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2009年9月13日 (日)

第239回 柳家小満んの会

黒門町を後にして、三越前のお江戸日本橋亭へ。
夜は「第239回 柳家小満んの会」である。
私はいつも関内ホールの横浜の会に出掛けているのだが、
今月は日本橋亭での本家本元が日曜日の開催で聞ける!
早めに到着したが、いつものように小満ん師匠にご挨拶。
にっこりと出迎えてくださった。

入船亭辰じん:手紙無筆
柳家小満ん:ぞろぞろ
柳家小満ん:名月若松城
柳家小満ん:文違い

今日の前座さんは辰じんさんだった。
さすが!上手い!文左衛門さんから習ったのかな?
勝手な想像だけど…何となくそんなイメージが。
小満ん師匠の一席目は「ぞろぞろ」
はじめて聞く噺。でも一応筋は少し知っていた。
前半が太郎稲荷のお茶屋でわらじがぞろぞろ。
大繁盛の噂で暇な床屋が熱心にお参りしたら
お客が押し寄せて、髭を当たったら…という
ビックリするオチでこれは面白い噺である。
師匠の軽やかな語りで奇想天外なストーリーが
さらっとウィットに富んだ物語に仕上がっていく。
続いて二席目が「名月若松城」。感動的だった!
戦国武将の蒲生氏郷にまつわる主従の噺。
人情噺とも違うが、笑いは抜きのじっくり聞かせる歴史噺で
素晴らしかったのだ。なかなか聞けない。貴重な機会。
私は歌道に暗く…俳句や狂歌、川柳、都々逸、
歌を自在に語る小満ん師匠の何を聞いているの?
って、いわれてしまいそうだが、今日はそれに加えて、
私は歴史にも暗く…しかし師匠は豊富な知識でわかりやすく
前半に物語を丁寧に解説してくださって、そこから入っていったので
後半の殿と家臣のやり取り、武士の忠義、その潔癖さには驚きだが、
私などは理解も浅いのだけど、しかし感動的だったのだ。
本当に素晴らしい。この噺はもうなかなか聞けないだろうな…
仲入り後はお馴染みの「文違い」。廓噺である。
今日、三回目の吉原だが、「文違い」はひょうきんな噺で。
しかしこれがまた…小満ん師匠が語ると渋くって、
噺はいつもの「文違い」なんだけど、芝居みたい。
これぞ上質の味わい。お互いに騙し合って、滑稽でもあり、
しかしそこに人間の奥深いものが見えてくるような。
後半にお杉と半七が大喧嘩をはじめるが、
その辺は小満ん師匠も激しい過熱ぶりで
大いに盛り上がって、楽しく会はお開き。
金曜日は関内ホールの「小満んの会」。
今から待ち遠しいのである。

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