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2010年7月31日 (土)

落語につぶやき 43~死神

寝る前に落語を聞いている。今日は「死神」。
権太楼師匠の録音をネット上で見付けたので。
これは寄席でトリを務めたときの高座だろうか…?
マクラで「白酒はいいですね…」って、「うちの協会の宝物」。
「三三、市馬さん、歌武蔵…みんなよろしいんでございます」って
どうも前の出演者を順番に褒めていったみたいな。
死神祓いのいつもの呪文で「…アサダ二世は手を抜いた…」
死神さんが声を抑え気味でこれが不気味!
権太楼師匠の「死神」はこういう感じなのね。
いつもの勢いよくポンポン進んでいくのと
後半の死神さんは声も震えて恐い感じで
この「死神」はいいなあ。やっぱり権太楼師匠は最高!
オチは「消えるぞ…消えるぞ…消えた…」で仕草オチ。

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2010年7月30日 (金)

落語につぶやき 42~百川

夏の噺を聞いているが、今日はお馴染みの「百川」。
ネット上にある六代目圓生師匠の録音で聞いているが、
今ではいろんな噺家さんが「百川」を演じているけれど
この頃には、他では聞けない圓生ネタだったとか…
「百川」は本当に面白い噺でこんなにもドタバタはない。
河岸の若い衆は勢いよく、テンポも速く、たたみかけるように
それに対して、百兵衛さんのとんでもなく田舎者の強烈な印象。
さらには料亭「百川」の旦那さんが加わり、そして
かもじ先生もお医者様ならではの落ち着いた上品な感じで
いろんな人が百兵衛さんに翻弄されるところは爆笑である。
上方弁が聞き取れない「金明竹」もあるけれど
江戸っ子というのは、他所の言葉が聞き取れなかったのだな。

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2010年7月29日 (木)

イヴァン・モラヴェッツ 2

イヴァン・モラヴェッツの独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団と共演。
1997年4月収録のニ短調K.466とイ長調K.488
昨日のハ短調とハ長調に続いて、こちらも感動的である。
ニ短調では作品の性格上、力強い情熱も前に現れてきて、
逆にイ長調では元々の繊細で軽やかな響きゆえに
モラヴェッツのしっかりとした造形が強調されて聞こえるが、
美しい音色と極上の透明感が何よりの魅力なのである。
縦の線はアバウトに感じられるところもあるが、
その辺は巨匠の芸による草書的な部分でもあり、
こちらも柔軟に聞かなければいけないだろう。
ネヴィル・マリナーの指揮も細やかな表情付けがあって
本当に素晴らしい名演だ。やはりモーツァルトは楽しい!

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2010年7月28日 (水)

イヴァン・モラヴェッツ 1

イヴァン・モラヴェッツの独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団と共演。
1995年10月4-6日収録のハ短調K.491とハ長調K.503
素晴らしい!感動した。何と魅力的なモーツァルトだろう。
まずはモラヴェッツの美しい音色。透明な響きである。
微細な表情の変化を自在に操って、そして音楽は同時に
しっかりと構築されている。細部は繊細でありながら
全体は非常に立派に…内に力強さも秘められた独特な仕上がり。
ハ短調では、エドウィン・フィッシャーのカデンツァを
そしてハ長調では、カール・ライネッケのものを
モラヴェッツがアレンジを加えて演奏している。
どちらもモーツァルト自身のカデンツァが残されていないので
カデンツァしだいでずいぶん印象が異なってくるが、
ここでもモラヴェッツの演奏・解釈に深く感銘を受けた。
名演である。かなり玄人好みの渋い輝きがたまらない。

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2010年7月27日 (火)

たまには仕事の話

先週の金曜日に確認申請を出したのだが、
今日、訂正を済ませて、本受付になった。
近く確認済証が出る予定!ホッとした。
準備は早めにスタートさせたいところだけど
申請用の書式に変更していかないといけないので
結局しっかり固まってからはじめたので
提出までの二週間は缶詰できつかった。
もっと効率よく仕上げる方法を確立しないといけない…
お盆前に地鎮祭…お盆明けには着工という強行日程なので
結構あせったのだけど…このまま順調に行けば、一安心。
ここでゆっくり休んでいてはいけないのだが…

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2010年7月26日 (月)

イツァーク・パールマン 2

パールマンの独奏によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。
ジェームズ・レヴァイン指揮ウィーンフィルとの共演。
1985年6月18-22日収録の第1番と第2番そして第4番。
昨日の第3番と第5番に比べて、こちらの方が私の好みだ。
第1番と第2番は、普段あまり聞かないので…
先入観なしに楽しめるということもあるのか?
第4番に関しては、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲で
一番好きかも…と思っているのだけど、今回も素晴らしい。
レヴァインの指揮が魅力的だ。自然体で…独奏を引き立てて、
前に出過ぎることはないのだけど、しっかり引き締めて、
これぞ!ウィーンフィルによる格調高いモーツァルトである。
ウィーンフィルは全く同時期に…なぜか?
ギドン・クレーメルの独奏、アルノンクールの指揮で
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を録音している。
比較しつつ聞くと面白いと思うのだけど、ぜひ!

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2010年7月25日 (日)

イツァーク・パールマン 1

私にとってはたいへん懐かしい演奏なのだが、
パールマンの独奏でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。
ジェームズ・レヴァイン指揮ウィーンフィルとの共演。
今日は1982年6月収録の第3番と第5番「トルコ風」。
そして1985年6月18,19,22日の演奏で
アダージョK.261、ロンドK.373、ロンドK.269
中学生時代にFM放送からカセットテープに録音して
くり返し聞いていたのだ。1980年代には有名な演奏だった。
第3番と第5番は1983年のレコード・アカデミー賞を受賞している。
パールマンの美しい音色は明るく躍動して、すべては滑らかに
ウィーンフィルはまだ若手指揮者だったレヴァインを迎え、
独特のウィーンフィルならではのモーツァルトを聞かせている。
でも21世紀も10年が過ぎて、25年以上も昔のことになるのだが、
ちょっとひと時代前の演奏スタイルというような気もして、
つまりはパールマンが圧倒的な個性を示していたということであろう。

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2010年7月24日 (土)

圓生百席 「質屋庫」

六代目圓生師匠の「質屋庫」を聞いている。
幽霊が出る!ということで夏の噺。恐くないけれど…
サゲについては、どちらかというとかわいらしい。
番頭さんと熊五郎がさんざん恐がるのだけど
幽霊の正体を突き止めると…恐怖感はどこかへ。
聞いているこちらもホッとする楽しい噺である。
でも「質屋庫」は、前半の…旦那が番頭さんにお喋りの
質物に気が残る…預かっている帯の一件。
そしてその後の熊五郎の的外れな懺悔が面白さだろう。
オチは幽霊で掛け軸の中から出てきた菅原道真が
「また流されそうだ…」というのが現在では一般的かと…
圓生師匠が習ったときには、番頭さんのセリフだったとか。
それを菅原道真の自身に言わせるように変えたそうである。
いくつか型があるそうなのだが…圓生師匠による芸談。

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2010年7月23日 (金)

落語につぶやき 41~もう半分

毎日、暑くて暑くて…さすがにきつい…
夏の噺を聞いて、できれば涼みたいのだけど、
怪談といえば怪談なのだが…お馴染みの「もう半分」。
私がはじめて聞いたのは五代目今輔さんだったのだが、
その後、志ん生、馬生、…、いろんな録音を聞いたけど、
やはり最初に聞いた衝撃というのは大きい。
もう半分のじいさんの描き方…酒屋の夫婦の印象、
ここでの酒屋のおかみさんは極悪なので有名だが、
噺家によって、いろいろ仕上がりが変わってきて興味は尽きない。
一番すごかったのが、雲助師匠の型で(五代目正蔵の速記による)…
酒屋のおやじがもう半分のじいさんを殺して、川に突き落とす。
今日はネット上にある小三治師匠の「もう半分」を聞いている。
マクラというか…最初に人物の説明で…もう半分のじいさんが
とにかくみすぼらしい、継ぎ接ぎだらけの汚い着物、
そこから入っていくので、独特の苦しいような主役である。
役作りの強烈さで…落語の情景が鮮やかに浮かび上がる。
もう半分、もう半分…と意地汚く繰り返す。何とも気味の悪い。
かわいそうな人なのだけど、酒に飲まれるのがいけない。

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2010年7月22日 (木)

落語につぶやき 40~酢豆腐

日曜日に黒門亭で聞いてきた「酢豆腐」。
今日は六代目圓生師匠の録音で聞いている。
毎日暑くてたまらないけれど…夏の噺を聞いて、
…、涼しくはならないなあ。でも風情を楽しんで。
「酢豆腐」は登場人物が多い。こんなに次から次へ
いろんな人が出てくる噺もそうはない。面白い。
「酢豆腐」は大好きな噺である。後半は臭いけど。
「ちりとてちん」とくっ付くが、「酢豆腐」の方が玄人っぽい?
酒の肴をどう手に入れるか?で糠味噌樽をかき回そうと
色男の半ちゃんとの駆け引きがまずしっかり一幕だし、
そして後半の伊勢屋の若旦那が何しろ爆笑である。
キザなところが嫌われて、腐った豆腐を食わされるのだけど
その臭ってきそうな…あまりに悲惨で、かわいそう。
やはり嫌味な人にはなっちゃいけません。

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2010年7月21日 (水)

落語につぶやき 39~茗荷宿

昨日の「柳家小満んの会」で聞いてきた「茗荷宿」という噺。
あまり聞かない珍しい噺だと思うのだけど…
実は予習しておいたのだが、ネット上にある市馬師匠の録音で。
次はいつ聞けるかわからない噺というのは、記録を残しておかないと。
神奈川の宿で…かつては脇本陣を務めていた茗荷屋さんという旅籠屋。
評判が悪く…今では宿外れに貧しい宿屋を続けているが…客はいない。
突然の雨に見舞われ、江戸っ子三人衆が茗荷屋さんを訪ねるが、
壁は落ちているし、風呂はないし、飯は不味いし、雨漏りもはじまって、
適当なことを言って、茶代だけおいて、出ていってしまう。
「何であんなことを言うんだい…バカバカしいよ」と気を落としていると…
お馴染みの飛脚が泊りに来る。百両という金を急ぎ届ける仕事で
大金なので…金は宿の方で預かってほしいと。
茗荷屋の夫婦は、百両の金があれば、宿の修繕もできるし、
女の子も数人おいて、やり直しできるのではないかと…
何とか飛脚が金を忘れていかないかと…朝食は茗荷尽くし。
茗荷を食べると物忘れが激しくなるという言い伝えから。
飛脚は慌てて旅立つが、すぐに戻ってきてしまい、
結局、思い出してしまって、百両という金は持っていってしまった。
しかし何か忘れている様子…宿賃払うの忘れていってしまった。
江戸っ子三人衆と百両をもっている飛脚の登場は小満ん師匠の一席で
市馬師匠は少し設定が違っていて、五十過ぎの旅人のもつ金額は三百両。

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2010年7月20日 (火)

第99回 柳家小満んの会

夕方から急いで関内ホールへ…「柳家小満んの会」だ。
今日のネタは…「茗荷」「腐った豆腐」と夏の食べ物に関する噺。
そして「種の起源」は、もうちょっと広がって「生物系」という
毎回の噺につながりを見つけられそうな気がするのだけど、いかに?

鈴々舎やえ馬:金明竹
柳家小満ん:茗荷宿
柳家小満ん:ちりとてちん
柳家小満ん:種の起源


開口一番はやえ馬さん。久しぶり!
与太郎にお小言をいう旦那にはじまり…これは「金明竹」だ。
旦那に盛りがつく前半から上方言葉の言立てまで通し。
やえ馬さんの与太郎は面白すぎ。強烈だ!いきなり大ウケ!
後半の上方言葉なのだけど…関西出身のやえ馬さん、なんか変。
「金明竹」の言立てって、やっぱり江戸版の上方弁なのかも。
小満ん師匠の一席目は「茗荷宿」。これは珍しいのでは?
といいながら…実はちょっと予習しておいたので
噺の筋を頭に入れておいて、よくわかったし、面白かった。
旅籠の夫婦も百両横取りしようなんて、なかなかの悪!
落語なので、本当の悪ではなく、茗荷を食べさせて…
忘れていってくれないかな?なんてところは小悪党だ。
茗荷の効能(物忘れをするようになる)は効き目が弱くて…。
二席目はお馴染みの「ちりとてちん」。楽しいお噺。
この噺は、会場のほとんどの人が知っているのか?
見て楽しむ要素も多い噺だけど、大いに盛り上がった。
人から好かれる世辞愛嬌の上手い人は得をして、
無愛想で知ったかぶりの人はとっちめられるのだけど、
でも腐った豆腐を食べた六さん、その後どうなってしまうのだろう…
「酢豆腐」に登場の伊勢屋の若旦那に続いて、気がかりなこと。笑。
仲入り後に「種の起源」である。「タネ」じゃなくて「しゅ」なのです。
ダーウィンが「種の起源」を発表したのは今から150年前だそうで
ヨーロッパでは世間はひっくり返ってしまって…猿が先祖だなんて!
というのは、それまでは…人間も動物も地球も
創造されたのは神だったのである。それが当たり前だった。
聖書の「創世記」にて、アダムとイブは最初のカップル。
その子供たち…のずっと後の子孫がノア。
神の怒りを買って、人類は滅ぼされるが、
そこで行いの正しいノアの一族だけが救われる…「ノアの方舟」。
というのが、キリスト教社会における地球史だが、
ならば、ダーウィンの進化論によるとどうなるのか?
人間の祖先は猿であり、猿の祖先はモグラであり、
その前は恐竜…両生類…魚…アメーバ―…たんぱく質、アミノ酸…
たんぱく質、アミノ酸はいかにして地球上に発生したのか?
隕石による到来説、ハレー彗星による到来説…様々な学説…
遺伝子がなければ、生命体は生れないのであり、
DNA・RNAはいかにして地球上に現れたのか?
生物学から行きつくところは宇宙の話なのである。
これ…落語です。落語なので…面白おかしく語られる。
地噺風に小満ん師匠の個人的なエピソードが挟まれたり。
こんな落語聞いたことがない。進化論がテーマの噺なんて。
「お血脈」も「紀州」も「源平盛衰記」もびっくりだろう!
帰りに小満ん師匠に聞いてみた。
「種の起源」は師匠の作ですか?
「もちろん…そう!」って、ニッコリ。
楽しかったです。ありがとうございました。
次回は9月19日(日)14:30~第100回 横浜 柳家小満んの会
演目は「指仙人」「三人無筆」「お直し」です。

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2010年7月19日 (月)

落語につぶやき 38~唐茄子屋政談

昨日、黒門亭で「唐茄子屋政談」を聞いてきて
今日も続いて、ネット上にある六代目圓生師匠の録音で
聞いてみている。ついくり返し聞きたくなるのである。
張りつめた緊張感が素晴らしくて…さすがに名人!
でも「唐茄子屋政談」に関しては、私が最初に聞いたのって
志ん生さんの録音なので…対称的な印象でもあるけれど、
名人志ん生の方がいいかな…今のところは。
3種類の録音をもっていて、吉原田んぼで
唐茄子の売り声の稽古をしていて、途中で切ってしまう一席。
また売り声の稽古はなしで…後半の誓願寺店の場面に行く一席。
そして完全な通し口演で上と下に分けて、一晩で演じている録音。
「唐茄子屋政談」は通しだとちょっと長い印象もあり、
でもやはり後半の誓願寺店の人情噺はぜひ聞きたいのである。
圓生師匠は、徳さんが吾妻橋から身投げしようとする場面や
おじさんの家に来て、空腹の中、ご飯を御馳走になる場面、
その辺はきれいに抜いて、後半はしっかり通しで46分の録音。
圓生師匠の徳さんはまさに弱々しい軟な印象で
お店の勘当の若旦那というのは、こういう感じなのかな?という。

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2010年7月18日 (日)

小ゑん・喜多八 試作品

黒門亭がはねて、17時近かったのだけど
続いての「試作品」の列ができていた。
すぐに並んで、開場を待つ。

柳家小ゑん:青菜
柳家喜多八:夕涼み
柳家小ゑん:牡丹灯籠42.195km
柳家喜多八:鈴ふり~仏の遊び


小ゑん師匠が登場。
東京の夏の暑さに関するマクラから…科学的に解明!
蜀山人にも勝る見事な狂歌で夏の涼しさ、暑さ…が披露され、
「ご精が出ますな…」って、来た!「青菜」だ!
これがよかったのだ。面白すぎ。「義経にしておけ」の刺激的なこと。
小ゑん師匠は新作のイメージがあるけれど、古典も本当に魅力的!
いつもは新作で楽しませてもらっているが、
たまに古典でこういう特大ホームランが出るので、
ますますファンになってしまう。今日の「青菜」は忘れられない。
続いて殿下が、ネタはくっ付くのだけど…ここはあえて!というので
橋の欄干から川に浮かぶ屋形船の粋な遊びを上から野次る。
家に戻って、おかみさんと稽古して、その粋を真似ようとするのだけど…
というのが、くっ付くのだが、これ…何という噺?はじめて聞く。
仲入りのときにわかったのだが、「夕涼み」という噺だそうだ。
元は上方の「遊山船」で江戸に移されて「夕涼み」となったとのこと。
後半、小ゑん師匠の二席目。怪談噺の前座幽霊のマクラから
もしや…と「牡丹灯籠42.195km」である。来た!
実は先月も聞いたのだけど、頭に入っているのだが
これが面白い。ハッピ・バースデイ・ツーユー(お露さん)。
トリは殿下で…あれっ!「鈴ふり」。下ネタだ~
この噺だって、志ん生さんの録音でしか聞いたことないから…
珍品である。殿下も「志ん生師匠のは面白いです」って。
坊さんつながりで…そのまま…吉原通いの生臭坊主が登場で
檀家からのお布施をもって、今日も吉原へ遊びに行こうとすると
阿弥陀様が喋り出し、自分も連れて行け!と…聞いたことない噺。
これが面白かった。奇想天外のストーリーは圧倒的で
殿下が演ると…戒律を守らない坊さんの不真面目さが笑えて笑えて…
同じく何という噺?となったのだが、「仏の遊び」だそうである。
なるほど!本田久作さんの作品。会場にもいらしていたので
帰りに聞いてみたのだが、そうだった!面白かったです!
はじめての噺が聞けて、新鮮さもあったし、今日は楽しかった。

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黒門亭で金八・志ん輔・志ん馬

今日は第2部限定ということにした。
志ん輔師匠が聞きたくって、確実に入れるように。
第1部は菊之丞・花緑で予想通りの早朝からの行列、
10時半に札止めという恐ろしい展開だったそうで
私の方はというと…お昼に御徒町に来て、
アメ横で「炙りトロサーモン丼」を食べた後、
のんびり黒門町へ出掛けて、一番に到着。

第2部 夏の噺特集
林家扇:真田小僧
三遊亭金八:たがや
古今亭志ん輔:酢豆腐
古今亭志ん馬:唐茄子屋政談

開口一番は扇さんで「真田小僧」をやります!と宣言で
よかったですよ!度胸もありそうだし、上達している!
金八さんは「たがや」。まさに季節の噺だけど
地噺風というか…各場面の合間にいろいろ挟んでいく…
独特な印象に工夫されていた。キャラにぴったり。
た~まや~…~…~ジュッ。いい声!
志ん輔師匠が登場。私は大好き!素敵な師匠!
「酢豆腐」は登場人物が多いし、場面もどんどん変わって
聞かせどころの多い魅力的な噺である。こちらも今の季節だし。
いかにして糠味噌樽をかきまわさせるか!という半ちゃんの一幕と
さらにキザな伊勢屋の若旦那の一幕がまた強烈で
志ん輔師匠の若旦那はこうなっちゃうんだ~という最高!絶品。
腐った豆腐の臭ってくる感じと口に入れたときのその壮絶さ!
あまりにもリアルで…聞いていて、噺に入り込み過ぎるのは危険!
トリは志ん馬師匠で「唐茄子屋政談」。
前半の若旦那勘当からおじさん夫婦とのやり取り、
通りで親切な人が唐茄子を売ってくれ…そこから
中間の吉原田んぼでの売り声の練習、
そして後半の誓願寺店での貧しい親子を助ける場面
完全な通し口演は貴重なチャンス!長講である。
かなりの長丁場になってくるのだけど…
でも後半のお腹をすかせた男の子に握り飯を与えるところ
長屋の衆と力を合わせて…家主をとっちめる!
この場面はすごくよかった。やはりいい噺だな。
人情噺の代表作に何度聞いても感動的である。
若旦那が急成長して、たくましくなっちゃうところがうれしい。
道楽を極めて、世間のわからないどうしようもない人間だったのだけど
心の優しい…自分は二の次に人のために尽くすところは
なかなかできることではない…徳さんは真のヒーローである。

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2010年7月17日 (土)

落語につぶやき 37~睨み返し

今日はネット上にある小三治師匠の「睨み返し」。
季節外れのネタなのだけど…大晦日の噺である。
「睨み返し」って、演目は知っているけれど、
まだ実演では出会ったことがない。
今年11月の小満んの会(横浜)でネタ出しになっているので
ちょっと予習するには早かったのだけど、面白い噺である。
大晦日の掛取り風景は、いろいろな噺があるけれど
「掛取り万歳」とか「狂歌家主」とか、これらは内容的に重なっていて、
今日の「睨み返し」の前半で…「勘定もらうまでは動かない」
「五分だって後へ引く男じゃねえ~」…江戸っ子だなあ!
「勘定渡さねえうちは帰さなえ~」「一分だって後へ引かねえんだから」
結局…あきらめて…取りっぱくれて、受け取りまで取り上げられて…
ここは「掛取り万歳」の一場面にもなっているけれど…
後半には「睨み返し」の「借金の言い訳」屋さんが登場して、
こっちに関しては、五代目小さん師匠の録音で
「言訳座頭」という噺を聞いたことがあって、
ストーリー展開は似ているような。とにかく面白い。
年末の追いつめられた風景は他人事でない…たいへんなのだけど
でも必死になって真剣な人間というのは、その光景は
落語では大そう笑えるのである。この噺は気にいった!

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2010年7月16日 (金)

落語につぶやき 36~位牌屋

今日はネット上にある六代目圓生師匠の「位牌屋」。
ラジオで桂平治さんの「位牌屋」を聞いたことがあって
そのときもこの噺は圓生師匠が有名だと聞いた気がするけれど
以来、今日まで、他では全く聞いたことがなくて…
すごく面白い噺で…何であまりやらないのかな…という。
ケチな旦那が登場で最初のうちは「味噌蔵」みたいな流れだが、
摘み菜売りや芋屋さんをからかっては怒らせて、
短気は損気で置いていく菜や芋をまきあげるという知能犯。
定吉が真似をしようとするのだけど…位牌屋に使いに出て
お位牌をひとつサービスしてもらっても…これぞ落語!
圓生師匠の旦那と定吉のやり取りが大好き。

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2010年7月15日 (木)

バイロイト音楽祭2009

2009年のバイロイト音楽祭で「ニーベルングの指環」から
楽劇「ジークフリート」と楽劇「神々の黄昏」。
7月30日と8月1日にバイロイト祝祭劇場におけるライブ録音で
指揮はクリスティアン・ティーレマン、演出はタンクレッド・ドルスト。
今日は各場面転換の位置を確認しつつ、一度通して聞いてみた。
いまはちょっと余裕がないので、準備だけしておいて、
来月になってしまうか?時間ができたら、じっくり聞きたいと思う。
真剣に耳を澄ましていたわけではなく…流していた程度なのだけど
ティーレマンの指揮は圧倒的で…何というかとにかく完璧だ!

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年7月14日 (水)

落語につぶやき 35~質屋庫

今日はネット上にある権太楼師匠の「質屋庫」。
「質屋庫」は、実演では朝也さんしか聞いたことがなくて、
その後は一度も出会ったことはないけれど
朝也さんの高座で特に記憶に残っているのって、
番頭さんと熊さんが夜中に蔵の見張りをするのだけど
臆病なふたりがその恐ろしさにおびえて…という笑える風景、
そこが印象に残っているのだが、でも今回は権太楼師匠で
改めて聞いてみると…この噺は、前半の情景で
旦那が番頭さんに聞かせる例え話…というのは、
蔵に預かっている帯に気が残って…質屋にとられた…
って、夜な夜な幽霊が出る…というようなこともある?
この辺が「質屋庫」という噺の面白さにも思えてきて。
熊さんを迎えに行く定吉の大活躍も笑える。
この辺は、権太楼師匠ならでは魅力なのかも。
権太楼師匠の「質屋庫」は最高に面白いなあ。

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2010年7月13日 (火)

横浜の風景から 105~戸塚宿 3

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さらに続きで旧東海道の戸塚宿。
冨塚八幡宮から少し西へ行ったところの上方見付跡。
江戸方見付から約2.2kmのここまでが戸塚宿ということである。
京に向かって、左に松の木、右に楓の木が植えられている。

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もう少し先へ進んでみると…戸塚宿の外ということだけど
第六天神社があった。建て直したばかりのようである。
後ろに見えるのは横浜新道で旧道との合流地点が近い。

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その隣には坂木稲荷社があった。
こちらは地域の素朴なお社で親しみを感じる。
それにしても戸塚は神社が多い。

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2010年7月12日 (月)

横浜の風景から 104~戸塚宿 2

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昨日の続きで旧東海道の戸塚宿。
澤邊本陣跡からさらに西へ…八坂神社である。
7月11日は祭礼で神輿の準備がされていたが、
16時からということだったけど…
夕方から雨になってしまって、どうなったのだろう…
7月14日には「お札まき」が行われるそうである。
横浜市の指定無形民俗文化財で
踊りと五色の神札をまき散らして、
人々はそれを拾って帰り、無病息災を願うのである。

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八坂神社にあった庚申塔。
立派な文字塔だ。

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さらに西へ行くと冨塚八幡宮がある。
この「冨塚」というのが「戸塚」の地名の起こりでもあるらしい。

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境内には玉守稲荷があり、その横には庚申塔が並んでいた。
神社に集められているということは多いけれど
こんなにもたくさんまとまっているのには驚き。
戸塚宿にも熱心な庚申講が多く存在していたのだ。

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2010年7月11日 (日)

横浜の風景から 103~戸塚宿 1

今日はたまたま戸塚で時間ができてしまって、
調べてなかったし、地図も持っていなかったのだが、
旧東海道の戸塚宿を歩いてみた。

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戸塚駅から国道1号線の旧道を西へ歩きはじめると
しばらくして立派な土蔵が建っており、するとここは
「脇本陣跡」ということだった。
三軒あった脇本陣のうちのひとつだそうである。

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そしてこちらが「澤邊本陣跡」である。
戸塚宿には本陣が二軒あったそうで、そのうちのひとつ。
明治天皇の東下の際に行在所となり、その記念碑がある。

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「澤邊本陣跡」の奥の方へ入っていくと「羽黒神社」がある。
澤邊河内守信友が羽黒大権現を勧請したのがはじまりだそうな。

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羽黒神社の中に庚申塔が祀られていた。
庚申塔ではないかと思うのだが、というのは三猿がいる。

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2010年7月10日 (土)

落語につぶやき 34~子別れ

今日はネット上にある小三治師匠の「子別れ」。
このときにネタ下しということで「子別れ」の通しである。
前半は(上)の「強飯の女郎買い」。
後半は(中)で熊さんが吉原から帰ってきて、
おかみさんと亀ちゃんを追い出し…
そのまま(下)の「子は鎹」へと続いていく。
小三治師匠はもちろんすごくよくって、最高だけど…
前半のマクラでも指摘の通り、(中)はなかなか聞けない。
この「子別れ(中)」が私は大好きで、
熊さんの酔ってだらしがないところは聞かせどころだし、
そしておかみさんに離縁状を書いて…
それを必死に亀ちゃんが引き留めるところ…
この辺は感動的で…まさに人情噺である。
飲んだくれの父親に…これまで育ててもらったお礼をいうんだよ。
大きくなったら、ご恩返しをしますって、
おかみさんは亀ちゃんにいわせる。実にできた人。
圓生師匠も「子別れ」を一晩で通したそうだけど
こういう機会はなかなかないだろうな…
いつか「子別れ(通し)」を一気に聞いてみたい。

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2010年7月 9日 (金)

ロリン・マゼール 3

今日はプッチーニの歌劇「トスカ」を聞いている。
ロリン・マゼール指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団で
1966年6月の録音という…若き日のマゼールを堪能!
録音は少々古い印象もあって、ぼやけた感じもするけれど
マゼールの音楽性は、明解にくっきりと聞かせて
現代的な新鮮な感性は、いま聞いても刺激的である。
プッチーニのオペラでは、「ボエーム」「トゥーランドット」に比べると
こうして音楽のみで鑑賞するのでは、「トスカ」はあまり面白くない…
というような思いもあるのだけど、でもやはり感動的なのは間違いなく、
第二幕以降、後半は特に素晴らしい。
フィッシャー・ディースカウが大活躍で…スカルピアの役だが、
何でも歌っちゃうのだな…という。まさかプッチーニまで。
トスカはビルギット・ニルソンである。多国籍な配役ということか…

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2010年7月 8日 (木)

アルトゥール・ルービンシュタイン 1

ルービンシュタインの演奏が好きで集めているのだが、
今日は1968年収録のショパンで
ピアノ協奏曲第2番とポーランド民謡による大幻想曲
さらに1971年の録音でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演している。
今の感覚からするとかなりレトロな仕上がりだが、
しかし頭を切りかえると何とも味わい深くて、やはり惹かれるのである。
ルービンシュタインの晩年の録音なので、いかにも巨匠風だが、
独特の重厚感ある響きでありながら、ゆったりと力の抜けた表現で
貫禄のある…存在感ある演奏。でもいつも思うのだけど…
1960年代後半や1970年代に入っているのに録音の点で不満が…
音に透明感がないし、スッキリしない…アナログな印象で
魅力を感じつつも…ストレスがたまる。実に惜しい。

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2010年7月 7日 (水)

川柳つくし 「二つ目」修業

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川柳つくしさんの本で双葉社から出ている

落語家の「二つ目」修業
この前買ってきて、カバンの中に入っていて
電車に乗ったとき、読んでいるのだが、面白い!
まだ最初の方しか読んでいないので
川柳師匠のところへ入門、前座から二ツ目へ
どういう生活・活動をしているのか?
というところなのだけど、もっと読み進むと…
昇太、玉の輔、志の輔、圓丈、白鳥、市馬、喬太郎、
もちろん川柳師匠も…つくしさんによるインタビューが載っている。
写真もたくさんでこの本はおススメ!1365円。

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2010年7月 6日 (火)

深夜便 落語100選から

今日は「ラジオ深夜便 落語100選」から。
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた四席をCD化して聞いている。
菊丸師匠の「愛宕山」は、長講で30分に及ぶ。

入船亭扇辰:道具屋
林家彦いち:天狗裁き
三遊亭歌武蔵:大安売り
古今亭菊丸:愛宕山

扇辰さんの登場人物の描きわけは本当に素晴らしくて、
おじさん、与太郎、友蔵さん、お客さんと何人もいるみたい。
ラジオだからか…木刀を抜こうとする場面は省略で
今日のサゲは鉄砲の「値(音)はズド~ン」。
この与太郎さんはどこかで聞いているような…
何となく志ん五師匠の与太郎さんに似ている。
お馴染みの「天狗裁き」には彦いちさんが登場。
彦いちさんというと一般には新作のイメージだけど
古典もたくさんやっていて、絶品。面白い。
歌武蔵さんは得意の相撲ネタから「大安売り」。
この噺は他の噺家では聞いたことないのだけど
「大安売り」って…どういう噺なのだろうか?
歌武蔵さん以外で聞いたことってあります?
トリは菊丸師匠の「愛宕山」。素晴らしい。
明るく楽しく…「愛宕山」っていい噺である。
これもまたラジオなので…山を登ったり、
かわらけ投げを楽しんだり、、竹がしなったり、
見せる場面はわからないのだが、それでも大満足!

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2010年7月 5日 (月)

落語につぶやき 33~乳房榎

今日は六代目圓生師匠の怪談「乳房榎」。
三遊亭圓朝作の怪談噺である。
何というか…とんでもない噺。ひどいストーリー。
でもここに現れる人間たちの恐ろしさ、醜さ…
それを表現する圓生師匠の名人芸には感動。
前半の「(一)おきせ口説」では…
絵師の菱川重信の妻おきせに一目惚れの磯貝浪江は、
重信の元に弟子入りし、師匠の留守中におきせを口説くのである。
その口説き方が、ああ言えば…こう言い、とにかくしつこくて、
あなたを斬る、あなたは美しいから斬れない…
ならば私は切腹して果てる、(どうぞ切腹しなさいと言われ…)、
ついには息子の真与太郎を斬ると脅し…おきせは諦めて身を任せる。
おきせは最初、浪江を拒絶していたのだが、逢瀬を重ねるうちに
しだいに浪江のことを愛おしく思ってしまうという…
圓朝師匠は、それは「因縁」であるとしているそうだが、
圓生師匠の分析は、絵のことしか見えていない重信に対して
浪江は女を喜ばせることを心得ていたとしている。
不謹慎ではあるけれど、人間というものがここに凝縮されているような。
後半の「(二)重信殺し」では、おきせとの関係を続けるため
ついに浪江は、師匠の重信を亡きものにするという。
重信は殺されるのだが、制作中だった天井画を幽霊となり仕上げる。
この辺で…絵師重信は妻子よりも精魂込めた作品の方に気が残ったという。
圓朝作の「乳房榎」はさらに続くようだが、圓生師匠の録音はここまでか?

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2010年7月 4日 (日)

落語につぶやき 32~景清

昨日、黒門亭で聞いた左楽師匠の「景清」。
あまりに素晴らしかったので、
今日は名人桂文楽の録音で聞いている。
思いだす。やはり落語の中でも独特な印象。
信心の噺は多いし、盲人の噺もいくつかあるけれど、
「目を治したい」というひとつの目的に突き進んでいくところ
定さんはいろいろ気が散る人ではあるが…
この力強い緊張感あるストーリーには感動する。

「柳亭左楽」という名前は大名跡だそうだ。
現在の左楽師匠は六代目だそうで平成13年に襲名。
五代目左楽という人は、黒門町の名人文楽の師匠にあたり、
志ん生、文楽の前の時代、昭和の初期には
落語界のドンだったとか。なるほど。そうなのだ。
先代が昭和28年に亡くなり、長らく空席だった名跡が
平成13年に復活して、現在の左楽師匠なのである。

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2010年7月 3日 (土)

横浜の風景から 102~大さん橋より

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今日も大さん橋の国際客船ターミナルから
みなとみらいのきれいな夜景。
残念ながら…たまに小雨が落ちてきて
夕焼けはないまま…夜景になってしまった。

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黒門亭で市馬・小満ん・左楽・扇遊

今日は早く出た。いつもより一時間早く。
私は小満ん師匠と左楽師匠が聞きたくて、
このお二人って、黒門町のお弟子さんだが…
他にも市馬師匠と扇遊師匠が出演で
これはたいへんな事態!並ぶな…という。
あっ!小ゑん師匠だ~って、何と番頭さん。
第1部に「四万人突破記念」の抽選会があるので
師匠が仕切るんだな…という。なんか得した気分。
10時50分ぐらいか整理券が出て、
小ゑん師匠から整理券をもらって、さらに得した気分!
11時には「満員札止め」に。お祭り気分だ。

第1部 四万人突破記念
柳家緑太:道灌
橘家蔵之助:蛇含草
三遊亭金也:家見舞
柳亭市馬:粗忽の使者
柳家小満ん:ろくろっ首


はじめての前座さん。花緑一門の緑太さんだって。
今のところ一番新しい前座さんだが、「道灌」で
落ち着いたご隠居と粗っぽい八つぁんの対比、
演じ分けがきっちりできていて、落研出身なのかな?
蔵之助師匠が「蛇含草」で見せる落語だ。楽しい。
金也さんが「家見舞」で何とも臭ってくるようだけど、
「家見舞」は夏の噺というわけではないのか?
でも何となく今の季節にはちょうどいい。
仲入り後、小ゑん師匠と蔵之助師匠の司会で抽選会。
出演者の寄書き色紙と黒門亭オリジナル扇子。
外れた…色紙欲しかったな!まあ…いいか。
続いて市馬師匠が楽しいマクラの後に「粗忽の使者」。
市馬師匠の粗忽侍「じぶたじぶえもん」は、
…漢字で書くと「地武太治部右衛門」らしいが…
何とも大らかで、その抜けているところに味があって、
さっきのこともみんな忘れてしまう…のんびりしたところ、
いいのである。何度聞いても魅力的な噺。
第1部のトリで小満ん師匠は「ろくろっ首」だ。楽しみにしていた。
わが家には五代目小さん「ろくろっ首」の録音があり、
くり返しくり返し聞いて、大好きなのだけど、
きっと師匠は小さん師匠の柳家の芸を大切にしているだろう…
と期待していたところ…思った通りの素晴らしさ!
松公は与太郎とは微妙に違うのか?でも罪がない感じで…
それをからかい半分のおじさんがまた独特の印象で
小言っぽいところはあるけれど…悪い人ではないし、
「ろくろっ首」は最初から最後まで面白い…これぞ夏の噺!

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第1部と第2部の入れ替えの時間にちょっと黒門町を散歩。

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小満ん師匠がおっしゃっていた「黒門小学校から100mぐらい」
先代桂文楽の黒門町の師匠が最初に下宿していた場所、
お稲荷さんの二階に住んでいたことがある…だそうで
その後、東京を転々とした後に有名な黒門町の家を構えた。
そのお稲荷さん、昭和54年に改築されたとのことだったけど
この「煎弓稲荷神社」でいいのだろうか?
もし間違っていたら…ごめんなさい。
正しければ…桂文楽ゆかりのお稲荷さんです。

第2部
入船亭辰じん:手紙無筆
三遊亭多歌介:浪曲社長
柳亭左楽:景清
入船亭扇遊:不動坊

今日は辰じんさんが緑太さんの指導係のようで
第2部は辰じんさんの「手紙無筆」から。
辰じんさんがこの噺をもっているというのは知っていたのだが、
よく聞くけれど、彼の「手紙無筆」ははじめて。上手い!
続いて多歌介さんで…圓歌師匠から
昔の「山のあなあな」はやってもいいといわれているとのことで
おっ!これは「浪曲社長」ではないか…という
圓歌師匠の昔の録音で「授業中」と「浪曲社長」があるのだけど
もちろん生で聞くのははじめてである。かなり下ネタだったが、
圓歌一門ならではの一席で…貴重なことであり、再び得した気分。
待ってました!の左楽師匠。盲人の噺がはじまり…
これは黒門町の文楽の得意ネタ「景清」ではないか!
こちらも実演で聞くのははじめて。すごい!
腕のいい職人だった定次郎さんが失明して、
自暴自棄になっている様子だが、石田の旦那が力づけて、
陰ながら見守り、ときには諭して、そのやり取りは人情噺。
100日の願掛けを見事に成し遂げ、満願の日、その帰りに
雷と嵐に遭遇し、恐怖の中で気を失うが、
目覚めたときには、見えるようになっているという
その劇的な情景描写と感動!何て素晴らしいのだろう。
左楽師匠の「景清」は聞けてよかった。
今日のトリは扇遊師匠の「不動坊」。
「不動坊」はよく聞いているが、描写が豊かで細やかな師匠だと
やはり全然違うな…って、ちょっと改めて、これは唸ってしまう!
でも基本的には、屋根の上で喧嘩がはじまったり、
インチキ幽霊が寝返ってしまったり、明るい噺なので、
聞いていて気持ちいいし、扇遊師匠も華やかだ~
ちょっとひとつ…冷房がきき過ぎで…この辺で体調も限界に。

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2010年7月 2日 (金)

アルフレッド・ブレンデル 9

昨日に続いて1962年のアルフレッド・ブレンデル。
シューベルトの楽興の時D.780と3つの小品D.946。
31歳のブレンデルだが、とにかく素晴らしい。
音楽に対して真っ直ぐにのぞんでおり、誠実を極めたスタイル…
それは若いときの方が表面に現れやすいものなのかもしれないが、
しっかりとした音楽構築と同時にその味わいも実に深いものがあり、
ブレンデルのシューベルトへの想いはやはり格別なものがある。
この後、1970年代に入るとブレンデルはPHILIPSと契約して、
まずはシューベルトの作品に取り組むことになる。
それが世界的な評価につながり、不動の地位を築くことになるが、
その前の段階の1960年代の演奏を聞いてみて、
すでに圧倒的完成度の成熟した音楽を聞かせているのに
さすがに名ピアニストであると…これもまた重要な記録である。

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「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年7月 1日 (木)

アルフレッド・ブレンデル 8

今日は1962年のアルフレッド・ブレンデルを聞いている。
やはりシューベルトで即興曲D.899とD.935の全8曲。
ここでのブレンデルはさらに若くて、31歳のときの録音。
でも音楽は実に成熟していて、何て素晴らしいのだろう。
同じく1970年代と1980年代に再録音を行っているので
比較したら後年の方がより練られているではあろうけれど
こちらの演奏も隙のない引き締まった構成で完成度は高い。
単純に時間で比較してもかなり早く、凝縮された印象は圧倒的だ。
力強い集中力に聞いているこちらも引き付けられるが、
一方で近年の力の抜けた自然体のブレンデルだったら
得意の即興曲をどう演奏したか?と思うと気になってしまう。
D.899-3はアンコールなどで頻繁に取り上げていたが…
コンサート活動から引退してしまったブレンデルだけど…
ゆったりとした気持ちでレコーディングだけでも行ってくれないだろうか…
現在のブレンデルで即興曲はぜひとも聞いてみたいのである。

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「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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