« 南西ドイツ放送交響楽団 | トップページ | サンフランシスコ交響楽団2001/2002 »

2010年5月 2日 (日)

黒門亭で志ん橋・歌武蔵・才賀

今日は志ん橋師匠が出演で黒門亭へ。
連休なので普段以上に混むのかな?と
早めに行ったのだが、やはりすでに並んでいた。
新真打の三之助さんが登場というのもあるし!

第1部 二ツ目がトリ!
柳家まめ緑:道灌
柳家三之助:粗忽の釘
柳家福治:権助魚
古今亭志ん橋:野晒し
鈴々舎馬るこ:五人廻し


第1部は二ツ目の馬るこさんがトリを取るという
錬成道場としての黒門亭ならではの企画だが、
新真打が早くも黒門亭に登場!というので
三之助さんも「粗忽の釘」をたっぷりだったし、
若手に活躍の場を!という会だったようである。
三之助さんの「粗忽の釘」は二回目だが、得意ネタでしょう。
上手い!何度聞いても面白いのだが、でもこの粗忽者って、
「粗忽長屋」「粗忽の釘」の乱暴系慌てん坊の粗忽者!
描写がリアルだとちょっと恐いのである。
そこまで感じさせるのだから…見事な粗忽っぷりは
かなりいっちゃっていて…三之助さんはさすが!
続いて兄弟子の福治さんが登場。
「二ツ目がトリ」に絡んで、前座「つむ治」時代の
小三治師匠とのエピソードをマクラで披露してくれた。
噺は軽めに「権助魚」で…権助がピッタリすぎ!
仲入り後に志ん橋師匠が、馬鹿番付から釣りのマクラで…
「唖の釣り」はないだろうな…と思うのだけど
来ました!「野晒し」。やったね!聞きたかった。
釣竿を扱う所作があまりに見事で思わず見とれてしまったが、
八五郎が釣りながら…歌って、暴れて、大騒ぎで
楽しく盛り上がって、今日はそこでお時間…という。
もっと聞きたかったな…というのではちょっと残念。
馬るこさんが登場でいよいよ「五人廻し」。
落語界に入る前には吉原で牛太郎をしていた
という経験談から噺に入ったというのもあるけれど、
ちょっと江戸・明治の廓噺からは外れてしまった印象。
その点では、私の好みの「五人廻し」ではなかった…
廓噺って、格調高く…その人間模様を丁寧に描かないと
どこか別の方向へ走りだしてしまうということを実感。
でも馬るこさんの五人の演じ分けは実に豊かだし、
とにかく面白い!馬るこワールドは強烈な印象で
馬るこ版「五人廻し」に説得力を感じるのも事実。
いろいろな登場人物がそれぞれの情景を創っていく…
というのは、馬るこさんの得意分野でもあると思うので
こういう噺はこれからも続けていってほしいとは思う。

20100502a

第2部 法務大臣賞受賞記念~ムショ仲間~
柳家まめ緑:狸札
柳家右太楼:締め込み
三遊亭歌武蔵:子ほめ
桂才賀:ねずみ


第2部は才賀師匠の法務大臣賞受賞記念企画。
歌武蔵さんと刑務所、拘置所、少年院、…を慰問してまわっている
という話は知られているのだが、すでにはじめてから27年!
全国すべて!行ったことない場所はない!だそうである。
その功績が評価されて、昨年末に表彰されたとのことだ。
という「ムショ仲間」であるが、何と右太楼さんも加わっていた。
慰問では決してできない泥棒の噺を!ということで「締め込み」。
上手い!右太楼さんはいつもお見事!本当に聞かせる。
そして歌武蔵さんが登場。最高に面白かった。
愛知の刑務所で中に死刑囚がいるのに…
「子ほめ」で「蚊帳つりたい…首吊りたい…」の失敗談。
盛り上がったところでお目当ての才賀師匠に…と
下りるのだが、すると!楽屋から右太楼さんの声で
「まだ才賀師匠、着物着ていません…」って。
それでお客から「子ほめ!」の声に応じてくれて一席。
お馴染みの「子ほめ」だが、面白かった。楽しかった。
そして本日トリの才賀師匠。マクラで法務省での出来事を。
神奈川県選出の千葉大臣という…なんてややこしい!
授賞式の後、レモンティーとケーキの会食で
「こういう場では玉露に和菓子かと思いきや…
法務省だけにケーキ(刑期)が付き物ですね。」と師匠。
法務大臣も矯正局長もし~ん…とのことで。
帰りに賞状を入れる筒がない…ということになって
法務省の方が大慌てで「自民党さんの時代にはあったのですが、
政権交替でなくなりました。申し訳ございません(もう仕分けございません)」で
会場は大爆笑。法務省ネタはもっと聞いていたかったが、「ねずみ」へ。
才賀師匠のピリリ辛口の刺激的な「ねずみ」でこちらも面白かった。
人情噺に偏りすぎない…自由奔放な甚五郎がよく似合う。
黒門亭企画の「ムショ仲間」は大成功であった。

20100502b

|

« 南西ドイツ放送交響楽団 | トップページ | サンフランシスコ交響楽団2001/2002 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/48255793

この記事へのトラックバック一覧です: 黒門亭で志ん橋・歌武蔵・才賀:

« 南西ドイツ放送交響楽団 | トップページ | サンフランシスコ交響楽団2001/2002 »