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2010年8月22日 (日)

落語につぶやき 45~へっつい幽霊

先日、黒門亭で聞いてきた小金馬師匠の「へっつい幽霊」。
五代目小さん師匠の録音を聞きなおしてみたところ
やはりほぼ同じ型だった。違いはへっついから出てくる幽霊が…
左官の長兵衛で「長」にしか賭けたことがないというのが小金馬師匠。
小さん師匠は左官の半次で「半」にしか賭けたことがない…だった。
柳家と三遊亭がこの型なのか?というのはわからないが、
へっついをもらってきた…ちょっとのことじゃ恐がらない熊さんと
金に気が残って成仏できない幽霊とのやり取りが重点的に描かれている。
シンプルながら、幽霊との駆け引き、博打にいたる情景は凝縮された印象。
私が最初に聞いた三代目の桂三木助師匠の録音では、
乱暴者の熊さんと同じ長屋にいる勘当の若旦那(銀ちゃん)が出てきて、
もらったへっついをふたりで運んだり、そこでへっついの角を壊して、
「幽霊の卵!」なんて、お金も幽霊も出てくるのである。
こちらの方が登場人物も多様で…時間の経過もあるし、長いストーリー。
というのは、熊さんと銀ちゃんは、手に入れた金でそれぞれ遊びに行き、
結局すってんてんになってきて、使い込んでしまった幽霊のお金は、
銀ちゃんのお店に行って、用立ててもらってくる。それで幽霊と博打。
志ん五師匠もこちらの型だったので…古今亭はこっち?
扇橋師匠もこの型で…入船亭扇橋師匠は小さん門下だけど、
元々は桂三木助のお弟子さんなので、師匠の型ということかも。
「へっつい幽霊」は楽しい怪談で夏には欠かせない魅力的な噺である。

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