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2010年4月23日 (金)

落語につぶやき 23~真景累ヶ淵

六代目三遊亭圓生による圓朝作「真景累ヶ淵」。
昨日に続いて、後半の三席を聞いている。
怪談噺ではあるが、幽霊や怨念といったものよりも
何より恐ろしいのは人間そのものであり、
その醜さといったら…聞いていて辛くなるほど。
まずは「勘蔵の死」から…新吉のおじさんで
江戸にいる勘蔵の具合が悪いと新吉は家を訪ねる。
そこで新吉が深見家の次男であることが語られ、
父新三衛門の乱心とお家の取りつぶしによって
門番であった勘蔵が新吉を引き取ったと。
勘蔵の葬儀を済ませ、羽生へ戻る途中、
小塚原で兄新五郎が夢に現れ、その最後を知る。
そして実の兄新五郎と義理の兄三蔵の因縁。
羽生へ戻ると新吉とお累の子供が生まれ
しかしその子の顔は夢に現れた新五郎に瓜二つで…
続く「お累の自害」では、新吉は体の具合が優れず、
法蔵寺の住職から死霊が付いているといわれ、
無縁仏の供養に励むようになるが、そこでお賤と出会う。
名主惣右衛門の妾で…新吉といい仲になるが、
その一方でお累は病に倒れ…非情な新吉を恨みつつ
お久を殺した鎌で自害して果てる。
そして圓生師匠の録音では最後の場面で「聖天山」。
お賤にそそのかされ…新吉は惣右衛門を殺害。
葬儀の日に土手の甚蔵に証拠をつかまれ、
強請にきた甚蔵をも聖天山で崖から突き落とす。
しかし生き延びた甚蔵が再び現れ、鉄砲の弾で死ぬのだが…
誰が殺したかは、圓生師匠は語らずに…噺はここまで。
「真景累ヶ淵」も「聖天山」まで来ると豊志賀の怨念が消えてしまい…
お賤…新三衛門とお熊の娘…には呪いが及ばないという
その辺はちょっと物語がそれてきてしまっているようで
圓生師匠も結末は語らずに…ここで噺を切ってしまっているのには、
深見家と宗悦家の間にある恨みと復讐から
噺が別のところへ向かってしまっている
ということも意識してのことなのか?

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