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2009年8月31日 (月)

私が聞いた今年の名盤2009

今月も少しだけ追加したので、今年の名盤の途中経過。
ジンマンのマーラーとマティアス・ゲルネの「美しい水車小屋の娘」。
どうもみんな「
」になってしまう。気に入ったということで。

《交響曲》
◎マーラー 交響曲第7番~ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
◎マーラー 大地の歌 ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団


《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2009~バレンボイム指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
◎ブラームス ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲
 ~ヴァディム・レーピン シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団


《室内楽》
今のところなし

《器楽曲》
今のところなし

《歌劇》
○プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」~パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団

《声楽曲》
◎シューベルト 歌曲集「美しい水車小屋の娘」
 ~マティアス・ゲルネ、クリストフ・エッシェンバッハ


《ライブ盤》
◎ブルックナー 交響曲第4番(第1稿)~ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
○ラヴェル 「ダフニスとクロエ」(全曲)~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第1番「巨人」~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団

は特に大切に感じられる名盤です)

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シューベルトの歌曲 34

今日もまた歌曲集「美しい水車小屋の娘」。
このところこの曲ばかり聞いているが、好きなので。
今回はトーマス・クヴァストホフのバス・バリトン、
ピアノはユストゥス・ツァイエンである。
2005年7月にベルリンで収録。
「美しい水車小屋の娘」はテノールで聞くのがいい!
とはよくいわれるけれど、クヴァストホフはやはり別格。
フィッシャー・ディースカウやマティアス・ゲルネもいいし。
クヴァストホフとツァイエンのデュオは、私はすごく好きで
全曲がひとつの流れに張りつめた緊迫感がたまらない。
でもここではあまり厳しい感じの仕上がりではなく、
クヴァストホフの声には優しさもあって、深みのある表現。
ツァイエンのピアノも柔らかい響きが基本で
特に右手に滑らかな表情を創りだして、
左手の低音部がしっかり支えているという印象。
低声部のパートがより豊かに聞こえてくる。
ユストゥス・ツァイエンのCDって、クヴァストホフとの共演でしか
私は聞いたことないのだが、素晴らしいピアニストである。

DG 00289 474 2182

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2009年8月30日 (日)

さん若!ばっきゃの会

今日ははじめて「らくごカフェ」に行ってみた。
さん若さんを応援している方々に誘っていただいて
「さん若!ばっきゃの会」を聞きに出掛けて…
先日、期日前投票を済ませてきて
衆議院選挙にもきちんと行きました。
政権交代という記憶に残る一日になったわけで。

柳家さん若:道灌
柳家さん若:代書屋
柳家さん若:死神


柳家というと最初に習うのは「道灌」だって聞いているが、
粗茶に租座布団、租火鉢、租鉄瓶、租はげ頭…と「道灌」で
さん若さんは初心に戻るというか、やはり真面目だな!って、
気付きつつ聞いていたのだが、二席目のマクラで
最初に習った「道灌」でこの会をはじめようと思ったそうである。
でも今日の「道灌」は「太田道灌公」に行く前に「小町」付きで
本寸法の「道灌」である。通しで聞いたのははじめて。
以前に柳家緑君さんで前半の「小町」は聞いたことあったのだが、
「小町」~「道灌」のやっと噺がつながったのである。貴重なチャンス。
二席目はお馴染みの「代書屋」。さん若さんで聞くのも二回目。
でも「代書屋」は何度聞いても毎回楽しくて、
さん若さんの「代書屋」はすごくいいと思う。
字が書けない阪東妻三郎さんと代書屋さんの対比もいきいき。
代書屋さんの嫌味っぽいのもそれほど悪質ではなく、
でもあきれ果てている状況はありありで…程よい加減に。
仲入り後、神信心のマクラになって、来た!「死神」。
その死神さんのキャラ作りが不気味に怪しくって、
さん若さん、似合ってました。死神にぴったり!
情景がじっくり細やかに描かれていて、
サゲもくしゃみでろうそくの灯を吹き消すのではなく…
消えるよ…消えるよ…コクリ…ドタッ…で圓生型のしぐさ落ち。
前半もよかったけど、今日はこの「死神」がすごく印象に残って、
今後もさん若さんの得意ネタになっていってほしいなと。

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2009年8月29日 (土)

柳家小ゑん「ぐつぐつ」

小ゑん師匠の録音をラジオデイズからダウンロード。
「小ゑん千一夜」で収録された「ぐつぐつ」
(2007年3月21日 Live Cafe Again)
そして今年のGWの黒門亭「こどもの日特集」から
「ぐるんぐるん」(2009年5月5日 黒門亭)
「ぐつぐつ」と「ぐるんぐるん」というこの二題、
同時に聞いていいの?知っている人は思うかもしれないけど、
一緒に聞くと相乗効果でさらに面白い!という…最高だ~。
本当になんて心地いいのだろう。面白くって面白くって…
会場も爆笑の連続なんだけど、なんだか優しい感じ。
有名な「ぐつぐつ」だけど、聞いていてあったかい気持ちになる。
屋台の「おでん」の何か懐かしいイメージもあるのかも。
小ゑん師匠が描き出すちょっとレトロな風景って独特な魅力。
「ぐるんぐるん」はさらにパワーアップしている印象で
とにかく最初から最後まで一言も逃さず夢中になってしまう。

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2009年8月28日 (金)

ピエール・ローラン・エマール

今日はピエール・ローラン・エマールによる
ウィーンコンツェルトハウスでのピアノ・リサイタルを聞いている。
すべて変奏曲によるプログラムで興味深い。
ベートーヴェンの「愛よ来たれ」による変奏曲 WoO.65
ウェーベルンのピアノのための変奏曲 作品27
シューマンのアベッグ変奏曲 作品1
ブラームスのヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 作品24
2003年2月18日ウィーンコンツェルトハウスの
モーツァルトザールで収録された録音である。
70分ほどでコンサートの全曲なのかは不明だが、
FMで放送されたのはこれですべてである。
いうまでもなく圧倒的な素晴らしさ。
エマールは本当に魅力的なピアニストだ。
でもここでの作品をみるとちょっと意外な印象も。
ウェーベルンがあるけれど、ベートーヴェンにはじまって、
後半はシューマンとブラームスという。エマールは今日では
バッハもベートーヴェンも取り上げているのは有名で
シューマンも謝肉祭と交響的練習曲を2006年に録音しているが
2003年の時点でこういったロマン派プログラムに
積極的に取り組んでいたのである。
でもすべてが変奏曲という切り口に独特なものを感じるが。
私などは1990年前後のブレンデルを思い出してしまう。
こういうのって、すごく好きなのである。
しかしさすがのエマールもこういった選曲だと
前衛的な印象は薄れて、ブラームスなどはたっぷり、
緻密ながらスケール大きく、重厚な音楽が楽しめる。
とはいってもよく聞くとやはり響きのコントロールはどこまでも明瞭で
ブラームスが時代の先取りをしていた微妙な和声も浮かび上がってきて
そうした発見に気付いてはエマールならではなのかなと…

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2009年8月27日 (木)

ブラームスの歌曲 2

今日はブラームスの歌曲を聞いている。
バリトンのオラフ・ベーアのCDを出してみた。
ヘルムート・ドイッチュのピアノである。
1996年8月にロンドンで収録。

9つの歌曲 作品63
1. 春の慰め 2. 思い出 3. ある肖像に 4. はとに寄せて
5. 青春の歌Ⅰ「僕の恋は新緑だ」 6. 青春の歌Ⅱ「にわとこの木に夕風が」
7. 郷愁Ⅰ「何と悲しい」 8. 郷愁Ⅱ「おお、ぼくが帰り道を知っていたら」
9. 郷愁Ⅲ「子供の時に見た」
5つの歌 作品71
1. 春には愛が芽をふく 2. 月に寄せて 3. ひめごと
4. 僕に出て行ってほしいのかい? 5. 愛の歌
5つの歌 作品72
1. 昔の恋 2. ただようくもの糸 3. おお涼しい森よ
4. 落胆 5. 打ち勝ち難い
5つの歌曲 作品94
1. 40歳ともなれば 2. 現われよ、いとしい影
3. 私の心は重い 4. サッフォー風の頌歌 5. 家もなく、故郷もなく
4つの厳粛な歌 作品121
1. 世の人に臨むところのことは獣にも臨む
2. 私はまた、日の下に行われるすべてのしいたげを見た
3. ああ死よ、お前を思い出すのは何とつらいことか
4. たとえ私が、人々の言葉や御使いたちの言葉を語っても

トーマス・クヴァストホフでブラームスを聞くと
もっと厳しくて、青白いような冷たさにゾクゾク来るのだが、
オラフ・ベーアは暖かみがあって、色合いも暖色系であり、
優しさも感じられるような歌は心地よい。
このCDを買ったのは10年ぐらい前だと思うのだけど、
当時気に入って、何度も繰り返し聞いた。
ヘルムート・ドイッチュのピアノも素晴らしい。
ブラームスの質感、存在感のある響きは十分な印象で
そして同時にメカニックの点でも非常にクリアであるという
ここでの仕上がりは本当に完成度が高い。

EMI 5 56366-2

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2009年8月26日 (水)

ひぐらし寄席 隅田川馬石

今日は三月に一度の日暮里へ通う日で
ひぐらし寄席で隅田川馬石さんの会。
ゲストは古今亭志ん公さんでうれしい。

古今亭志ん坊:道灌
隅田川馬石:駒長
古今亭志ん公:酢豆腐
隅田川馬石:お初徳兵衛


今日も前座さんは志ん坊さんだった!
先月あたりは髪も伸びてきたな~
このまま伸ばすのかな?って思っていたら
きれいに刈っちゃって、爽やか!
見た目も涼しげな志ん坊さんでした。
横町のご隠居宅に八つぁん登場で「子ほめ」?
教えを乞うところをみると「千早ふる」?
書画の話になったので「一目上り」来るかな?
と思ったら、租茶を飲んで「道灌」でした。
志ん坊さんはネタをいろいろ持っていそうな印象で
しっかり勉強して稽古を積んでいそう。応援しています。

馬石さんの一席目は「駒長」。また聞けた!
その前にマクラたっぷり。高校野球の話にはじまって、
道具屋さんでの100円硬球ボールの話題に展開、
実はここでしっかり噺の方へつながっていっているのだけど
店でのやり取り、ふれあいといえば関西!値切りとか…
関西弁といえば「アホ~」、おっ!来た!「駒長」。
美人局(つつもたせ)、相対間男の説明がはじまり、
馬石さんの「駒長」はすごくよくって!
乱暴でガサツな長兵衛は勢いよく、短気にすぐに手が出て、
それでも健気にいうことを聞いているお駒さんはかわいらしく、
そこへ上方の丈八が割って入って、長兵衛にはない細やかな心配り、
その優しさにお駒さんは惹かれてしまって…何という展開!
そんなことも知らずに長兵衛は時間忘れて飲んだくれて、
戻ってきたときには、置き手紙にオロオロ…アホ~
馬石さんは登場人物をくっきりと描きだすので
すごく面白くって、情景が目の前に広がるのだけど、
この噺、難しいんじゃないのかな?
下手をするとダラダラ退屈な展開になってしまって、
変化に乏しく、場面転換にも緊張感が生まれないのでは…
その点、馬石さんにはぴったりの噺のような気がして、
本当に不思議なぐらいに噺がいきいきと語り出してくる。

続いてゲストの志ん公さん。季節にぴったり?「酢豆腐」。
こちらもすごくよかった。面白かった。志ん公さん、見事!
馬石さんの登場人物の演じ分けって、
間とかそこに漂う空気に変化が生まれて、芝居風というか、
その点では今も役者なのかもしれないけれど
志ん公さんは声が変わる。その自由自在なところが素晴らしく、
さらに豊かな表情が魅力的で…伊勢屋の若旦那が登場で
その独特な言葉使いも気持ち悪かったり…
腐った豆腐を食べるところなども笑った笑った!
「酢豆腐」も前半は何を肴にするかでまとまらず…
かくやの香こに決まっても誰が糠味噌に手を入れるかでまとまらず…
通りがかりの半公を捕まえて、うまく騙して1円巻き上げて、
やっと嫌味な若旦那が登場してくるという…実はここまでが長くて、
でも噺の長さは全く感じられない…それぞれの場面がいきいきと
すごくよかったのだ!「酢豆腐」はいい!食べたくないけど…

仲入り後は馬石さんの「お初徳兵衛」。
こちらがまた最高だった!期待通りということもあって大満足。
「船徳」の古い型であり、若旦那の徳さんが勘当になり、
金もなくなり…食べることもできず、まちをさまよって…
もう死のう…というところで船宿の親方に救われる。
ここで早くも少し感動。親方もおかみさんも心からいい人で。
徳さんの船頭修行が有名な「船徳」で今回は少しだけ。
その後、船頭として成功した徳さんがカッコいい!
粋で美しい姿に船頭のワイルドさが加わり、無敵の男前!
それで後半、お初との再会、激しい雷雨の中の濡れ場へ。
内容的には重くなりそうなんだけど、そこが馬石さんは上手く語って、
徳さんの軽快なしゃべりとお初姐さんの大人びた落ち着き!
このふたりが爽やかで…なんて心地のよい一幕なのでしょう。
内容的には感動する噺ではないんだけど…
馬石さんのこういう噺をたっぷり聞かされると感動してしまう!
とにかくよかった…後が気持ちいい!という。

次回は11月1日(日)19時開演だそうです。
馬石さんは「文七元結」。楽しみ~!
そしてゲストに白酒さん登場。
もちろんチケットは購入済!

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2009年8月25日 (火)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 8

今日はドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団の演奏で
ヴァレーズのアメリカ(1993年8月)
アイヴズの交響曲第4番(1992年5月)
同じくアイヴズの「答えのない質問」(1994年2月)
昨日のFM放送でザルツブルク音楽祭の最新ライブから
ベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団による
ヴァレーズのアメリカが放送されたのだが、
フェルゼンライトシューレでのライブならではという
巨大な迫力と会場の興奮状態がよく伝わってきて、
それに影響されて、久々にドホナーニの演奏が聞きたくなった。
こちらはさすがに精緻な響き、徹底したコントロール、
細部まで音が美しく、同時にサイレンが刺激的に鳴り響き…
やはり近現代作品におけるドホナーニの感性は素晴らしく!
ヴァレーズのアメリカは有名で昔から興味あったのだが、
このCDを買ったときは、正直なところアイヴズを楽しめなかった。
でも今聞くといいではないか!という。私も変わったみたいで。
アイヴズって、あまり聞かないので、どこがどうとまでは…
なかなかうまくいえないのだが、そこに広がる音の世界、
空間の印象、時間の流れが心地よく感じられたのである。

DECCA 443 172-2

「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月24日 (月)

箱根~駒ケ岳の風景

今日は両親のリクエストでちょっと箱根まで。
東名で行けば、1時間で行けちゃうので
朝のうち、少し曇っていたのだが、
今週は今日が都合よかったので
思い切って行ってしまった。
雨にも降られなかったし、涼しいし、
結果的にはよかったのではないかと。

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箱根園から駒ケ岳ロープウェイに乗って、
駒ケ岳山頂駅から駒ケ岳の山頂を見た写真。
山頂には箱根神社元宮がある。

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駒ケ岳への山頂へ向かう道から
ロープウェイの駒ケ岳山頂駅を見る。
風景の中に異様な存在感の建築物。

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駒ケ岳山頂の箱根神社元宮に参拝。
山頂にはよく神社があるが、風景の魅力もあって
私はこういった山岳神社が大好きで!

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駒ケ岳山頂駅に戻ってきて、
見晴らし台から芦ノ湖を見下ろす。
標高1327mだそうで…さすがに寒い。

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2009年8月23日 (日)

喜多八・雲助 目黒と佃

今日はラジオデイズからダウンロード。
「第22回 九識の会」で収録された二席。
柳家喜多八:目黒のさんま
五街道雲助:佃祭

(2007年10月2日 お江戸日本橋亭)
実はこの録音はずっと聞きたいと思っていたのだが、
こう見えても私は季節感を大切にしていて…笑
「佃祭」は今の季節で夏に聞きたいし、
「目黒のさんま」も先取りでそろそろいいかなと
八月も下旬でいよいよ聞いている。

まずは殿下の「目黒のさんま」から。
お馴染みの食通ネタのマクラからたっぷり面白くって、
殿下の殿様、武士の描写はいつも最高なんだけど
目黒の田舎でさんまを食べるところが…
青空の下で空気もきれいにさんまを焼く香りが漂ってくる。
風光明媚な景色にさんまの色と匂い、音も聞こえてくる…
「目黒のさんま」は有名だけど、やっぱりいい噺!
この日のトリは雲助師匠の「佃祭」。
雲助師匠で聞くと登場人物はみんな美男美女!
暑い夏の夜、祭りの余韻がこちらに伝わってくるようで
音だけで聞いているのに情景が頭の中に広がって、
雲助師匠のこういう噺は本当に魅力的だ。
言葉使い、言葉の選び方がすごくきれいで
それで噺が格調高く聞こえるし、
江戸っ子の荒っぽさも粋な切れ味に心地よく。
庶民的に親しみのある語りももちろんいいのだけど
雲助師匠はやっぱり独特の美意識、透明感がある。

そして恒例の落語随談。山本進さんと本田久作さん。
「目黒のさんま」について、すごく興味深い。
大きく三つの型があるそうで、そのうちの二つは
現在ではほとんど演じられていないそうなのだが、
山本先生もお勧めのその演じられなくなってしまった型が
説明を聞いてみると面白い!私も聞いてみたい。
殿様が誰か?というのもあるのだけど、それはいいとして
帰城した後、殿はさんまが食べたくて食べたくて…
どういう経緯でさんまに再会できるか…そこが違ってくる。

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2009年8月22日 (土)

五街道雲助 「もう半分」

「落語の蔵」からダウンロードした雲助師匠の二席。
先日さん喬師匠の「もう半分」を聞いたが、
すると雲助師匠のもどうしても聞いてみたくなって!
解説を読むと酒屋の主人が極悪だそうで…珍しい!
「第4回 浜松町かもめ亭」から「お見立て」(2007.4.19)
「第20回 浜松町かもめ亭」から「もう半分」(2008.8.29)
まずは「お見立て」だが、田舎者の杢兵衛大尽だけど
雲助師匠だとこういう仕上がりなんだ…なるほど!
「お見立て」も素晴らしいんだけど、やはり「もう半分」。
これまで聞いてきた中でも一番感動した。
怪談噺という幽霊的な怖さではなく、とにかく怖ろしいのは、
欲に目がくらんだ人間が悪事に走り、その心の深い闇…
雲助師匠の「もう半分」は五代目林家正蔵師匠の速記によるそうで
煮売酒屋の主人がかつて聞いたことのない悪党である。
普通多いのは、酒屋のおかみさんが悪く、主人の方はいい人…
もう半分のじいさんの金を巻き上げても深く後悔するという…
「もう半分」は演者によってかなり印象が変わってくるとはいえ、
大体、主人の方はそれほど悪党ではないというのが一般的だが
しかし雲助師匠の酒屋主人は最初から全く違う仕上がりで
低い声で暗く、渋く、鋭く、完全に悪役を演じている。
その芝居風の流れがあまりにも素晴らしくって、
緊迫した情景に引き込まれて、夢中になって聞いてしまった。
「もう半分」はいいなあ~好きだな~
決していい噺ではないんだけど、本当に考えさせられる…

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2009年8月21日 (金)

バイロイト音楽祭2008

20090821

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ジークフリート」第3幕第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ジークフリート」。
今日は第3幕の後半で第2場の途中から長大な第3場。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月31日の上演。
さすらい人(ウォータン)の制止を振り切って
一気に岩山へと上り詰めるジークフリート。
ここがまたものすごい迫力で圧倒される。
ブリュンヒルデが炎に包まれ眠っており、
「ワルキューレ」の第3幕に戻ってきた。
炎の恐ろしさを知らないジークフリートは
ブリュンヒルデを眠りから呼び覚まして、
しかしもうワルキューレとしての役割を失った
ブリュンヒルデなので、ワルキューレの動機は姿を消して
そこにも単なる「ワルキューレ」第3幕の続きではない
「ジークフリート」第3幕なのであって、指環の後半へ
「神々の黄昏」へのつながりを強く感じる。
いつ聞いても思うのだが、この第3幕まで来ると
いよいよ「指環」も終盤だな…って
「ジークフリート」第3幕は愛の歓喜の中に
激しく盛り上がるのだが、同時に悲劇のはじまりである。
ティーレマン指揮の2008年の「ニーベルングの指環」だが
楽劇「ジークフリート」はすごくよかった。
「ラインの黄金」も非常に感動したのだが、
どうも「ワルキューレ」は、私はあまり集中できなかったけれど
「ジークフリート」は細部まで冴えわたって、輝きも増して、
いよいよ「神々の黄昏」への期待が高まってくる。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月20日 (木)

バイロイト音楽祭2008

20090820

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ジークフリート」第3幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ジークフリート」。
今日は第3幕の前半で第2場の途中まで。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月31日の上演。
第3幕の前奏曲からティーレマンの引き出す音が
恐るべき重量感で鳴りっぷりもよく、雄大である。
わりとゆったりのテンポ設定だが、
もう慣れてしまっているので全く気にならない。
とにかくオーケストラがすごい迫力だが、
さすらい人(ウォータン)のアルベルト・ドーメンも負けずに
気迫に満ちた響きが隅々にまで行きわたって、感動的である。
画像は第1場でエルダに神々の未来を予言させるところ。
エルダは2007年までは藤村実穂子が歌っていたが、
「パルジファル」のクンドリに移って、
2008年からはクリスタ・マイアが歌っている。

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http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月19日 (水)

バイロイト音楽祭2008

20090819a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ジークフリート」第2幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ジークフリート」。
今日は第2幕を聞いている。昔からここが大好きで。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月31日の上演。
アルベリヒが時折登場してくるが、ここでの第1場、
そして「神々の黄昏」の第2幕第1場など
ニーベルングの呪いを確認しているのであり、
音楽は暗く、不気味に…まさに暗黒の森だが、
「ニーベルングの指環」の物語が進んでいく中で
重要なスパイスになっている気がする。
第1場はアルベリヒとさすらい人ウォータンが
ファフナーから指環を奪い取ろうと
それぞれ言葉巧みにそそのかすのだが、
ふたりは全く相手にされないのであり…
その内容はこれからの展開を予告しているのである。
アルベリヒのアンドルー・ショアは素晴らしい!

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第2幕の舞台写真。森の中は設定の通りだが、
背後に建設中の高速道路が横たわっており、
ファフナーの大蛇を連想させる。

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ジークフリートが大蛇(ファフナー)を退治したところであろう。
第2幕第2場である。ファフナーはジークフリートに
「こうしたことをさせた者にこそ注意しろ!」と警告を与え、
ジークフリートは大蛇から剣を抜いた熱い返り血を口にして
すると小鳥の声を理解できるようになる。最も面白いところ!
大蛇との格闘の場面はものすごい重量感と迫力だが、
その後の小鳥の声で「森のささやき」が戻ってくると
何ともいえない美しい透明な響きでこの辺の描きわけの見事さ、
ティーレマンという人は何てうまい!表現の幅が広いのである。

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2009年8月18日 (火)

バイロイト音楽祭2008

20090818

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ジークフリート」第1幕第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ジークフリート」。
今日は第1幕の後半で第2場の途中から第3場。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月31日の上演。
画像はミーメのゲルハルト・ジーゲル。
2009年はミーメも交代でウォルフガング・シュミットが出演。
ゲルハルト・ジーゲルのミーメを聞けるのもこれで終わりである。
ウォルフガング・シュミットは、かつてはジークフリート歌手で
1994年から1998年のアルフレッド・キルヒナーの演出で
そしてその後のユルゲン・フリムの演出でも一部で
ジークフリートを歌っていた。2000年はすべてシュミットである。
ジークフリートからミーメへ移ることはたまにあるようだが、
でも注目の配役であり、楽しみである。
そこでここでのゲルハルト・ジーゲルだが、
第1幕はミーメが大活躍なのでじっくり聞いた。
活躍といっても哀れな役柄なのだが。
ジークフリートにいじめられ、ウォータンにも脅かされ…
それにしてもティーレマンが創りだす音楽というのは
第3場後半でのあまりの巨大さには圧倒される。
雄大に豪快に強靭に…そして同時に細部に関しては
明瞭に透明な響きが聞こえてくるのだからとにかくすごい。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月17日 (月)

バイロイト音楽祭2008

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バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ジークフリート」第1幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ジークフリート」。
今日は第1幕の前半で第2場の途中まで。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月31日の上演。
ティーレマン独特の豊かな広がりの感じられる音響。
それが「ジークフリート」だと加えて細部まで研き抜かれて
やはり素晴らしい。私は好きである。これに比べると
「ワルキューレ」はちょっと粗かったような?
第1幕はジークフリートとミーメ、そしてさすらい人(ウォータン)、
この3人しか登場人物がいなくて、音楽も極めて緻密であり、
最初のうちは捉えにくいのだが、はまるとたまらない。
ジークフリートのスティーヴン・グールドだが、
さすがに慣れた。3年聞いているので。
今ではこの声に安心感すらもおぼえるのである。
しかし2009年からはジークフリートはクリスティアン・フランツで
ということは、スティーヴン・グールドはこれで聞き納めか。
でもクリスティアン・フランツの復活はうれしいな!

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月16日 (日)

柳家さん喬 「もう半分」

TBS落語研究会で放送された
「柳家さん喬」特集からの二席をDVD-Rに保存。
「もう半分」「干しガキ(黒田絵美子作)」
今朝の夜明けに放送されたのだが、
待ち切れずに早速見ている。
いうまでもなく、さん喬師匠は感動的!
何て素晴らしい「もう半分」。
大好き!っていう内容の噺ではないのだが、
「もう半分」という噺はつい聞きたくなってしまう。
いろいろ考えさせられる内容を含んでいて。
酒屋の夫婦は悪いが、もう半分のおじいさんも
娘が身を売って作ってくれたお金を忘れるという…
とにかくどっちもどっちの人間は罪深い。
「もう半分」を最初に聞いたのは五代目今輔さんの録音で
その迫力と緊迫感、恐ろしい展開ながら…感動した。
その後、志ん生さんで聞いて、先代の馬生さんで聞いて、
やっぱり最初のときの印象は強烈だったのだが、
今回のさん喬師匠はとにかくよかったのだ!
雲助師匠の「もう半分」も聞いてみたいな…
続いて「干しガキ」。さん喬師匠の新作ははじめて聞く。
新作といってもそこに広がる絵は古典の空気が漂うけど。
詳しくは書かない方がいいと思うんだけど、
「干しガキ」って、そういうこと。驚いた。面白い。
「少々難あり」で次郎柿ではなく与太郎ガキだそうで。
それが…話が進むとすごくいい噺で傑作だ。
心温まる…内容を書けないのが残念!感動。

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2009年8月15日 (土)

黒門亭で怪談噺特集

今日は楽しみにしていた黒門亭「怪談噺特集」!
第3週の土日で二日予定されているが、
どっちもすごく魅力的なのだけど…
私のお目当ては正雀師匠の「江島屋騒動」に。
正雀師匠の怪談噺はまさに本寸法だし、
「江島屋」という噺もそうは聞けないかな…と思って。
今週はさらにさらに早めに出て、
何としても通し券を手に入れるぞ!と
でもやはり今日は人気が高く、早い人はもっと早くて
到着すると4番。これなら大丈夫だ!と一安心。

第1部 光る二ツ目の会 その73
柳亭市也:道具屋
三遊亭歌太郎:短命
柳家喬の字:抜け雀
柳家ほたる:反対俥
入船亭遊一:浜野矩随


第1部は恒例の光る二ツ目の会。
会場準備で早くも新しい前座さんの柳家おじさんが登場で
「おじさん」に「さん」をつけると「おじさんさん」になっちゃうのだけど
やっぱりおじさんかな…大人気の市也さんと今日はふたり前座さん。
第1部は市也さんで「道具屋」。市也さんはよく見かけるけれど、
高座を聞くのは、なんと去年の秋以来。久しぶりだ~
そしてずっと聞いてみたかった歌太郎さん。評判がよくって!
なるほど、素晴らしい!しっかりとした本格派で華もあり…
最近よく聞いている喬の字さん。今日は大ネタで「抜け雀」に挑戦。
基本的にできちゃうのだと思うのですが、でもこういうネタは、
もっと時間をかけていってもいいのかな…と聞いていて感じた。
いい噺にチャレンジしたい気持ちはすごく応援したいのだけど、
これから先は長いので…また聞かせてくださいね。
仲入り後にほたるさん。今日の「反対俥」はすごくよかった!
面白かった。たくさん笑った。ほたるさん、うまくなったよ!
大きな体で高座の上をドタンドタン、でもスピード感は絶好調!
トリは遊一さんで「浜野矩随」。この噺、筋は知っていたのだけど、
きちんと聞くのははじめてで感動してしまった。こういう噺好き。

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今日は準備に少し時間がかかって、
第2部は「怪談噺特集」である!
ということで黒門亭の高座も怪談噺バージョンに。


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第2部
柳家おじさん:子ほめ
林家彦丸:質屋庫
三遊亭金八:不動坊
林家正雀:江島屋
正雀・彦丸:かっぽれ


第2部に柳家おじさん登場!「子ほめ」。
たしか7月の下席からだからまもなく一ヶ月かな?
すごく落ち着いて、もう場数を踏んでいるのかな?
なかなかしっかりとできている印象。
彦丸さんが「質屋庫」。きれいにきっちりまとまっている。
これも幽霊噺だけど、怖いところはあまり強調しないで序盤戦。
金八さんは一気に面白くなって、会場を盛り上げるのはさすが!
ネタ出ししたつもりはなかった「お化け長屋」が印刷されてしまって…
今日は「不動坊」に…でもこの噺は幽霊作りの裏話が満載なので
結果的にすごくよかったような。「お化け長屋」聞きたかったな…
仲入り後、いよいよ正雀師匠の「江島屋」。照明を落として本格的。
師匠の語りもすごくきれいで淡々と物語は進んでいくようで
その内容は深く心に響いてくる。こういう噺を聞きたかった!
後半、江島屋の庭先に呪っているおばあさんが登場するところで
いきなり太鼓がドロドロドロ…と激しく、女性の悲鳴がキャー!
恐怖感というのはやはり音か!照明が真っ暗になって、
驚きは瞬間のもの、冷静に戻るまでのわずかの間が怖いのである。
幽霊が静かに登場。白髪の鬘が貞子のように気味悪く。
会場内をゆっくり移動して、消えると照明も明るくなって、
正雀師匠「はて恐ろしい…執念じゃなあ」
怪談噺のオチは決まっているというけれど…
これ実際に本物を聞いたのって、はじめて。ちょっと感動。
彦丸さんと正雀師匠のかっぽれで明るくお開き!
ぜひ来年も「怪談噺」企画してほしいなあ。
すごくよかったです。楽しかった。夏を満喫!
今日の「江島屋」は思い出に残る一席だ。
柳家おじさんの幽霊と一緒に記憶に刻まれて…

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2009年8月14日 (金)

シューベルトの歌曲 33

今日も歌曲集「美しい水車小屋の娘」を聞いている。
大好きなので止まらなくなってしまう…
歌曲集「白鳥の歌」もたまらなく好きなのだが、
「美しい水車小屋の娘」の全20曲における音楽の流れ、
そこに展開される物語の完成度は特別である。
久しぶりにボー・スコウフスのCDを出してみた。
こちらはヘルムート・ドイッチュのピアノが聞ける。
1997年3月25-27日にバンベルクで収録。
ボー・スコウフスが創りだす印象がかなり現代風で
さらにメリハリがきいて、集中力・緊張感はすごい。
そうした方向性に合わせて、ヘルムート・ドイッチュも
あまり音楽を揺らすことはなく、感情的に動くことも避けて、
心地よい一貫性と統一感のある響き、
コントロールされた運動性、デジタル的な効果を感じる。
明確な主張は理解しやすいし、なんて気持ちのいい!
ゲルネだと71分かかる「美しい水車小屋の娘」だが、
ボー・スコウフスの録音だと59分36秒である。
約12分の違いだが、あまりそれは関係ないのが不思議。

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2009年8月13日 (木)

シューベルトの歌曲 32

先週はマティアス・ゲルネが歌っている
歌曲集「美しい水車小屋の娘」を聞いたが
そちらは新しい録音でクリストフ・エッシェンバッハのピアノ。
今日は2001年10月9-11日に収録された前の録音で
こちらのピアノはエリック・シュナイダーである。
まだそんなに時間はたっていなくて、古い気はしないけど
エリック・シュナイダーのピアノは歯切れがよく、
メリハリがきいて、非常に元気なので
ゲルネの歌も全体の仕上がりも若々しい印象がある。
エリック・シュナイダーは大好きなピアニストで
この演奏もたいへんお気に入りのディスクなのである。
ゲルネの最新盤のトータルタイムが71分14秒で
通常よりも時間がかかっているので話題になっているが、
でもそれはピアノがエッシェンバッハになったからということではなく、
こちらの2001年の録音でも71分49秒で
以前からゲルネの解釈では、実はこうだったのだ。
仕上がりについては変わってきているようには思うけれど。
マティアス・ゲルネはシューベルトの三大歌曲集に関して
最初にエリック・シュナイダーと「美しい水車小屋の娘」を
そしてその後、アルフレッド・ブレンデルのピアノで
「冬の旅」「白鳥の歌」と続いて録音した。
そして2008年には「美しい水車小屋の娘」の再録音が実現し、
そこではクリストフ・エッシェンバッハが登場したのである。
指揮者エッシェンバッハとゲルネは共演を重ねているので
お互いの音楽性を深く理解し、尊敬し合っているに違いない。
一方のエリック・シュナイダーについて思い出してみると
クリスティーネ・シェーファーと「冬の旅」を出している。
CDは持っていないのだが、東京でのライブは録音してある。
歌曲集「白鳥の歌」についてはまだ録音はないか?

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2009年8月12日 (水)

マリインスキー 2007/2008

マリインスキー劇場管弦楽団の自主製作盤で
ワレリー・ゲルギエフの指揮によるショスタコーヴィチ。
交響曲第1番と第15番という最初と最後の組み合わせである。
2008年7月18,20,25日にマリインスキー・コンサートホールで収録。
ゲルギエフ独特の熱く躍動する感じではない。
この数年でゲルギエフもだいぶ変わってきているのかも。
緻密にして、細部にまでコントロールが行き届いている…
抑制もきいている…ゲルギエフのショスタコーヴィチってこうだっけ?
作曲者の若き日の交響曲第1番はその点でははじけた印象はないし、
ロシア的な情熱よりも北欧の透明感である。響きは美しい。
こうした印象は交響曲第15番の方が向いているのかも。
様々な引用が散りばめられて、作品への興味は尽きないのだが、
後半へ行くほど、どんどん研ぎ澄まされていって、
この精妙な仕上り、静寂における緊張感は感動的である。

MAR 0502

「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月11日 (火)

マーラーの歌曲 1

ダウンロードして聞きたいと思っているマーラー歌曲のアルバムが
いくつかあるのだが、なかなかそこにたどりつけないのだけど…
今日は思い付きで昔のCDを出して、これからのきっかけになりそうな
マーラーの歌曲集「子供の不思議な角笛」
レナード・バーンスタインの指揮による
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。
現在の名称はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団である。
ルチア・ポップのソプラノとアンドレアス・シュミットのバリトン。
1987年10月にアムステルダムのコンセルトヘボウでライブ収録。
中学生の頃、交響曲以外のマーラーの作品ではじめて聞いたのが、
この「子供の不思議な角笛」だった。ということで
「さすらう若人の歌」や「亡き子をしのぶ歌」は
そのときはまだ聞いていなかったのである。
聞く曲、聞く曲がはじめてですべてが新鮮に感じられた頃が懐かしい。
でも今もマーラーは、どの作品も大好きなのだから
やはり特別な存在でよっぽど好みなのだろう。
親しみやすい「子供の不思議な角笛」なので
当時すぐに夢中になってしまったのだ。
バーンスタインがまた思いっきり創りこんでいて
楽しさと人を引き付ける個性はすごいのだが、
でも今聞くと…やりすぎだな!って思うところもある。
さすがにバーンスタインの巨匠の芸は圧倒的だった。

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「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月10日 (月)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 7

先日はドホナーニがウィーンフィルを指揮した演奏で
チャイコフスキーと続いてR.シュトラウスの交響詩を聞いたのだが
今日は再びクリーブランド管弦楽団との録音に戻って
ドヴォルザークの交響曲第6番とヤナーチェクの「タラス・ブーリバ」。
時期的には先のチャイコフスキーとR.シュトラウスの中間で
近い存在なのだが、ドヴォルザークが1989年3月13日、
ヤナーチェクが1989年10月30日の収録である。
ドホナーニは過度な描き込みはしないので
ある程度はドライな印象もあるし、シャープな感覚が特長で
そこがドヴォルザークでは非常に爽やかに響いている。
音色的には明るいし、色彩も豊かだが、絵画的な方向へは進まずに
あくまでも交響曲というしっかりとした構えが立ちはだかって、
やはりチェコ的な雰囲気、風土性みたいなものは不足かも。
私などはそれに不満があるかというとそんなことはなく、
でもドホナーニの音楽性に深い協調があるかないかで違うだろう。
ノイマンでもマーツァルでもチェコフィルの演奏というのは独特だし…
ヤナーチェクは美しい。細部までコントロールが行き届いて、
表情づくりも繊細だし、お気に入りの名演。
私は当時、この演奏で「タラス・ブーリバ」をはじめて聞いて
それ以来、ずっと好きだし、ますますヤナーチェクにはまったわけで。

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「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月 9日 (日)

さん喬・扇遊・正朝

今日は「真打ち競演」からの三席を聞いている。
最近の放送でさん喬師匠と扇遊師匠そして正朝師匠。

柳家さん喬:そば清
入船亭扇遊:お菊の皿
春風亭正朝:蔵前駕籠


何となく柔らかい口調の三人の師匠方で
夏のこの時期にぴったりの三席。
さん喬師匠の「そば清」はやっぱり最高!
どうも~って、丁寧できれいな語りが魅力的。
そして「お菊の皿」。夏には何度も聞くけれど、
扇遊師匠だと、慣れてるこの噺もすごくいい!
やっぱり語り口が心地いいのだ~
正朝師匠の「蔵前駕籠」もテンポ感が絶妙。
駕籠の噺なのでリズムとか流れが重要かな。
とにかくこの三席はすごくよくって!

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2009年8月 8日 (土)

人形町翁庵で隅田川馬石

人形町を急ぎ足で散歩して、開場時間に翁庵に到着!
馬石さんの「人形町でお富与三郎を聞く会」
今日は第5回でお富与三郎の「茣蓙松」の場面。
私の一番好きなところで馬石さんの「茣蓙松」は3回目!
馬石さんの「お富与三郎」が異常に大好きで…マニアです。

立命亭八戒:風呂敷
隅田川馬石:金明竹
隅田川馬石:お富与三郎「茣蓙松」


のりピーじゃないけど、ゲストの神田きらりさんが行方不明で
お席亭さんも八戒さんも少々パニック!
馬石さんも池袋で一席済ませてから会場入りなので
開演時間近くなっての到着で、でも馬石さんの場合には、
きちんと時間に着けるように入念にシュミレーションしてあったそうで
都営新宿線の浜町から自転車で順調に!さすが!
八戒さんがマクラ長めにくすぐり放題の「風呂敷」で引っ張って、
しかしきらりさんは到着せず。結局、音信不通のまま最後まで…
馬石さんの一席目が「金明竹」でついに聞けた!
上方弁の部分が鮮やかで!ここは聞かせます。
お得意の「金明竹」が聞けて今日は得した気分。
そして「茣蓙松」だけど、やっぱり素晴らしい!
内容が地味とか…「お富与三郎」の話の流れで必要ないとか…
よくいわれるが、こんなに面白い噺はないと思う。
面白いというのは笑えるということではなくて、
恐ろしいのは人間でその壮絶なドラマに夢中になってしまう。
登場人物のキャラがまたこの上なく毒々しい。
「茣蓙松」のじいさんは金を儲けまくっているのにしみったれ。
金持ちって、こんなものなのかな…とは思うけど。
「百年目」の大旦那みたいに派手に使って儲けろみたいな人もいるし、
しかし「茣蓙松」のじじいは逆で典型的なケチでため込んでいるタイプ。
さらには無類の女好きでそのすべてにいやらしさが漂っていて。
そして茣蓙松に掛け合いを頼まれる伊之助。こいつがまた悪!
度胸があり、威勢もよくって…しかし与三郎の前では
巧みに下手に泣き落としも使って、ヒッヒッヒと不気味な笑い。
ここまでの怪しいキャラは、そうは出会えるものではなく。
前回の「稲荷堀」で悪の道に手を染めた与三郎だが、
馬石さんの「稲荷堀」では真の悪にはなりきれていないという…
若旦那の純粋な部分が残されているところに親しみを感じ、
与三郎にもまだ救いがあるような気持ちにさせられる…
しかしこの「茣蓙松」では、与三郎はいよいよ本物の悪になって
でもここでその上を行く伊之助という男の登場で
結局与三郎はいざというところでこちら側に引き戻される。
この辺が「茣蓙松」で一番面白いと私は感じるのだけど。
一方でお富さんだが、茣蓙松のじじいを見事にそそのかして、
与三郎を後ろからすべて操っているのはお富であり、
でも常に与三郎を立てて、命をかけて大切にしている…
お富も悪党だし、どう考えても許すことはできないのだが、
しかし憎めずにその描写で憧れすら感じられるのは不思議な魅力。
次回(11月21日)は最終回の「島抜け」でお富さんの登場はなく、
その点は残念ではあるけれど、佐渡からの劇的な脱出劇で
さらにさらに芝居のような描写は圧倒的な興奮。
今から楽しみである。もちろん予約してきた!

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人形町の周辺を散歩

今日は人形町翁庵で馬石さんの会があるので
夕方から東京へ。早めに行って、人形町の周辺を歩こうと
横浜から京急と都営浅草線で乗り換えなしに便利なのだが、
意外に時間がかかってしまって、着くとそれほどゆっくりではなく…
急ぎ足で目的地のいくつかをまわってきたので写真で報告。

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まずは人形町の交差点からすぐにある
旧人形町末広亭跡地にある記念の石碑。
私の世代からすると歴史上の話なのだが、
人形町末広亭は今も懐かしいという声はよく聞く。

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もう少し行ったところにある「三光新道」
落語「百川」で百兵衛さんが長谷川町の三光新道に行って、
常磐津の師匠で歌女文字(かめもじ)さんを迎えに行くのだが、
間違えて医者の鴨池(かもじ)先生を連れてきてしまうという。
「この抜け作!」「どのくらい抜けてるかね?」
「お前なんか、みんな抜けてら!」「かめもじ、かもじ、たった一字だ」
その三光新道がここなのである。なんか楽しくって、うれしい。
「百川」という噺は実話らしいので。料亭の百川楼は明治まであったそうだ。

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三光新道にある三光稲荷大明神(三光稲荷神社)
現在ではビルに囲まれて、こっそりと狭い敷地に建っているのだが、
こういうところは大好きで何とも味な場所。参拝。

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三光新道はビルとビルの間を通り抜けできる狭い路地なのだが、
反対側からみるとこんな印象である。

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もう少し行ったところにある椙森(すぎのもり)神社。
落語「白子屋政談(城木屋)」、歌舞伎「髪結新三」で登場する
江戸一の美人だったというお熊さんは、白子屋(白木屋)のお嬢さんで
その店は新材木町にあったという…この椙森神社の周辺である。
この白木屋事件も実話だそうで大岡政談のひとつである。

今日はこの辺にして、急いで人形町翁庵へ!

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2009年8月 7日 (金)

ゲルネ・エッシェンバッハ

マティアス・ゲルネの最新盤で
シューベルトの歌曲集「美しい水車小屋の娘」
ピアノはクリストフ・エッシェンバッハである。
2008年9月にベルリンのTeldex Studioで収録。
ゲルネはシューベルト歌曲の新しいシリーズをはじめて、
ピアノに関して、第1巻はエリーザベト・レオンスカヤ、
第2巻はヘルムート・ドイッチュとエリック・シュナイダー、
そして今回の第3巻ではエッシェンバッハが登場するという
何とも魅力的な企画となっているが、実は…
第1巻と第2巻はまだ聞いていなくて、
しかしこの第3巻は待ち切れずに先に聞いている。
エッシェンバッハのピアノが聞きたくって!
マティアス・ゲルネは素晴らしい。なんて心地のよい。
ゲルネは以前にエリック・シュナイダーと組んで
すでに「美しい水車小屋の娘」を録音しているのだが、
そちらのときにすでに私のお気に入り盤になっていたので
今回ももちろんのこと、この上なく幸福な時間である。
そしてエッシェンバッハだ!何という自在な表現。
基本はシンプルに繊細な表情を作っているのだけど
曲によっては、ある程度の重みも含ませて、
とにかく緩急自在、変化に富んで、感動的である。
聞いたことのないディテールも次々飛び出してくるし、
シューベルト独特のモノトーンな世界に
光と影の微妙な移ろい、ときには淡い色彩も加えられ、
こんなに見事なピアノは聞いたことがない。

Harmonia mundi HMC 901995

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2009年8月 6日 (木)

チューリヒ歌劇場2007/2008

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チューリヒ歌劇場のホームページより
歌劇「カルメン」第3幕の舞台写真である。
カルメンのヴェッセリーナ・カサロヴァ
http://www.opernhaus.ch

BShiで放送されたチューリヒ歌劇場の歌劇「カルメン」。
フランツ・ウェルザー・メストの指揮で
ヴェッセリーナ・カサロヴァがカルメン、
ヨナス・カウフマンがドン・ホセを演じるという注目の公演。
演出はマティアス・ハルトマン。
2008年6月26日、28日、7月1日に収録。
シンプルで抽象的な舞台。色使いがきれいである。
円形の舞台ですべてが表現されている。
デザイン的にもそこでの人の動きも素晴らしい。
兵隊ならぬ警察官の集団にミカエラが取り囲まれて
ちょっかいを出されるところからはじまって
警察の堕落ぶりについては挑戦的な演出である。
衛兵の交代でヨナス・カウフマンのドン・ホセが登場。
いかにも真面目そうで、堅そうで、ダサくって、マザコン。
ちょっとオタクっぽい容姿は笑える。
ミカエラがいるのでまわりの女に一切興味のないドン・ホセに
カルメンは興味をもち、つまりカルメンの出現が
オタク系のドン・ホセを目覚めさせる。
最初っからカサロヴァのカルメンは堂々と振る舞い、カッコいい。
それに対してミカエラは外見よりは少女のようで
その対比が極端に強調されている。
純真なミカエラと母の存在(手紙)が、第1幕では
ドン・ホセにカルメンを憎ませるのだが、
しだいにはまっていく過程が鮮やかに描かれる。
メストの指揮も明瞭で素晴らしいのだが、
とにかく舞台の方に夢中になってしまって、
演出の点でも配役の点でもやはり魅力的だ。

20090806b_2

前半はドン・ホセが情けなくって、お笑いである。
カルメンに利用されているだけというのが明確で
ここまで無様にヨナス・カウフマンに演じさせるのは
ちょっと抵抗が…嫌だなという…しかしそれだけの
頼りなくって、哀れな、絶妙なドン・ホセが演じられている。
第3幕以降は、見た目はカッコよくなるのだが、
というのはヨナス・カウフマンだからなのであり、
しかし相変わらずの空回り、みっともなさ、
本質は変わらず、さらにはストーカーっぽくなってくる。
ついに第4幕では、ドン・ホセの純粋さゆえに
必死にカルメンに愛を訴えるのだが、
カルメンのふてくされた態度、とにかく態度がデカイのだが、
カサロヴァの存在感がすごい!感動的である。
この「カルメン」は音楽も舞台も超一級品だ。

DVDR120/121

「フランツ・ウェルザー・メスト」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月 5日 (水)

柳家権太楼 「三枚起請」

TBS落語研究会で放送された
「柳家権太楼」特集からの三席をDVD-Rに保存。
「三枚起請」「粗忽の釘」「家見舞」である。
面白い!とにかく爆笑の連続で噺もいいし。
「三枚起請」で若旦那がかなりの与太郎っぷり。
「粗忽の釘」では、壁から突き出た釘の件で訪ねてくると
訳わからず落ち着きだして、一方的に喋り続けているのに
恐怖に陥るお隣さん、迫力あるし、笑いっぱなしで
「粗忽の釘」のここの場面は大好きだ。
そして「家見舞」。もう最高潮の盛り上がり!
食べては水がめの水!って、ちょっと大袈裟なぐらいの方が
この辺の爆笑ぶりは権太楼師匠ならではの仕上がり。
やっぱりいいなあ。権太楼師匠って、カッコいい!
よく笑顔がいいって、有名だけど、私は
一番カッコいい落語家は権太楼師匠だと思っています。

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2009年8月 4日 (火)

チューリヒ・トーンハレ2008/2009

デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による
マーラーの交響曲シリーズで今日は第7番を聞いている。
(2008年9月22-25日 チューリヒ・トーンハレで収録)
この蒸し暑い夏には「夜の歌」はぴったりである。
そうした相性もあるけれど、それにしても素晴らしい!
いつもながらの丁寧に明瞭に音を再現していくのだが、
響きも美しいし、透明な輝きを保ちつつ、じっくり歌いこまれている。
隅々にまで、ありとあらゆる音がくっきりと聞こえてくるのだが、
もはやこの交響曲にかつての難解さは感じられず、
ジンマンの解釈には圧倒的な説得力を感じる。
細部にまで精巧に創りこんでいく過程は極めて客観性ある作業であるが、
しかしここで鳴っている音楽がかつてないほどに親しみが感じられるのは、
デイヴィッド・ジンマンによる最大の成果であり、これまででもベストである!
ベストというのは、ジンマンによるこのシリーズにおいても…
そして第7番のディスク全体においても最上級の演奏であると思う。
1980年代から1990年代、そして21世紀になり…この20年ほどで
解釈の点でも演奏の点でも格段にレベルアップしているのではないだろうか。

RCA 88697 50650 2

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2009年8月 3日 (月)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 6

先日のチャイコフスキーに続いて
今日もドホナーニがウィーンフィルを指揮した演奏。
R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」、メタモルフォーゼン、
そして交響詩「死と変容」という3曲が収録されている。
1989年12月18-21日、ウィーン楽友協会での録音。
R.シュトラウスはウィーンフィルにとっては得意中の得意だし、
同時期にもプレヴィンとの録音もあって、いずれも名演だが、
このドホナーニ盤は特に魅力的だと私は大切にしている。
久しぶりに聞いているけれど、やっぱり最高だ。
ここでのドホナーニは、他とは違う音色への積極性が感じられて
それはウィーンフィルの美観を最大限に尊重しているのであり、
響きも明るく、より一層の光の輝きが眩しいのである。
やはりしなやかに細部まで透明な空間が特長的だが、
これもウィーンフィルならではだけど、膨脹型の豊かさとは違い、
コンパクトにまとまっている印象、室内楽的な方向を目指して
私はこれがいいんじゃないかな!って、思うのである。
ティーレマンの鳴りっぷりのよさとは明らかに逆だけど
どちらもそれぞれ魅力はあるのだが、ウィーンフィルの名演。

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「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年8月 2日 (日)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

古今亭菊之丞:権助魚
柳家喬太郎:粗忽長屋
三遊亭金時:七段目
柳家喜多八:鈴ヶ森
古今亭志ん橋:風呂敷

今回の五席は素晴らしい!
時間的にはコンパクトにまとまっているんだけど
聞いていて、すごい充実感でさすがだ!
喜多八殿下の「鈴ヶ森」がとにかくおかしくって、
これは傑作だな。何度聞いてもそう思う。
ここでは音だけど、映像だとさらにさらに面白いのだ。
そして志ん橋師匠の「風呂敷」が感動的!
わずか13分の中に夫婦喧嘩と仲裁の兄さん、
お馴染みの風呂敷を使ったマジックだけど
実に豊かに描写された人間ドラマ!見事だ~

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2009年8月 1日 (土)

門前仲町の周辺を散歩

黒門町を後にして、千代田線の湯島の駅に出て、
大手町乗り換えで東西線の門前仲町へ。
「新建築」7月号の「おか田ビル」を見に行って、
久しぶりに飲もうと大学時代の友人と待ち合わせ。
だいぶ早く着いて、時間があったので下町を散歩。

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まずは富岡八幡宮へ。門前仲町の駅から
木場方面に少し歩いて、永代通りからの鳥居。

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富岡八幡宮を参拝。立派な神社だ。
縁日だったみたいで周辺は賑わっていた。

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続いて深川不動尊へ。
左側では新本堂を建設中。
設計は玉置アトリエだった。
護摩修行の炎が上がっている。

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もう少し時間があったので、方角は逆なんだけど
急いで永代橋に行ってきた。隅田川だ!
時間があったら、川に沿って歩いたらよさそう!

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友人が門前仲町に到着で再び木場方面に向かって
「おか田ビル(佐藤光彦建築設計事務所)」へ。
写真中央の白いビル。ローコスト建築かな…
1階に立ち呑み居酒屋の「おか田」がある。

散歩は以上で終了。
立ち呑みだとゆっくりしゃべれないので
深川不動尊近くの居酒屋さんで飲んできた。

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黒門亭で歌る多・左橋・才賀

今日は朝から黒門亭へ!
先週のことがあるので、さらに早く出て…
でも着くと誰もいなくて、平穏な黒門町に戻っていた。
早すぎちゃったな…って退屈していると
志ん坊さんが来て、今日前座さんですか?って聞くと
これから新宿に行きますって、残念。
ちょっと立ち話で幸せな時間。
今日のお目当ては歌る多師匠!
歌る多一門のお弟子さん三姉妹は聞いているのだけど
肝心の師匠がまだ聞いたことなかったので、
今日は狙いを絞って、黒門亭だ!

第1部
春風亭正太郎:道具屋
古今亭朝太:欠伸指南~かっぽれ
橘家半蔵:そば清
三遊亭歌る多:お菊の皿
三遊亭らん丈:お見立て


正太郎さんも上手い!という前座さんのひとりで
たしかはじめて聞いたときが「道具屋」だったと記憶しているけれど、
今日も面白かった。第2部は「芋俵」でさらによかったかも。
朝太さんもいい!今日は「欠伸指南」であの雰囲気は大好きだ。
圓朝祭りと浅草の住吉踊りに向けて、かっぽれを披露!
半蔵師匠は今日がはじめて。この時期、「そば清」はいいなあ~
仲入り後、歌る多師匠が登場!怖いネタのマクラにはじまって、
今日は「お菊の皿」。素晴らしい!勢いのある若い衆が絶品。
「お菊の皿」は怪談ものといっても怖くないわけで、むしろ楽しい…
これから怖い女の噺をどんどん増やして、たくさん聞かせてくれるそうです。
昨年の圓朝祭りからの動画で「豊志賀の死」も最高だった!
実は豊志賀を演じたのはその一度きりだそうで、聞きたいな…
歌る多師匠はまた狙って、聞きに行くぞ!すっかりファンに。
あまりに夢中になって聞いたもので、お菊ちゃんに生気を吸われたのか?
トリのらん丈師匠「お見立て」で撃沈。すごく面白い噺なんだけど…
木兵衛大尽の田舎っぷりがすごくよかった。

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第2部
春風亭正太郎:芋俵
三遊亭亜郎:ちりとてちん
初音家左橋:百川
桂才賀:親子酒


第2部は客の入りがいまいちだったが、
私的にはすごく魅力的な顔付けです。
亜郎さんが「ちりとてちん」。面白すぎ!
新作の空気が漂う古典には私ははまるようで
鰻の蒲焼きを勧められるところで…いつもの
「鰻の蒲焼きというものがこの日本にあるということは聞いたことが…」
なんだけど、一方の虎さんは「養殖?」と反抗、鰻といえば…で

「鰻屋」の鰻を扱う場面に突入、サゲまで行って、
何の噺だっけ…と、「ちりとてちん」が復活するという
亜郎さんは面白いし、この自由自在な動きは最高だ!
続いて左橋師匠が「百川」。まさにシーズン!
百兵衛さんのキャラが絶品だった。イメージにぴったり。
今日のトリは才賀師匠。正月に聞いたときも「親子酒」だったのだけど
酔っ払いの描写は格別だなあ…圧倒的!ちょっとピリ辛なのが心地よい。

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