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2010年1月10日 (日)

黒門亭で右太楼・市馬・志ん橋

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志ん橋師匠の「火焔太鼓」を聞きに黒門亭へ。
第1部から席取りをしていた人も少ないと思うけど…
今日は市馬師匠が出演なので早く行った。
混むことはわかっているのでみんな出足は早い。
途中で整理券が出たけれど、「6」なので
通し券も確実に手に入れられる。よかった。
正月二之席(20日)までは黒門亭にも飾りが。

第1部
古今亭きょう介:子ほめ
柳家右太楼:崇徳院
三遊亭歌橘:紙入れ
神田茜:初恋エンマ
柳亭市馬:味噌蔵


きょう介さんは年末に続き、今回で二度目。
市馬効果で超満員のお客にちょっと圧倒されたのか…
第1部では、あせり…戸惑っている…感じもあったのだけど
第2部の「からぬけ」は落ち着いてバッチリ!がんばって!
志ん坊さんに比べると志ん橋節はそんなに聞こえてこないのだが
これからだんだん言葉の意味にまで深く理解が及んでいくと
師匠の口調が移って、にじみ出てくるのかな?と楽しみな存在。
朝から入場整理で大忙しだった番頭の右太楼さん。
お馴染みなところで「崇徳院」を。若旦那が恋煩い。
右太楼さんはしっかり聞かせてくれて、安心していられるのだけど
基本的には噺をじっくりで…キャラ作りで行く人ではないのだが、
ゆっくりのところは丁寧に…速いところはテンポよく…
それが最後まできっちりと貫かれて、集中力が見事だ!
右太楼さんの恋煩いの後は…歌橘さんの間男騒動。
若旦那とお嬢さんの純情な恋が、そっちに行っちゃうの!という。
こんなにもふてぶてしいおかみさんを見たのははじめて…
もう嫌だ!という…思い出しても恐ろしい驚異のおかみさんが出現。
歌橘さんの風貌を巧みに活かしているのだけど
ちょっとトラウマになりかねないこの描写はすごかった!
いろんな恋の形が紹介されるのだが、茜さんの「初恋閻魔由来」の一席。
あまり講談は知らないのだが、新作だと親しみやすく聞ける。
商店街にいるおばちゃんが登場のところは新作っぽくて
それが…閻魔様が出てくると少し講談っぽくなるのかな…という
でもそのおばちゃんが行ったり来たり…つまり死んだり生き返ったりで
閻魔様が垢抜けていく…今風になって行くところはやっぱり新作で楽しい。
第1部のトリは市馬師匠の登場。出てくるだけで存在感あるな。
堂々として姿の迫力もあるけれど、噺家としての貫禄もすごい!
今年最初の「味噌蔵」を聞く。寒いこれからの時期、やっぱりいい噺。
市馬師匠だとケチな旦那も嫌味がないし、ほんわかとした雰囲気が
あったかい気持ちにしてくれて、この辺が市馬流の魅力かな。

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第2部
古今亭きょう介:からぬけ
橘家二三蔵:高砂や
柳家獅堂:秀忠鶴汁
古今亭志ん橋:火焔太鼓


二三蔵師匠は結婚式司会のマクラから「高砂や」。
正月ということで明るくおめでたい噺が続く!
獅堂さんを聞くのは二回目なんだけど
やっぱり…ちょっと…私には無理。ごめんなさい。
二代将軍秀忠公がめでたい席に出した鶴汁の話で
でもそれは最後の数分でほとんどが漫談。
話題が飛ぶし、マニアックすぎて知らないし、
まあ面白いのだけど…冷静になるとコメント不能。
今日のトリは志ん橋師匠。新年から聞けるとはうれしい。
志ん生・志ん朝と受け継がれてきた「火焔太鼓」で
そこに志ん橋師匠の味付けと独特の雰囲気が重なって、
やはり何ともじっくり聞ける一席を堪能した。
甚兵衛さんのおっとりとした人のよさはいつもながら…
そしてお屋敷で対応するお侍様もちょっと年齢が上で
落ち着いて…角のとれた印象が心地よい。
師匠のお侍の描写は、私は大好きなので
「火焔太鼓」の町人とお侍のやり取りは絶品だ!
それに強いおかみさんにやり込められる甚兵衛さんも
志ん橋師匠の得意分野である。素晴らしい!
志ん生さんは「火焔太鼓」を正月にかけたというけれど
やっぱり聞いていて、すごく幸せな気持ちになれる…
庶民的ではありながら、華やかさのある噺だなと
新年最初の落語からいい気持ちになってご機嫌である。

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