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2010年1月18日 (月)

第96回 柳家小満んの会

夜は今年最初の「横浜 柳家小満んの会」に出掛けた。
久しぶりに小満ん師匠にお会いできるのが
うれしくって…うれしくって…楽しみで。

古今亭志ん坊:たらちね
柳家小満ん:鮑のし
柳家小満ん:高野違い
柳家小満ん:清正公酒屋


前回の11月に続いて、前座さんは志ん坊さん。
声がいいし、上手い。志ん橋一門の期待の星で応援している!
志ん坊さんの「たらちね」は前に聞いたことがあるのだけど
噺の組み立てが変わっていて、驚いた。すごいな!
同じ15分間なのに…どこを喋って、どこを抜くか…
噺の中心をどこにして、どの場面で聞かせるか?
ある程度、自由に噺を操れるみたいで、お見事!
小満ん師匠の一席目はお馴染みの「鮑のし」。
もちろん「熨斗の根本」を説明する後半まで丁寧に展開。
知識が必要とされるところの師匠の説得力はさすが!
興味深かったのはサゲで…ここはアレンジが加わって
「芝居で暴れ熨斗というのがあるけれど…あれは何だい?」
「それは鮑の暴走族でしょう」という珍しいオチである。
後でわかったことなのだが、「清正公酒屋」で芝居の描写があるので
そこにつながっていたのだ。深い!ちょっと茶目っ気ある小満ん師匠。
二席目は「高野違い」で…師匠お得意の歌に関係したお噺だが、
これがよかったのだ!聞いたことのない噺なので
ネットで少し勉強しておいたのだが、実際に聞いてみると
言葉の使い方が実に緻密であり、言葉遊び的な複雑な面白さも。
「高野」は高野山で「こうや」なのだが、歌の世界では「たかの」でもあり、
一方で染物屋の紺屋は「こんや」なのだけど…「こうや」とも呼ばれる。
八五郎は百人一首に登場する歌人を色で捉えて、
「高野違い」は「こうや」と「たかの」の違いなのだけれど、
「高野」と「紺屋」の違いでもあったのだ。面白い!
仲入り後はいよいよ「清正公酒屋」だ!
私は年末に…予習のために「白金の清正公様」に行ってきたのだけど
小満ん師匠もマクラで清正公様の覚林寺について解説して下さり、
やっぱりリアルな情景が頭にあるので、行ってきてよかった。
師匠の著書で「江戸東京落語散歩」にも清正公様と「清正公酒屋」について
記述があるのだが、噺に関してはオチを中心に解説されており
細かいところは省略されていたので、今日は発見が多かった。
清正公様を祀っている酒屋「清正公酒屋」とお向かいの饅頭屋「虎屋」が
何で犬猿の仲になってしまったのか。息子清七と娘お仲の幼少期の出来事。
虎屋の虎を恐れる清七。虎退治をするのは加藤清正公であり、
酒屋は清正公様を祀って、すると虎屋のお仲はその木像を恐れるようになる。
噺の登場人物を関連付けるのは…ここも緻密で…「加藤清正」なのだが、
後半の清七とお仲の心中の場面は、鳴り物入りで芝居仕立て。
すごくよかったのだ。お仲は助からないという…
暗く悲しい展開のような気もするけれど、そこが芝居なので
深く考え込まない…爽やかに軽やかな展開。素晴らしかった。
次回は3月18日(木) 第97回 横浜 柳家小満んの会
演目は「稲川」「本堂建立」「長者番付」です。

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