常をさらすのは、イメージを壊すかもしれないし、
余計な先入観を与えたりすることもあろう。
でもひとりの人間であることにふれることで
音楽への理解も深まることもあるし、
ヨナス・カウフマンという人がどういう歌手なのか、よくわかった。
いまさら思いなおすまでもなく、注目の存在ではあるのだけれど、
ヨナス・カウフマンは、もっともっと真剣に聞かなくてはならない。

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2009年7月28日 (火)

神奈川県の高校野球

高校野球の神奈川県大会は明日29日が決勝。
毎朝、新聞を見ては気にしていたのだけど、
準々決勝あたりから目が離せなくなり…
何と決勝の組み合わせというのは、
私の母校である桐蔭学園と
私が住んでいる地元の横浜隼人が対戦。
こういうこともあるのか…という。ちょっと驚き。
まあ、もちろん母校の桐蔭を応援しているわけで
でも隼人が勝ったら、駅とか地元の商店街とか
お祭り騒ぎにでもなるのかなと見てみたい気もする。

しかしはっきりいいますけど…
地元の人が近所の学校を好きかというと決して好きではない。
どちらかというと嫌い。迷惑していることが多いから。
私立のマンモス学校が近所にあって、いいことなし。
それは私も桐蔭に6年間通っていて、
青葉台、市ヶ尾、あざみ野、柿生、新百合ヶ丘、…
地域の人にさんざん嫌われていたから、どこでも同じなのだ。
とにかく朝に夕に大量の学生が移動するのだから
それは邪魔、目障りなのは当たり前。何かと目につくことが多く…
高校生ぐらいって、一番生意気でマナーが悪い。
道路で横に並んで喋りながら歩くな!態度悪い。
ものを食いながら歩くな!飲みながら歩くな!
男女でいちゃいちゃ手をつないで歩くな!
といって、学生だけが悪いかというと…
学校、教員の指導力にもかなり疑問を感じる。

高校野球や他のスポーツでも注目を浴びるということは
同時に広くまわりから厳しい視線が注がれているのであり、
その辺をよく心得て、勝利の栄光にふさわしい学校になってほしい。
勝てばいいというものではないと思います。
出場選手だけの問題でもなく、学校全体で心を引き締めてほしい。

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パッパーノ 歌劇「蝶々夫人」

今日は最新盤を聞いていて、プッチーニの歌劇「蝶々夫人」。
アントニオ・パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団。
2008年7月7-19日にローマの聖チェチーリア音楽院で収録。
パッパーノのヴェルディそしてプッチーニは最高だ。
非常にリアルな感触の音作りは衝撃でもあり、興奮する。
全体にシャープな印象でプッチーニの音楽がスッキリと聞こえ、
その辺の特徴は極めて現代的な感覚でもあるけれど
パッパーノは明瞭に解決したいのだなと私は好きな演奏である。
激しさや力強さと一方の緻密にして精妙な表現が見事に両立されて
名場面の多い「蝶々夫人」ではあるが、一気に聞いてしまった。
感動的な第1幕後半や第2幕の「ある晴れた日に」など
そうした有名なアリア、二重唱が、突出しないように
とにかく音楽の全体が真正面から心に響いてくるのである。
蝶々さんはアンジェラ・ゲオルギューで
ピンカートンにはヨナス・カウフマンが出演している。

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2009年7月27日 (月)

ヴェルディの歌劇 1

カルロス・クライバーの指揮による歌劇「椿姫」
バイエルン国立歌劇場で1976年5月と1977年6月に収録。
非常に有名なディスクで30年たった今も究極の名演といえるだろう。
今日は2007年に再発売されたThe Originalsで聞いている。
私はイタリア・オペラはあまり聞かないのだけど、
嫌いなわけではなく、なかなか時間がとれないだけで
勉強したいとは思っているので、「ヴェルディの歌劇」として
クライバーの「椿姫」でスタートさせることにした。
きびきびとした動きはクライバー独特なもので
それにアクセントだろうか…刺激的な…音楽に活力を与える。
圧倒的に生命力に満ちた響き、力強い迫力の展開である。
同時に繊細な表現では、極端にデリケートな音を作り出し、
クライバーの表現の幅というのは、何という自在で劇的なのだろう。
当時のドミンゴは若くって、すでにスター扱いだったのか?
まだまだ新星だったのか?その辺、私はわからないのだが、
しかし素晴らしいのである。うっとり聞かされてしまう。
クライバーの天才ぶりとぴったり寄り添うような魅力でいっぱいだ。

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2009年7月26日 (日)

菊之丞・小朝・桃太郎

先日放送された「落語ライブ2009」からの録音をCD化。
古今亭菊之丞さんの「天狗裁き」、春風亭小朝さんの「紀州」
昔昔亭桃太郎さんの「裕次郎物語」という三席。
昨日も聞いてきた「天狗裁き」だけど…ちょっと飽き気味。
でも菊之丞さんだと楽しく聞けちゃうのでさすが!
テンポ感も声の自在な変化も鮮やかでやっぱりいい。
小朝さんが地噺で「紀州」。こちらも見事な話芸で
何とも軽やかに脱線するのが小朝流。
最後に桃太郎さんがやっぱり地噺っぽい新作で
有名な「裕次郎物語」。桃太郎さんの代表作?
昔昔亭桃太郎さんって、テレビ・ラジオでしか知らないのだが、
この話術は聞けば聞くほど、はまっていく傾向が…
最初は不思議な感じなんだけど、独特だなあ…面白い。

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2009年7月25日 (土)

湯島天神と周辺を散歩

午後の二時過ぎに暇になってしまって…
このまま帰ったら、まだ早いし…
ということでいつも近くに来ているのに
行ったことのなかった湯島天神に参拝。
黒門町から湯島はホントにすぐで
千代田線の湯島の駅は何度か利用しているのだが、
上野1丁目から通りを渡って、湯島3丁目に足を踏み入れた。

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まずは湯島天神下の街の風景から。
昔ながらの独特な雰囲気を出した建物を見つけて、
でもこういうデザインを採用して、新しい建築なのかも。
こういった
建物がたくさん並んでいれば、
さすがに湯島!風情があるってなるのだけど、
残念ながら、街並みはごく普通の東京の風景。

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いよいよ湯島天神へ通ずる男坂へ向かうが、
その手前にある湯島聖天心城院
御本尊は十一面観世音菩薩だそうである。

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男坂を上って、湯島天神に参拝。
菅原道真公を祀った湯島天満宮である。
たまにはお参りに行こう!学問の神様。

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東京は坂が多いので有名だけど、
湯島の周辺にもたくさんの坂があって、
これは「実盛坂」だそうである。
今では建物と建物の間にひっそり残されていて、
その場の独特の空気が感じられるのは興味深い。

今日は暑くて暑くて、東京散策はこの辺で。
御徒町方面に戻っていって、時間が早いので
せっかくなのでうさぎやさんの「どらやき」を買ってきた。
黒門町の桂文楽さんがお気に入りだった店。
でも「うさぎやの石衣が好物だった」という記述がある。
どらやきが行列作って、飛ぶように売れている。おいしい。

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黒門亭で正蔵・馬石・小里ん

今日は馬石さんが黒門亭に出演で朝から御徒町へ。
さらにうれしいのが小里ん師匠がトリで「青菜」。
混みそうだな…って嫌な予感がしていたのは、
第1部には正蔵さん、第2部には花緑さんも出て、
テレビでお馴染みの噺家には、どこからこんなに!
というぐらい客が詰めかける。それで…
でも第1部は大丈夫だろう…って、甘かった…
ちょっと早く出たのだけど、10時45分到着で
整理券が出ていて、なんと「17」番!うわ~
第1部は大丈夫だったのだが、
開場になって、今日はみんな通し狙い!
私の前で早くも通し券は終わってしまった。
となると第2部は自動的に無理ということになる。
まあ、私のお目当ては「馬石・小里ん」なのでいいか。
でも花緑さんは、実演では聞いたことがないので
今日は「らくだ」だし、聞いてみたかったな。残念。
またいずれ…とは思うけど、なかなか機会はないな…

第1部
入船亭辰じん:狸札
桂文ぶん:天狗裁き
林家正蔵:悋気の独楽
隅田川馬石:駒長
柳家小里ん:青菜

今日の前座さんは辰じんさん。大当たり!
去年の秋、はじめて聞いたときに「狸札」だったのだけど
どんどん上手くなっているみたいで、素晴らしい!
続いて来年春に真打昇進の文ぶんさんが登場。
おめでとうございます。それにしても「天狗裁き」続くな…
正蔵さんが二代三平さんの話題に絡んで海老名家ネタで
面白かったし、私の大好きな噺で「悋気の独楽」。
このネタは正蔵さんには合っていると思うし、
大人びて生意気な定吉をどう演じるかによるが、
私はすごく楽しかった。「悋気の独楽」はいいね!
仲入り後、馬石さんが登場。相対間男の噺ということで
「駒長」は、はじめて聞いた。上方弁も出てくるのでぴったり!
夫婦のやり取りが中心で夫婦喧嘩の芝居をして、
間男の濡れ衣を着せて、借金をチャラにさせようとする。
こういう噺は、馬石さんは絶品。素晴らしかった!
また聞きたいな…相対間男というとまもなくの「茣蓙松」楽しみだ。
そして小里ん師匠が「青菜」。粋だな!カッコいい~
小里ん師匠の声が大好きで、「ときに植木屋さん…」
いいだろうな…って思っていたら、実際によかった~
ということで14時10分終演。今週は以上の五席。

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2009年7月24日 (金)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 4

ドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団の演奏で
今日はショスタコーヴィチの交響曲第10番。
そして後半は今回もルトスワフスキで葬送音楽が収められている。
ショスタコーヴィチが1990年2月12日でこれも一日で収録、
そしてルトスワフスキが1990年8月21日の録音である。
あまり深刻な感じではなく、響きも比較的明るい印象で
聞きやすいし、かなりカッコいいショスタコーヴィチである。
第2楽章など速いし、鋭く、打楽器のシャープな仕上がり、
作品に漂う重々しい空気は一掃されていて、明瞭な感覚、
ドホナーニはショスタコーヴィチという作曲家に没頭するのではなく
自分が表現したいものがこの交響曲の中に存在していた
ということなのだろう。作品との関わりにおいて
あくまでも客観的に一定の距離が保たれているし、
ドホナーニの指揮によるショスタコーヴィチの交響曲というのは、
その後、ひとつも制作されずに、ライブ録音も見当たらない。
ショスタコーヴィチの音楽に心酔している人には、
かなり物足りなく、これは違う…って思う人もいるだろう。
しかしクリーブランド管弦楽団のメカニックな完成度には圧倒されるし、
非常に刺激的に鮮やかに切り込んでいくドホナーニの解釈、
その個性にふれると…とにかくすごくって、
ファンにとっては、名盤としかいいようがない…圧巻!
私は好きだが、ショスタコーヴィチ・マニアには薦めない。

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「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月23日 (木)

ピョートル・アンデルジェフスキ

BShiにおける今月のピアニスト特集から
今日はピョートル・アンデルジェフスキを聞いている。
前半は「あるピアニストの旅路」というドキュメンタリー。
ヨーロッパの様々な都市へ鉄道で旅しながら
アンデルジェフスキは音楽への想いを語っていく。
後半は2008年12月19日のワルシャワでのリサイタルで
バッハのパルティータ第2番BWV826にはじまり、
シマノフスキの仮面劇、シューマンのユモレスク、
そして最後に再びバッハでパルティータ第1番BWV825
アンコールはシューマンの暁の歌から第5曲。
ドキュメンタリーでアンデルジェフスキの内面にふれてしまうと
ますますそう感じられるのかもしれないけれど、
やはり非常に繊細な人で心と音楽がひとつとなる危険性、
自分の要求する表現があまりに高度なものであるがゆえに
深い探求、自身を追い込んでいくことで
均衡が保たれているのではないかという…
壊れてしまうのではないかって、受け止める側のこちらも
それだけの強い想いが必要であると考えさせられた。
アンデルジェフスキの集中力と凝縮された音楽の源、
少し理解できたような気がする。
すべての美しさは苦しみの先にあるものである。
私もそれだけの心構えで受け止めて、
ワルシャワでのリサイタルはやはり強い信念に基づく
厳しさと純粋さ、透明な感性による音楽であり、
ひとつの究極がここに存在すると実に見事であった。

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2009年7月22日 (水)

シカゴ交響楽団2007/2008

シカゴ交響楽団の自主制作ライブシリーズで
ベルナルト・ハイティンクの指揮による
プーランクのグロリアとラヴェルの「ダフニスとクロエ」(全曲)
2007年11月8-10日にライブ収録された録音である。
先週はハイティンクがロイヤル・コンセルトヘボウを指揮した
「ダフニスとクロエ」を聞いたのだが、今日はいよいよシカゴである。
FM放送用の音源とレコード化を前提に収録されて
丁寧に制作されたCDを比較してはいけないのだろうけれど…
こちらは精妙な響きが冴えわたり、隅々にまで完璧だ。
ロイヤル・コンセルトヘボウの音色は過度に色彩的と書いたが、
シカゴ交響楽団は逆に無味無臭なのが特徴であり、
しかしその洗練された透明な輝き、清々しさは格別。
ハイティンクの指揮はますます肩の力が抜けて、
さらにゆったりと余裕のある音楽進行で
安定感と同時にディテールにはシャープな感覚が加わっている。
もちろんこのオーケストラの特長が引き出されているということで
それにしても素晴らしい「ダフニスとクロエ」。すごく気に入った。

CSO-RESOUND CSOR 901 906

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月21日 (火)

第93回 柳家小満んの会

今日は関内ホールで小満ん師匠の会。
母も一緒に聞きに行ったのだけど
小満ん師匠の素晴らしい芸に大喜びで
誘った私も大満足。父は、夜は出たがらなくて…
聞きに来ればいいのに…今の噺家は聞きたがらない…
わが家で流れている落語って、いまも昭和30年代。
その点、母の方が、先入観なしに楽しめるようで。

鈴々舎やえ馬:堀の内
柳家小満ん:縁切寺
柳家小満ん:松曳き
柳家小満ん:奴勝山

今日の小満ん師匠は本当に素晴らしかった。
その前に前座さんで登場したのがやえ馬さん。
いきいきと元気な「堀の内」で、ちょっと破壊的なところが刺激的!
小満ん師匠の一席目が「いざ鎌倉」のマクラ(歴史の話)から「縁切寺」。
長屋で夫婦喧嘩。いつものようにおかみさんは出て行ってしまって、
「いざ鎌倉!今日は相談に行くところがある」と口走ったところから
「それはたいへんだよ!駆け込み寺、縁切り寺、松ヶ丘の東慶寺だよ!」
すぐに追いかけて、鎌倉へ向かうが、おかみさんはというと
兄さんに諌められて戻ってくる。すると旦那は鎌倉へ行ったと聞いて、
同じく「駆け込み寺だよ!」って、早駕籠でおかみさんも鎌倉へ!
ちょっとした行き違いやそそっかしさが面白くて、すごく勢いがあった。
今回は松にちなんだ噺が選ばれていて、二席目は「松曳き」。
「粗忽の使者」と並んで、粗忽侍の噺に「松曳き」があるとは知っていたのだけど
きちんと全部聞いたのは、今回がはじめてで、こちらも面白かった。いいなあ~
喜多八殿下の「粗忽の主従」を聞いたことがあって、「松曳き」の短縮版だと。
それで今日、通して聞いてみて、これで「松曳き」なんだと納得!
「八五郎出世」の植木屋さんバージョンだともいえると思う。
とにかく面白くて、夢中になって引き込まれた。
仲入り後は「奴勝山(やっこかつやま)」。とは、廓噺であった。
噺の流れは「盃の殿様」と同じなのだけど、こちらが芝居のように
後半、緊迫した場面が続くのは、藩の乗っ取りを企てる筆頭家老、
それが勝山太夫の機転によって、見事に阻止されるという…
笑いはなしの真剣に聞きこんでしまうという、感動的な一席で
この噺、圓朝作で速記本を元に演じてくださったそうだ。
なかなか機会はないと思うのだけど、いい噺が聞けた!
次回は9月18日(金)「巽の辻占」「藁人形」「竹の水仙」だそうです。

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2009年7月20日 (月)

アルカディ・ヴォロドス

今月のBShiはピアニスト特集のようで
先日放送されたアルカディ・ヴォロドスのピアノ・リサイタルを聞いている。
スクリャービンの前奏曲など小品4曲とピアノ・ソナタ第7番「白ミサ」
ラヴェルの優雅で感傷的なワルツ、シューマンの森の風景
リストの巡礼の年第2年「イタリア」からソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
アンコールはヴィヴァルディ/バッハの協奏曲ニ短調から第3楽章
アルカディ・ヴォロドスの編曲によるチャイコフスキーの子守歌
最後に再びスクリャービンで3つの小品作品45からアルバムの綴り
(2009年3月1日 ウィーン楽友協会大ホールで収録)
アルカディ・ヴォロドスは知ってはいたのだけど、
これまであまり聞いてこなかったので、ありがたい機会だ。
大きな体型でぽっちゃりタイプは、パワフルな演奏を聞かせそうだが、
人は見かけで判断してはいけず…繊細な音楽を表情豊かに
押し付けのないきれいな音でじっくり歌いこんで聞かせてくれる。
リストなどでは、基本的にはスケールの大きい演奏なんだけど
音楽を丁寧に解きほぐして、やっぱり魅力は繊細な表現だと思う。
アルカディ・ヴォロドスって、こういうピアニストなんだ。聞いてよかった。
自身の編曲によるチャイコフスキーの子守歌がすごくいい。

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2009年7月19日 (日)

黒門亭で彦いち・朝太・志ん輔

今月前半はいろいろありまして…
久しぶりに今日は復活で黒門亭へ!
これから落語の聞き方も少し変えていこうと
今日はその気持ちが見事に形になって、
前座さんのありがとうさんと弥助さん以外は全員はじめて。
特にお目当ては志ん輔師匠で…テレビなどでも見ているし、
以前は音楽番組の司会もお馴染みで昔からよく知っているのだが、
実演を聞きたいと思いつつ、しかしなぜか予定が合わなかったのだ。
同じく彦いちさんもテレビ・ラジオでよく聞いているのに
本物を聞けるのは今日がはじめてという、注目の顔ぶれである。

第1部 光る二ツ目の会 その72
「マクラの薄い人特集」
三遊亭ありがとう:寿限無
古今亭ちよりん:花色木綿
林家彦いち:掛け声指南
林家彦丸:反魂香~寄席踊り(茄子と南瓜)
五街道弥助:臆病源兵衛


すでにすごく上手にできてる!という前座さんが何人かいるけれど
ありがとうさんもそういう印象で第1部の「寿限無」が特によかった。
ちよりんさんは普段よく見かけるのだけど高座でははじめて。
「出来心」から「花色木綿」だ。大好きな噺。
だけど「出来心」の前半を聞くことが多くて、
「花色木綿」はあまり機会がない。
すごく弱々しい泥棒先生で…でも最後は切れて飛び出してくる!
「光る二ツ目の会」だけど「模範演技」ということで彦いちさんがゲスト。
面白かった。さすがに会場の空気を自分のペースにもって行ってしまう。
落語にもいろいろな形態があるというマクラから面白すぎ。
噺に入るとボクシング・トレーナー志望のタイ人ムアンチャイが登場で
笑って笑って…最高だった。帰って調べると「掛け声指南」だそうで。
彦丸さんは正雀師匠のお弟子さんでまた空気はガラッと変わって、
「反魂香」は鳴り物入りでこの辺は黒門亭のいいところ。
トリは弥助さんでこちらも本格派!きっちりしている。
もっと壊れちゃったらさらに面白いのだけど
すると「臆病源兵衛」の噺も変わってきちゃうかな…
白酒さんもやっているそうなので聞いてみたい。
弥助さんの方が師匠に近いのかもしれないけれど。

第2部
三遊亭ありがとう:子ほめ
古今亭朝太:粗忽の釘
古今亭志ん輔:七段目
天乃家白馬:蒟蒻問答

朝太さんの「粗忽の釘」が最高だった。面白すぎる!
前に聞いた志ん八さんのと同じ型で
八つぁん、おかみさんとタライで行水、
近所の子供たちとタライで電車ごっこ、チンチン付。
「落ち着かせてもらいます」って、たばこをふかしながら、
くっつきあいの話をはじめると夢中に喋りまくっていくところ
朝太さんがすごくいい味を出していた。粗忽ものが似合います。
そして志ん輔師匠がめちゃめちゃよかったのだ。
マクラであれこれ話題が飛んで、歌舞伎座の話題も出てきて、
話がきれいに通った瞬間、芝居の真似ごとに入っていくという。
最初のこの辺で感動しちゃっているのだけど、「七段目」である。
若旦那、旦那(お父つぁん)、番頭さん、定吉、犬、…って
演じ分けにすごく変化があって、それぞれのキャラに
特徴付けをしていくところの志ん輔流が素晴らしい!
そして「忠臣蔵」の真似、こちらも鳴り物入りで最高だった。
今日のトリは白馬さんの「蒟蒻問答」。こちらも大好きな噺。
でも志ん輔師匠であまりに夢中になって聞いたもので…
精根尽きてしまって、ちょっと疲れてしまった。
「蒟蒻問答」も八五郎、権助、蒟蒻屋の六兵衛さん、旅の僧と
登場人物はそれぞれ独特なキャラなので、
権助がいい味出していたのだけど、全体はきれいな仕上がり。

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2009年7月18日 (土)

ルール・ピアノ・フェスティバル2006

ルール・ピアノ・フェスティバル2006から
ボリス・ベレゾフスキーのピアノ・リサイタル。
メトネルの「おとぎ話」から「騎士の行進」作品14-2、「鐘」作品20-2、
嬰ハ短調 作品35-4、「妖精の物語」作品48-2、ニ短調 作品51-1
ダフィズ・ルウェリン:計画の変更 (即興演奏)
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲
(2006年7月14日 エッセン・フィルハーモニーホールで収録)
少し前から録画してあったのだが、BS2で放送された映像で聞いている。
ベレゾフスキーは素晴らしい。大好きなピアニストだ。
といっても途中から好きになって、チャイコフスキー・コンクールで優勝して
いきなり世界的に有名になった最初の頃はそれほど興味なかった。
前半のドキュメントで本人が言っているが、即興的なタイプのピアニストだと。
私はもう一方のすべては計画通りに寸分の狂いのないタイプが好きな方で
でもベレゾフスキーに関しては、ちょっと違う特別なものを感じる。
ライブ特有の即興性という点では、緊張感あふれる興奮が存在しているし、
その場の豊かな発想によって自由に音楽が創造される感覚も魅力。
しかしそこにベレゾフスキーの圧倒的な超絶技巧、強靭な力が加わって、
ここでのベートーヴェンなど、集中力と凝縮された構成力も見事だし、
とにかく時間を忘れて聞かされてしまった。後半の変奏における
精妙な響き、透明な弱音も印象的だし、粗削りな感じは全く見られなくて
現在のベレゾフスキーはますますよくなっているのでは。

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「ボリス・ベレゾフスキー」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月17日 (金)

王立コンセルトヘボウ1998/1999

ベルナルト・ハイティンクの最新盤は
シカゴ交響楽団とのラヴェルの「ダフニスとクロエ」全曲で
実はもうずいぶん前に入荷と同時に買ってきてあるのだが、
その前に聞いておきたい録音があり、10年前のライブで
ハイティンクがロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した
同じくバレエ音楽「ダフニスとクロエ」の全曲である。
(1999年3月19日アムステルダム・コンセルトヘボウで収録)
FM放送から録音して以来、久しぶりに聞いているが、
最初の印象というのは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の
元々からの豊かな音色に作品がラヴェルであったりすると
過度に色彩的にも感じられて、くどい気もするのだけど…
しかし慣れてくるとやはりハイティンクの指揮であり、
いつもながら極めて誠実で丁寧な音楽づくりには感動する。
透明な歌声の合唱がまた特に魅力的で
コレギウム・ヴォカーレとシャペル・ロワイヤルという
古楽を専門にしているグループが参加しているのも特長である。

CDR550

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月16日 (木)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 3

ドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団の演奏で
今日はバルトークの管弦楽のための協奏曲。
後半にはルトスワフスキの管弦楽のための協奏曲も収録されている。
バルトークが1988年8月、ルトスワフスキが1989年3月の録音。
久しぶりに聞いているが、改めて聞いても…この演奏はすごい。
響きに関するその研ぎ澄まされた感覚。徹底したコントロール。
この時期のドホナーニ盤は、とにかくシャープな仕上がりで
かなりデジタル的に音楽が構築されていくところに
当時も今も私は聞いていて異常に喜びを感じてしまう。
ルトスワフスキの管弦楽のための協奏曲は、
このCDではじめて聞いたのだが、今では有名な作品という認識だけど
かなり面白くって、夢中に引き込まれる素晴らしい音楽である。
管弦楽のための協奏曲といえば、普通はバルトークだが、
ルトスワフスキももっと一般に気軽に聞けるといいと思う。

DECCA 425 694-2

「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月15日 (水)

ウォルフの歌曲 7

去年の夏はディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウの歌で
ウォルフの歌曲をかなり聞いたのだが、
そこに含まれていなかったのが、スペイン歌曲集とイタリア歌曲集。
ということで今日はイタリア歌曲集を聞いているのだが、
以前から持っていたCDを出してきて、1995年8月録音の
ドーン・アップショウのソプラノ、オラフ・ベーアのバリトン、
ヘルムート・ドイチュのピアノによる演奏である。
ウォルフの歌曲を聞くのに別に季節感は関係ないのだけど、
でも夏の夜、静かに聞くのにはすごくいい。
絶妙にずれているというか…実はかなりの不協和音の連続で
それが美しく輝きだし、楽しく躍動して、清々しく…ウォルフの世界。

EMI 5 55618 2

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2009年7月14日 (火)

イギリス歌曲 1

グレイアム・ジョンソンのピアノがすごく聞きたくなってしまい…
いつもながらのシューベルトのシリーズを探していたのだが、
今日の暑さ…関東地方も梅雨明けだそうで、
ふと気になって、興味をもったのがヴォーン・ウィリアムズの歌曲集。
新しいことに気を取られているとこの暑さもちょっと忘れられるので。
グレイアム・ジョンソンのピアノを中心に
テノールのアントニー・ロルフ・ジョンソン、
バリトンのサイモン・キーンリサイド、デューク・カルテットが参加。
ヴォーン・ウィリアムズが活躍したのは主に20世紀なのだが、
生涯を通して民謡旋律の収集に取り組み、
ここでの作品も素材は民謡によって、聞きやすく心地よい。
弦楽四重奏が加わったり、かなり古楽な響きの作品もあって
方向としては、ヒーリングである。イメージはイギリスの田園風景。
フォーレやラヴェルの作風とも重なるような作品もある。
これからイギリス歌曲も少しずつ聞いてみよう。
有名なところではブリテン、ウォルトン、ディーリアス、その辺から。

iTunes CDR549

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2009年7月13日 (月)

バイロイト音楽祭2008

20090713

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」第3幕第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ワルキューレ」。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月29日の上演。
今日は第3幕である。鳴りっぷりがよくて、かなりの強靭さ、
圧倒的な重量感はさすがとしかいいようがなく…
でも考えてみるとこの前日の「ラインの黄金」で
だいぶ洗練されて、研き抜かれた印象だったのに比べると
「ワルキューレ」は勢いに乗って、思い切りいいなと。
「ジークフリート」では、この辺がどうなっていくのか?
楽しみである。少し休んで、続いて「ジークフリート」に進みたい。

CDR545/546/547/548

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2009年7月12日 (日)

バイロイト音楽祭2008

20090712

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」第2幕第5場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ワルキューレ」。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月29日の上演。
今日は第2幕の後半で第2場の途中から第5場。
第3場ではジークムントとジークリンデが登場。
第4場でブリュンヒルデはふたりの運命を聞かせ、
それに必死に抵抗しようとするジークムント、
絶望の空気が漂うが、感動的な音楽である。
そして第5場では、フンディングを倒そうとするジークムントに
ウォータンは槍でノートゥングを折ってしまって、
ジークムントはフンディングの槍に敗れる。
フンディングもまた、ウォータンの一撃に倒れ、
ブリュンヒルデはウォータンの命令に背き、
ジークリンデを連れ、姿を消してしまう。
すべてが悲劇的な展開であり、音楽も劇的に
第2幕の幕切れは圧倒的な盛り上がりである。

CDR545/546/547/548

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2009年7月11日 (土)

バイロイト音楽祭2008

20090711

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」第2幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ワルキューレ」。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月29日の上演。
今日は第2幕の前半で第2場の途中まで。
毎年同じようなことを書いている気がするのだけど、
「ワルキューレ」の第2幕は聞くと思っている以上に感動する。
というのは、「指環」前半の最高の盛り上がりである第1幕の後、
有名な第3幕の前にあって、中間の第2幕は地味である。
第1場と第2場の前半部分はモノトーンな響きで暗いし、
第2場ではウォータンが若き日のことを(物語の内容を確認)
ブリュンヒルデに語り聞かせるモノローグが続く。
抑制の表現であり、沈んだ世界が永遠に連なって…
しかしそこがいいのである。これこそが求めているもの。
「指環」に魅せられている人はみんな好きだろう!
画像は第1場でウォータンがフリッカにさんざん言われるところ。
ウォータンのアルベルト・ドーメンとフリッカはミシェル・ブリート。
アルベルト・ドーメンが、あんまり評判がよくないようだが、
録音でのみ聞いているとなかなか存在感があるけれど。

CDR545/546/547/548

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2009年7月10日 (金)

バイロイト音楽祭2008

20090710

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」第1幕第2場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ワルキューレ」。
だいぶ遅くなってしまったが、今日は第1幕である。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月29日の上演。
公開されている2008年の舞台写真は画質が悪いのだが、
第2場でフンディングの一行が戻ってきたところ。
ティーレマンの指揮に関して、何となく感じたのだが、
遠く彼方からの響き、そして彼方への響き、
音楽が生み出す遠近感のイメージが素晴らしい。
つまり前奏曲と第1場では、追手が迫ってくるのを意識し、
目の前の舞台があって、さらに見えないところにある
フンディングたちの存在。非常に奥行きが感じられる。
そして第3場まで行くと目の前にいるジークリンデの存在と
ジークムントの心の中にある明日の果たし合いへの意識、
ティーレマンの手法というのは、輪郭を際立たせることはしないのだが、
しかしそこから創造される音楽は、彫りの深い立体的な印象がある。

CDR545/546/547/548

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2009年7月 9日 (木)

市馬・小満ん・権太楼

今日は「真打ち競演」からの三席をCD化。
「真打ち競演」に関しては、AM放送なので
あまり音質的には期待できないので
これまで録音はしてなかったのだが、
少し前に小満ん師匠の「寝床」が放送されて、
それ以降、ときどき興味あるときには録音している。

柳亭市馬:かぼちゃ屋
柳家小満ん:寝床
柳家権太楼:佃祭り


先代の小さん師匠の録音の中に
「かぼちゃ屋」という演目があるのは知っていたが、
今回、はじめて聞いてみたら
「唐茄子屋政談」とは別の噺なんだ…
こちらは与太郎が主人公で爆笑噺。
一方で「唐茄子屋政談」は勘当の若旦那による人情噺である。
前半の叔父さんとのやり取りは「道具屋」と全く同じで
商売のところに行くとかぼちゃが出てくるという。
「真打ち競演」は持ち時間が短いので
「寝床」と「佃祭り」についてはちょっと駆け足かな…という
もっとじっくり、たっぷりと聞きたい気がするけれど
お馴染みの「寝床」なんだけど、小満ん師匠は味わい深い。
この感じが私は大好きで…すごくいいのです。
そして「佃祭り」がまたいい噺。夏の風景に舟の事故が絡んで
たいへんな騒動に発展してしまうのだが、
権太楼師匠は、基本は爆笑の連続なんだけど、
後半に与太郎が登場して、弔いに行くところなど
聞いてて涙が出てきちゃう。「佃祭り」は人情噺の要素も。
「情けは人のためならず」なのである。

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2009年7月 8日 (水)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 2

ドホナーニの幻想交響曲を聞いたので
今日も続いてカンタータ「最初のワルプルギスの夜」
こちらはメンデルスゾーンの作品で
前半は交響曲第3番「スコットランド」
今回もクリーブランド管弦楽団の演奏である。
1988年5月22日の録音で、これも一日で収録!
高音質で定評のあるメーカーだが、
かなりリアルな感触で、正直、響きはあまり美しくない。
はじめて聞いた当時って、私はまだ中学生だったのだけど
どこか、パッとしない印象があったのは事実で
ドホナーニの音楽づくりは極端にスタンダードだし、
渋くてかなりの辛口な味わいは、今聞いてもそう思う。
華麗な音色は控えられて、ドライでザラザラした肌ざわり。
でも今だと、これがいいんだな…という
ドホナーニって、こうなのだ。これが聞きたくて。
この演奏に関しては、かなりドイツっぽい骨太な仕上がり。

TELARC CD-80184

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2009年7月 7日 (火)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

古今亭志ん橋:花見酒
瀧川鯉昇:長屋の花見
柳家喜多八:筍
金原亭馬生:あくび指南
柳家さん喬:替り目


最初に放送されたものなので春の噺だけど
このシリーズは一席13分~15分ほどで
定席で聞いているような印象か。
でも短さは全く感じられないから不思議だ。
その辺はここに登場の師匠方はさすが!
それぞれ噺の情景が豊かに広がるし、十分という感じ。
極めつけはさん喬師匠の「替り目」で10分48秒。
でもじっくり聞けて、本当に魅力が詰まった一席。

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2009年7月 6日 (月)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 1

ドホナーニのマーラーを続けて聞いたが、
今日からいよいよ指揮者ドホナーニに注目して
名演を振り返る企画をスタート!
最初はというと…夏だし!幻想交響曲。
1989年10月の録音で、後半には
ベルリオーズの編曲した「舞踏への勧誘」も収録。
演奏はクリーブランド管弦楽団である。
とことんシャープさを追求したような響きで
抑制された表情、明瞭でスタイリッシュな造形。
幻想交響曲というと派手に暑苦しい演奏もあるが、
こちらはギンギンに冷えているみたいに快適!
好きな人にはたまらないのだけれど…
嫌な人には、薄味に感じられるだろうな…
でも第4楽章以降の後半は、鋭い切り込みが鮮やかに
その刺激的な仕上がりに何ともいえない喜びを堪能!

DECCA 430 201-2

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2009年7月 5日 (日)

マーラーの名盤たち 8

この夏はドホナーニのディスクを振り返ろう!と
そこへ行く前に昨日はマーラーの第6番を聞いたので
今日は1988年7月録音の第5番を聞いている。
ドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団による
マーラーの交響曲シリーズの第1弾がこのディスクだったと
たしかそう記憶していて、次が「巨人」へと続いたのであった。
この第5番は、スカッとした響きで非常に鋭い音作りが独特。
最も感情的で濃厚な音楽が、極めて快適なスムーズな流れで
停滞というものがない。テンポ設定も速く、とにかく止まらない。
当時聞いたときには、メカニックな部分が特長的で
現在は精妙で透き通るような演奏はたくさんあるが、
クリーブランド管弦楽団のこの演奏というのは
やはり恐ろしく巧く、ひと時代を築いたなという…
この時期のドホナーニは刺激的だ。私にはたまらない。

LONDON F26-29138
(DECCA 425 438-2)

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2009年7月 4日 (土)

マーラーの名盤たち 7

先日はジュゼッペ・シノーポリの指揮で
マーラーの交響曲第6番を聞いたが、
今日はドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団の演奏。
1991年5月20日の収録で一日で一気に録音したようだ。
このディスクはまさに名盤と呼ぶにふさわしいのだろう。
私は当時に輸入盤の入荷と同時に買ってきたのだが、
年末にはレコード・アカデミー賞を受賞していたので。
ここでのドホナーニは本当に鳴りっぷりがよくて、
そのエネルギーの発散、音楽の勢いには驚いてしまう。
当時、ドホナーニとクリーブランド管弦楽団は
DECCAから次々と新譜が登場して、
シャープでクリスタルな印象が独特な仕上がりだったのだが、
ここではかなり色彩も豊かにその情熱を噴出させている。
この夏、これからドホナーニの演奏を振り返ってみるか。
考え出したら、久しぶりに聞きたいCDはいろいろある。

DECCA 436 240-2

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2009年7月 3日 (金)

シューベルトの歌曲 31

今日はヨセ・ファン・ダムのバリトンで歌曲集「白鳥の歌」
ピアノがヴァレリー・アファナシェフなのである。
1991年5月の録音で少し前の演奏だが、
このディスクは現在では珍しいのではないか。
知らないマイナーレーベルからのCDで
当時見つけて、すぐに買ってきて、感動して、
何度も何度も繰り返し聞いて、「白鳥の歌」の虜になった。
私にとっては強い想いがある大切にしてきた名盤。
とにかく遅いテンポで何という重さ、苦しさ、壮絶さ。
ヨセ・ファン・ダムは正直、これで歌うのはたいへんだろう…
つまりヴァレリー・アファナシェフは強烈に個性的である。
しかしこんなに素晴らしいシューベルトは聞けない!
アファナシェフ独特の音楽を完全に解体して、
あらゆる音がリアルに鳴り出し、この質感は特殊である。
弱音から割れんばかりの爆発音まで何という幅…
そこに存在する深まり、共有することは危険を伴うような
何か引き込まれていってしまいそうな恐ろしさを感じる。
最後に「秋 D.945」が収録されていて、69分の収録。
通常の「白鳥の歌」14曲では、65分である。
模範ともいうべきフィッシャー・ディースカウは50分ほどで
15分の違いがあると、別世界が創造されるといってもいい。

FORLANE UCD 16647

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2009年7月 2日 (木)

エクサン・プロバンス音楽祭2007

昨日に続いてピエール・ブーレーズ。
エクサン・プロバンス音楽祭2007で上演された
ヤナーチェクの歌劇「死者の家から」
BShiで録画して、映像付きで聞いている。
(2007年7月16,18,20日 プロバンス大劇場で収録)
歌劇「死者の家から」も知ってはいたが、
聞くのは今回がはじめてでこれは貴重だ。
ヤナーチェク好きの私にはうれしい機会!
シベリアの収容所の情景は全体に暗い印象だが、
モノトーンな舞台、パトリス・シェローの演出はカッコいい。
まだ理解が浅いので、何ともいえないけれど
それに他の演奏も聞いていないし、
しかしヤナーチェクの音楽は圧倒的に美しく、
そしてブーレーズの響きの作り方もさすがに研き抜かれ、
その素晴らしさにじっくり聞かされてしまう。

DVDR113

「ピエール・ブーレーズ」に関する記述はホームページにもございます
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2009年7月 1日 (水)

ザルツブルク音楽祭2008

昨年のザルツブルク音楽祭から開幕コンサート
ピエール・ブーレーズ指揮ウィーンフィルの演奏会だが、
以前にBShiで録画して、音飛びと映像の乱れが発生して、
今回はBS2でリベンジ!大丈夫だった。大成功!
ラヴェルの優雅で感傷的なワルツにはじまり、
バルトークのピアノ協奏曲第1番
ピアノ独奏はダニエル・バレンボイム
後半はストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」(全曲)
バルトークのピアノ協奏曲第1番だが、
この作品に独特な前衛性を際立たせる演奏もあるし、
打楽器的な感覚、躍動感を強調する演奏もある。
バレンボイムはというと極めて音楽的だ。
ピアニストであると同時に指揮者としての全体を見渡す目、
細部にとらわれない全体像がしっかりと捉えられているのであり、
こちらにも豊かな広がりで音楽が響いてくる。
そしてブーレーズの「火の鳥」は何度聞いても素晴らしい。
今回はウィーンフィルなので非常にしなやかに
極めて巨大な音楽が室内楽的な精密さで
とにかくこの繊細な流れ、幻想的な空気は感動的。
この「火の鳥」はあまりにも名演で貴重な記録だと思う。

DVDR112

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