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2009年10月31日 (土)

私が聞いた今年の名盤2009

10月も終わって、いよいよ残り少なくなってきたが、
月末なので、今年の名盤の途中経過。
ヤンソンスのマーラーを追加。評価は
にした。
ポリーニの平均律クラヴィーア曲集は、
演奏は素晴らしいけれど、やはり私はバッハへの関心が低いようだ。
中に数曲、すごく気に入った演奏があったのだが、
しかし曲集を全曲というと…私にはちょっと重荷で。


《交響曲》
◎マーラー 交響曲第7番~ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
◎マーラー 大地の歌 ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団


《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2009~バレンボイム指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
◎ブラームス ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲
  ~ヴァディム・レーピン シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団


《室内楽》
今のところなし

《器楽曲》
今のところなし

《歌劇》
○プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」~パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団

《声楽曲》
◎シューベルト 歌曲集「美しい水車小屋の娘」
  ~マティアス・ゲルネ、クリストフ・エッシェンバッハ

○シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」~イアン・ボストリッジ、アントニオ・パッパーノ

《ライブ盤》
◎ブルックナー 交響曲第4番(第1稿)~ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
○ラヴェル 「ダフニスとクロエ」(全曲)~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第1番「巨人」~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第7番~ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団

は特に大切に感じられる名盤です)

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レナード・バーンスタイン 5

バーンスタインの指揮によるブラームスの交響曲を聞いたが、
続いてウィーンフィルの演奏でシューマンを聞いていく。
今日は交響曲第1番「春」と交響曲第4番。
第1番が1984年10月10-14日、第4番が1984年2月2-5日、
ウィーン楽友協会におけるライブ録音である。
まずは初夏を思わせる熱い力のこもった「春」にはじまって、
第4番も思い切り感情の込められた迫力の熱演であり、
バーンスタインならではの仕上がりである。
現在の緻密な感覚からするとかなり大らかに自由に飛躍しているが、
でも1980年代は巨匠のこうした芸風に酔いしれていた時期であり、
しかし今聞いても魅力的なのは、バーンスタインの豊かな音楽性、
表現の喜びが全面にあふれ出ているのに心動かされるのである。
こうした熱血なシューマンは、今ではあまり聞けない。
やはりバーンスタインは強烈な個性を発揮していたのであり、
特別な存在であった。聞いていて夢中にさせられるのだから…

DG F35G 21017

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月30日 (金)

バイエルン放送交響楽団2006/2007

バイエルン放送交響楽団の自主制作ライブシリーズで
マリス・ヤンソンスの指揮によるマーラーの交響曲第7番。
2007年3月8,9日、ミュンヘンのガスタイクでのライブ録音である。
ヤンソンスのマーラーは今回も洗練された表現で
透明感あふれる音色が魅力であり、そうした要求に応えて
バイエルン放送交響楽団もシャープで明瞭な響きは絶好調である。
とにかく素晴らしい仕上がりでこの録音が手に入ったのは喜びだ。
しかし何の不満もないのだが、といって…もうひとつ心に来るものがない。
この演奏を実際に会場で聞けたなら、どんなに感動的であろう。
こういった演奏って、CDになってしまうと何か拍子抜けしてしまうような…
というか…CD制作上の仕上がりがよすぎて、ライブ独特の緊張感、
会場の興奮…そういうものが伝わってこないということか?
ヤンソンス自身があまり熱い音楽を目指していないので、
ファンもヤンソンスにはそういうものを期待していないのだけど、
それだから…こういうマーラー像が鳴り響いてくるし、
間違いなく理想の完成なのだけど、微妙なところで違う…
ライブ盤なのだから、あまりきれいに整えなくてもいいと思うのだが。
ロイヤル・コンセルトヘボウと分担する形になるのだろうけれど
ぜひバイエルン放送によるこのシリーズでマーラーの続編を期待したい。

BR KLASSIK 403571900101

「マリス・ヤンソンス」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月29日 (木)

横浜の風景から 41

20091029f

旭区さちが丘で二俣川沿いの旧道から
人しか通れない細く長い階段を上がっていくと
この数件の集落にたどり着く。ここで行き止まり。
山の斜面に昔から集まっていた住宅が
現在にその姿をとどめているのだと思う。

20091029g

昔からの生活のイメージが何となく残っているというのも
一番奥のところに使われていない古い井戸があったのだ。
ここに住んでいる人たちにとって、重要な水源だったのであろう。
写真の通り、現在は反対側にアパートが建っていて、
水道はひかれているようなのだけど、
地図で調べてもここへのアクセスって
やはりその一本の階段しかないのである。
もちろん車はない。入ってこられないので。

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横浜の風景から 40

20091029d

さらに旭区さちが丘を歩いていて見つけた大六天社。
人しか通れない長い階段を上っていくとあった。
階段の横は、現在はマンションが建ってしまっているけれど
20年前までは、山の中を上がっていく
ひっそりとした小路だったに違いない。

大六天とは…と調べてみたところ
第六天と書くことの方が多いようで?
仏教における天のうち、欲界の六欲天の最高位にある
他化自在天(たけじざいてん)のことだそうである。
他人の楽しみを自由に自らのものとすることができるという…
第六天神社は、その神仏習合の時代の他化自在天を祀る神社として
創建された…とある。明治の神仏分離の際には
多くの第六天神社が神世七代の第六代
「面足命・惶根命(おもだる・あやかしこね)」に
祭神を変更した…とのことだが、何のことやらわからない。

20091029e

さちが丘の大六天社の横にも馬頭観世音。
こちらも農作業で活躍した馬たちの供養塔であろう。

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横浜の風景から 39

20091029a

旭区さちが丘を歩いていて見つけた牛馬観世音。
馬頭観世音はよく見かけるけれど、牛馬というのははじめて。
おそらく農作業において重要な労働力であった牛や馬の
供養塔として、祀られているのだろう。私の推測だけど。
この牛馬観世音の由来として説明されているのを読むと
牛馬は人につくして死んでいったので
交通安全や無病息災、お願いごとが叶ったときには
お線香をあげて供養しましょう…という内容が書かれている。

20091029b

牛馬観世音から坂を下りてくると「松永稲荷」という神社があった。
立派な木の下にあって、本格的な感じだが、個人のお社かなと…
しかしこのお隣の家は、松永さんではなかったので、
どういう神社なのかな?って不思議に思っていたのだが、
帰りに見たら、この上の家が松永さんであった。
ご先祖様が道の脇に神社を祀ったのであろう。
その道は舗装されて、人も車も通る現在の風景である。

20091029c

さらに下りて行くと、新幹線のガード下をくぐるトンネルがあるのだが、
この狭くって、天上の低いトンネルだけど、向こうには数件の住宅がある。
新幹線の向こう側の集落へは、このトンネルと階段しか道が通じてなくて、
駐車場には車も止まっていて、ということはこのトンネルを通る?
戻ってきてから地図を調べなおしたのだが、やはり他に道はない。
このトンネルを車が通るのだ。狭い。驚き。たいへんそう…

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メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
ブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」
ドナルド・ラニクルズの指揮、演出はジョン・ドイルである。
(2008年3月15日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
今日は後半で第2幕と第3幕を聞いている。
舞台はすべて統一して黒を基調とする壁が背景に立っている。
焦がした杉板張りのような仕上がりで漁村のイメージでもあると思う。
各場面で必要とするスペースに応じて、その壁が移動する。
窓や扉が様々に用意されており、そちらも各場で多様に開閉し、
壁はピーター・グライムズを拒絶し、抑圧しているのであり、
そして窓からは常に群衆によって監視されているのである。
第3幕の後半へと追いつめられていくピーター・グライムズだが、
アンソニー・ディーン・グリフィの透明な声と緊迫した演技が素晴らしい。
それに対してパトリシア・ラセットによるエレンに
グライムズの孤立を包み込むような優しさが感じられるのである。
今回の番組案内役はナタリー・デッセイで
合唱指揮のドナルド・パルンボとの対話の中で
合唱も主役のように重要って語っているが
まさにそう感じられる後半の清らかさは感動的だ。
やはりブリテンの音楽が最高!それに尽きるのかも。

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2009年10月28日 (水)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
ブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」
ドナルド・ラニクルズの指揮、演出はジョン・ドイルである。
(2008年3月15日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
コンサート用の「ピーター・グライムズ」からの4つの海の間奏曲は
私の大好きな作品でときどき聞いていると思うのだが、
歌劇の全曲はというと昔にハイティンク盤を買って、
それ以降、あまり聞く機会はなかったと思うので
今回はせっかくなので丁寧に聞き進みたいと
まずは前半の序幕と第1幕を聞いている。
20世紀オペラなので、舞台も黒を基調としたシンプルな構成で
私的には非常に好ましい印象である。抽象化されている方が好き。
衣装については、物語の設定をストレートに表現しているようだが、
モノトーンな空間の中にあるとより象徴的でよい効果。
指揮のドナルド・ラニクルズの登場はうれしい。
私がまだ学生だった頃にバイロイトの「タンホイザー」で
ラニクルズが指揮していたのだけど、それ以来、名前は覚えていて、
ワーグナー指揮者の一面もあるのだろうけれど
ウィーン国立歌劇場でも重要な演目を指揮していて、
しかしなかなか聞けるチャンスがなかったので、
ここでの「ピーター・グライムズ」での出会いはうれしい。
この前半では、間奏曲以降の嵐の場面(第1幕第2場)での
劇的な表現には夢中になって聞いてしまった。
舞台でも音楽の上でも合唱団が重要な役割を果たすが
嵐を恐れるそのイノシシ亭の場面で実に素晴らしい。
そしてやはりブリテンの音楽が素晴らしいのである。
美しく透明な響きで、それが大胆に飛躍し、躍動し、
極めて前衛的でありながら、親しみやすい存在なのである。

DVDR134/135

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2009年10月27日 (火)

ヘルベルト・ブロムシュテット 2

ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団による
R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」とアルプス交響曲。
1988年5月31日と6月1日の二日間で収録された。
ブロムシュテットはシュターツカペレ・ドレスデンでも
このサンフランシスコへ移籍するちょうど前の時期に
同じくR.シュトラウスの交響詩をいろいろと録音しており、
そちらも非常に評価が高いのだが、今日はDECCAへの録音で
最初のR.シュトラウスとなったドン・ファンとアルプス交響曲である。
このCDもずいぶん久しぶりに聞いてみたのだが、
改めてやっぱりブロムシュテットのR.シュトラウスは完璧だ。
20年前の録音なので、マエストロも若かったのかもしれないけれど
アメリカのオーケストラはスカッとした響きを聞かせて、
輝きは120%の爽快感あふれる演奏である。
ゲヴァントハウス管弦楽団との渋いブロムシュテットのイメージだと
ここでは多少表面的な効果に関心が向いてしまいがちだが、
しかし必要以上の絵画的色彩に走らない引き締まった仕上がりは
やはりブロムシュテットならではの誠実な音楽であり、感動的である。

DECCA 421 815-2

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2009年10月26日 (月)

さん喬・白酒・雲助

NHK第1放送の「落語らいぶ2009」からの録音をCD化。
「第5回 落語らいぶ2009」で収録された
柳家さん喬「そば清」、桃月庵白酒「替り目」、五街道雲助「死神」
もう一席、圓太郎師匠の「粗忽の釘」も放送されたのだが、
途中に交通情報が入ってしまって、肝心なところで…ショック!
さん喬師匠の「そば清」はこの夏に「真打ち競演」でも放送されたのだけど、
なぜか続いたが…でも「そば清」は何度聞いてもいいなあという。
もちろん細かいところは微妙に違っているし、また味わい深く。
季節感についてのマクラがすごくよくって、その点はこっちの方が魅力的。
白酒さんの「替り目」は実際に生で聞いたことあって、
最高だ!ってことは以前から知っていたのだけど、こちらもいい。
後半のうどん屋さんも登場して、きちんとオチまで行くのだが、
それで20分でまとまっているので、かなりコンパクトな印象ではあるけれど
これが面白いところばかりを抽出しているような感じで
テンポよくどんどん進むし、本当に白酒さんはいいなあ~という。
今日のトリは雲助師匠の「死神」。こちらもコンパクトな寄席バージョンか。
軽く楽しい「死神」だとは思うけれど、芝居のような仕上がりは独特で
やっぱり夢中になって聞いてしまう。情景が目に浮かぶ!

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2009年10月25日 (日)

落語につぶやき 7 ~湯屋番

落語協会配信のインターネット落語会(10月下席)
新宿末広亭の9月中席からの三席。

古今亭志ん橋:熊の皮
春風亭一朝:湯屋番
五街道雲助:持参金


志ん橋師匠の「熊の皮」だ!って早速聞いてみたのだが、
「志ん橋・一朝・雲助」なんて、何て魅力的な顔付けなのでしょう。
ここでちょっと一朝師匠の「湯屋番」を聞いて、ひとつ考察。
今まであまり気にしていなかったのだけど、最近は注意深く!
勘当の若旦那がお湯屋に奉公に行くけれど、
若旦那が自分で務めたい湯屋を探してくるバージョンと
大工熊の親方が店を紹介する場合とあって、
一朝師匠は親方が知り合いの湯屋を紹介するのだが、
「日本橋の槙町の奴湯」だそうである。「槙町」でいいのかな?
江戸時代の地図を調べてみたのだが、
上槙町、富槙町、南槙町、下槙町という地名が見つかり、
そのどこかなのだろうか?とするならば…
現在の日本橋2丁目か八重洲1丁目の周辺のようで
東京駅の八重洲口である。というのでいいのだろうか?
Yahoo!動画から最近GyaO!に変わったけれど
インターネット落語会のアーカイブスで
菊志んさんの「湯屋番」を聞いてみたのだが、
「日本橋の奴湯」という表現がされている。
どこの町か?まではないけれど、やっぱり日本橋。
「湯屋番」の若旦那は日本橋の湯屋にいた!

大工の熊さんが神田竪大工町に住んでいたかはわからないけれど
神田の周辺にいたとすると日本橋の湯屋と知り合いというのも
うなずける!ちょうどいい位置関係と距離感だ。これは蛇足。

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2009年10月24日 (土)

志ん五・菊志ん・馬風

今日はNHK「真打ち競演」からの三席を聞いている。
今年の夏に放送された鳥取県岩美町で収録の志ん五師匠。
そして渋谷のNHK放送センターで菊志んさんと馬風会長。

古今亭志ん五:へっつい幽霊
古今亭菊志ん:あくび指南
鈴々舎馬風:禁酒番屋

志ん五師匠の「へっつい幽霊」がいいなあ~
道具屋さんからはじまって、熊さん、銀ちゃん、幽霊の長さんと…
人物の描きわけがいきいきとして素晴らしい!
「へっつい幽霊」は大好きな噺だけど、この録音はお気に入り!
続いて菊志んさんの「あくび指南」は短くって…もっと聞きたい。
あくびの師匠がちょっと慌しくて…あんまり風流じゃない!
これに限っては、持ち時間が短いのだから…仕方ない。
菊志んさんは勢いがあって、ポンポン出てくる方が魅力的で
お連れさんに「源ちゃん!」って、ここが菊志んさん独特のところ。
今日のトリは馬風会長で酒の噺の「禁酒番屋」が絶品。
NHKのテレビやラジオだとよく会長を聞けるのだが、
なんか最近、すごく好きになってしまって、気になっちゃう。
独特の声と間で…「控えておれ!偽り者、棒縛りだぞ!」

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2009年10月23日 (金)

レナード・バーンスタイン 4

バーンスタインの指揮によるブラームスを順番に
ウィーンフィルの演奏で交響曲第4番と悲劇的序曲。
1981年10月6-12日 ウィーン楽友協会におけるライブ録音である。
感情のこもった歌心のあふれる演奏で私の大好きな名盤だが、
ウィーンフィルのブラームスはちょっと音が明るくて、色彩も強く…
その傾向は特にこの第4番では顕著にも感じられるのであり、
私の場合、このバーンスタインやクライバーにはじまっているので
それらの演奏が昔は基準となっていたのだが、今の感想としては
もう少し渋い音色の方が好みなのである。
しかしバーンスタインも第3楽章などは切れ味鋭く決まっているし
終楽章の力のこもった迫力は感動的でやはり素晴らしい。
同じときの録音のようだが、悲劇的序曲との統一感もよくって
イメージ的にはもっと濃厚な印象があったのだけれど
聞くと意外に洗練されていて、繰り返しになるが、
それはウィーンフィルの魅力が引き出されているのである。

DG F35G 21022

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月22日 (木)

バイロイト音楽祭2008

20091022_2

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」の指揮者クリスティアン・ティーレマン。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は下調べに全体を通して聞いてみている。
詳しく改めてじっくりと聞きなおすのだが、
昨日、一昨日とプッチーニを聞いていたので
頭を切りかえるのがたいへん!って、思ってしまうけれど
それがそうでもないので、やはり私はワーグナーが最高!
クリスティアン・ティーレマンの指揮だが、
基本的には楽劇「ジークフリート」の延長線上にあって
研き抜かれてきたな…細かいところまで聞こえるようになった!って、
響きには輝きが増し、表現もかなり洗練されてきた印象ではあるけれど
しかしそれぞれの部分では、当初からの骨太な音楽は全く変わらずに
いかにもドイツのワーグナーである渋い音色も生きているし
ただひたすらに感動的である。この2008年の「指環」では、
ティーレマンの音楽の動きや表現における躍動感に関して、
より自然に軽やかさすら感じられる…とにかく完成されてきていると
私は以前から絶賛してきているのだが、そう書いて…
誤解を生んではいけないのだけど、重心の低い音作りはもちろんで
このバランス感覚はワーグナー表現の極致であると思う。
戦後バイロイトの歴史でついにここまで来たな…って
ウォルフガング・ワーグナーさんなどは
喜びをかみしめているのではないだろうか。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月21日 (水)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
プッチーニの歌劇「ボエーム」
ニコラ・ルイゾッティの指揮、演出と美術はフランコ・ゼッフィレルリ。
(2008年 4月5日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
メトロポリタン歌劇場のフランコ・ゼッフィレルリ演出による舞台で
有名で歴史に残る名演出ということだと思うのだが、
これも保守的で物語そのままなのである。
メットは基本的に演出で冒険はしないということで。
でも第1幕でパリの貧しいアパートの下宿生活だが
ここまで廃墟のような…現代の生活意識とはかけ離れ…
それなのにロドルフォもマルチェルロもショナールも
服装はきちっとしていて、部屋は汚くても服はきれいだ…という。
でも家賃も払えず…食料も買えず…燃やす薪もないのに…
ラモン・ヴァルガスのロドルフォはすごくいい感じ。
アンジェラ・ゲオルギウはもちろんすごいけど…
でもちょっとミミのイメージじゃないような?カルメンみたい。
しかし第1幕の有名な二重唱はうっとり聞かされる。
勢いあふれるニコラ・ルイゾッティの明快な指揮が
ここではぐっとテンポを落として、聞き手の心を鷲づかみ!
ルイゾッティのような若い指揮者は緩急の使い分けが見事で
メリハリがきいているし、「ボエーム」のような作品はぴったり。
第2幕のクリスマスの街の風景は贅沢の極みだ!
でもその絵はというと庶民の感覚そのものであり、
その辺が長く親しまれている理由のひとつでもあるのかも。
そして第3幕以降、苦しい別れで悲劇的な展開となるのだが、
今度はアンジェラ・ゲオルギウが圧倒的な存在感。
あまり病人ぽくはないのだが、そこは表現力である。
第3幕の別れの二重唱はとにかく感動的。
第4幕では季節は春を迎え…舞台にも色彩が戻ってくるのだが、
その中で運び込まれたミミは力尽きて、ついに息を引き取る…
この辺の色合いがプッチーニの天才的なところだなって
いつも感じるのだが、メットの今回の舞台でも素晴らしい。

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2009年10月20日 (火)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」
ジェームズ・レヴァインの指揮、演出はジーナ・ラピンスキー。
(2008年 2月 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
マノン・レスコーをカリタ・マッティラが歌っていたり、
レヴァインの指揮や注目すべきところはたくさんあるのだが、
舞台も衣裳も古風で装飾的で保守的な演出であり、
視覚的にはあまり興味がわかないのが残念。
プッチーニの音楽も歌も魅力的なのはもちろんで
その点では喜んで聞いているのだが…
今回の案内役はルネ・フレミングで
第1幕が閉じて、カリタ・マッティラにインタビューするところ
ふたりのトークは絶好調で面白すぎる。さすがフレミング!
興奮気味のマッティラが衣装そのままでヨガを披露するのにはびっくり。
横でフレミングが「カリタ、ダメよ!」って顔をして…かなり焦っている。
第2幕の後には、マエストロ・レヴァインが登場で
「今日はきれいだね!」ってフレミングを褒めるシーンも。
本当にルネ・フレミングは歌っていなくても素敵な人だ!
第1幕は田舎的な庶民の空気がそのままだし、
第2幕の貴族趣味はさらに敬遠したい感じで
やはりいま観るのなら物語の読み替えは必要だし、解釈が重要である。
後半に行くほど、舞台がシンプルになっていて、特に第4幕だけど
マノンとデ・グリューの二人だけに集中するという狙いもあるのか?
それは演出上の効果というよりもプッチーニがそう創り上げたのである。
それにしてもプッチーニの音楽は美しくて、やはりときどき聞かないと!
レヴァインの指揮はさすがに細やかで繊細な表現はあまりに見事!
最近の傾向でよくありがちな輪郭をクリアにしすぎることもないし、
もっと自然に柔らかい音色が広がるのだが、同時に雄弁でもある。

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「ジェームズ・レヴァイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月19日 (月)

可楽・歌丸・木久扇・金馬

NHK「日本の話芸」で録りためた四席をDVD-Rに保存。
順番は私なりに下記のような内容にしてみたが、
相変わらず「日本の話芸」は大御所が集合。

三笑亭可楽:笠碁
桂歌丸:小言幸兵衛
林家木久扇:蛇含草
三遊亭金馬:子なさせ地蔵(大野桂作)


歌丸さんの「小言幸兵衛」はお見事!
というか、落語聞いていて、自分が説教されているような臨場感。
歌丸さんぐらいの貫禄があるとお小言もすべて深い!説得力あり。
「小言幸兵衛」は久しぶりに聞いたが、本当にものすごい妄想癖。
木久扇師匠の彦六噺のマクラは何度聞いても面白い。面白すぎ!
「蛇含草」は餅を食べるところが芸の見せどころだが、おいしそう。
でも夏の暑い盛りに焼いた餅を食べるなんて…ホントに暑そうで…
今回のトリは金馬師匠で北海道北見のお産婆さんの噺。
実話に基づいているようで、お産でドタバタの大騒ぎになるのだが、
後半は感動的な展開で、さすがにじっくり聞かせるな…という。
素晴らしい!聞いてみたいな、この噺。さん喬師匠とか似合いそう。

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横浜の風景から 38

20091019a

旭区さちが丘にある馬頭観世音。
戻ってきてから地図で調べなおしたら
ちょうど南希望が丘とさちが丘の境界であった。
現在の住所なので、ここが町の境界であるという
場所に意味があるのかは分からないのだが、
住宅のブロック塀の前にひっそりと残されており…
しかしこの馬頭観世音は、ここに家が建って、
人が住みはじめるはるか昔からあったのだろうという。

馬頭観音とは、調べてみると…
昔は馬が移動や荷運びの重要な手段であったが、
馬が急死した路傍や馬捨場に馬頭観音が祀られ
動物供養塔としての意味合いが強いようである。
今回のように「馬頭観世音」の文字だけが彫られている場合には
多くが供養のために祀られたそうだ。

20091019b

この道は、南希望が丘や善部町と二俣川方面を結ぶ道で
現在は抜け道のような役割でそれほど広くはないのだが
おそらく歴史的には、かなりの昔から人々が行き来していて
それでちょうど中間点のここに馬頭観世音が祀られたのだろう。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月18日 (日)

彦いち・百栄・玉の輔

NHK第1放送の「落語らいぶ2009」からの録音をCD化。
林家彦いちさんの「熱血怪談部」、春風亭百栄さんの「浮世床」、
そして五明樓玉の輔さんの「佐々木政談」という三席。
AM放送は録音状態がよくないので編集がたいへん…
彦いちさんの「熱血怪談部」がすごくいい。こういうの大好き!
まっしぐらの熱血キャラは面白すぎて、さすがだ!
というか、ここでの三席は本当に粒揃い。若手真打が絶好調。
百栄さんは新作のイメージがあるけれど、古典もよくって、
録音でこれだけ面白いのだから、実際に聞いていたら爆笑だろうな!
特に前半の「太閤記」を必死に読んでいく場面、強烈だ!
玉の輔さんの「藪入り」を以前に聞いたことがあるのだけれど、
今回の「佐々木政談」を聞いても子供の噺がいいのかも!

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2009年10月17日 (土)

落語につぶやき 6 ~百川

どうも「百川」の料亭百川楼のイメージが違っているみたいで…
荒っぽい河岸の若い衆が祭りの相談に来ていて、お声がかかると
女中さんはみんな髪をほどいてしまっているので、みっともないというので
今日来たばかりの百兵衛さんが二階へとんとんとん…って上がっていって
その辺の印象だとごく普通の料理屋さんで庶民的な…あまり広くもなく…
しかし実際の料亭百川楼というのは、超高級料亭だったらしく…

その百川楼があったのは、正確な位置はわからないのだが
浮世小路の福徳神社の周辺らしいとのことで
すると現在の銀座線三越前駅のA6出口のそばになるのだが、
その百兵衛さんが河岸の若い衆から用事を言い付けられて
長谷川町の三光新道の歌女文字さんを呼びに行く。
この三光新道がどこかというと人形町の駅のそば。
落語では場所の移動は一瞬に済んでしまうのだが、
実際に三越前から人形町まで歩いたら結構かかる。
急いでも片道15分はかかるのではないか!20分かかるかも。
百兵衛さんはまだ道に不案内で迷いながら行ったら…どれくらいかかる?
当時は新材木町の横に川が流れていたので、橋も渡って行った。
百兵衛さんが苦労しながら歩いている姿を想像するとさらに面白く、
この辺を具体的に考えてみると噺の中に入っていけそう。

長谷川町の新道は、「天災」を聞いていても出てきて
心学の先生で紅羅坊名丸のところを八五郎が訪ねる。
八五郎の住んでいる長屋がどこなのか?
どこをどう通って行ったのかは分からないけれど、
でも人形町のこの辺をうろうろしていたわけだ。

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2009年10月16日 (金)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

桂小文治:牛ほめ
三遊亭金時:紙入れ
桂平治:お血脈
三遊亭小遊三:幇間腹
金原亭馬生:真田小僧

12分から14分ぐらいのコンパクトな高座だけど、
それぞれしっかり完結しているし、続けて聞くとこの充実感!
やはり最も劇的にドキドキのドラマが展開されるのは、
金時さんの「紙入れ」で、このストーリーが14分に収まるんだ!
五席とも素晴らしいのだけど、やはり馬生師匠の金ちゃんは絶品。
「真田小僧」は前半のみだけど、楽しいし大好きな噺だ。

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2009年10月15日 (木)

レナード・バーンスタイン 3

バーンスタインの指揮によるブラームスを順番に
ウィーンフィルの演奏で交響曲第3番とハイドンの主題による変奏曲。
交響曲が1981年2月18-23日、変奏曲が同年10月6,30日
こちらもウィーン楽友協会におけるライブ録音である。
まずハッキリしているのが、驚くべき遅いテンポで
この上なく個性的な展開であり、しかし同時に創造性にあふれ、
バーンスタインの天才的な音楽性に引き込まれてしまう。
どの瞬間にも思いっきりの感情移入と作り込みがあり、
やりすぎだとは思うのだけど、それが魅力的なのだから仕方ない。
力強い迫力の響きも特長でバーンスタインの気迫も充実していたのだろう。
ハイドンの主題による変奏曲も名演で、ここで感じられる広がりには、
何か超越した存在、宇宙とか天体とか、そういうものまで連想させられる。

DG F35G 21011

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月14日 (水)

ミケランジェリのシューマン 1984

ミケランジェリのシューマンのピアノ協奏曲がついに登場。
ダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団による
1984年10月のサル・プレイエルにおけるライブ録音である。
この録音の存在は以前から知っていた。
長くミケランジェリのプロデューサーを務めていた
コード・ガーベンの著書の中に記述があったからである。
当初はグリーグのピアノ協奏曲とのカップリングで企画が進んでいたが
先に行われたシューマンの演奏にミケランジェリが満足せず、
グリーグに関しては、録音すら実現しなかったそうだ。
DGは、シューマンのこの録音だけでも発売できるよう交渉を進めたようだが、
結局ミケランジェリは許可をせずに長年お蔵入りしていたのである。
このままでは本当に永遠に日の目を見ることはないと…
今度はミケランジェリ夫人と辛抱強く交渉したようで
25年の月日を経て、ついにここに実現したわけだ。
私のようなマニアには興奮を抑えられない無上の喜びなのだが、
しかし正直なところ、聞いてみるとちょっと残念な仕上がり。
1984年という録音年代を考えるとあまりにも音が悪すぎる。
客席にマイクを立てているような印象で全くクリアでないし…
ミケランジェリのピアノも遠く、オーケストラとのバランスも悪い。
残響が長いし、ピアノのソロが埋もれてしまう。
この録音の仕上がりでだと…どうも集中力散漫に聞こえるところも多くて
一方でハッとするような魅力的な瞬間もあることは事実であり、
より鮮明な優秀な録音で聞けたなら、どんなに素晴らしかっただろう…
と思うと残念でならない。何でこんなに音がこもっているのか?
ライブとはいえ、DGはレコード収録の配置でマイクを立てていたはずで
でもこの品質というのでは、ちょっとDGとも思えない…

後半は1982年3月収録のドビュッシーの「映像」からの4曲である。
「水に映る影」「ラモーを讃えて」「葉ずえを渡る風の音」「金色の魚」
全曲でないことが残念だが、こちらは録音状態もいいし、安心して聞ける。
ミケランジェリの細部へのこだわりとその効果による圧倒的な輝き、
「映像」に関しては1971年の不滅の名演があるので
あまり比較はしたくないとは思うのだけど…
繊細さではやはり1971年の演奏は完璧な仕上がりで
今回の録音では、その後の巨匠的な余裕と深まりが感じられるのである。

DG 00289 477 8569

「アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月13日 (火)

マウリツィオ・ポリーニ

ポリーニの最新録音でバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻。
2008年9月と2009年2月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録。
平均律クラヴィーア曲集の第1巻は、私が中学生のころから
ポリーニの録音予定に入っていたので、それから20年以上を経て、
ついに実現したな!という。まあ、なぜ今になって?というのと
あまりに長く待ちくたびれて、もうどうでもよくなっていた印象もあるのだが、
それはさすがに言い過ぎか…私がバッハの作品への関心が低いのと
ポリーニにはもっと他に録音してほしい曲がたくさんあるというので…
しかしそうはいいながらも早速に聞きはじめたのだが。
しっかりと音を鳴らしてくれているのは私のうれしいところで
でも比較的…曇りがちな音色で透明度は低い気がする。
その辺がモーツァルトを取り上げる際にも聞ける場合がある
ポリーニの古典作品へのアプローチの手法のひとつといえるのか?
バッハの世界からは外れてしまうかもしれないけれど、
ベートーヴェンに挑む際の少々攻撃的な面も見せる緊迫感が欲しかったかも。
ここでの演奏も近年の肩の力が抜けた余裕すら感じられるバッハであり、
もっとゴツゴツした感触で輪郭を角張らせて、昔のポリーニで聞きたかった気も…
以前のようなアクロバットな躍動、超越したスピード感覚はなくなり、
ひたすら深く内面に対話を求めていくような、落ち着きのある世界。
明るい長調の作品でいきいきとした運動性の感じられる曲の方が
何となく今の私には好みのようで、暗く静かに停滞していくのは疲れる。

DG 00289 477 8078

「マウリツィオ・ポリーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月12日 (月)

柳家小満ん 江戸東京落語散歩

20091012_2

河出書房新社から発売された
小満ん師匠の「江戸東京落語散歩~噺の細道を歩く」
昨日、閉店時間ギリギリの有隣堂に飛び込んで買ってきた。
東京かわら版に連載された「噺の細道」の五年間、
その60回がこの一冊にまとまった。
最近、落語の舞台になっている東京の名所を歩くのが趣味で
そこへたどり着くには、まずは噺を一所懸命思い出して、
ネットでいろいろ調べて、プリントした地図に書き込みして、
それで散歩する!これが楽しい!すっかり気に入って。
これからはよい手引書が見つかった。
行く前に小満ん師匠の本を読んで勉強してから行きます。

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2009年10月11日 (日)

無限落語で圓丈・小ゑん

お江戸日本橋亭で「第23回 無限落語」
開演の一時間以上前で16時25分到着。
すでに行列が!もっと早く来るべきだった…
今日は圓丈師匠と小ゑん師匠の二人会。
「三遊亭圓丈vs柳家小ゑん」ということで
ラウンド1では古典落語対決
ラウンド2では新作落語対決
新作では、それぞれのネタを交換して。
仲裁役に三遊亭天どんさんが登場!
素晴らしい内容。私はうれしい!
こういうの大好きだ。

三遊亭はら生:旅館プレイ
三遊亭圓丈:強情灸
柳家小ゑん:片棒
三遊亭天どん:通信簿
柳家小ゑん:グリコ少年(圓丈作)
三遊亭圓丈:カランコロン(小ゑん作)

はら生さん。誰?知らない…
圓丈師匠のお弟子さんだそうで見習い中かな?
落語協会の名簿にも出ていなくて、まもなく前座さん?
「旅館プレイ」なんて、怪しいタイトルの新作だが、
こころちゃんという女の子とお父さんのほのぼのとした話。
落語家としての話芸はこれから修業なんだろうけど、
でも新作落語のネタとしては、情景がわかるわかる!という
私は結構好きで…これは期待の新人!
出演者一同で挨拶の後、圓丈師匠の「強情灸」。
これがよかった!今日一番よかったかも!というぐらいに。
「強情灸」前半の銭湯で熱い風呂に入る場面。
かなり濃い派手な演出だが、ウ~ウ~ぬるい…って、
でも熱い風呂を我慢するってこういうことだよ!という。
小ゑん師匠は「片棒」。こちらは描写がリアルで
キャラ作りが濃い!赤西屋の旦那でお父さんが怖いし…
長男から金銀鉄と三人が登場するのだが、はっきり描きわけ。
オチにつながる鉄三郎は、ちょっと与太郎キャラが入っているようで
いや、与太郎ではなく…小ゑん師匠の場合には、
新作で聞けるオタクキャラの要素が見えてきたような?
とにかく面白すぎ。前半から爆笑でヘトヘト…
そこに出てきた天どんさん。お客に「大丈夫ですか?」という。
「もう一時間半座ってますよ。お尻痛いですか?」
軽くしますからって、「通信簿」。天どんさんもいいな~
仲入り後は新作対決で小ゑん師匠による圓丈作「グリコ少年」。
これが最高だった!私ははまった!笑って笑って、最高!
圓丈師匠の「グリコ少年」も録音をもっていて、聞いているのだが、
小ゑん師匠の「グリコ少年」に対する想いの強さと
そして「おまけ付きグリコキャラメル」の懐かしい思い出が勝るという!
これまで聞いてきた小ゑん師匠の中でも大切にしていきたい一席。
最後に恒例のキャラメル配りが行われたのだが、
私はグリコのビスコをゲット!師匠が私のところに投げてくれた!
うれしくって…うれしくって…興奮がやまない。

20091011

トリは圓丈師匠の小ゑん作「カランコロン」
「無限落語」通信の最終発表では「カランコロンの涙」という演目に。
この噺は小ゑん師匠が演じるときには「牡丹灯籠42.195km」で
演目は知っていたけれど、聞くのは今回がはじめて!うれしい。
そのカランコロンというのはご存じの通り「下駄」の音なのだが、
圓丈師匠は音で噺を捉えるのがやはりお好きだな!って。
涙というだけに…ちょっとしんみりくるいい噺なのである。
カランコロンカランコロンカランコロン…という哀愁のある音色、
頭の中に残ってしまって、圓丈師匠がよかった!
後からじわじわ来る。さすがにじっくり聞かされて…
小ゑん師匠の噺もいいし!圓丈師匠の語りにも感動。
すごく幸せな気持ちになって、ご機嫌で帰宅。

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黒門町~神田~日本橋の散歩

黒門亭第1部は14時15分の終演で
上野1丁目の黒門町を後にして
途中、秋葉原の石丸電気でCDを購入。
神田でラーメンを食べて、日本橋まで散歩した。
落語に登場する名所に立ち寄りつつ。

20091011a

秋葉原にある有名な「万世橋」。
地図では「万世橋」となっているが、
実際の橋には旧字で「萬世橋」と表記されている。
「反対俥」で「万世橋から上野にやってくれ」というのでよく聞くが
秋葉原に行ったら万世橋の近くは必ず通っている。
「反対俥」は今川橋で人力車を拾って、今川橋は現在の鍛冶町、
つまり神田駅の東側で人力車に乗って、中央通りで須田町を通って、
万世橋を渡って、末広町、上野の広小路、不忍池の横を通って、
上野駅に至る…それほどの距離ではないという印象。

「浜野矩随」で浜野矩随の親子が住んでいたのが神田小柳町。
小柳町というのが現在の神田須田町1丁目だそうである。
その須田町を通って、神田駅の周辺へ。

20091011b

「三方一両損」で大工と左官が登場するが、
大工が住んでいるのは神田竪大工町、
左官が住んでいるのは神田白壁町。
神田駅の西側が竪大工町(現在の内神田3丁目)、
東側が白壁町(現在の鍛冶町2丁目)だそうである。
写真は佐竹稲荷でこの周辺が神田竪大工町。
現在は神田駅近くの飲食店が立並ぶ繁華街。
「大工調べ」の棟梁政五郎も神田竪大工町だが、
「三井の大黒」の政五郎は橘町だそうで…
でも大工というと神田竪大工町なのか?

20091011c

神田から日本橋方面に歩いて、
日本橋室町4丁目にある家内喜稲荷神社。
ビルとビルの間に挟まれて、でもここだけは風情の残る…
何ともいえない味のある素敵な神社。

20091011d

家内喜稲荷神社の近くに…少し歩いて、
こちらは白幡稲荷神社。ちょっと立派な印象。

20091011e

ここからは神田紺屋町に向かって「紺屋町」の交差点。
紺屋といえば「紺屋高尾」。紺屋というのは染物屋さん。
江戸時代にはこの周辺に染物屋さんが集まっていたそうで。

20091011f

紺屋町の近くにある金山神社。住所は千代田区岩本町。
ここも立派な印象だが、静かな通りでひっそり。

20091011g

近くにあるお玉稲荷。この周辺にお玉ヶ池があったそうで。
「紺屋高尾」に登場する医者のお玉ヶ池の先生。
なるほど神田紺屋町からすぐの場所である。

20091011h

ビルに挟まれたちょっとした公園だが「お玉ヶ池跡」とある。
この周辺にお玉ヶ池にちなんだ史跡の表示がたくさんあって、
「お玉ヶ池ビル」という建物もあった。

20091011i

時間も遅くなって、急いで日本橋方面へ。
本日の最後の目的地「料亭百川楼跡」。
「百川」で出てくる実在したという百川楼。
しかしながら現在では正確な場所はわからないという。
浮世小路の福徳神社の周辺にあったという記録があるそうで
それが写真のように日本橋は再開発中で福徳神社も引越し。
向かいの「福徳茶屋」に間借りしているそうだが、
再開発の後にはきっと福徳神社も復活することをお祈りして、
お江戸日本橋亭へ。夜は「無限落語」。

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黒門亭で萬窓・しん平

今日は夕方から「無限落語」なので
せっかくなので朝から東京に黒門亭へ。
とはいっても通しで二部まで聞いてしまうと
時間が間に合わなくなってしまうので第1部のみ。
黒門亭も一ヶ月ぶり。時間がたつのが早くて怖くなる…

第1部
林家しん歩:子ほめ
月の家鏡太:五目講釈
三遊亭萬窓:佐々木政談
柳家亀太郎:三味線都々逸・のんき節
林家しん平:新・動物園

しん歩さんは、以前に「初天神」を聞いたことがあって、
今日は「子ほめ」だったのだけど、ちゃんと最後まで
でもまだまだこれからに期待!個性的な存在ではある。
鏡太さんは「湯屋番」かなと思って聞いていたら
今日の若旦那は講釈の先生に。講釈の場面が快調!
萬窓師匠の「佐々木政談」がすごくよかった。
子供の描写も魅力的だし、お白州での頓智頓才が最高。
仲入り後、亀太郎師匠の三味線がすごいな…と思って、
トリはしん平師匠の「新・動物園」。これがすごかった!
現代版の「動物園」で、リストラのおじさんが登場。
アルバイト情報誌を見て、1日10万の募集に下北動物園へ。
話の流れもリアルだし、隅々にまでディテールは克明、
特殊メイクでホワイト・ライオンの中に入るところ
この辺は映画を撮っているしん平師匠ならでは!って
とにかく完成度の高い…「動物園」でこんな満足感があるなんて!
やっぱり「新・動物園」を聞きに行ってよかった。

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2009年10月10日 (土)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

桂小文治:湯屋番
柳亭市馬:青菜
林家たい平:たがや
瀧川鯉昇:ちりとてちん
柳家権太楼:長短


今回は夏の噺を中心に五席を集めてみた。
といっても放送されたのが夏で今はもう秋…
それに「青菜」と「たがや」はまさに夏だけど、
他のは…何となく夏に聞くといいかなという程度で
「湯屋番」は若旦那の妄想で雷が鳴る…
「ちりとてちん」は豆腐が腐る。黄色く毛が生えて…
「長短」は…季節は関係ないのかな。
夜中に空が真っ赤になって、翌朝は雨というのは?
それぞれ時間は短いのだけど、何といっても
今人気の噺家で五席を聞いているので贅沢な気分。

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2009年10月 9日 (金)

ヘルベルト・ブロムシュテット 1

昔のCDを出して、いろいろ懐かしがっているが、
今日はブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団による
ヒンデミットの交響曲「画家マティス」、ヴィオラと弦楽のための葬送音楽、
そしてウェーバーの主題による交響的変容(1987年11月の収録)
ブロムシュテットとサンフランシスコ交響楽団は
1980年代後半から1990年代にDECCAへ数多くの録音を行っているが、
このヒンデミットのアルバムが最初の一枚であったと記憶している。
ブロムシュテットはドレスデンからサンフランシスコへ移り、
その後、ハンブルク、ライプツィヒとドイツへ戻っているが、
このアメリカ時代は明るく、スッキリした音をさせていて、
近年の渋さを思うと…改めてしっかり聞いてみてちょっと驚いた。
これがサンフランシスコ交響楽団の魅力でもあるのかなって。
かなり爽やかに健全なヒンデミットである。都会的だ!

DECCA 421 523-2

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2009年10月 8日 (木)

レイフ・オヴェ・アンスネス

レイフ・オヴェ・アンスネスの現代作品を集めたアルバム。
ベント・セレンセン:子守歌
ヴィトルド・ルトスワフスキ:ピアノ協奏曲(1987)
ジェルジ・クルターク:「遊戯」から8曲
マルク・アンドレ・ダルバヴィ:ピアノ協奏曲(2005)
ベント・セレンセン:沈黙の影
協奏曲では、メスト指揮バイエルン放送交響楽団と共演しており、
2007年5月16-19日にミュンヘンのヘルクレスザールでライブ録音。
その他の独奏曲は2007年7月13,14日にロンドンで収録された。
ダルバヴィのピアノ協奏曲とセレンセンの沈黙の影は
アンスネスのために書かれた作品だそうでこれが初録音。
最近の現代音楽は聞きやすくって、難解さは感じられないが、
といって普通のファンが聞いたら物足りないだろう。
昔からの現代音楽専門の人にもどこか中途半端なのでは?
アンスネスならではの透明感と洗練された輝きが特長で
その点では美しい音色の現代音楽を聞くことができるし、
清らかさと優しさに関してはヒーリングである。
難しさはない。でも最初から好きか?というと微妙…
親しみを感じるようになるには少し時間がかかりそう。
ルトスワフスキのピアノ協奏曲は有名だが、
クリスティアン・ツィメルマンに捧げられた作品である。
やっとツィメルマン以外の名手で聞けるようになった。

EMI 2 64182 2

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2009年10月 7日 (水)

NHK音楽祭2009

BS2で放送されたNHK音楽祭2009の公演から
ダニエル・バレンボイム指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団による
ヴェルディのレクイエム(死者のためのミサ曲)
2009年9月10日 NHKホールで収録された映像。
バレンボイムの音作りが渋いのか…私には心地よい音色。
劇的な表現が魅力だけど、細部にまでコントロールが行き届いて、
透明で繊細な響きに感動する。弱音が美しい。室内楽的な緻密さも。
現在のバレンボイムって、多少音が軽くなって、見通しよくなって、
濁りがなくなり、完成されてきたなって思う。
決して迫力がなくなったということではなくて…
ドイツ的な重厚さが基本だし、そこに洗練された感覚が加わり。
私にとってもヴェルディのレクイエムにずいぶん親しみが増したと思う。
ミラノ・スカラ座の引越し公演の一部なので歌手も豪華。
ソプラノはバルバラ・フリットリ、メゾ・ソプラノのエカテリーナ・グバノワ、
テノールはヨハン・ボータ、そしてバスのルネ・パーペである。
ルネ・パーペがカッコいい!バルバラ・フリットリもいいし。
なぜか?ウェルナー・ヒンクさんがコンサートマスターで弾いている。

DVDR129

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月 6日 (火)

レナード・バーンスタイン 2

今日もバーンスタインの指揮によるブラームス。
ウィーンフィルの演奏で交響曲第2番と大学祝典序曲。
1982年9月1-5日 ウィーン楽友協会におけるライブ録音である。
交響曲第2番は、アバドやハイティンク、ブロムシュテットのように
引き締まった造形で、渋く、格調の高い演奏も素晴らしいのだが、
バーンスタインだとどの瞬間にもこの上ない歌に満たされて
音楽への愛情、その想いを全身で表現するような演奏、
やはりこちらのタイプのブラームスも感動的である。
というのもとことん歌うのだが、しつこくなることはないし、
くどい感じがしないのもウィーンフィルの洗練された響きゆえで
それぞれの声部がいきいきと躍動して
むしろセンスにあふれているような…この辺が名演だ。
明るい音色でこの輝きの演奏がウィーンフィルのブラームス。

DG F35G 21010

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月 5日 (月)

志ん朝一門会で朝太・志ん橋

今日は夕方から日暮里サニーホールへ
「第13回 古今亭志ん朝一門会」
志ん橋師匠から案内ハガキをいただいていたのだが
平日の夜の会なので、どうしようかな…って思っていたところに
先月の九識の会で「今日は前売りチケットが10枚あります!」
という言葉につい買ってしまった。私には魅力的な顔付けだし!
お目当ては志ん橋師匠だけど、朝太さんも大好きなので。
でも夕方から東京に行くのって、何だかバタバタしてたいへん…
馬石さんの「ひぐらし寄席」でさすがに日暮里は慣れたけど。

古今亭だん五:初天神
桂才紫:粗忽長屋
古今亭八朝:千早振る
古今亭志ん馬:蛙茶番
古今亭朝太:片棒
松旭斉美智・美登・笑組ゆたか:奇術
古今亭志ん橋:厩火事

その九識の会で志ん橋師匠の「井戸の茶碗」を聞いて以来、
実は落語はほとんど聞いていなくて、落語会にも行っていないし、
ラジオでちらっと聞いた程度で…二週間ほどご無沙汰だった。
別に断っていたわけではないんだけど…「井戸の茶碗」とか
いい噺を聞くと、落語はしばらくいいや…って、
その一席を大切にしたいと次を聞く気がおきなくなる!
それで久しぶりな気がして、今日は楽しかった。
集中力も極めて充実!噺もよく入ってくる!
だん五さんは今日がはじめて。顔は知っていたのだが、
堂々として、存在感がある。まもなく二ツ目昇進!
噺はお馴染みの「初天神」だが、聞いたことのない型。
おとっちゃんが天神様に連れていってくれないというので
友達の家に行って、親の夜の営みをベラベラ喋り出すという
それで「金坊!天神様に行くぞ!」という展開。
「飴買っておくれ~団子買っておくれ~」って絶叫するのは、
遊雀さんの「初天神」にちょっと近いような仕上がり。
最初からいきなり面白くって、大満足!
才紫さんの「粗忽長屋」が濃くって、すごい!
芝居チックに入りこんじゃう高座はこちらも引きずり込まれるのだが、
粗忽者の訳わからない思い込みがかなりいっちゃっている印象は、
ここまで来ると怖いんですけど…お馴染みながら、すごく楽しめた!
八朝師匠が「千早振る」。今日は「愚者愚者!」って、先生が登場。
ぐにゃぐにゃで軟体な語り口が独特な八朝師匠だが、
するとその先生(ご隠居)がまるで説得力なくて、笑える!
仲入り前に志ん馬師匠が「蛙茶番」で実は楽しみにしていた。
志ん馬師匠の語り口って好きなんだけど、久しぶりに聞くので。
素人芝居の内容については全部カットだったけれど
定吉と半ちゃんのやり取りを重点的に半公の行動は面白すぎる!
ちょっとエッチな内容だが、半公が真剣なだけにあまりにも滑稽で
そこが落語的な面白さだが、しかし冷静に考えると
この内容を普通に笑って、楽しんでいる落語ファンって…
あまり教育上はよろしくない話題だとは思うのだけど。
でも「蛙茶番」は本当に面白くって、私的にはすごく好きな噺。

仲入り後は朝太さんの「片棒」!待ってました!
面白かった!特に銀次郎の祭の場面は絶品。
おとっつぁんが人形になって、そのカクカクとした動き、
電線に引っ掛かって、首がカクっと、久しぶりに笑いすぎた!
会場は爆笑で祭囃子が見事に決まると拍手がおきて、
まわりからはみんな「うまいね~」という言葉が思わずもれる。
朝太さんは本当にいいなあ~今日は特によかった!
トリの前は色物で美智・美登さんの奇術。
でも今日は簡単に終わらせて、笑組ゆたかさんが加わって、
「松づくし」という踊りを披露。松がいっぱいになって、おめでたい!
トリは志ん橋師匠の「厩火事」。去年の秋も聞いているので
師匠の「厩火事」は二度目なのだけど、これがいいのです。
その間も「厩火事」は何度も聞いて、喜多八・雲助師匠でも
一流の「厩火事」はいろいろ知っているつもりだったのだけど!
改めて聞くと「厩火事」は志ん橋師匠が一番だ。
「ねえ、兄さん…」って、その度に思わずクスッと笑ってしまうのだが、
「モロコシ、麹町の猿…」って、ちょっと抜けているおかみさんがかわいい。
設定に工夫があったり、つい喧嘩になってしまう夫婦のすれ違い、
心の深いところにある苛立ちの原因をおかみさんが少しずつ語っていくところ
この辺をじっくりと丁寧に聞かせてくれて、すごくいいのです。
志ん橋師匠は「柳田格之進」や「井戸の茶碗」など、侍の噺もいいんだけど
「厩火事」を聞くと、いや!夫婦の噺がいいなあって、今日は聞けてよかった。
志ん朝一門会は出演のない噺家さんもたくさん来ていて、
志ん坊さん、志ん八さん、志ん公さん、そして志ん丸さんが場内アナウンスで
何だか得した気分になって、心温まる会だった。

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2009年10月 4日 (日)

ミラノ・スカラ座 2008/2009

20091004a

ミラノ・スカラ座のホームページより
ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」第3幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

昨日に続いて、ミラノ・スカラ座2008/2009シーズンの開幕公演。
2008年12月7日に上演されたヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」
ダニエレ・ガッティの指揮、演出はステファヌ・ブロンシュウェグ。
BS2で放送されたものを録画して、その後半で第3幕と第4幕。
私はワーグナー好きなので…ヴェルディだとずいぶん違うなって思うのだが、
「ドン・カルロ」のこの作品に漂う色合いというか、悲劇が生み出す独特の空気、
運命に翻弄され…その不条理とむなしさ、ヴェルディの最大のテーマだと思うのだが、
ガッティの指揮もますます雄弁で、さすがにミラノ・スカラ座は素晴らしい。

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第3幕第1場はフィリッポ2世のフェルッチョ・フルラネットが活躍。
フィリッポ2世のモノローグに続いて、この場面で共演しているのは、
大審問官のアナトーリ・コチェルガ。動きなく、静かではあるが緊迫の場面。
そして次の場面では、「宝石箱が盗まれた」とエリザベッタが登場。
フィリッポ2世は、エリザベッタにドン・カルロとの仲を責め立て、
音楽も激しさを増して、ヴェルディの重厚な響きとともに感動的である。

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ドン・カルロとエリザベッタは死して、天上で愛を成就させることを誓い、
先代のカルロ5世の墓の前に倒れる。第4幕もフィナーレである。
「ドン・カルロ」は物語も音楽も親しみやすいような内容ではないが、
それゆえに深く心動かされるものがある。ヴェルディの傑作である。

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2009年10月 3日 (土)

ミラノ・スカラ座 2008/2009

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ミラノ・スカラ座のホームページより
ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」第2幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

ミラノ・スカラ座2008/2009シーズンの開幕公演。
2008年12月7日に上演されたヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」
ダニエレ・ガッティの指揮、演出はステファヌ・ブロンシュウェグ。
BS2で放送されたものを録画して聞いている。
今日はその前半で第1幕と第2幕。
イタリア・オペラはあまり聞かないのだが、
ヴェルディの「ドン・カルロ」はやはり素晴らしい。
この数年、絶好調のダニエレ・ガッティが開幕公演に登場で
スケール大きい表現ながら、細部にまで細やかな表情を聞かせている。
ヴェルディについてはあまり知らないので、
演出についても詳しいことはいえないのだが、
シンプルで抽象的な舞台だけれども、衣裳は保守的な印象で
筋の読み替えもなさそうだし、それほど斬新さはないのか?
イタリア人は前衛的な演出を極端に嫌っているようで
ミラノ・スカラ座は挑戦的なことはあまりやらないということだけど
ここでも特別な冒険はなしということでいいのか?

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イタリアの最新事情も知らないし、ヴェルディ歌手もわからないので
スカラ座の開幕公演なのに、恥ずかしながら…歌手が全然知らない。
写真は第1幕第1場からドン・カルロのステュアート・ニール、
ロドリーゴのダリボール・イェニスである。

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第2幕第2場からフィリッポ2世のフェルッチョ・フルラネット、
エリザベッタのフィオレンツァ・チェドリンス、
そして右にはドン・カルロのステュアート・ニールも。

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2009年10月 2日 (金)

レナード・バーンスタイン 1

久しぶりにバーンスタインを振り返ってみたいと思う。
もう昔だけど…私は中学生の頃はバーンスタインが大好きだった。
というのは、その頃はまだバーンスタインは絶好調の頃で
夏冬にFMで放送されるウィーンフィルの定期演奏会というと
カラヤンとバーンスタインは番組の目玉であり、夢中になったものだ。
しかし実は、本当のことを書くと…その後、クライバーにはまってしまい、
あの急速なテンポ感に憧れを感じると…バーンスタインは遅すぎる。
晩年のカラヤンもそうだし、当時のジュリーニのスローテンポは格別だが、
私もまだ青かったので…あの遅さには耐えられなくなってしまった。
しかしその後、時間もたって、チェリビダッケの演奏を聞くようになって、
私もずいぶん変わり…今ならばバーンスタインも受け止められそうな気がする。
今日はウィーンフィルを指揮した演奏でブラームスの交響曲第1番。
1981年10月1-10日 ウィーン楽友協会でのライブ録音である。
このブラームスのCDが、私の買ったはじめてのバーンスタイン。
ゆっくりと濃厚に歌い上げるところ、かなり引っ張る表現が目立つが、
ここではそれほど遅くはなくて、つまりはメリハリかもしれないけれど、
特に後半、バーンスタイン独特の燃え上がるようなブラームスである。
音楽への想いを率直に形にする人なので、個性的なデフォルメも多いし、
バーンスタイン流の創り込みはいつも気になるのだが、
でも今日のピリオド解釈における演奏形態の変化を思えば、
バーンスタインはまだ、ずっと普通の仕上がりだし、当時のスタイルだなと。
このブラームスは名演として有名だが、ウィーンフィルの魅力も大きいと思う。

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「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年10月 1日 (木)

ジェームズ・レヴァイン 2

実はこれからバーンスタインを聞きなおしてみたいと思っていて
奥からCDを引っ張り出して整理していたのだが、
そうしたらレヴァインのシューベルト「グレイト」を発見して、
久しぶりに聞いてみたくなってしまい、今日は早速これである。
レヴァインがシカゴ交響楽団を指揮した演奏で
シューベルトの交響曲 第9番 ハ長調 D.944
(1983年7月11日 シカゴのオーケストラ・ホールで収録)
私が中学生のときにはじめて買った「グレイト」がこれで
何となく今も思い入れがあるし、もしかしたら現在は廃盤か?
録音から時間がたっているし、ちょっと珍しくなってしまったかも…
ここでのレヴァインはとにかく元気で、細かいところにまで躍動して、
シカゴ交響楽団も溌剌として勢いがあるし、もう最高!
すべての音に生命が注ぎこまれているような
若々しいレヴァインが、才能を爆発させて、
強い輝き、大きなエネルギーが放射されている感動の名演。

DG F35G 50140

「ジェームズ・レヴァイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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横浜の風景から 37

20091001

瀬谷区阿久和東2丁目にある谷戸道祖神。
道祖神というのは、どこの町や村にでも
昔から人が住んでいればあるものかもしれないけれど、
私は三ツ境方面に行くときはよくここを通るので、
今日は「谷戸道祖神」に注目してみる。

瀬谷区役所による案内を読んでみると
道祖神とは、村の辻や出入口となる道端に祭られている石仏で
疫病、災難等が他方から入らぬように守る神様「賽の神戸」だそうである。

この地区は数年前までは瀬谷区阿久和町だったのだが、
町名地番が整理されて、現在では「阿久和東2丁目」となっている。
詳しくはわからないが、昔は阿久和村の谷戸という集落だったようで
この近くから坂を下って行って、瀬谷柏尾道路に出ると
今も神奈中バスの「谷戸阿久和」という停留所がある。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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