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2009年12月31日 (木)

私が聞いた今年の名盤2009

みなさま、今年もお世話になりました。
大晦日の今日は「鼠穴」と「掛取萬歳」を聞いて
そして恒例となりました…紅白ではない!
「私が聞いた今年の名盤2009」を決定!
同時に金銀銅も選んでみました。
2010年もよろしくお願いします。


《金賞》
◎ブラームス ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲
  ~ヴァディム・レーピン シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
《銀賞》
◎マーラー 交響曲第7番~デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

《銅賞》
◎マーラー 大地の歌~ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団


《交響曲》
◎マーラー 交響曲第7番~ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
◎マーラー 大地の歌~ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団
◎ブラームス 交響曲全集~サイモン・ラトル指揮ベルリンフィル

《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2009~バレンボイム指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
◎ブラームス ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲
  ~ヴァディム・レーピン シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
◎モーツァルト ピアノ協奏曲 K.271 「ジュノム」
  ~アルフレッド・ブレンデル チャールズ・マッケラス指揮ウィーンフィル

《室内楽》
特になし


《器楽曲》
◎アルフレッド・ブレンデル フェアウェル・リサイタル(2008.12.14 ハノーヴァー)

《歌劇》
○プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」~パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
○ドイツ・オペラ・アリア集~ヨナス・カウフマン アバド指揮マーラー室内管弦楽団


《声楽曲》
◎シューベルト 歌曲集「美しい水車小屋の娘」
  ~マティアス・ゲルネ、クリストフ・エッシェンバッハ
○シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」~イアン・ボストリッジ、アントニオ・パッパーノ

《ライブ盤》
◎ブルックナー 交響曲第4番(第1稿)~ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
○ラヴェル 「ダフニスとクロエ」(全曲)~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第1番「巨人」~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
○マーラー 交響曲第7番~ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団


は特に大切に感じられる名盤です)

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2009年12月30日 (水)

さん喬・鯉昇・雲助

TBS落語研究会で放送された三席をDVD-Rに保存。
この年末にぴったりのネタ。そして冬の噺。
さん喬師匠の「掛取萬歳」、鯉昇師匠の「時そば」、
そして雲助師匠の「夜鷹そば屋」という
大晦日の情景とそば屋の噺を二題。
さん喬師匠の「掛取萬歳」は面白い。芸達者だ!
狂歌、義太夫、喧嘩、芝居、萬歳、何ともいいなあ~。
最後にさん喬師匠の「どうぞよいお年をお迎えください」って。
続いてお馴染みの「時そば」だが、この噺は鯉昇師匠!
そばを食べる場面、本当においしそうでおいしそうで…
もちろん前半の一文ごまかす客の方だけど。
食べるシーンもいろんな所作も鯉昇師匠は素晴らしい!
「夜鷹そば屋」という噺ははじめて聞いた。
渋い噺で…雲助師匠の声がいいし、芝居みたい。
一文なしの流れ者(惣吉)はカッコよくって…
そば屋のじいさんとばあさんはちょっとうるさいが
でもすごくいい人で…楽しいんだけど涙出てきちゃう。
感動した。やっぱり雲助師匠はいいなあ~。

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2009年12月29日 (火)

落語につぶやき 11~芝浜

「芝浜」の熊さんだったり、勝五郎だったり、
魚屋さんが芝の浜で水の中から拾い上げた財布の金額。
これがいろいろなのでちょっと調べてみた。
私が以前から聞いていたのは、志ん生さんと三木助さん。
それにネット上にある録音で…ちょっと比較と考察。

私のイメージでは「芝浜」は42両(しじゅうに両)だった。
先月聞いた志ん輔師匠は42両だったかな…?
でも志ん生さんを改めて聞いてみると「50両」である。
長男である先代の馬生師匠も「50両」。
さらに弟の志ん朝師匠もやはり「50両」だった。
「芝浜」というと桂三木助だって、よくいわれるが…
三代目の三木助さんは「82両」なのである。
同じく「芝浜」で有名なのは圓楽さん。ここで「42両」が見つかった。
家元(立川談志)の「芝浜」も有名なのだろうか…「42両」。
小三治師匠の「芝浜」があった。すると「52両」である。
新しい金額が出てきた。やっぱりいろんな型がある。
最近ので「落語百選」の雲助師匠は「42両」。
林家たい平さんも「42両」で…現在は「42両」が主流かな?

志ん生さんの「芝浜」が何となく…私の好みで
でも有名な桂三木助の「芝浜」はやっぱり感動的!
三木助さんの描き出す冬の情景、その透明な空気は、
自分もそこにいるかのように…想いが伝わってくる。
それに小三治師匠がいいなあ…味わい深い。

小三治師匠の録音で財布をあけて中身を出す場面で
おかみさんが「銭じゃないよ、これお金じゃないか…」
というと会場のお客から笑いがおこるのだが、
ここは別に笑う場所ではなく…おかみさんが
大金を目の前にして気が動転しているのではなくて
江戸時代は銭(ぜに)というと銅・鉄でできた貨幣を表し、
金(かね)というと金・銀でできた貨幣のことをいったのである。
ここでは「二分金がザクザクっと」で…「金(かね)」なのだ。

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2009年12月28日 (月)

N響第9演奏会 2009

N響第9演奏会から12月22日の公演をBShiで録画。
今年の指揮はなんとクルト・マズアが登場である。
NHK音楽祭のゲルギエフといい、12月定期はデュトワだし
実に豪華な顔ぶれで、今年のN響はすごい!
昔からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で
クルト・マズアは有名だったが、東ドイツのイメージがあり、
東西ドイツ統一後に一気に西側で…世界的なスターになって
1990年代はニューヨークで活躍していたのだが、
その頃はそれほど興味なかったのだけど
近年はロンドンフィル、フランス国立管弦楽団と
活動拠点をヨーロッパに戻して、特にパリで
ドイツものを熱心に取り上げるフランス国立管弦楽団との演奏は
私は大注目して、毎回感動していたのである。
現在は特定のオーケストラのポストについていないのか?
それゆえにN響への初登場が実現したのか?うれしい。
特別なことは何もないスタンダードなベートーヴェンだけど
間違いなく今年聞く最高の第9演奏がこれなのである。
でもマズアは…現在82歳ということだが、

それを思うとたいへん若々しく勢いのある演奏で
いまもなお音楽への新鮮なアプローチが保たれていることは
さすがに名指揮者なのであり、現在最高の巨匠のひとりである。

DVDR150

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バイロイト音楽祭2009

昨日までで「ニーベルングの指環」の放送が終わった。
今年の注目すべき点は、ティーレマンのテンポ設定がだいぶ速いこと。
時間的にもだが、去年に比べ…実際の印象でも速くなっている気がする。
自由自在はますます研きを上げて、思い切りよく、なかなか攻めの姿勢。
バイロイト祝祭管弦楽団との信頼関係だが、大胆にやってしまっても
見事についてきてくれるし、オーケストラはティーレマンのやりたいことは
すべてわかっていて…どんなことにも瞬時に対応できる…という
すでに絶賛の嵐だが、それにしても奇蹟的な仕上がりである。
まずは「ラインの黄金」で145分48秒。これは昨年よりも3分速い。
「ワルキューレ」の第2幕も85分20秒で3分、
同じく第3幕も69分22秒で…2分の短縮。
「ジークフリート」の第1幕は78分54秒で3分の短縮。
「神々の黄昏」の序幕と第1幕では、118分21秒で4分、
第2幕も65分14秒で3分、第3幕は77分57秒で2分の短縮である。
「ジークフリート」と「神々の黄昏」は、ジークフリートもミーメも
2009年から歌手が変わっているのでその辺も影響があるのかもしれない。
ジークフリートがクリスティアン・フランツ、ミーメはウォルフガング・シュミット。

あとガッティ指揮の「パルジファル」だが、昨年はテンポが遅すぎると…
批判も出ていたのだが、今年はだいぶ速めになっているようである。
第1幕が109分22秒で6分ほど、第2幕が65分31秒で2分、
第3幕が78分18秒で4分弱、時間的に短くなっている。
聞いてみての印象がどう変わるのか?楽しみである。

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2009年12月27日 (日)

落語につぶやき 10~井戸の茶碗

先日「井戸の茶碗」の舞台を歩いてきたが、
改めてさん喬師匠の録音を聞いてみたところ
そういえば型によって、場所の設定が違うのだ。
私が歩くのに参考にしたのは、古今亭の型だった。
ということで…ネット上でいろいろな録音を聞いてみて
主に場所についてだけど…ちょっと比較と考察。

古今亭で最初に注目するのはやはり志ん生師匠。
でも私が聞いた録音では、収録時間の関係かもしれないが
清兵衛さんの住んでいる場所についてはふれず…
千代田卜斎がいる長屋についても特になし。
仏像を引き取るのは、細川家の高木佐久左衛門であり、
屑屋さんたちが昼に集まって噂話をするのも
「清正公様境内の掛け茶屋」でそこは共通。

続いて志ん朝師匠の「井戸の茶碗」を聞く。
今年聞いたので…志ん橋師匠も先日の志ん五師匠も
現在の古今亭の噺家さんは志ん朝師匠の型が元のようで
清兵衛さんが住んでいるところは「麻布の茗荷谷」
千代田卜斎の長屋は「清正公様脇の裏長屋」
そして高木のいる「細川様のお窓下」と
「清正公様境内の掛け茶屋」は共通。

柳家の噺家さんはかなり違っていて
まずはさん喬師匠だけど
清兵衛さんが住んでいるのは「芝白金近辺」
千代田卜斎の長屋が「せいがんじだなの裏長屋」である。
高木がいるのは「細川藩江戸屋敷」、
屑屋さんが集まる場所は「加藤清正を祀る清正公様」。
「清正公様」を他の噺家さんは現代風に
「せいしょうこうさま」といっているが
さん喬師匠は江戸っ子訛りで「せいしょこさま」と表現。
そこはすごくいいなあ…というところ。

続いて権太楼師匠を聞くと清兵衛さんの住まいは表現がなく、
千代田卜斎は「麻布のさいほうじだな」でまた違う。
高木佐久左衛門がいるのは「芝白金の細川様」、
屑屋さんが集まるのは「清正公様の掛け茶屋」。

さらに喬太郎師匠は、噺の仕上がりはさん喬師匠と近いのだが、
やはり清兵衛さんの住まいについてはふれず…
千代田卜斎は「とある貧乏長屋」とだけ。場所にはふれず…
高木がいるのは「細川藩の江戸屋敷」で
屑屋さんが集まるのは「清正公様(せいしょこさま)」。
喬太郎師匠も江戸っ子訛りで表現している。

もうひとつ聞けたのが、先代(五代目)の春風亭柳朝師匠。
清兵衛さんは「麻布の茗荷谷」で…ここは古今亭と共通だが、
千代田卜斎がいるのは「さいおうじ前の裏長屋」でまた違う。
高木については「芝白金の細川越中守様のお屋敷」で
屑屋さんが集まる場所は「清正公様」である。

もう一点、清兵衛さんは千代田卜斎から仏像を200文で預かり、
それを高木が300文で買って、100文儲かるというのが多いのだが、
さん喬師匠と喬太郎師匠は、100文で仏像を預かって、
高木が200文で買っている。その辺も少し変わっている。

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2009年12月26日 (土)

今日の月は…月齢9.6

20091226

半月よりも少し円い月が午後の東の空に出ていたが
太陽は西に傾いた日暮れ前の16時に
南東の方角、真っ青な空に月がくっきり見えて、
26日の今日でこのぐらいなら…ひょっとしたら
ちょうど年越しの頃に満月がきれいに見えるかも
ということで調べてみたところ…今日は月齢9.6。
大晦日の晩が月齢14.6、元日が15.6だった。
31日の夜から年越しで初詣に行かれる方は、
ぜひカウントダウンのときに真上を見てください。
きっとまんまるのお月さまが明るく照らしてくれていることでしょう!

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NHK音楽祭2009

BShiで放送されたNHK音楽祭2009の公演から
ワレリー・ゲルギエフ指揮N響による演奏会。
芥川也寸志の弦楽のためのトリプティーク
プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番
独奏はアレクサンドル・トラーゼである。
そして後半はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」
2009年11月30日にNHKホールで収録された映像。
プログラムが素晴らしい。考え抜かれている。
今年のNHK音楽祭のテーマは
「オーケストラが奏でる故郷の名曲」ということだが、
ロシアのゲルギエフ、トラーゼ、そして日本のN響。
まずは日本を代表する芥川也寸志の作品が取り上げられ
芥川也寸志は当時のソ連に強い想いがあったようで
特にゲルギエフの指揮によると…ストラヴィンスキーのような…
ときにはショスタコーヴィチのような…ぴったりの作品である。
そしてプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、
この作品は日本と関わりが深いことは有名で
そういったロシアと日本を結び付ける作品を経由して
最後はチャイコフスキーの「悲愴」。見事なストーリー。
ゲルギエフのお友達として有名なトラーゼだが、
トラーゼのプロコフィエフはCDも出ているし、
N響でも以前に定期公演で弾いているが、
何度聞いても最高である。私はトラーゼが大好き!
圧倒的なパワーと独特な表現、想いのこもった音楽づくりで
決して他の人には真似のできないプロコフィエフである。
何だか不思議なぐらいに重量感があって
野蛮で荒々しい印象だが、本来はこうなんじゃないかなって。
チャイコフスキーの「悲愴」はとにかく圧倒的だ。
最近のゲルギエフはしなやかな音楽を聞かせ、
動きの中にも流麗さが増し、洗練された細やかさも特長で
同時にますます強い意志と情熱が感じられる。
こんなにも素晴らしいチャイコフスキーはそうは聞けない。
さすがとしかいいようがないのである。

DVDR149

「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月25日 (金)

横浜の風景から 52

20091225b

泉区新橋町の横山長屋門の近くで見つけたお社。
鳥居があるので神様が祀られていると思うのだけど…
詳しいことは何もわからない。
道の横にあって、ここの集落を守る神様か?
きちんと花が活けられていて、
近所の人に大切にされていることが素晴らしい。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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横浜の風景から 51

20091225a

瀬谷区阿久和南3丁目にて
農家の土蔵を見つけたのだが、
周囲の景色に溶け込んで、すごくきれいだったので。
特別な建造物ではないのだが、先祖から受け継がれて
歴史も感じられるし、生活と密接に結びついているであろう
独特の落ち着きある存在も魅力である。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月24日 (木)

バイロイト音楽祭2009

今日からNHK-FMでの放送がはじまる。
毎年の恒例!夜更かしの年末。
12月24日から30日まで全7演目。
今年も「ニーベルングの指環」からで
今日は「ラインの黄金」だが…ということで初日は早い。
しかしこのところ、電波の受信がすごく悪くて
かなりの不安で…どうなるのだろう。
2009年は新演出の上演はなく、2008年と同じ演目で
しかし一方で歌手の入れ替えがかなりあり、
その点では注目すべき点は多いのだが、
何とか少しでもいい状態で録音できますように…

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2009年12月23日 (水)

古今亭志ん八の会

「井戸の茶碗」散歩を堪能して
都営浅草線の高輪台から日本橋へ。
高島屋の出口を出て、日本橋を渡って、
夜はお江戸日本橋亭の志ん八さんの会に行ってきた。
今回は特別ゲストが登場!志ん五師匠である。

柳家さん市:寿限無
古今亭志ん八:男の約束
古今亭志ん五:井戸の茶碗
古今亭志ん八:穴どろ


まずはさん市さんが登場。はじめて会えた。
さん喬一門で…喬の字・小太郎・小んぶ・さん市の順番。
さん市さんはまだ前座になって日が浅いんだ…
いや…でもすごく落ち着いて…上手かった。
渋いんだけど、きっちり安心して聞けて、実力あるぞ!
「寿限無」の後半で加速していくところも鮮やかに決まっていたし。
志ん八さんの一席目は新作で「男の約束」。
楽しかった。何ともいえない微妙な空気が絶品。
オチはびっくりで…とってつけたような展開がおかしくて!
でもそのしっかり驚かせるところは、新作の醍醐味だし、
一方で噺の構成で古典落語の展開・作り方がしっかり見えてきて、
その点では、きちんとできている印象もあるし、
志ん八さんはやっぱり勉強しているんだな…という。
古典から学び取ったことを新作でいかして、
新作を作ることでそれが古典を演じるときの助けになる。
志ん八さんにはこれからも新作にチャレンジしてほしい。
それで古典でもどんどん実力を上げてもらって、応援しています。
そして志ん五師匠の登場!実は聞くのは久しぶりだ!
カッコいい~!めちゃカッコいい~渋い!
まずは志ん八さんの師匠として、ご挨拶があって、
弟子教育の中でいつも言っていること、それは「正直に」。
おっ、来た!正直者といえば…清兵衛さん。
「麻布の茗荷谷に…」。「井戸の茶碗」だ!ホントに?
さっきまで「井戸の茶碗」の舞台を歩いていたら
夜は本物が聞ける。それも志ん五師匠で。
驚きと感激!こんなこともあるんだ!
何て今日は素晴らしい日なのでしょう。
想いが通じたのかな。志ん五師匠はよかった~感動。
今年のトリは志ん八さんの「穴どろ」で大晦日の情景。
季節の噺ということでその空気にぴったり気持ちもひとつになって、
大店に上がりこんで、飲んで…食って…酔っ払いになる場面、
志ん八さんはよかった!「穴どろ」はいいなあ。楽しい。
「夏泥」の反対で「冬泥」かな。あったかい気持ちになれるような…
でもこの噺は、本当は泥棒に入っているわけではないので…
そこもちょっと違って、悪人ということでもないし…
大店の旦那も今日は大晦日でめでたいことがあったので…
叱って聞かせてこのまま帰らせると…何となくそういうところ
すっきり気持ちが晴れるような、なかなかいい噺だと思う。
そういうことで…すごく満たされた思いに感謝しつつ…
今年の落語はこれにて終了。ありがとうございました。

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井戸の茶碗で東京散歩

新年1月18日の「柳家小満んの会」で
小満ん師匠は「清正公酒屋」を演じてくださるのだが、
今日はその予習で「白金の清正公様」へ。
一般的には「清正公様」というと「井戸の茶碗」かな。

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五反田の駅から桜田通りの坂を上って行くと
最初に見つかるのが東五反田1丁目の雉子神社。
この神社がたいへんに立派だった。
地図で勝手にイメージしていたのとは大違い。

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面白いのが、雉子神社はビルの下にある。
というよりは…神社の上にビルが建ったのだ。
よく神社がビルの屋上に移されてしまうという話は聞くが、
神社に覆いかぶさるようにビルがあるのははじめて見た。

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さらに桜田通りを進むと東五反田3丁目の袖ヶ崎神社。
この神社は、私はすごく好み。雰囲気かな…何かを感じる。
その地域の特別な場所に神社は祀られて…
そして神社という空間には、様々な力が集まってくる。
長い歴史の中で神社を守ってきた人たちの想いかな。

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年の瀬なので、松や注連縄(しめ縄)が飾られて
年越しの準備は着々と。何ともいい空気である。
この季節が私は好きだ。いいときに来たのかも。

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広い桜田通りを反対側に渡って
白金台2丁目にある真先稲荷神社。
この神社は小さい。狭い路地を入っていくと見つかる。
町内のお稲荷さんだ。生活と密着という雰囲気がいい。

桜田通りの坂を登りきったところが高輪台の交差点で
しばらくはまっすぐに進み、清正公様を目指す。
明治学院大学の前を通って、もう少し行ったところに
通称「白金の清正公様」の最正山覚林寺がある。

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「清正公」は「せいしょこう」と読み、
江戸っ子は親しみを込めて「せいしょこさま」と呼んだそうである。
祀られているのは、もちろん加藤清正公で
朝鮮出兵の折に王族の幼い姉弟を連れ帰ってきて
その弟君が成長して、後に出家し、日蓮宗の僧日延上人となった。
そして白金の地に最正山覚林寺を開設して、
加藤清正公を「清正公大神義」として祀ったそうである。

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この清正公様が出てくる噺というと「井戸の茶碗」。
屑屋さんたちが清正公様境内の水茶屋に集まって
細川屋敷の若侍(高木佐久左衛門)の噂をするという場所。
現在の清正公様には水茶屋はないのだが…
一方の千代田卜斎も清正公様脇の裏長屋に住んでいたのである。

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清正公様の前の交差点が「清正公前」。
五反田からの桜田通りと目黒からの目黒通りの合流地点で
交通の要所といえるのかも。大きな交差点。
清正公様の覚林寺前の横断歩道を渡って、
旧細川屋敷の跡地を目指す。高木佐久左衛門がいた屋敷。
つまり屑屋の清兵衛さんが行ったり来たりした場所だ。

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桜田通りと垂直に坂を上って行くと
地図にない神社があった!古寿老稲荷神社。
ここも風情のある味わい深い神社だ。

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鳥居の横に面白いものを見つけてしまった!
「落語 古今亭雷門」と彫ってある。
現在ではそういう名跡は聞いたことがないけれど
昔の落語家でそういう人がいたのだろうか。
その人がこの神社に何らかの関わりがあったのか?

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坂を上りきったところの角に「虎屋」という和菓子屋さん。
見つけた!小満ん師匠の「江戸東京落語散歩」にも紹介されている。
栗饅頭と梅最中をお土産に買ってきた。
小満ん師匠も最中を食べながら散歩したそうな。

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高松中学校の脇にある旧細川屋敷のシイの木である。
この中学校や高輪図書館がある高輪支所、そして高松宮邸と
この辺一帯は、江戸時代には細川屋敷があった場所。

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このシイの木が太い。東京都指定の天然記念物だそうだ。
現在は高さを止めているようだけど、昔はさらに大きかったそうで。

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旧細川屋敷跡で…私は「井戸の茶碗」の細川屋敷を目指したのだが
一般には、赤穂浪士の大石内蔵助を含む17人が、
細川家にお預けになって、切腹した場所というので有名らしい。
近くには「大石良雄等自刃ノ跡」という石碑もあった。

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現在は坂下の桜田通りが交通の中心となっているが
以前は坂上の寺町を通り抜けている道が街道だったようである。
というのは、江戸古地図を見ると明らかで
その点では坂上の旧道を歩いた方が面白い。
無数の寺院が存在していて、寺はきりがないので
私が立ち寄ったのは、高輪1丁目の丸山神社。
ここも雰囲気がある。高輪は歴史ある町なのだ。

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丸山神社の横には通力稲荷大明神が祀られていた。
本当に素晴らしい空間。ついゆっくりしたくなってしまうが、
そろそろ日も暮れてきたので、高輪台の駅を目指した。

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高輪台へ向かう途中に面白い建物。高輪消防署。
都営地下鉄浅草線に乗って日本橋へ。
夜は日本橋亭で「古今亭志ん八の会」である。

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2009年12月22日 (火)

NHK音楽祭2009

BShiで放送されたNHK音楽祭2009の公演から
リッカルド・シャイーの指揮による
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏会。
バッハのピアノ協奏曲第1番BWV1052
独奏にはキット・アームストロングという少年が登場。
アンコールにシューベルトのピアノ・ソナタD.664から第2楽章。
そして後半はマーラーの交響曲第1番「巨人」である。
2009年11月4日 NHKホールで収録された映像。
コンセルトヘボウ時代のシャイーって、評価は高かったが、
どうも私にはピンと来なくて…次は気に入るかも!?というので
結構CDも買っていたのだが、結局は好みじゃなかったみたいで
しかしその後、ライプツィヒに移って、それからはすごくいいと思う。
ゲヴァントハウス管弦楽団が私の好みということもあるけれど。
ここでの「巨人」も素晴らしい。元々渋い音のオーケストラが、
シャイーによって、少し明るさが増して、光と色彩が加えられて
何ともバランスに優れたマーラー演奏である。名演だ。
バッハのピアノ協奏曲第1番は、昔はじめて聞いたときは
興味深くて、夢中になって聞いたものだが、今はあまり面白くない…
キット・アームストロング君のまだ幼い印象なのに
見事にオーケストラと共演している姿に…
ただただそこに注目が行くのである。

DVDR148

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2009年12月21日 (月)

鎌倉からの風景

今日は午前中、お墓参りに鎌倉へ。
年内にもう一度行きたいというのと
鎌倉なので…休日は混んで車は入れない…
もう今年も終わっちゃうので行ける日は限られてくる…
というので今日は朝からご先祖のお墓参り。

20091221a

お墓は昼よりもだいぶ早く出られたのだが、
父が天園に行きたいと言い出して、
近くまで車で行って、山に登って、
天園からの風景である。
目の前に広がるのは鎌倉の山だが、
今日は遠くに富士山がきれいに見えて。

20091221b

肉眼ではよく見えていても
写真だと小さくなってしまうので…こちらは望遠写真。
天園は鎌倉市と横浜市の境界に位置しているようで
横浜市における標高の最高点だそうである。

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2009年12月20日 (日)

古今亭志ん輔 「文七元結」

TBS落語研究会で放送された
「古今亭志ん輔」特集からの二席をDVD-Rに保存。
「品川心中(上)」「文七元結」
まずは「品川心中」だが、今回(上)というからには
今後(下)があるかもしれないとのことで
ここではいつもの通り、金蔵が品川の海から上がってきて
ずぶ濡れ姿で親分の家に来て、大騒ぎというところまでだが、
お染にその仕返しをしてやろうというのが(下)なのである。
品川心中の(下)は聞いたことがないので、ぜひお願いします。
そして「文七元結」は、年内に聞くのもこれで最後かな…
ちょうど先週「文七元結」の長兵衛さんの情景を歩いてきたので
志ん輔師匠で改めて聞きつつ…確認しつつ…思い出しつつ…
やはり「文七元結」は格別だ!感動的で何とも素晴らしい。
私は志ん輔師匠が大好きなので…いい噺で最高である。
目で見て…目の前に情景が広がる。その描写の豊かさ。
そして耳で聞いて…噺をじっくり聞かせてくれる…
いま一番魅力的な落語家のひとりである。
「文七元結」「芝浜」…年末の噺を聞けるのももうちょっとだ…
今のこの季節感が何とも心地よく、冷たい風が身にしみて…
もうい~くつ寝ると「御慶!永日!」

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2009年12月19日 (土)

横浜の風景から 50

今日は横浜からみなとみらい線に乗って
みなとみらい駅に行ったのでちょっとこの写真を。
全然新しい話題ではないのだが…

20091219a

みなとみらい駅で降りて、ホームに立つと
クイーンズスクエアがいきなり見えるのである。
この写真はホームから撮ったもので
地下鉄のみなとみらい駅には天井がない。
クイーンズスクエアとみなとみらい駅は
ひとつの連続した空間でつながっているのである。

20091219b

つまりクイーンズスクエアからもみなとみらい線が見えて、
ショッピング中の施設内にいる人々が
地下鉄の走行を覗きこめてしまうという不思議な光景。
これは最初に見たときは衝撃的であった。
地下鉄や駅を新規に開業するにあたって
こういう方法で認可が下りるの?ホントに!
私の建築の友人も全く同じことを言っていたので
気になる人には気になるようで…

地下鉄なんて…最も規制が厳しそうなのだけど。
クイーンズスクエアの建物は建築基準法によって建設されている。
しかしみなとみらい駅の改札を通って、駅構内に入ったら、
詳しくは忘れたが、鉄道に関する法律・規定が適用されて、
建築基準法は及ばない領域なのである。
このように別々の法律が関係してくる空間領域が
一体にひとつの空間として存在することができるのか!
きっと難しい問題をクリアして、実現しているのだとは思うけど。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月18日 (金)

ヨナス・カウフマン 歌曲

ヨナス・カウフマンとヘルムート・ドイチュのピアノによる
シューベルトの歌曲集「美しい水車小屋の娘」D.795
2009年7月30日にミュンヘンでのライブ録音。
マックス・ヨーゼフ・ザールという会場である。
物語のある連作歌曲ということもあって
オペラで活躍のテノールがよく取り上げる作品ではあるが、
カウフマンもまたオペラチックな仕上がりではあるなと感じる。
非常に起伏の激しい…感情の表出の大きい演奏である。
イアン・ボストリッチやマティアス・ゲルネとは明らかに違う印象で
劇的な展開が特長であり、それが同時に魅力でもある。
ヘルムート・ドイチュが弾いている「美しい水車小屋の娘」は
ボー・スコウフス盤をもっているが、他の歌手とも演奏は多いので
聞ける機会は頻繁にあるのだが、ここでも非常に考え抜かれていて、
細かいところで微妙なニュアンスに変化をもたせていくところ、
とにかく緻密な計算がされていて、すごいな…という。深い!

DECCA 478 1528

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2009年12月17日 (木)

ヨナス・カウフマン オペラ

ヨナス・カウフマンのドイツ・オペラ・アリア集。
ワーグナーの歌劇「ローエングリン」から
モーツァルトの歌劇「魔笛」K.620から
シューベルトの歌劇「フィエラブラス」D.796から
シューベルトの歌劇「アルフォンソとエストレッラ」D.732から
ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」から
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から
ワーグナーの舞台神聖祭典劇「パルジファル」から
クラウディオ・アバド指揮マーラー室内管弦楽団との共演。
2008年12月2-6日にパルマのパガニーニ・オーディトリアムで収録。
ヨナス・カウフマンが素晴らしい歌声!夢中になってしまう…
「ローエングリン」の清々しい響きにはじまり、
モーツァルト、シューベルトと音楽はいきいきと豊かな表情を見せ、
そして最も感動したのが「フィデリオ」であった。このリアルな感触。
アバドならではの立体的な空間とその深まりはさすがである。
わずか10分間に「フィデリオ」の世界が凝縮されている。
しかしその後、私が期待の「ワルキューレ」「パルジファル」なのだが、
アバドはどうしてしまったのだろう…この膨張傾向の音作り。
ベルリンフィル時代にはワーグナーを積極的に取り上げ、
引き締まって、緊張感のある音色は絶対的な完成度であったのだが
ここではゆったりと大きく歌って、何かイメージと違う…
マーラー室内管弦楽団も音が明るいし、緩い…
私が好きなワーグナーではないな…残念。
でもカウフマンはここでジークムントとパルジファルを歌って、
近い将来に実際の歌劇場でも歌うのか?期待である。
まずはぜひ「ワルキューレ」でジークムントを歌ってほしい!

DECCA 478 1463

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2009年12月16日 (水)

シカゴ交響楽団2008/2009

シカゴ交響楽団の自主制作シリーズで
ハイティンクの指揮によるマーラーの「復活」
2008年11月20-22日のライブ録音である。
まずはハイティンクの丁寧な音楽作りに尽きて…
シカゴ交響楽団も緻密な演奏で応えている。
とてもライブとは思えない圧倒的仕上がりで
この完璧さはいつもながら衝撃に値する。
しかし前回の「巨人」でも感じたのだけど、
シカゴ交響楽団のこの洗練された響きって…
何かその冷静さが物足りないというか…
ハイティンクの音色って、もっと濃厚ではないだろうか?
透明でシャープな感覚に支配され…均質感が目立ち、
冷たいし、色彩の点でも物足りない。
この作品はもっと熱く燃焼するようなところが欲しい。
でもやっぱり聞いていると…美しい演奏だし、
終楽章の雄大な広がりを見せていくところなど
とにかく感動的で…さすがハイティンク!という思いに。

CSO-RESOUND CSOR 901 914

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月15日 (火)

シュトゥットガルト放送2008/2009

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
ブルックナーの交響曲 第7番
2008年9月27,28日の演奏会ライブである。
第1楽章が恐ろしく速くて、びっくりしてしまう。
というか、これまで名演とされてきた巨匠的な演奏が
あまりに遅くて、スコア上のテンポ設定に関しては、
正確ではなかった…ということか?
楽譜に正しいということがすべてではないと思うけれど。
しかしノリントンによるピリオド奏法のブルックナーは
音が透明で美しく、これまでにない新しい世界観が創造された!
そしてここでも…昨日のドヴォルザークにもつながるのだが…
素朴な響きに包まれる印象で…基本に立ち返るとこうなるのかという。
ノリントンのブルックナーもなかなか続いているので
こうなったらぜひ第8番も聞かせてほしいのだけど!
いや…その前に来るのはやはり第5番になるのか?

Hanssler CD 93.243

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2009年12月14日 (月)

シュトゥットガルト放送2007/2008

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」と序曲「謝肉祭」
2008年7月9-11日の演奏会ライブである。
もちろんノリントンはドヴォルザークでもピリオド解釈、
聞いたことのないような仕上がりの演奏である。
ノン・ヴィブラートによる消える前に次の音へと引き継ぐ流れは、
非常に滑らかな表現を創りだしていて、その点は心地よい。
でも感想としては、音はかなり淡白で乾いた印象もあり、
民族色はさらに素朴に響いていく傾向は興味深くもある。
通常オーケストラのロマンティックな表現が、
いかにドヴォルザークの音楽を濃厚に色彩的に演出しているか
ということが、改めて認識されるのである。
ノリントンはアルノンクールなどと同じく…
いわゆるかつての名演奏が作り上げてきた作品のイメージ、
こうあるべきというような先入観には左右されない…
全く新しい目でスコアに取り組んで、新鮮さを生み出そうと…
しかし結果的には中性的な響きが生まれてきて…
私などには少々捉えにくいところもある。
アメリカ的なモダンな方向性でもなく、
まさにチェコ的ともいえる土着な表現でもなく…
私はノリントンが大好きでその取り組みはすべてが興味深いのだが、
しかしさすがにドヴォルザークだと…いまのところまだ慣れていない。
序曲「謝肉祭」は活気あふれる鮮やかな演奏でかなりいい!

Hanssler CD 93.251

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2009年12月13日 (日)

さん若!ばっきゃの会

「文七元結」散歩で長兵衛さんを体験した後
蔵前から急いで神保町の落語カフェへ。
「第2回 さん若!ばっきゃの会」を聞きに。

柳家さん若:鈴が森
柳家さん若:棒鱈
柳家さん若:粗忽の釘


一席目は泥棒のマクラからドジな新米が登場で
「出来心」かな…と思ったら「鈴が森」ではないか!
「鈴が森」は面白いのだ!最高である!大好きな噺。
ずっと思っていることだが、さん若さんはキャラ作りが魅力で
最近はその演じ方もちょっと派手に濃厚な仕上がりで、
そこに味があるので、こういう噺は会場も大盛り上がり。
噺の登場人物のキャラに頼りすぎもいけないそうだけど…
でもさん若さんの持ち味はそこら辺にあるのかな…って
なかなかはじけて…私はいいなあと思っています。
続いて二席目も「棒鱈」でこちらも明るく楽しい噺。
酔っ払いと田舎侍の描き方がいい。元気!
隣通しの部屋だけど、噺の中で行ったり来たり…
場面はころころ変わるのだが、鮮やかだったし!
仲入り後、ネタ下しの「粗忽の釘」である。
これまた大好きな噺で…面白いのだ。
ちょうど先週も朝太さんの「粗忽の釘」を聞いたばかり。
でもここが面白いのだが、朝太さんは古今亭の「粗忽の釘」で
さん若さんはさん喬師匠から教わったそうだけど
こちらは柳家の「粗忽の釘」なのである。
噺の流れは一緒だが、細かいところはかなり違っている。
古今亭の方が、くすぐりが多くて、
とにかく場面ごとに毎回笑わされている印象だが、
柳家の方がきっちりと聞かせて、場面で細かく笑わせるより
「粗忽の釘」という噺全体で笑わせるという感じなのである。
よくいえば…格調高い仕上がりといえるような…
しかしどちらにしても「粗忽の釘」は楽しい噺。
さん若さんの粗忽ものはいいなあ。
「粗忽の使者」もあるし、できたら「松曳き」をリクエスト!
アンケート用紙にリクエストしたのは「百川」なんだけど。

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文七元結で東京散歩

この時期になると「文七元結」である。
噺の中での長兵衛さんを実際に体験してみたいと
前から計画していたのだが、ついに歩いてきた。

長兵衛さんの一日という点では、
賭場のあった細川屋敷から博打に擦られて
寒空の下、尻切れ半纏一枚で戻ってくるのだが、
噺を聞くと…長兵衛宅に戻ったところからはじまるので
今日の散歩は、本所達磨横町からスタートすることにした。

20091213a

横浜から京浜急行と都営浅草線で蔵前へ。
まずは厩橋で隅田川を渡って、本所達磨横町へ向かう。
通称「本所達磨横町」であるが、現在の住所でいうと
本所1丁目の隅田川と平行に南北に通る町であったらしい。

20091213b1

長兵衛さんのお宅がどこにあったのか?
それは噺の中にも具体的な表現はないと思うけど
こちらは本所1丁目の東側が1-13、1-12、
西側が1-14、1-15、1-9あたりの写真である。

20091213b2

春日通りを渡って、同じく本所1丁目の
東側が1-24、1-29、西側が1-23、1-30という通り。
どうもこの辺が本所達磨横町だったそうなのだ。

20091213c

本所達磨横町の本所1丁目から東駒形1丁目に入ると
すぐのところに船江神社がある。かなり立派だ。

20091213d

駒形橋の方へ向かう途中、後ろ正面に建設中の
新しい東京タワーが見えた。はじめて見た。

20091213e

ちょっと寄り道だけど、隅田川に架かる駒形橋である。
ここから吾妻橋までは川沿いを歩く。

20091213f

お馴染みのアサヒビール吾妻橋ホールだが、
フィリップ・スタルクの金色のウンコは有名で
いや…本当はビールの泡なのかな?
その辺の建築の話題はここでは全く関係ないけれど、
長兵衛さんが博打で擦られた細川屋敷というのが、
ちょうどこのアサヒビールの敷地なのだそうである。

20091213g

吾妻橋を渡る。橋の向こうを振り返ると
細川屋敷ならぬアサヒビールの建物が見えるが、
長兵衛さんは吉原「佐野鎚」からの帰り道、
この吾妻橋で身投げしようとしている文七に遭遇。
翌日、文七は近江屋の旦那にいわれて、
橋の上から川をのぞいて、「大そう深い」と漏らしているけれど…
私も同じことをしてみたのだが、やはり深くて、とてもとても…

20091213h

浅草に出て、浅草寺横の馬道を北へ向かう。
現在の浅草6丁目付近を江戸古地図で見ると
当時は寺ばかりだったのだが、いまではすっかりなくなってしまって
一方で古地図には見つからない合力稲荷神社がある。
鳥居が重なる神社は緑に包まれ、すごくいい感じである。

20091213i

続いて浅草5丁目でこちらは古地図にも載っているのだが、
袖摺稲荷神社である。由来には源頼朝も登場する
こちらの神社は歴史があるそうだ。二階建は珍しい。

20091213j1

千束4丁目を目指して、有名な「吉原大門」交差点。
でもここに大門があったというのではなく、
吉原へ向かうのにここで曲がるという入口の場所ではあったのだが。

20091213j2

その目印として…有名な「見返り柳」がこれだ。
「吉原大門」交差点のガソリンスタンドの前にある。

20091213k

見返り柳から大門へ向かう衣紋坂(えもん坂)。
坂とあるので上がるのかと思ったら、平らだった。
当時と地形が変わっているのか?どうなのだろう?

20091213l1

吉原大門があった場所。詳しくはわからないが…
お歯黒どぶ(堀)も現在は残っていないし、
何となく地図の区割りのイメージで行くと
この辺にあったのではないかという。
でも現在も交番があるし、パトカーも2台、
「大門で止められる(明烏)」のイメージにはぴったり!

20091213l2

大門をくぐって、吉原仲之町があった通り。
江戸の頃は茶屋街であり、客はここで
にぎやかに芸者を上げて、酒を飲み、食事をして、
夜が更けると、奥にあった見世に送られたそうである。
現在も歓楽街ではあるので、私のように
落語の世界を求めている人には
あまり長居はできないのである。

20091213m

千束3丁目にある吉原神社。
しかしここは、吉原のお歯黒どぶ(堀)の外側で
歴史は比較的新しいようである。
江戸の頃には、吉原の四隅にお稲荷さんがあったのだが、
明治5年に地主神の玄徳稲荷と合祀して、
吉原神社が創建されたそうである。
新吉原の鎮守の社で遊郭の盛衰とともに歴史があるのだが、
花魁の参拝は古書にも記されているそうで、現在でも
幸せを祈る女性への御利益が知られているそうである。

佐野鎚を出た長兵衛さんの足取りとともに
吉原から再び吾妻橋を渡って本所達磨横町を目指す。

20091213n1

文七の身投げを止めた吾妻橋を渡って、
ここでちょっと寄り道。文七の行動を検証する。
水戸下屋敷に掛取りに出掛け、つい囲碁に夢中になり、
慌てて50両の入った財布を碁盤の下に忘れて帰るのだが、
その水戸下屋敷があった場所というのが現在の隅田公園である。
文七は枕橋で人とぶつかり、財布が掏られたのではないかと
勘違いしてしまって、その申し訳なさから身投げしようと考えるのだが、
大川(隅田川)につながる源森川を渡る枕橋がこれである。
枕橋から吾妻橋までの距離はほんの数分だが、
しかし悩み苦しみ絶望した文七にとっては、
遠い道のりに感じられたことだろう。

20091213n2

枕橋の上から源森川である。
ここでも正面に建設中の新東京タワーが見えた

往きと同じ道で本所達磨横町へ引き返す。
まもなく本所というところで…なんと!
自転車に乗っている雲助師匠を見てしまった!
師匠はたしかこの辺なんだよね!驚いた。
朝、出発したのがちょうど10時。
戻ってきたら、12時半だった。
かなり寄り道をしてしまったけれど
長兵衛さんの足どりを実感することができた。
今後「文七元結」を聞く上でも違ってくると思う。

蔵前の駅の近くでお昼を食べて、
さん若さんの「ばっきゃの会」を聞きに
急ぎ神保町の落語カフェへ。

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2009年12月12日 (土)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

古今亭菊之丞:元犬
三遊亭歌武蔵:強情灸
橘家圓太郎:子ほめ
林家たい平:紙屑屋
柳家権太楼:町内の若い衆


お馴染みの大好きな噺家さんが登場だが、
例によって…持ち時間は短いのだけど…
でも魅力的なのである。この辺はさすが!
今回は特に歌武蔵さんの「強情灸」がよかった!
朝早く…銭湯で熱いお湯に入る場面は面白すぎ。
権太楼師匠のおかみさんはここでも強烈。
たった12分だけど、権太楼ワールド絶好調!

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2009年12月11日 (金)

アルフレッド・ブレンデル

2008年12月でコンサート活動から引退したブレンデルだが、
その12月14日のハノーヴァーでの最後のリサイタルと
4日後の18日のウィーンフィルとの共演による最後の協奏曲、
これらの録音がCDになって発売された。
収録の順とは違っているが、時間に沿って
まずはハノーヴァーでのリサイタルから聞きはじめた。
ハイドンのアンダンテと変奏曲 ヘ短調
モーツァルトのピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533/494
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 変ホ長調 作品27-1
シューベルトのピアノ・ソナタ 変ロ長調 D.960
まさにブレンデルの最も得意とする作品が並べられている。
自然体である。肩の力が抜けて、柔らかい表情は魅力であり、
そしてピアノの音が美しく…何て素晴らしいのだろう。
この演奏を聞くと…ブレンデルの引退はただただ惜しくて、
残念に思われるけれど、最高の輝きで締めくくるという…
ブレンデルという人は、私にはいつまでも特別な存在だ。
この日のアンコールは、ベートーヴェンのバガテル 作品33-4、
シューベルトの即興曲 変ト長調 D.899-3、そして最後は
バッハ=ブゾーニのコラール前奏曲「来たれ異教徒の救い主よ」

舞台はウィーン楽友協会に移って、
12月18日のウィーンフィルの演奏会に出演した
モーツァルトのピアノ協奏曲 変ホ長調 K.271 「ジュノム」
指揮はチャールズ・マッケラスである。
第1楽章は控えめな印象に弱音を柔らかく聞かせるが、
第2楽章へ進むと…これが美しい!深い響きに感動する。
この心に響いてくる音楽は…偉大な演奏である。
第3楽章は再び柔らかい表情で…実に草書体だ。
昔のブレンデルはきっちり楷書だったのだが、
この数年は本当にリラックスした表現で心にしみる。
ORFの放送音源を用いているので…いかにもライブらしい…
録音は完璧とはいえないのだが、しかし会場の空気を感じる
この臨場感は積極的に味合わなければ!貴重な記録である。

DECCA 478 2116

「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月10日 (木)

レナード・バーンスタイン 9

バーンスタイン指揮イスラエルフィルによるドヴォルザークで
今日はチェロ協奏曲。独奏はミッシャ・マイスキーである。
後半にはエルネスト・ブロッホの「シェロモ」が収録されており、
1988年6月にテル・アヴィヴでのライブ録音。
マイスキーは思いっきり歌いこんでいるが、
バーンスタインの指揮は意外に爽やかな音色を作りだしている。
でもスローテンポで独特な表情付けを行っているのは明らかで
この感じだと濃厚な仕上がりになってもおかしくないのだが、
ここでの音楽は実に洗練されていて、透明感にあふれている。
マイスキーに関しては、メータ指揮ベルリンフィルと再録音を行って
現在の演奏の方が、私には魅力的にも感じられるけれど、
バーンスタインのドヴォルザークという点では、やはり名演だと思う。
ブロッホの「シェロモ」って、この演奏ぐらいしか知らないのだが、
久しぶりに改めて聞いてみると魅力的な響きである。

DG 427 347-2

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月 9日 (水)

第1657回N響定期公演

10月のN響定期公演から
アンドレ・プレヴィンの指揮による演奏会。
プレヴィンとN響によるお馴染みのモーツァルト・プログラムで
後期の交響曲から第38番「プラハ」、第39番、第40番。
2009年10月28日にサントリーホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
素晴らしいモーツァルトだ!まさに極上の音楽、至福の世界。
角張ったところが全くなくて、余裕に満ちた表現であり、
穏やかで優しくて、プレヴィンの愛情がつまった演奏。
美しい響きが心地よくて、もうとにかく…うっとりである。
多少控え目なところに気品あふれる美意識が生まれるわけで…
いまこの音色を出せるのって、やはりプレヴィンならではなのだ。
次回の来日も楽しみにしている。お体大切にいつまでもお元気で!

DVDR147

「アンドレ・プレヴィン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月 8日 (火)

第1656回N響定期公演

10月のN響定期公演から
アンドレ・プレヴィンの指揮による演奏会。
プレヴィン自身の作品で「オウルズ(2008)」
モーツァルトのピアノ協奏曲イ長調K.488
ピアノ独奏は池場文美である。
そして後半はショスタコーヴィチの交響曲第5番。
2009年10月23日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
プログラムが実に魅力的である。
プレヴィンが森での体験を音楽にしたという「オウルズ」。
二羽の衰弱したフクロウを助けたという想い出だそうだ。
響きは心地よく、神秘に包まれた森の情景が広がる。
そして得意のモーツァルトは、何とも美しい音色。
私の注目はやはりショスタコーヴィチだ。
プレヴィンのショスタコーヴィチって、
これまでにも意外に録音は多いのだが、
あまり堅苦しい仕上がりには向かわずに…
どこか穏やかで安らぎに満ちた演奏。
プレヴィン独特のショスタコーヴィチ像があると思う。
ゆったりとした明るく健康的な音作りで
こういうショスタコーヴィチがあってもいいではないか!
私はプレヴィンのような指揮者は大好きである。

DVDR146

「アンドレ・プレヴィン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月 7日 (月)

第1655回N響定期公演

10月のN響定期公演から
アンドレ・プレヴィンの指揮による演奏会。
今シーズンからプレヴィンはN響首席客演指揮者に就任。
ウォルフガング・リームの「厳粛な歌(1996)」にはじまり、
R.シュトラウスの歌劇「カプリッチョ」から最後の場。
独唱にはフェリシティー・ロットが登場。豪華だ!
そして後半はR.シュトラウスの家庭交響曲である。
2009年10月17日にNHKホールで収録されたものを
BS2で録画して映像付きで聞いている。
まずウォルフガング・リームが素晴らしい!
難解ではなく、落ち着いて静寂の美しい作品。
R.シュトラウスではプレヴィン・サウンドが全開。
明るい色調で何とまろやかな音色が聞けるのだろう!
プレヴィン指揮による残りの公演にも期待が高まる。

DVDR145

「アンドレ・プレヴィン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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横浜の風景から 49

20091207a_2

瀬谷区阿久和西4丁目の山谷道祖神。
ダイエー阿久和店の向かいというと
この辺ではすぐにわかるのだが…
道祖神とは、村の入口に祀られて、
旅の安全を守り、疫病神や悪霊を防ぐ神様であるが、
ここは
大きく見ると大和市から横浜方面へ向かう道にあって
日向山(泉区上飯田・瀬谷区南瀬谷)から阿久和へ向かう途中、
細かくいうと阿久和の山谷という集落への入口なのである。
この道祖神は五輪塔だそうで、芝付石から上に
七七道祖神と刻まれている区内では珍しいものだそうである。
また写真右の男女二体の姿を現しているのは双神塔だそうで
村の繁栄と子孫が栄えることを願って建てられているそうである。

20091207b

山谷道祖神から近いところにある農家の土蔵。
こうした蔵は珍しくなっているが、たいへん立派で
また美しい外観に惹かれるものがあったので。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月 6日 (日)

ヘルベルト・ブロムシュテット 4

ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団による
R.シュトラウスのツァラトゥストラはこう語った、死と変容、
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら。
ティルと死と変容は1994年11月の録音で
ツァラトゥストラは1995年3月に収録された。
サンフランシスコ交響楽団とのR.シュトラウスは
これまでの3枚のCDで 以上である。
「ツァラトゥストラはこう語った」は緻密にして
実に丁寧な仕上がりで落ち着きのある渋い印象になった。
サンフランシスコ交響楽団も明るくスカッとした響きから
低音に深みが増して、ゆったりと安定感のある広がり。
この頃からブロムシュテットも変わりはじめたのかも。
なんだかアメリカ・サウンドではないような…
何ともいえない奥行きのある音楽、誠実な表現だ。
表面的な効果を求めない…心に響いてくる音楽である。

DECCA 448 815-2

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2009年12月 5日 (土)

黒門亭で朝太・一九・小満ん

今日は小満ん師匠の「中村仲蔵」を聞きに黒門亭へ。
第1部が一九師匠で第2部が小満ん師匠という親子会でもある。
そしてもうひとりのお目当てが朝太さん。大好きなのです。
念には念を入れて、早めに出た。今日はバッチリで順調に到着!
寒いし、天気も下り坂で客の入りはいまいちだった。
でも今日の黒門亭は結果的にすごくいい内容となって大満足!


第1部
古今亭きょう介:子ほめ
古今亭朝太:粗忽の釘
林家錦平:錦の袈裟
五明楼玉の輔:小間物屋政談
柳家一九:浜野矩随


開場前に何となく不慣れな前座さんが登場で
そうしたらまだ新しい前座さんのきょう介さんだった。
志ん橋師匠の三番目のお弟子さんで志ん坊さんの弟弟子。
早速でもう出会えちゃって、うれしい。応援しますよ!
まだあまりにも初々しい印象で…でも声もよく出ているし、
だんだん慣れて…乗ってくるような感じで
ときどき志ん橋師匠の口調も聞こえてくるし、期待します!
そして朝太さん登場。出てきてくれるだけで空気が和らぐ!
マクラで…テレビ出演されるそうです。健康番組。楽しみ。

⇒ 2010年1月24日(日) AM 7:00-7:30 TBS「カラダのキモチ」
今日の噺は「粗忽の釘」。朝太さんで聞くのは二回目。
これが面白くって面白くって…やっぱり朝太さんはいいなあ~
錦平師匠が「錦の袈裟」。前回は「ねずみ」を聞いたのだけど
今回もきっちりと古典を本格的に聞かせてくださる。
仲入り後に玉の輔さん。聞いたことのない噺だ。
「小間物屋政談」という演目だけ知っていたが、聞けた!
玉の輔さんは独特の雰囲気に力が抜けてきているのだけど…
今日はちょっと集中できなかったのかな…
下りていくときに「間違えちゃった!」って大きな声で
それもまた愛嬌で人から好かれるキャラではあると思うけど。
第1部のトリは一九師匠の「浜野矩随」。感動した!
すごくよかった。じっくり聞いた。言葉が心に染みる。
「浜野矩随」って、矩随さんの母親が自害してしまうので
なんか後味悪い…素晴らしい人情噺ではあるのだけど…
どうも聞き方がわからない…という思いが強かったのだが、
一九師匠で聞いたら、今日は少しわかった気がする…という。
「浜野矩随」はいいなあ…って、心から思えたので
それは一九師匠に感謝の気持ちでいっぱいで…よかった!

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第2部
林家扇:道具屋
柳家喬の字:千早ふる
橘家圓十郎:茶の湯
柳家小満ん:中村仲蔵


第2部の前座さんは扇さん。聞くのは二回目?
きょう介さんの教育係も兼ねていたみたいで
しっかりおねえさんという…落ち着いてきたのかな?
喬の字さんは「千早ふる」で今日は鳴り物入り。
よく勉強して…いろんなことに挑戦しているのが伝わってきて
二ツ目になって…今年一年でたくさんのことを吸収したのだろうという。
圓十郎さんははじめて聞く。噂には聞いていたけれどデッカイ!
でも「茶の湯」の定吉がかわいらしくて…私は「茶の湯」が大好きなのである。
そして今日のトリは、いよいよ小満ん師匠の「中村仲蔵」だ。
私は小満ん師匠が大好きなので…とにかくすべてに感動しちゃったのだが
前半は「千両役者」の由来から江戸の芝居の歴史をしっかり解説して下さり、
そして中村仲蔵が名代の役者に出世していくまでの歩みも丁寧に
もちろん「仮名手本忠臣蔵」のストーリーも含めて、
芝居の仕組みや実際の上演の様子、様々な情景が刷り込まれていく。
そして夕立にあって、そば屋での…仲蔵が「定九郎」の新解釈を生み出す場面、
幕が上がって、初日の忠臣蔵五段目の様子。夢中になって…引き込まれた。
以前から「中村仲蔵」って、渋くって好きな噺ではあったのだが、
こんなに感動して、胸がいっぱいになるとは…
小満ん師匠には本当にますます私は惚れこんでしまった。
終演後、いつものように小満ん師匠がお見送りで明るく挨拶できた。
今年は何席も素晴らしい噺をありがとうございました。
そして来年またお会いできるのを楽しみにしています。


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2009年12月 4日 (金)

横浜の風景から 48

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瀬谷区阿久和東2丁目の小金山に鳥居がある。
小さな石の祠が祀られていて、その由来は不明。
ここは富士見ポイントとして有名で
高台の非常に見晴らしがよい場所でもあり、
昔から地域の人々がお祈りを捧げては、
それがいつしか形になって、神様が祀られたのかも。

20091204b

小金山よりの今日の日没である。
右の方に小さく富士山も写っている。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月 3日 (木)

NHK音楽祭2009

BShiで放送されたNHK音楽祭2009の公演から
パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団による演奏会。
コープランドの「市民のためのファンファーレ」
バーバーの弦楽のためのアダージョ
バーンスタインの「ウェストサイド物語」~シンフォニック・ダンス
そしてドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」
アンコールにバーンスタインの「キャンディード」序曲
2009年10月26日 NHKホールで収録された映像。
私はコープランドやバーバー、バーンスタインなど
あまりアメリカの音楽って聞かないのだが、
このプログラムは最高に楽しめる!素晴らしい。
「ウェストサイド・ストーリー」からのシンフォニック・ダンスもいいし、
アンコールで大好きな「キャンディード」序曲を聞かせてくれるなんて!
そしてここでのメインのドヴォルザーク「新世界から」だが、
さすがにパーヴォ・ヤルヴィは鮮やかに聞かせる。カッコいい。
造形的なバランスも完璧だし、その中で豊かな表情を創りだし、
じっくりと聞かせながらも常にシャープで明瞭な感覚を失わずに。
それこそ「新世界から」はたくさんの演奏を聞いてきたが、
パーヴォ・ヤルヴィの解釈は、私は好きである。名演だと思う。
現在、最も信頼して、安心して、すべてを託せる指揮者である。

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2009年12月 2日 (水)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第3幕
ジェームズ・レヴァインの指揮、演出はディーター・ドルン。
(2008年 3月22日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
レヴァインの指揮はここでもしなやかな動きで
繊細な表情と透明な音色が魅力である。
このところの私は、ティーレマンによる骨太なワーグナーに
すっかり慣れてしまっているので、ずいぶん違って感じられ…
そしてメトロポリタン歌劇場だが、こちらの音色の印象も
ドイツの歌劇場のイメージとはかけ離れていて…
どちらかというとウィーンなどに近いのではないだろうか。
第3幕第1場のトリスタンとクルヴェナールの長丁場だが、
ロバート・ディーン・スミスは素晴らしい。聞き惚れる。
第2場からはイゾルデの登場でデボラ・ヴォイトが圧倒的だし、
やはり豪華でこれは貴重な映像を手に入れたと喜びである。
第3場では悲劇も極まって、最後の「愛の死」には釘付けとなった。
ひとつだけ…どうしてもダメだったのが、今回の映像演出で
歌手の表情をアップで見せたいという意図は理解できるが、
画面を分割して、複数のカットを同時に表現するというのには
私は気が散って、集中するのに逆効果であると…好ましくない。

DVDR141/142/143

「ジェームズ・レヴァイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年12月 1日 (火)

メトロポリタン歌劇場2007/2008

BShiで放送されたメトロポリタン歌劇場のライブから
ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第2幕
ジェームズ・レヴァインの指揮、演出はディーター・ドルン。
(2008年 3月22日 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場)
第1幕ではブランゲーネを相手にイゾルデの活躍が重要となり、
第3幕ではクルヴェナールを相手にトリスタンが歌い続けるが、
この第2幕は中間にあって、トリスタンとイゾルデによる
第2場における長大な二重唱が聞きものである。
そして第3場では、苦悩するマルケ王も素晴らしい。
マルケ王はマッティ・サルミネンが歌っている。
レヴァインの指揮はスッキリとした音作りで動きはしなやか。
細部まで明瞭に聞こえてくるのだが、隅々にまで表情は豊かである。
何となくレヴァインのワーグナーというとひたすら雄大なイメージなのだが、
ここでの「トリスタンとイゾルデ」では、きびきびとした動きが魅力である。
やはりロバート・ディーン・スミスとデボラ・ヴォイトの二重唱は感動的だ!
この舞台では、巨大な布を張って、裏から照明を当てて、
光と色彩の効果を出しているそうだが、素晴らしい!
そして第3場へと進み、床下からマルケ王の兵士たちが
次々に出てくるところは面白かった。
マッティ・サルミネンのマルケ王にも深い歌声にしびれる。
第2場で絶頂に上りつめた後、一気に沈み停滞する第3場、
この苦しみに支配された第3場も私は大好きで…最高だ。

DVDR141/142/143

「ジェームズ・レヴァイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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