レナード・バーンスタイン 5
バーンスタインの指揮によるブラームスの交響曲を聞いたが、
続いてウィーンフィルの演奏でシューマンを聞いていく。
今日は交響曲第1番「春」と交響曲第4番。
第1番が1984年10月10-14日、第4番が1984年2月2-5日、
ウィーン楽友協会におけるライブ録音である。
まずは初夏を思わせる熱い力のこもった「春」にはじまって、
第4番も思い切り感情の込められた迫力の熱演であり、
バーンスタインならではの仕上がりである。
現在の緻密な感覚からするとかなり大らかに自由に飛躍しているが、
でも1980年代は巨匠のこうした芸風に酔いしれていた時期であり、
しかし今聞いても魅力的なのは、バーンスタインの豊かな音楽性、
表現の喜びが全面にあふれ出ているのに心動かされるのである。
こうした熱血なシューマンは、今ではあまり聞けない。
やはりバーンスタインは強烈な個性を発揮していたのであり、
特別な存在であった。聞いていて夢中にさせられるのだから…
DG F35G 21017
「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/
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