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2010年7月 2日 (金)

アルフレッド・ブレンデル 9

昨日に続いて1962年のアルフレッド・ブレンデル。
シューベルトの楽興の時D.780と3つの小品D.946。
31歳のブレンデルだが、とにかく素晴らしい。
音楽に対して真っ直ぐにのぞんでおり、誠実を極めたスタイル…
それは若いときの方が表面に現れやすいものなのかもしれないが、
しっかりとした音楽構築と同時にその味わいも実に深いものがあり、
ブレンデルのシューベルトへの想いはやはり格別なものがある。
この後、1970年代に入るとブレンデルはPHILIPSと契約して、
まずはシューベルトの作品に取り組むことになる。
それが世界的な評価につながり、不動の地位を築くことになるが、
その前の段階の1960年代の演奏を聞いてみて、
すでに圧倒的完成度の成熟した音楽を聞かせているのに
さすがに名ピアニストであると…これもまた重要な記録である。

CDR612/613

「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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コメント

こんにちは。
ブレンデルは、シューベルトのピアノ・ソナタについて小論をいくつか書いていますね。

邦訳が出ているのはそのうち2つ。シューベルトのソナタに対する通説的偏見に反駁した論文と、後期ソナタに関する作品分析。4つの偏見に対して、楽譜を例示しながら否定していくところは研究者のようです。

ブレンデルはベートーヴェンとリストを少し聴いただけなのですが、優美で(時には岩のようなフォルテを弾きますが)知的な演奏をする人のように思います。
著書を読んでいても論理的でわかりやすいので、演奏スタイルにも反映されているところがあるのでしょうね。

投稿: yoshimi | 2010年7月 2日 (金) 23:09

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