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2009年8月15日 (土)

黒門亭で怪談噺特集

今日は楽しみにしていた黒門亭「怪談噺特集」!
第3週の土日で二日予定されているが、
どっちもすごく魅力的なのだけど…
私のお目当ては正雀師匠の「江島屋騒動」に。
正雀師匠の怪談噺はまさに本寸法だし、
「江島屋」という噺もそうは聞けないかな…と思って。
今週はさらにさらに早めに出て、
何としても通し券を手に入れるぞ!と
でもやはり今日は人気が高く、早い人はもっと早くて
到着すると4番。これなら大丈夫だ!と一安心。

第1部 光る二ツ目の会 その73
柳亭市也:道具屋
三遊亭歌太郎:短命
柳家喬の字:抜け雀
柳家ほたる:反対俥
入船亭遊一:浜野矩随


第1部は恒例の光る二ツ目の会。
会場準備で早くも新しい前座さんの柳家おじさんが登場で
「おじさん」に「さん」をつけると「おじさんさん」になっちゃうのだけど
やっぱりおじさんかな…大人気の市也さんと今日はふたり前座さん。
第1部は市也さんで「道具屋」。市也さんはよく見かけるけれど、
高座を聞くのは、なんと去年の秋以来。久しぶりだ~
そしてずっと聞いてみたかった歌太郎さん。評判がよくって!
なるほど、素晴らしい!しっかりとした本格派で華もあり…
最近よく聞いている喬の字さん。今日は大ネタで「抜け雀」に挑戦。
基本的にできちゃうのだと思うのですが、でもこういうネタは、
もっと時間をかけていってもいいのかな…と聞いていて感じた。
いい噺にチャレンジしたい気持ちはすごく応援したいのだけど、
これから先は長いので…また聞かせてくださいね。
仲入り後にほたるさん。今日の「反対俥」はすごくよかった!
面白かった。たくさん笑った。ほたるさん、うまくなったよ!
大きな体で高座の上をドタンドタン、でもスピード感は絶好調!
トリは遊一さんで「浜野矩随」。この噺、筋は知っていたのだけど、
きちんと聞くのははじめてで感動してしまった。こういう噺好き。

20090815a

今日は準備に少し時間がかかって、
第2部は「怪談噺特集」である!
ということで黒門亭の高座も怪談噺バージョンに。


20090815b

第2部
柳家おじさん:子ほめ
林家彦丸:質屋庫
三遊亭金八:不動坊
林家正雀:江島屋
正雀・彦丸:かっぽれ


第2部に柳家おじさん登場!「子ほめ」。
たしか7月の下席からだからまもなく一ヶ月かな?
すごく落ち着いて、もう場数を踏んでいるのかな?
なかなかしっかりとできている印象。
彦丸さんが「質屋庫」。きれいにきっちりまとまっている。
これも幽霊噺だけど、怖いところはあまり強調しないで序盤戦。
金八さんは一気に面白くなって、会場を盛り上げるのはさすが!
ネタ出ししたつもりはなかった「お化け長屋」が印刷されてしまって…
今日は「不動坊」に…でもこの噺は幽霊作りの裏話が満載なので
結果的にすごくよかったような。「お化け長屋」聞きたかったな…
仲入り後、いよいよ正雀師匠の「江島屋」。照明を落として本格的。
師匠の語りもすごくきれいで淡々と物語は進んでいくようで
その内容は深く心に響いてくる。こういう噺を聞きたかった!
後半、江島屋の庭先に呪っているおばあさんが登場するところで
いきなり太鼓がドロドロドロ…と激しく、女性の悲鳴がキャー!
恐怖感というのはやはり音か!照明が真っ暗になって、
驚きは瞬間のもの、冷静に戻るまでのわずかの間が怖いのである。
幽霊が静かに登場。白髪の鬘が貞子のように気味悪く。
会場内をゆっくり移動して、消えると照明も明るくなって、
正雀師匠「はて恐ろしい…執念じゃなあ」
怪談噺のオチは決まっているというけれど…
これ実際に本物を聞いたのって、はじめて。ちょっと感動。
彦丸さんと正雀師匠のかっぽれで明るくお開き!
ぜひ来年も「怪談噺」企画してほしいなあ。
すごくよかったです。楽しかった。夏を満喫!
今日の「江島屋」は思い出に残る一席だ。
柳家おじさんの幽霊と一緒に記憶に刻まれて…

20090815c

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コメント

いつも拝見させていただいています。
お姿、ブログで顔出しされているのすぐにわかりました。
金八師の「不動坊」、こういっては失礼ですが、思わぬ拾いモノ。
フロントラインを飾る噺家さん以外にも、こういう人がいるのが
落語の奥深さですね。おじさんさん、上下を間違えていたのが残念。
彦丸さん、相変わらず口調にメリハリがあってよかった。
正雀師、事前準備がもっとよかったらと思いましたね。
8月上席池袋初日も「江島屋騒動」でこちらの出来はよかったようです。
それにしても江島屋の金兵衞が老婆の家に行くところ、同じ圓朝の「鰍澤」そっくり。

投稿: 梅薫庵 | 2009年8月16日 (日) 12:33

コメントありがとうございます。
「江島屋」のストーリーはネットで調べて
一応頭の中に入れてあったのですが、
まさに「鰍沢」の情景で気味の悪いおばあさんが、
悲劇を物語っていくところはすごく引き込まれました。
怪談噺って、私は好きみたいで…
でも幽霊が怖いというよりも
その恨めしい状況を生み出した人間の存在が恐ろしく、
怪談噺は奥が深いな~って夢中になってしまいます。
そこでさらに!夏の企画で黒門亭は幽霊を出してくれたので
すごく楽しかったです。私は大喜びで!
ぜひ来年も期待しています。

投稿: たけお | 2009年8月17日 (月) 09:17

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