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2009年8月26日 (水)

ひぐらし寄席 隅田川馬石

今日は三月に一度の日暮里へ通う日で
ひぐらし寄席で隅田川馬石さんの会。
ゲストは古今亭志ん公さんでうれしい。

古今亭志ん坊:道灌
隅田川馬石:駒長
古今亭志ん公:酢豆腐
隅田川馬石:お初徳兵衛


今日も前座さんは志ん坊さんだった!
先月あたりは髪も伸びてきたな~
このまま伸ばすのかな?って思っていたら
きれいに刈っちゃって、爽やか!
見た目も涼しげな志ん坊さんでした。
横町のご隠居宅に八つぁん登場で「子ほめ」?
教えを乞うところをみると「千早ふる」?
書画の話になったので「一目上り」来るかな?
と思ったら、租茶を飲んで「道灌」でした。
志ん坊さんはネタをいろいろ持っていそうな印象で
しっかり勉強して稽古を積んでいそう。応援しています。

馬石さんの一席目は「駒長」。また聞けた!
その前にマクラたっぷり。高校野球の話にはじまって、
道具屋さんでの100円硬球ボールの話題に展開、
実はここでしっかり噺の方へつながっていっているのだけど
店でのやり取り、ふれあいといえば関西!値切りとか…
関西弁といえば「アホ~」、おっ!来た!「駒長」。
美人局(つつもたせ)、相対間男の説明がはじまり、
馬石さんの「駒長」はすごくよくって!
乱暴でガサツな長兵衛は勢いよく、短気にすぐに手が出て、
それでも健気にいうことを聞いているお駒さんはかわいらしく、
そこへ上方の丈八が割って入って、長兵衛にはない細やかな心配り、
その優しさにお駒さんは惹かれてしまって…何という展開!
そんなことも知らずに長兵衛は時間忘れて飲んだくれて、
戻ってきたときには、置き手紙にオロオロ…アホ~
馬石さんは登場人物をくっきりと描きだすので
すごく面白くって、情景が目の前に広がるのだけど、
この噺、難しいんじゃないのかな?
下手をするとダラダラ退屈な展開になってしまって、
変化に乏しく、場面転換にも緊張感が生まれないのでは…
その点、馬石さんにはぴったりの噺のような気がして、
本当に不思議なぐらいに噺がいきいきと語り出してくる。

続いてゲストの志ん公さん。季節にぴったり?「酢豆腐」。
こちらもすごくよかった。面白かった。志ん公さん、見事!
馬石さんの登場人物の演じ分けって、
間とかそこに漂う空気に変化が生まれて、芝居風というか、
その点では今も役者なのかもしれないけれど
志ん公さんは声が変わる。その自由自在なところが素晴らしく、
さらに豊かな表情が魅力的で…伊勢屋の若旦那が登場で
その独特な言葉使いも気持ち悪かったり…
腐った豆腐を食べるところなども笑った笑った!
「酢豆腐」も前半は何を肴にするかでまとまらず…
かくやの香こに決まっても誰が糠味噌に手を入れるかでまとまらず…
通りがかりの半公を捕まえて、うまく騙して1円巻き上げて、
やっと嫌味な若旦那が登場してくるという…実はここまでが長くて、
でも噺の長さは全く感じられない…それぞれの場面がいきいきと
すごくよかったのだ!「酢豆腐」はいい!食べたくないけど…

仲入り後は馬石さんの「お初徳兵衛」。
こちらがまた最高だった!期待通りということもあって大満足。
「船徳」の古い型であり、若旦那の徳さんが勘当になり、
金もなくなり…食べることもできず、まちをさまよって…
もう死のう…というところで船宿の親方に救われる。
ここで早くも少し感動。親方もおかみさんも心からいい人で。
徳さんの船頭修行が有名な「船徳」で今回は少しだけ。
その後、船頭として成功した徳さんがカッコいい!
粋で美しい姿に船頭のワイルドさが加わり、無敵の男前!
それで後半、お初との再会、激しい雷雨の中の濡れ場へ。
内容的には重くなりそうなんだけど、そこが馬石さんは上手く語って、
徳さんの軽快なしゃべりとお初姐さんの大人びた落ち着き!
このふたりが爽やかで…なんて心地のよい一幕なのでしょう。
内容的には感動する噺ではないんだけど…
馬石さんのこういう噺をたっぷり聞かされると感動してしまう!
とにかくよかった…後が気持ちいい!という。

次回は11月1日(日)19時開演だそうです。
馬石さんは「文七元結」。楽しみ~!
そしてゲストに白酒さん登場。
もちろんチケットは購入済!

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