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2009年10月21日 (水)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
プッチーニの歌劇「ボエーム」
ニコラ・ルイゾッティの指揮、演出と美術はフランコ・ゼッフィレルリ。
(2008年 4月5日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
メトロポリタン歌劇場のフランコ・ゼッフィレルリ演出による舞台で
有名で歴史に残る名演出ということだと思うのだが、
これも保守的で物語そのままなのである。
メットは基本的に演出で冒険はしないということで。
でも第1幕でパリの貧しいアパートの下宿生活だが
ここまで廃墟のような…現代の生活意識とはかけ離れ…
それなのにロドルフォもマルチェルロもショナールも
服装はきちっとしていて、部屋は汚くても服はきれいだ…という。
でも家賃も払えず…食料も買えず…燃やす薪もないのに…
ラモン・ヴァルガスのロドルフォはすごくいい感じ。
アンジェラ・ゲオルギウはもちろんすごいけど…
でもちょっとミミのイメージじゃないような?カルメンみたい。
しかし第1幕の有名な二重唱はうっとり聞かされる。
勢いあふれるニコラ・ルイゾッティの明快な指揮が
ここではぐっとテンポを落として、聞き手の心を鷲づかみ!
ルイゾッティのような若い指揮者は緩急の使い分けが見事で
メリハリがきいているし、「ボエーム」のような作品はぴったり。
第2幕のクリスマスの街の風景は贅沢の極みだ!
でもその絵はというと庶民の感覚そのものであり、
その辺が長く親しまれている理由のひとつでもあるのかも。
そして第3幕以降、苦しい別れで悲劇的な展開となるのだが、
今度はアンジェラ・ゲオルギウが圧倒的な存在感。
あまり病人ぽくはないのだが、そこは表現力である。
第3幕の別れの二重唱はとにかく感動的。
第4幕では季節は春を迎え…舞台にも色彩が戻ってくるのだが、
その中で運び込まれたミミは力尽きて、ついに息を引き取る…
この辺の色合いがプッチーニの天才的なところだなって
いつも感じるのだが、メットの今回の舞台でも素晴らしい。

DVDR132/133

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