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2010年3月23日 (火)

バイロイト音楽祭2008

2008年までバイロイト音楽祭の総監督を務めていた
ウォルフガング・ワーグナーさんが20日に亡くなられたそうだ。
音楽祭はすでに新体制で動いているけれど
ひとつの時代の終わりを告げていると思う。
1966年のヴィーラント・ワーグナーの死も衝撃であったと聞く。

今日は2008年のバイロイト音楽祭から
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(第1幕)。
7月27日にバイロイト祝祭劇場で収録された映像で
今月はじめにBShiで放送されたものである。
指揮はセバスティアン・ヴァイグレ、演出はカタリーナ・ワーグナー。
面白い。素晴らしい。従来のザックス像、ワルター像とかけ離れて…
演出への批判があるのだと思うが、でも勝手な振る舞いのワルター、
自由奔放で柔軟な発想のできるザックス、
これがテキストとぴったり一致しているのである。
ワルターはやっていることはほとんどめちゃくちゃだし…
靴職人の親方であるザックスが裸足でだらしないという…
仕上がりは思いきっているのだろうけれど
少なくともカタリーナ・ワーグナーのテキストの読み込みには
説得力があるのではないだろうか…これは面白い!
第2場ではダヴィットがワルターに歌の規則を説明していくが
ノルベルト・エルンストが非常に魅力的な存在。
しかしその間もワルターは聞いているのか聞いていないのか…
壁に白ペンキで落書きをしているという破天荒な…笑える。
歌の試験がパズル合戦だという話は聞いていたが、
ワルターとベックメッサーがパズルの対決をして
ベックメッサーはあっという間に完璧に仕上げるが
一方のワルターは上下逆さまに完成させて
その後もいろいろピースを入れかえて、
その光景にザックスが興味をもっているというのが印象的である。
記録係のベックメッサーをザックスは批判するのだが、
ワルター排除に必死のベックメッサーの思いつめた演技も強烈で
神経質で苛立ちが頂点に達して行くベックメッサーの存在、
ミヒャエル・フォレがあまりにも素晴らしくて…陰の主人公。
ザックスのフランツ・ハヴラタもいいのだが、活躍はこれからである。

DVDR161/162/163

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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