« 黒門亭で馬石・喬太郎・小燕枝 | トップページ | 落語につぶやき 15~刀屋 »

2010年4月11日 (日)

人形町で小満ん・さん喬二人会

黒門町を後にして…仲御徒町から
日比谷線で人形町へ移動。
夜は「特撰落語会 小満ん・さん喬二人会」である。
日本橋社会教育会館という会場ははじめて。
人形町の駅を出るとすごい花吹雪。
車が通るたびに花びらが舞って。
人形町の交差点で少しだけ水天宮方面に
見事な桜の木があったのだ。
花は散って、新芽が鮮やかに。

柳家小んぶ:堀の内
柳家小満ん:おせつ徳三郎(上)「花見小僧」
柳家さん喬:井戸の茶碗
柳亭さん喬:片棒
柳家小満ん:おせつ徳三郎(下)「刀屋」

今日はじめて出会った小んぶさんが、なんと二席目。
「堀の内」もよかった!上手い。これからが楽しみ。
小満ん師匠が季節のマクラからお馴染みの「花見小僧」。
明るくって…楽しくって…何とも心地よく…前半は軽やかに。
落ち着いた旦那の喋りが小満ん師匠にはぴったりなのだが、
一方の小僧の定吉も生意気でずる賢くて…これがまたいい!
もちろん子供ならではのかわいらしさもあり、憎めないのである。
さん喬師匠が正直清兵衛さんの登場で「井戸の茶碗」だ。
うれしいな。「井戸の茶碗」が聞けるなんて!
本当に清々しい噺で正しく真っ直ぐな人に出会えるのは喜び!
特に高木佐久左衛門の爽やかさは、さん喬師匠ならではで
聞いた後の晴れ晴れした気分、なんて魅力的なのだろう。
そして仲入り後には、けちん坊のマクラから「片棒」である。
これが面白かった。久々に大笑いで…そのおかしさといったら!
おとっつぁんのからくり人形が動き出す場面で
ここはいつも…会場は爆笑で盛り上がるところだけど
さん喬師匠の顔芸とその動きに思い出しても笑ってしまう。
今日の「片棒」は最高だった。忘れられない。
トリは小満ん師匠で江戸の心中に関するマクラから「刀屋」。
「花見小僧」の後半で…「おせつ徳三郎」の通し口演となる。
貴重な機会に夢中になって聞いた。実演でははじめて。
徳三郎が奉公していた店というのが日本橋小網町だそうで
つまりは今日の会場のすぐ近くなのである。
季節のネタであり、同時に土地柄にも絡んで
やはり小満ん師匠は深いなあ…という。
きめ細かな心遣いに感動。そういう師匠なのである。
基本的には淡々と進んでいくのだが、
細かい描写は実に変化に富んでいて、
情景が目に浮かぶ。心中ものの芝居だ。
小満ん師匠という方は、あくまでも語りにこだわる方で
描写的に演じているわけではないのだけれど
しかし聞いている我々の想像力に訴えかけてきて
物語の世界が豊かに広がるのは、まさに芸の力だと
本当に素晴らしい記憶に残る「おせつ徳三郎」であった。
終わると21時40分で…びっくり!両師匠方は、
まさに長講を聞かせてくださったのである。
ありがとうございました。

|

« 黒門亭で馬石・喬太郎・小燕枝 | トップページ | 落語につぶやき 15~刀屋 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/48067498

この記事へのトラックバック一覧です: 人形町で小満ん・さん喬二人会:

« 黒門亭で馬石・喬太郎・小燕枝 | トップページ | 落語につぶやき 15~刀屋 »