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2010年7月20日 (火)

第99回 柳家小満んの会

夕方から急いで関内ホールへ…「柳家小満んの会」だ。
今日のネタは…「茗荷」「腐った豆腐」と夏の食べ物に関する噺。
そして「種の起源」は、もうちょっと広がって「生物系」という
毎回の噺につながりを見つけられそうな気がするのだけど、いかに?

鈴々舎やえ馬:金明竹
柳家小満ん:茗荷宿
柳家小満ん:ちりとてちん
柳家小満ん:種の起源


開口一番はやえ馬さん。久しぶり!
与太郎にお小言をいう旦那にはじまり…これは「金明竹」だ。
旦那に盛りがつく前半から上方言葉の言立てまで通し。
やえ馬さんの与太郎は面白すぎ。強烈だ!いきなり大ウケ!
後半の上方言葉なのだけど…関西出身のやえ馬さん、なんか変。
「金明竹」の言立てって、やっぱり江戸版の上方弁なのかも。
小満ん師匠の一席目は「茗荷宿」。これは珍しいのでは?
といいながら…実はちょっと予習しておいたので
噺の筋を頭に入れておいて、よくわかったし、面白かった。
旅籠の夫婦も百両横取りしようなんて、なかなかの悪!
落語なので、本当の悪ではなく、茗荷を食べさせて…
忘れていってくれないかな?なんてところは小悪党だ。
茗荷の効能(物忘れをするようになる)は効き目が弱くて…。
二席目はお馴染みの「ちりとてちん」。楽しいお噺。
この噺は、会場のほとんどの人が知っているのか?
見て楽しむ要素も多い噺だけど、大いに盛り上がった。
人から好かれる世辞愛嬌の上手い人は得をして、
無愛想で知ったかぶりの人はとっちめられるのだけど、
でも腐った豆腐を食べた六さん、その後どうなってしまうのだろう…
「酢豆腐」に登場の伊勢屋の若旦那に続いて、気がかりなこと。笑。
仲入り後に「種の起源」である。「タネ」じゃなくて「しゅ」なのです。
ダーウィンが「種の起源」を発表したのは今から150年前だそうで
ヨーロッパでは世間はひっくり返ってしまって…猿が先祖だなんて!
というのは、それまでは…人間も動物も地球も
創造されたのは神だったのである。それが当たり前だった。
聖書の「創世記」にて、アダムとイブは最初のカップル。
その子供たち…のずっと後の子孫がノア。
神の怒りを買って、人類は滅ぼされるが、
そこで行いの正しいノアの一族だけが救われる…「ノアの方舟」。
というのが、キリスト教社会における地球史だが、
ならば、ダーウィンの進化論によるとどうなるのか?
人間の祖先は猿であり、猿の祖先はモグラであり、
その前は恐竜…両生類…魚…アメーバ―…たんぱく質、アミノ酸…
たんぱく質、アミノ酸はいかにして地球上に発生したのか?
隕石による到来説、ハレー彗星による到来説…様々な学説…
遺伝子がなければ、生命体は生れないのであり、
DNA・RNAはいかにして地球上に現れたのか?
生物学から行きつくところは宇宙の話なのである。
これ…落語です。落語なので…面白おかしく語られる。
地噺風に小満ん師匠の個人的なエピソードが挟まれたり。
こんな落語聞いたことがない。進化論がテーマの噺なんて。
「お血脈」も「紀州」も「源平盛衰記」もびっくりだろう!
帰りに小満ん師匠に聞いてみた。
「種の起源」は師匠の作ですか?
「もちろん…そう!」って、ニッコリ。
楽しかったです。ありがとうございました。
次回は9月19日(日)14:30~第100回 横浜 柳家小満んの会
演目は「指仙人」「三人無筆」「お直し」です。

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コメント

「種の起源」は、昭和62年1月(1987)上野本牧亭での「小満んの会」が初演です。
なぜこの噺を書かなくてはならなかったのか?といういきさつも語られています。

2009年1月13日日本橋亭で演じられた時も噺を書いたいきさつがあったと思います。

7月の横浜では、CDをお持ちせず失礼いたしました。


投稿: zen | 2010年9月 1日 (水) 16:38

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