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2009年8月 8日 (土)

人形町翁庵で隅田川馬石

人形町を急ぎ足で散歩して、開場時間に翁庵に到着!
馬石さんの「人形町でお富与三郎を聞く会」
今日は第5回でお富与三郎の「茣蓙松」の場面。
私の一番好きなところで馬石さんの「茣蓙松」は3回目!
馬石さんの「お富与三郎」が異常に大好きで…マニアです。

立命亭八戒:風呂敷
隅田川馬石:金明竹
隅田川馬石:お富与三郎「茣蓙松」


のりピーじゃないけど、ゲストの神田きらりさんが行方不明で
お席亭さんも八戒さんも少々パニック!
馬石さんも池袋で一席済ませてから会場入りなので
開演時間近くなっての到着で、でも馬石さんの場合には、
きちんと時間に着けるように入念にシュミレーションしてあったそうで
都営新宿線の浜町から自転車で順調に!さすが!
八戒さんがマクラ長めにくすぐり放題の「風呂敷」で引っ張って、
しかしきらりさんは到着せず。結局、音信不通のまま最後まで…
馬石さんの一席目が「金明竹」でついに聞けた!
上方弁の部分が鮮やかで!ここは聞かせます。
お得意の「金明竹」が聞けて今日は得した気分。
そして「茣蓙松」だけど、やっぱり素晴らしい!
内容が地味とか…「お富与三郎」の話の流れで必要ないとか…
よくいわれるが、こんなに面白い噺はないと思う。
面白いというのは笑えるということではなくて、
恐ろしいのは人間でその壮絶なドラマに夢中になってしまう。
登場人物のキャラがまたこの上なく毒々しい。
「茣蓙松」のじいさんは金を儲けまくっているのにしみったれ。
金持ちって、こんなものなのかな…とは思うけど。
「百年目」の大旦那みたいに派手に使って儲けろみたいな人もいるし、
しかし「茣蓙松」のじじいは逆で典型的なケチでため込んでいるタイプ。
さらには無類の女好きでそのすべてにいやらしさが漂っていて。
そして茣蓙松に掛け合いを頼まれる伊之助。こいつがまた悪!
度胸があり、威勢もよくって…しかし与三郎の前では
巧みに下手に泣き落としも使って、ヒッヒッヒと不気味な笑い。
ここまでの怪しいキャラは、そうは出会えるものではなく。
前回の「稲荷堀」で悪の道に手を染めた与三郎だが、
馬石さんの「稲荷堀」では真の悪にはなりきれていないという…
若旦那の純粋な部分が残されているところに親しみを感じ、
与三郎にもまだ救いがあるような気持ちにさせられる…
しかしこの「茣蓙松」では、与三郎はいよいよ本物の悪になって
でもここでその上を行く伊之助という男の登場で
結局与三郎はいざというところでこちら側に引き戻される。
この辺が「茣蓙松」で一番面白いと私は感じるのだけど。
一方でお富さんだが、茣蓙松のじじいを見事にそそのかして、
与三郎を後ろからすべて操っているのはお富であり、
でも常に与三郎を立てて、命をかけて大切にしている…
お富も悪党だし、どう考えても許すことはできないのだが、
しかし憎めずにその描写で憧れすら感じられるのは不思議な魅力。
次回(11月21日)は最終回の「島抜け」でお富さんの登場はなく、
その点は残念ではあるけれど、佐渡からの劇的な脱出劇で
さらにさらに芝居のような描写は圧倒的な興奮。
今から楽しみである。もちろん予約してきた!

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コメント

ご来場いただき、ありがとうございます。
次回もよろしくお願いいたします。

投稿: さみえ | 2009年8月13日 (木) 21:41

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