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2009年11月30日 (月)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第1幕
ジェームズ・レヴァインの指揮、演出はディーター・ドルン。
(2008年 3月22日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
トリスタンにはロバート・ディーン・スミスが登場。
急病のベン・ヘップナーの代役だそうで
ベルリンから急遽駆け付けたそうだ。
私はロバート・ディーン・スミスのファンなので
正直なところ…うれしくって、貴重な映像が手に入った。
イゾルデはデボラ・ヴォイト、ブランゲーネはミシェル・デ・ヤング。
光を鮮やかに用いて、幾何学的な舞台デザイン。
衣装については保守的な印象だが、観ても興味深い。
レヴァインの指揮は柔らかい響きで全体をコントロールして
音楽は非常に美しい仕上がりだと思う。
でもメトロポリタン歌劇場の音色は明るくて、ちょっと軽い。
私的には、もう少し重みと深みのあるワーグナーが好みかも…
今回の案内役はスーザン・グレイアムで
第1幕の後にはレヴァインへのインタビューもあるが、
興味深い話を聞けて、番組進行も素晴らしい。
画面を分割して、舞台の全体と歌手の表情を同時に見せるという
映像としては新しい手法が用いられているが、
それもどうも…いまのところ…私にはあまり好ましくない。

DVDR141/142/143

「ジェームズ・レヴァイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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私が聞いた今年の名盤2009

2009年もいよいよ残り一ヶ月。
11月末の時点で、今年の名盤の途中経過。
ラトルのブラームス交響曲全集はやはりよかった!


《交響曲》
◎マーラー 交響曲第7番~ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
◎マーラー 大地の歌~ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団
◎ブラームス 交響曲全集~サイモン・ラトル指揮ベルリンフィル


《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2009~バレンボイム指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
◎ブラームス ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲
  ~ヴァディム・レーピン シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団


《室内楽》
今のところなし

《器楽曲》
今のところなし

《歌劇》
○プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」~パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団

《声楽曲》
◎シューベルト 歌曲集「美しい水車小屋の娘」
  ~マティアス・ゲルネ、クリストフ・エッシェンバッハ

○シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」~イアン・ボストリッジ、アントニオ・パッパーノ

《ライブ盤》
◎ブルックナー 交響曲第4番(第1稿)~ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
○ラヴェル 「ダフニスとクロエ」(全曲)~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第1番「巨人」~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第7番~ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団

は特に大切に感じられる名盤です)

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2009年11月29日 (日)

伯楽・ロケット団・小燕枝

今日はNHK「真打ち競演」からの四席を聞いている。
渋谷のNHK放送センターで収録された録音で
今回は落語三席の間に色物でロケット団を入れてみた。

柳家甚語楼:黄金の大黒
金原亭伯楽:夢の酒
ロケット団:漫才
柳亭小燕枝:万金丹


実はここでの三人の師匠方とロケット団は
まだ実演では聞いたことがなくて…
もちろん面白いし、すごく魅力的なのだけど…
本当は実演を体験していると音だけで聞いても違うんだなって。
もちろん写真で顔は知っているけれど、やはり表情とか動作とか…
間の取り方や息づかい、空間をどう扱うのか?
その辺を知っていると録音で聞いても印象が変わるのである。
逆には、ここで録音を聞いて…実際の高座を聞いてみたいと!
大人気のロケット団は、面白い~!さすが!絶好調!

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2009年11月28日 (土)

落語につぶやき 9

今日はNHK「真打ち競演」からの録音を準備中。
甚語楼さん、伯楽師匠、ロケット団、小燕枝師匠が登場。
音声をパソコンに取り込んで、編集していたのだが、
AM放送は録音状態が悪いので…
少しでも聞きやすく仕上げようとたいへんである。
出来上がったけれど、もう今日は遅いので
明日ゆっくりCDRに焼いて、楽しみたい。

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2009年11月27日 (金)

ベルリンフィル2008/2009

2009年のヨーロッパ・コンサート。
今年も5月1日で指揮はリッカルド・ムーティ。
会場はナポリのサン・カルロ歌劇場である。
BShiで録画して、映像付きで聞いている。
ヴェルディの歌劇「運命の力」序曲にはじまり、
マルトゥッチの追憶の歌。独唱はヴィオレタ・ウルマナ。
シューベルトの交響曲第8番ハ長調D.944
ムーティの「運命の力」序曲はお馴染みだ。最高!
そしてムーティが積極的に紹介しているマルトゥッチ。
今回は歌曲でこれがまた美しい作品である。
本当に素晴らしい選曲で…前半はイタリア・プログラム。
後半はさらにムーティお得意のシューベルトの交響曲第8番。
圧倒的存在感のマエストロだが、刺激的な世界に興奮する。

DVDR140

「リッカルド・ムーティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月26日 (木)

ルツェルン音楽祭2005

BS2で放送されたルツェルン音楽祭2005からの
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団のコンサート。
マーラーの交響曲第7番(2005年8月17,18日収録)。
デジタル放送なので音質は素晴らしいのだが、なぜか画質は今一で…
アバドの要求するテンポ設定はかなり速めで全体に流麗である。
そして活気に満ち、激しさもあるし、音楽がこちらに力強く響いてくる。
精妙な音作りよりも濃密な歌が豊かな広がりを見せ、感動的だ。
アバドはマーラーのこの複雑な作品を誰よりも知り尽くしているが、
ディテールなど、驚くほどにクローズアップされて、何もかもが明瞭に
マーラー独特の装飾的な作風が、かつて聞いたことのないような…
圧倒的な面白さで再現されている。特にスケルツォ楽章はすごい!
今日ではマーラーの名演は数多いが、でもやはりアバドは格別な存在。

DVDR139

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
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横浜の風景から 47

20091126a

瀬谷区阿久和南3丁目で見つけたお社。
少し前までは農道だったに違いない…という
細い道を行くと畑の隣に鳥居とお社が。
これはさすがに個人の土地所有者によって
祀られたと思う…いかにもプライベートな印象だが、
でもこの長閑な風景の中にあると絵になるのである。

20091126b

その風景だが、どんな感じかというとこんな感じ。
斜面にいろいろな種類の木が植えられているが、
ここは造園業を営まれている方の裏山なのである。

20091126c

こちらも似ている癒しの風景なのだが、
阿久和南1丁目の中村地区である。
写真の山には、江戸時代のこの地の領主で
阿久和安藤氏の墓があることから
この辺では「お墓山」と呼ばれている。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月25日 (水)

レナード・バーンスタイン 8

バーンスタイン指揮イスラエルフィルによるドヴォルザークで
交響曲第9番「新世界から」とスラブ舞曲(作品46-1,3,8)
交響曲は1986年9月にパリのサル・プレイエルで
スラブ舞曲は1988年6月にテル・アヴィヴでライブ収録。
ウィーンフィルとのブラームス、シューマンを聞いたが
今回はドヴォルザークである。イスラエルフィルの登場だ。
「新世界から」はあまりにも型破りな超個性的な演奏で
ゆっくりと歌うところは極限にまで遅いテンポであり、
速いところは爽快に勢い込んで突き進む。その極端な対比。
発売当時、最初に聞いたときには、
バーンスタインのやりたい放題についていけず
さすがに崩しすぎなのではないか…と
私も若かったので…拒否反応を起こしてしまったのだが、
でも時間もたって、私の中でもより自由度は増して
あらゆる可能性を受け入れられるようになると
ここでのバーンスタインは本当に驚くべき名演であると…
こういう豊かな創造性は、現在ではもう聞けない。
その後の21世紀の音楽界においては考えられないのである。
20世紀の巨匠の時代の究極の形をここで体験できると思う。
私の大好きなスラブ舞曲であるが、こちらは拍手も入って、
まさにアンコール。楽しくって、心地よくって、最高!

DG 427 346-2

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
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横浜の風景から 46

20091125a

瀬谷区阿久和南1丁目にある大中村不動尊。
阿久和南の瀬谷柏尾道路沿いには
中村地区と大中村地区というふたつの集落があり、
現在もバス停は「中村」「大中村」となっているが、
その大中村地区の不動尊である。

20091125b

大中村不動尊は平成20年1月に再建されたそうだ。
お社の横には、馬頭観世音も祀られている。

20091125c

そしてこのすぐ近くに道から山へ少し上っていくと
もうひとつ鳥居とお社を見つけた。
おそらく個人によって祀られたものではないかと…
豊作を祈り、家内安全を願って、敷地の中に建立されたのでは…

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2009年11月24日 (火)

横浜の風景から 45

20091124b_2

瀬谷区阿久和南4丁目の阿久和坂上交差点にある庚申塔。
庚申塔(こうしんとう)とは…調べてみたところ
庚申塚ともいって、中国より伝来の道教に由来する
庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことだそうである。
庚申講(庚申待ち)を3年18回続けた記念に建立されるとか。
では庚申講、庚申待ちとは何か?となるのだが…
体内にいるという三尸虫という虫が、人が寝ている間に
天帝にその人間の悪事を報告しに行くのを防ぐため
庚申の日に夜通し眠らないで、天帝や猿田彦や青面金剛を祀り
宴会などをする風習のことだそうである。
ここでは「庚申塔」とのみ彫られているが、
右側の石碑に彫られているのが、もしかしたら
神道における庚申の祭神で猿田彦神か
仏教における庚申の本尊で青面金剛なのかもしれない。

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横浜の風景から 44

20091124a

瀬谷区阿久和南2丁目で道祖神を発見。
瀬谷柏尾道路の脇で阿久和川に架かった村下橋の横。
戸塚から瀬谷に抜ける街道が古くからここを通っていて、
中村集落の入口に祀られた道祖神である。
石碑の裏には、昭和48年6月に遷宮と刻まれていて、
もしかしたらそのときに瀬谷柏尾道路が
現在の状態に整備されたのか?と推測だけど…
中村自治会で地元の人々の尽力で建てられたのである。

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2009年11月23日 (月)

ヘルベルト・ブロムシュテット 3

ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団による
R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」とメタモルフォーゼン。
1992年2月21,24,25日にデーヴィス・シンフォニーホールで収録。
今回も響きが明るい。ある程度軽い感じもするのだが、
音がまっすぐに突き進み、スカッとしたこの印象は
アメリカのオーケストラならでは!というのが私の感想だけど。
よく「英雄の生涯」が大好きでたくさん聞いていると書いているが、
このブロムシュテット盤は、最高!という名盤のひとつであると思う。
現在のブロムシュテットの渋いイメージからすると
比較的派手な印象に驚くが、でも落ち着きのある場面との対比、
やはりブロムシュテットという人は、作品を知り尽くしている。
そして後半、メタモルフォーゼンって、実はちょっと苦手なのだが、
このブロムシュテットの演奏は本当に美しい響きで
音楽がしっかり心に伝わってきて、私のお気に入りである。

DECCA 436 596-2

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2009年11月22日 (日)

結婚式の二次会へ

今日は同業で一緒に仕事することもある
一級建築士さんが結婚式で二次会に出席。
なぜ親しいかというと…母どうしが古くからの友人で
その旦那さんが昔、わが家を設計してくれたという。
息子どうしでもいろいろ連絡を取らせてもらっていて、
そういえば、一級建築士の実技試験で使う製図板も
借りに行って、いろいろアドバイスしてもらった。
そこの家は親子で一級建築士なのである。
年上の人が結婚するのって、勇気をもらえる!
私にもまだチャンスはあるのかな…という。

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2009年11月21日 (土)

落語につぶやき 8 ~宮戸川

落語協会配信のインターネット落語会(11月下席)
新宿末広亭10月下席から10月28日夜席の三席。

柳亭小燕枝:道灌
柳家小満ん:宮戸川
入船亭扇橋:穴泥


小満ん師匠の「宮戸川」ということで早速聞いてみたのだが、
「小燕枝・小満ん・扇橋」という…今回も何と豪華な顔付け!
小満ん師匠の「宮戸川」は有名だが、まだ聞いたことがなく、
特に師匠は「宮戸川」の(下)を聞かせてくださると
一度どこかで聞いてみたいのだが、今回は末広亭で(上)。
明るく楽しく、ちょっと色っぽい…お馴染みの「宮戸川」の一席。
小満ん師匠の「宮戸川」は、霊岸島のおじさんの語りを中心に
渋い中にも心地よいテンポ感。素晴らしい!
私は「宮戸川」という噺が大好きだ。本当に魅力的。
扇橋師匠の「穴泥」。こちらも味わい深い。
泥棒ではないのだけど、店に勝手に入りこんで
食べ残しの料理を食べちゃうところ…
あんまりおいしそうで釘づけになってしまった。
「穴泥」は実演では聞いたことないのだが、
この噺は知ってるな…どこで聞いたのだろう…

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2009年11月20日 (金)

横浜の風景から 43

20091120a

瀬谷区阿久和東4丁目にある熊野神社を参拝。
阿久和の周辺では最も有名な神社で広く知られている。
鳥居のそばにある横浜市教育委員会の説明を読むと
平安時代から地域の人は、こんもりと茂ったこの森を
「天神地祇の御座所」と敬って、木を伐ることを禁じ
「まつりの場所」としてきたそうだ。
そして南北朝の時代に小さな社を建てて祀ったらしい。
現在の社殿も明治6年の建立だそうである。
ここまでの古い歴史があったのには驚き!
横には神楽殿があり、相模歌舞伎(地芝居)が演じられてきた。
こちらも昭和9年の建築だという。
現在では地域の人々の踊りや歌など
祭りの場として利用されているそうである。

20091120b

熊野神社のすぐ近く、堂村橋の横で
阿久和川沿いに道祖神とお地蔵さんを見つけた。

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2009年11月19日 (木)

柳家小満ん 「竹の水仙」

昨日の「柳家小満んの会」で買ってきたCDを聞いている。
前回の9月18日の関内ホールでの録音で
「辰巳の辻占」「藁人形」「竹の水仙」の三席。
今回はそれぞれ時間も長く、また充実の内容で2枚組。
前回の9月もすごくよかったので、録音が欲しい、
そして何度も繰り返し聞きたいという三席だったのだが、
これが実際にCDで聞いてみても素晴らしい!
前半の「辰巳の辻占」と「藁人形」ですでに一時間なのだが、
「辰巳の辻占」は若手もずいぶんかけているけれど
小満ん師匠のような大師匠だと、また違った味わい深さ。
「藁人形」は普段聞いて…あまり後味よくない噺でもあるのだが、
ところどころ人情噺のような仕上がりで、感動してしまう。
後半の「竹の水仙」。左甚五郎は絶品!録音もいい。

CDは下記のサイトからも購入できます。
みなさんもぜひお聞きになってください。
http://www.comann.info/

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2009年11月18日 (水)

第95回 柳家小満んの会

今日は今年最後の「横浜 柳家小満んの会」。
「文七元結」である。ずっと楽しみにしていた。
いつもながら入口で小満ん師匠にご挨拶をして、
前回の9月の会のCDを購入。明日ゆっくり聞きます。

古今亭志ん坊:子ほめ
柳家小満ん:権兵衛狸
柳家小満ん:ご同伴
柳家小満ん:文七元結

今回の前座さんは志ん坊さん。横浜に来てくれたんだ!
私のお気に入りの前座さんで…横浜で聞けるのはまた格別!
小満ん師匠の一席目は「権兵衛狸」。これがよかったのだ。
何とも味わい深い心地のよい空気。
田舎の夜は静かに更けてゆき…
どんどん…ごんべえ~…どんどん…ごんべえ~
小満ん師匠の声が気持ちいい。情景が目の前に広がる。
大ネタを後に控えて、軽く導入かな?と思ったら、
素晴らしい一席。「権兵衛狸」って、こんなにいい噺だったんだ。
続いて二席目は「ご同伴」。この噺ははじめて聞く。
無一文の三人組がキザな若旦那にご同伴して遊びに行こうという噺。
ここで登場の若旦那というのが「酢豆腐」で出てくるキザな若旦那。
「トロゲンでげす」って何?「土口原」で「吉原」だそうだ。
同じ若旦那でも「明烏」とは大違い。嫌味な存在が面白さ。
仲入り後、いよいよ「文七元結」。やっぱりいい噺だ。
何度聞いても「文七元結」は特別に感じる。
若手真打だと物語を劇的に聞かせるために
いろいろ描写を加えたり、派手に演出する場合も見受けられるが、
小満ん師匠はそういう部分を一切排除して、本質のみという印象。
本当に感動する。素晴らしい!何て魅力的な一席。
これも…若手が演じるより…長兵衛親方が落ち着いて感じられて
もちろん「文七元結」の中心人物は長兵衛さんだが、
特に際立たせることはなしに…しかし結果的に引き立って
素晴らしかったのだ。あともう一つ…あまり湿っぽくしない。
長兵衛さんは前向きで、やり直そう…何とかしよう…という
後悔よりも前に進もうという強い意志が伝わってくる。
小満ん師匠の長兵衛さんを見ているとこちらも元気になれた。
お久が戻ってくるところなど、まさにおめでたい仕上がり。
最後に茅場町にあったという「文七元結」の由来を説明して下さり、
感動的な噺で…締めは明るく、今年はこれでお開き。
小満ん師匠、ありがとうございました。
次回は新年1月18日(月) 第96回 横浜 柳家小満んの会
演目は「鮑のし」「高野違い」「清正公酒屋」です。

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ベルリンフィル 2008/2009

サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルによる
ブラームスの交響曲全集より今日は交響曲第4番。
2008年10月29日から11月14日にかけてのライブ録音。
濃厚なブラームスである。といいたいところだが、
重すぎることもなく、軽く流れることもないし、
絶妙なバランスが私には魅力的で、
歌も美しい…第4番も文句なしの名演である。
濃密というのがいいのかもしれない。
ブラームスが複雑に凝りに凝って仕上げた書法を
ラトルは徹底的に驚異の集中力でまとめ上げている。
この全集で第2番は比較的新しい発想に満たされていたが
しかし基本的に…現在のラトルは、斬新さや表面的な効果は求めず、
音楽に真っ向から挑んでいっているような印象もあり、
ベルリンフィルの誠実な音作りともぴったりな
偉大な交響曲全集であると私には感じられた。

EMI 2 67254 2

「サイモン・ラトル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月17日 (火)

ベルリンフィル 2008/2009

サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルによる
ブラームスの交響曲全集より今日は交響曲第2番と第3番。
2008年10月29日から11月14日にかけてのライブ録音。
この第2番は名演である。私は好きな演奏だ。
息づかいが素晴らしい。ラトルであり、ベルリンフィルであり、
音楽における呼吸の大切さ。ニュアンスと響きのコントロール。
聞いたことのないような美しい歌が魅力であり、
同時に激しい起伏や劇的な展開も併せもつ。
この辺はまさに!さすがにラトルのセンスは輝いている。
第3番の方は比較的スタンダードなのではないかと。
全体に音楽を非常に丁寧に扱っていて、
緻密な印象と自然な展開とが見事に両立されているのには
なるほど!ベルリンフィルによる最上級の演奏であると納得!

EMI 2 67254 2

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2009年11月16日 (月)

ベルリンフィル 2008/2009

サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルによる
ブラームスの交響曲全集より今日は交響曲第1番。
2008年10月29日から11月14日にかけてのライブ録音。
冒頭から低い音色で渋く…とにかく荘厳。雄大。
これは意外な印象だ。現在のラトルを知りうる貴重な機会。
ゆったりと歌い上げる。各パートの旋律の引き出し方は特長的。
ところどころ個性的な解釈もみられるが、基本的には王道を行く。
深く音楽に感じ入っているような心のこもった表現が素晴らしく、
やはり感動的なブラームス。ラトルは一時期のような
挑戦的な姿勢は控えているのであり、真っ向勝負の
巨匠の領域に足を踏み入れつつあるようだ。

EMI 2 67254 2

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2009年11月15日 (日)

レナード・バーンスタイン 7

バーンスタイン指揮ウィーンフィルによるシューマンで
今日は交響曲第3番「ライン」とピアノ協奏曲。
ピアノ独奏はユストゥス・フランツである。
1984年10月18-21日、ウィーン楽友協会でライブ収録。
ユストゥス・フランツのピアノ協奏曲がいかにもライブという
興に乗って、勢いがあり、何とも元気で
ちょっと粗っぽいというか…雑な印象もあるけれど
しかし楽しくって、気持ちのいい演奏である。
交響曲「ライン」も私としては好きな演奏。
バーンスタイン独特の熱の入った表現、迫力があり、
響きはというと非常に深みが感じられる。
音楽の多層的な構造も積極的にあらわにしていこうと
バーンスタインの強い意気込みが伝わってくるのである。

DG F35G 50301

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2009年11月14日 (土)

バイロイト音楽祭2008

20091114

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」第3幕第2場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は第3幕を第1場の途中から…じっくり堪能した。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による8月2日の上演である。
第3幕第2場で記憶がよみがえる薬を飲んだジークフリートは
これまでの武勇伝を語り、誓いが偽りであったことを自ら証明してしまう。
物語を総括するように楽劇「ジークフリート」の音楽が流れ、
「森のささやき」の場面は美しい。ここでのティーレマンの指揮が
驚くほどの透明感と強い輝き、何て素晴らしいのだろう。
そしてジークフリートの死から葬送行進曲への
聞いたことのないような深みのある音色、奇跡である!
とにかく感動。オーケストラの響きが清らかになった。
2008年のバイロイト音楽祭はこれで終了。
2009年は、新演出はなく、すべて同じ演目だが、
年末の放送を楽しみに今から期待している。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月13日 (金)

バイロイト音楽祭2008

20091113

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」第3幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は第3幕を第1場の途中からで準備ができたところ。
明日、じっくりと聞きたいと思っているが、
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による8月2日の上演である。
画像は第3幕第1場のラインの乙女たちだが、
胸がはだけちゃって、何だかだらしない…という。
ラインの黄金をアルベリヒに奪われて、
その後取り戻すことのできない堕落ぶりを表しているのか…
神々の世界を擬人化して描く演出もあるが、
ドルストの演出は何となくその点でも中途半端で
ならばラインの乙女たちも中性的な表現がいいのだけど…
一方でティーレマンの指揮による音楽は、何というか…
ただただ素晴らしくって、圧倒的完成度である。感動。
「神々の黄昏」も第3幕に来るといよいよ終わりなので
特別な思いがこみ上げてくる。それはいつものことだが。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月12日 (木)

バイロイト音楽祭2008

20091112

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」第2幕第4場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は第2幕と第3幕第1場の途中までを聞いている。
第3幕がCD一枚に収まらないため…残念ながら
前奏曲と第1場の冒頭部分を第2幕の続きに。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による8月2日の上演。
「ニーベルングの指環」ではじめて合唱団が登場するのが
この第2幕で、画像は最も盛り上がる第2幕第4場。
ティーレマンの音作りはよく鳴るし、基本的に膨張傾向の音楽で
最初の2006年などは、主導動機が流れの中に埋没しているような
そういう印象が強かったのだが、ここでは大きく変貌している。
非常に鋭く、フレーズの形成がとにかく明瞭。
もちろん迫力は相変わらずで巨大な存在を感じるのだが、
音楽の隅々にまでティーレマンの意図が反映されている。
本当に素晴らしくて、ただただ聞き惚れるばかり。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月11日 (水)

バイロイト音楽祭2008

20091111

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」第2幕からアルベリヒとハーゲン。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は第2幕と第3幕前半を準備中。ただ今編集中。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による8月2日の上演。
これは毎年書いていると思うのだが、
第2幕の第1場が私は大好きで
アルベリヒが最後に少しだけ登場するのだけど、
息子ハーゲンの夢枕に表れるのである。
舞台写真を見てみるとハーゲンは寝ているのか?
実際に語りかけているようで、ハーゲンも応えているような印象だが。
不気味であり、ニーベルングの呪いはここに極まるのである。
アルベリヒのアンドルー・ショアとハーゲンはハンス・ペーター・ケーニヒ。
2008年の写真は公開されておらず、2009年のものである。

CDR558/559/560/561

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http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月10日 (火)

横浜の風景から 42

20091110b

瀬谷区阿久和東1丁目で見つけたお稲荷さん。
この辺では有名な長屋門公園の敷地に隣接していて
鳥居には特に神社の名前が書いてないが、
ということは、個人が祀ったお稲荷さんなのではないかと。
その長屋門であるが、旧大岡邸の建物であり、
大岡家の敷地の隅にあって、「大岡稲荷」ということかも。
大きな石の上に社がのせてあり、狛犬さんもいる。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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バイロイト音楽祭2008

20091110a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」の舞台からグンターとハーゲン。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は第1幕の後半で第2場と第3場。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による8月2日の上演。
序幕から間奏曲「ジークフリートのラインへの旅」へと
最高の盛り上がりをみせ、場面はギービヒ家へと変わって、
第1幕は少々地味であるのかもしれない。
しかしここがワグネリアンにはたまらない。
序幕と第1幕で二時間にも及ぶ…長いのである。
第1幕に関しては2008年の舞台写真は公開されていない。
ということでここから登場して、「神々の黄昏」の中心的な配役である
グンター(ラルフ・ルーカス)とハーゲン(ハンス・ペーター・ケーニヒ)。
第3場では再びブリュンヒルデの元にジークフリートが現れるが
隠れ頭巾によってグンターに姿を変えているのであり、
ブリュンヒルデは衝撃を受ける。

CDR558/559/560/561

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http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年11月 9日 (月)

バイロイト音楽祭2008

20091109a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「神々の黄昏」序幕の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「神々の黄昏」。
今日は序幕と第1幕の前半で第1場まで。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による8月2日の上演。
こういう書き方はあまりティーレマンにはしないのだが
細部にまで繊細な表現が冴えわたり、
輝きに満ちた響きは圧倒的!とにかく完璧である。
音楽の全体像や聞かせ方は実に骨太だが、
研き抜かれた表現と重厚な響きとが
絶妙な一体感をなしている。
ほとんど奇蹟的である。これ以上の何を望もう?

20091109b

画像は序幕の前半で3人のノルンが、
運命の黄金の綱を編んでいる。
しかし綱はもつれ、ついには切れてしまう。
ジモーネ・シュレーダー、マルティーナ・ディーケ、
エディット・ハラーの3人で下には骸骨が並んでいる?
モノトーンな衣装と照明の効果が素晴らしい。

CDR558/559/560/561

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2009年11月 8日 (日)

歌武蔵・市馬・白酒・雲助

TBS落語研究会で放送された四席をDVD-Rに保存。
以前から録りためてあった二席と最近放送の二席。
歌武蔵さんの「風呂敷」と市馬師匠の「粗忽の使者」。
この二席が先月末に放送されたもので、さらには…
白酒さんの「今戸の狐」、雲助師匠の「宿屋の富」。
歌武蔵さんの「風呂敷」を聞くと基本はいつもと全く同じで
しかし存在感が違って…独特の世界が広がって、面白い。
私は「風呂敷」という噺が大好きで、脱出のマジックである。
そして市馬師匠の「粗忽の使者」も素晴らしい。
考えてみるとこの噺も私は大好きで、とにかく爆笑噺。
市馬師匠の朗らかな雰囲気でこののんびりとした噺を聞いていると
いつの間にか幸せな気分になってきて、いいなあ~
粗忽のやり取りが面白さだが、職人とお侍の関係が滑稽!
白酒さんには「待ってました!」の声がかかって「今戸の狐」。
題名はたまに見かけるが、比較的珍しいのではないか!
白酒さんがまじめにきちっと古典をやっているけれど、
もちろん面白くって、楽しくって、魅力があふれ出るようで。
聞き違いにはじまって、言葉のいい違い、地味だけどいい噺かも。
トリは雲助師匠の「宿屋の富」でいうまでもなく素晴らしい。
本当に味わい深く…もちろん楽しくって、心地いい雰囲気。
今も昔も…宝くじや富くじは永遠の憧れ!
当ったら何に使う?という…買わないと当たらない…

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2009年11月 7日 (土)

黒門亭でさん若・志ん輔・正雀

今日は第1部が志ん輔師匠で第2部が正雀師匠という
絶対に混むだろう…ということはわかっていたのだけど
いつもより早めに出たのだが、もう30分早く出ないといけなかった。
完全に目測を誤って、大失態!
途中早く着いた知人がメールで知らせてくれて、
こちらはまだ川崎…新橋…神田…着かないよ!
もう通しはダメだな…とすると正雀師匠は聞けない…
テンション下がりまくり。やはり行列ができていた。
志ん輔師匠が大好きなので何とか「芝浜」を聞くぞ!と最後の望み。
番頭の金八さんが整理券をくれて、「23」。
今日はきっちり11時半に開場で、ドキドキ。
何とか通し券を買えた。私で最後。10人目。ギリギリで復活!
朝からとんでもなく疲れた。一喜一憂は堪えるよ…

第1部
柳家緑君:道灌
三遊亭小歌:狂歌家主
柳家さん若:粗忽長屋
古今亭菊輔:蛙茶番
古今亭志ん輔:芝浜


先週に続いて今日の前座さんも緑君さん。
第1部は「道灌」で第2部は「狸鯉」。
やっぱりネタ数が多そうで!よく前座さんは
「狸札」が多いけど、今日は「鯉」である。がんばって!
次の仕事の関係で小歌師匠が先に上がって、
「芝浜」の大晦日にちなんでネタは「狂歌家主」。
題名は知っていたけど、はじめて聞いた。
じわっと静かに語り聞かせていく印象だが、
そこに大晦日の追い詰められた空気が感じられて。
続いて、さん若さんはお馴染み「粗忽長屋」。
面白かった。キャラ作りが上手いって、私は思うのだけど。
少しだけ大袈裟になっているところにさん若さんの魅力がつまって。
今日は小歌師匠と菊輔師匠をはじめて聞く。「蛙茶番」が来た!
何度聞いても楽しい。シンプルにまとまっているようだけど面白いのだ。
仲入りの後、いよいよ志ん輔師匠の「芝浜」。感動した。
私は本当に志ん輔師匠が大好きで…とにかく夢中になった。
今年聞いたすべての落語の中でも一番!というぐらいに感動。
ご存じの通り「芝浜」はいい噺で…それにしても心にしみる。
志ん輔師匠のような情景が目の前に広がる噺家さんで
「芝浜」のような噺を聞かせていただくと、
その情景の中に引き込まれるし、深く深くはまってしまう。
おかみさんが涙流しながら三年前の嘘を告白する場面で
とにかくその想いが聞いているこちらにも移ってしまって、感無量。

第2部 「正雀長講」
柳家緑君:狸鯉
林家彦丸:権助提灯
林家正雀:梅若礼三郎


第2部は緑君さんの後、彦丸さんで「権助提灯」。
今日は一気に冬の噺が大集合でなんだか季節を感じる。
彦丸さんの落語はきれいなので、権助はさせたくないな…という。
もちろんすごく上手くって、魅力的だけど…ずいぶん色男の権助。
トリは正雀師匠の「梅若礼三郎」である。もちろんはじめて。
題名もよく知らない…なかなか貴重なチャンスなのではないかと!
圓朝作とされているが、それ以前にも記録があるとの見解もあり、
しかし圓朝師匠が高座にかけていたというのは事実だそうで。
というのが、彦六の正蔵師匠のお言葉だそうである。
地味な人情噺であり、珍しいというのには、やはり原因がある。
噺の内容はあんまり面白くない…オチがスッキリしない…
いろいろありそうだが、しかしだからといって、
こういう噺を正雀師匠が取り上げてくださると素晴らしいのである。
ある意味…ちょっと変わった噺の方が、それをどう聞かせるのか?
正雀師匠ならば、どういう仕上がりになって、
我々に魅力的な時間を与えてくださるのか?
その辺を求めてしまっているのであり…
今日は「梅若礼三郎」が聞けてよかった。これは財産。

20091107

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2009年11月 6日 (金)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

柳家喬太郎:松竹梅
桂平治:位牌屋
春風亭正朝:目黒のさんま
桂南なん:壺算
柳家さん喬:短命


芸協の噺家さんはあんまり知らないのだが、
こうして録音で聞いていると平治師匠が気になる。
というのは「位牌屋」が面白くて、定吉のはじけっぷり!
そして南なん師匠は、失礼ながら全く知らなかったのだが、
冒頭の不思議な口調と噺に入るといきいきした喋りで
「壺算」の駆け引きが鮮やかに目に浮かぶようでお見事!
正朝師匠の「目黒のさんま」も最高!おいしそう。
この噺は無邪気な殿様がかわいらしいのが魅力で
その辺は正朝師匠が絶妙なキャラ作りでイメージにぴったり。
喬太郎師匠の「松竹梅」で伊勢屋さんに婚礼があったのだけど
さん喬師匠の「短命」で伊勢屋さんのお婿さんがお弔いに!
ちょっと皮肉なことになっちゃったけど、こんなオチに。
ご隠居が何で「短命」になるかを語り聞かせるところ
さん喬師匠はじわっと丁寧に説明してくれるのに…
八五郎はさっぱり…というところ、素晴らしい~

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2009年11月 5日 (木)

第1654回N響定期公演

9月のN響定期公演から
クリストファー・ホグウッドの指揮による演奏会。
前半は古典様式による近代の作品で
プロコフィエフの古典交響曲と
ストラヴィンスキーの組曲「プルチネルラ」
後半はモーツァルトのフリーメーソンのための葬送の音楽、
そしてハイドンの交響曲第104番「ロンドン」である。
2009年9月25日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
実は「プルチネルラ」の放送中に地震発生で
途中かなり長く各地の震度の情報が流れていて、
ちょっとがっかりでDVD保存に関しては、
「プルチネルラ」は省略することにした。残念。
9月のホグウッド指揮の公演もこれで最後だが、
もう奏法がどうとか…解釈がどうとか…
そういうことは意識するまでもなく、考えるまでもなく、
圧倒的に素晴らしい演奏。プロコフィエフもいいし、
特に後半のハイドンの交響曲が何とも魅力的だ。
作品の構造に鋭く踏み込んでいっているのはもちろんだけど、
それにしても生命力あふれる…活気あるテンポ感と表情づくり。
重くするのではない、力強さと歯切れのよさ、明解さ、
この辺に関しては古楽出身の指揮者ならではの仕上がりである。

DVDR138

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2009年11月 4日 (水)

第1653回N響定期公演

9月のN響定期公演から
クリストファー・ホグウッドの指揮による演奏会。
今回はオール・メンデルスゾーン・プログラム。
序曲「フィンガルの洞窟」(ローマ稿)にはじまり、
ヴァイオリン協奏曲(初稿)。独奏はダニエル・ホープ。
そして後半は交響曲第3番「スコットランド」。
2009年9月19日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
「フィンガルの洞窟」はホグウッドの校訂による
「ローマ稿」だそうでかなり違っていて興味深い。
そしてヴァイオリン協奏曲も「初稿」ということだが
こちらもところどころ違っている気がする。
あまり詳しくないので、はっきりとは指摘できないのだが。
この辺は原典主義なのか…ホグウッドならではであろう。
そして今回ももちろんピリオド奏法が用いられていて、
スッキリと透明感のある音色は私には大いに魅力である。
でもベートーヴェンに比べて、こちらはロマン派音楽なので
より豊かに音楽が広がりをもって聞こえてくるのは当然で
作品の様式を明確にとらえて、表現するという点ではさすが!
自らの個性の表出よりもまずは作品の存在がすべてであり、
これまでホグウッドはあまり聞いてこなかったのだが、
本当に素晴らしい指揮者で今後は注目せねばなるまい!

DVDR137

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2009年11月 3日 (火)

第1652回N響定期公演

N響の2009/2010シーズン開幕の公演。
9月の指揮はクリストファー・ホグウッド。
オール・ベートーヴェン・プログラムで
序曲「コリオラン」にはじまり、ピアノ協奏曲第4番。
独奏はクリスティアン・ベザイディンオート。
そして後半は交響曲第7番である。
2009年9月9日にサントリーホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
古楽で有名なホグウッドの指揮なので
ピリオド奏法が取り入れられていて、
スッキリと明解な響きによって、細部にまで
すべてきれいに聞こえてくるのが心地よい。
ピアノ協奏曲に登場のクリスティアン・ベザイディンオートも
古楽で活躍中の奏者だそうで、しかしここでは
通常のスタインウェイを用いて、響きは普通に近く、
しかし基本はシンプルな表現を目指しているようで
透明で美しい音色を魅力として
そこに少々の古楽的装飾が加えられている。
演奏配置はオーケストラがピアノを囲む形を採用。
やはりホグウッドの指揮が素晴らしい。
序曲「コリオラン」から目が覚めるようで
ノリントンにしてもホグウッドにしても…古楽の発想によって
モダンオーケストラから新鮮な響きを引き出しているのは
私は大好きで…何より聞いていて楽しいのである。

DVDR136

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2009年11月 2日 (月)

レナード・バーンスタイン 6

バーンスタイン指揮ウィーンフィルによるシューマンで
今日は交響曲第2番とチェロ協奏曲。
チェロ独奏はミッシャ・マイスキーである。
1985年10月29日から11月6日にかけて
ウィーン楽友協会で収録。この録音はライブではない。
どちらも繊細な表情の美しい作品で
バーンスタインの心のこもった歌が魅力である。
でも交響曲はライブ録音にしてほしかった気がする。
というのは、第3楽章などは非常に感動的で盛り上がるのだけど
一方で前半の第1楽章、第2楽章などは
精妙さもあるのだろうが、どこか淡々とこなしていく感じで
他で聞けるバーンスタインならではの燃焼が感じられない。
私はこの第2番の交響曲が大好きなので
バーンスタインならば、この仕上がりでは満足できない…って。
シューマンのチェロ協奏曲はどちらかというと
独奏ばかりが目立つ作品ではあるが、そうでもないか?
さすがにマイスキーは聞かせる。しなやかな音楽性。

DG F35G 20099

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
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2009年11月 1日 (日)

ひぐらし寄席で白酒・馬石

黒門町から日暮里に移動して、
ひぐらし寄席で隅田川馬石さんの会。
今回のゲストは白酒さん。やったね!

柳亭市也:転失気
隅田川馬石:浮世床
桃月庵白酒:松曳き
隅田川馬石:文七元結


今日の前座さんは市也さんだ。
志ん坊さんに会えなくて残念…
市也~馬石でイケメン大会だそうで
それにケチをつけたのが、白酒さん。
馬石さんは「自称サーファー」みたいに怪しいとのことで。
「馬石と仲間たち」は何とも心地いい楽しいやりとり。
さらに白酒さんは「馬石は弟弟子だと思っていたら、仲間にされていた」
(雲助)師匠に聞いてみたら、「俺も仲間らしいよ…」って
白酒さんの毒舌は快調で。順番が逆になってしまったが、
市也さんの「転失気」にはじまり、珍念がかわいくって…
あれでは女性ファンはきゅん!ってなってしまう。
馬石さんの一席目は「浮世床」の後半で夢を語っていく場面。
男女のやり取りは絶品の馬石さんなので、見事!
そして白酒さん登場!マクラもたっぷり、組織の話題に言及して、
なんと「松曳き」が来た。私の大好きな噺。うれしい。
白酒さんで聞けるなんて。これが面白い。
殿も三太夫さんもその粗忽っぷりといったら…天下一品。
はっきりいって、白酒さんの「松曳き」は最高です。
さんざん笑わせてもらって、楽しい時間を堪能して、
いよいよ仲入り後に馬石さんの「文七元結」である。
まさに人情噺をじっくり、しんみりと聞かせてもらった。
芝居仕立ての丁寧な語りで馬石さんならではだ。
佐野槌のおかみさんが長兵衛親方に説教する場面では、
じわじわと静かに心の深いところに響いてくる感じだし、
一方で…吾妻橋で文七の身投げを止めるところ、
50両の金を投げつけて、「死ぬんじゃねえぞ!」って叫び、
そして翌朝、長屋の長兵衛宅での夫婦喧嘩、
こういうところでは思い切り迫力のある大胆な芝居で
馬石さんはよく考えて、場面転換の特長づくりを工夫していると
長い噺だけど、あっという間に夢中で聞いてしまった。
「文七元結」は本当に素晴らしくって、私にとっては特別だ。

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黒門亭で文左衛門・才賀・駿菊

今日は夜、日暮里で馬石さんなので
その前に黒門亭で聞いてから行こうと思っていたのだが、
第1部に文左衛門さんが出演なので、朝から黒門町へ。
黒門亭委員会新副委員長の金八さんが緑君さんと
早くからはりきって会場の準備。
番頭を務める金八さんは何度か見ているけれど
あの働きっぷりのよさがいつも気持ちいい。

第1部 新黒門亭委員長・新副委員長が登場!
柳家緑君:饅頭恐い
柳家初花:黄金の大黒
三遊亭金八:だくだく
橘家文左衛門:千早ふる
橘家蔵之助:幇間腹


今日の前座さんは緑君さんで第1部は「饅頭恐い」。
この噺は落語の定番だけど、なぜか私はあまり出会わない。
お客が笑って、会場の温度が上がってくると
緑君さんものってくるみたいで、後半は快調に
饅頭を食べまくって、いきいきしていた。
11月1日の第1部「新黒門亭委員会披露」で
初花(しょっぱな)さんが「黄金の大黒」というおめでたい一席。
と行きたいところだけど…マクラで「メイド喫茶」ならぬ「執事喫茶」の話。
奥さんに連れて行かれたそうで、そのレポートは面白すぎ。
初花さんは結構不思議ワールドなんだけど、
私はすっかり慣れてしまったので、心地よく聞いてしまった。
シンプルにまとめて、大黒様が恵比寿様を迎えに行くサゲまで。
続いて金八さん。おめでたい後には泥棒の登場で「だくだく」。
泥棒の噺はいろいろあるけど、「だくだく」もあまり出会わない。
というのでは、ちょっと得した気分。新鮮な気持ちで聞けるから。
しかしモノがないから絵で済まそうという発想もいかにも落語的で
それを盗みに入るドジな泥棒というのも何というのどかさか。
仲入り後、文左衛門さん登場!待ってました!「千早ふる」
私がはじめて文左衛門さんを聞いたのが「千早ふる」で
それで一発で好きになったので久しぶりに聞けてうれしい。
師匠の「千早ふる」は何度聞いても最高に面白い。
ここで改めて聞いてみるとこの「千早ふる」はすごい~
「千早ふる」をここまで化けさせちゃうのも師匠のなせる業。
大関「竜田川」つながりで歌武蔵さんが登場してきて「UFJ」。
これ!これ!久しぶりに聞けて、私の中では大興奮。
今日は聞けてよかった…という、大満足。
トリは黒門亭新委員長の蔵之助師匠。
マクラで国籍不明の外国人に間違えられるとのこと…
蔵之助師匠の目が鳩山総理に似ているって、私の中では。
ということは外国人というより宇宙人!
お馴染みの「幇間腹」だけど、私が聞いたことあるのと
細かいところがいろいろ違っていて、橘家の型なのか?
こちらも新鮮に楽しく聞けた。面白い。
でも蔵之助師匠のはみ出さないできっちりなところも好き。

20091101a

第2部
柳家緑君:真田小僧
林家のん平:道具屋
桂才賀:松山鏡
古今亭駿菊:庚申待

第2部の前座さんも緑君さんで今度は「真田小僧」。
子供の定番マクラなので「桃太郎」かと思ったら、
お茶を入れるとお父つぁんの手伝いをはじめて、びっくり!
緑君さん、ネタが増えてるんじゃないのかな?
続いてのん平師匠。与太郎が登場!
お父つぁんとのやり取りではじまったので「近日息子」来ないかな!
って、期待したのだが、それは小噺で、おじさんに変わってしまい…
「道具屋」であった。でも真打ちで聞く「道具屋」もすごくよくって。
「短刀を見せい!…木刀ですから」はなかったけれど…私的には残念。
でも鉄砲が「値はいくらであるか?音はズド~ん」のサゲまで。
続いて才賀師匠。私は才賀師匠のピリ辛の雰囲気が大好きで
今日は「松山鏡」だ!田舎ののんびりした印象の中に
才賀師匠が独特の表情づくりで面白い!すごくいい!
奥さんが鏡に映っている自分の顔を見て(鏡というものを知らない)、
「こんな不細工な女!」って繰り返すところ、面白くって最高!
今日のトリは駿菊さんの「庚申待」。珍しい噺。はじめて。
場面転換が多くて、これは面白い噺かも。地味なんだけどいい噺。
旅籠に宿泊のお侍様が出てくるので、「庚申侍」と間違えそうだが、
集会のようなものを催すことを「待ち」というそうで
それで「庚申待」だそうである。という解説を
第2部のお手伝いに来ていた朝太さんが教えてくれた。
ありがとうございました。

20091101b

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