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2010年10月10日 (日)

落語につぶやき 53~八九升

圓生一門では、入門すると最初に習うのが
「八九升」という噺だそうである。
というのは、いろいろなところで読んだり聞いたり…
知ってはいたのだが、その噺が聞けない。
なぜか?というのは、落語では「さんぼう」は扱ってもいい…
つまり「どろぼう・つんぼう・しわんぼう」
「しわんぼう」というのは「けちんぼう」のことで
泥棒は寄席には来ないだろう。
たとえ来ていたとしても自分が泥棒と名乗る馬鹿はない。
耳の聞こえない人も寄席にはいないだろう。
ケチな人も金を出してまでわざわざ笑いに来る人はいない。
というので「さんぼう」は、落語の題材として扱っていいのである。
しかしながら「つんぼう」に関しては、現在では演じられない。
差別的な要素を嫌うということか。「八九升」は「つんぼう」の噺。
圓丈一門の三遊亭はら生さんが「八九升」を聞かせてくれた。
やはり最初に習ったけれど、師匠から演るんじゃないよといわれたそうな。
次にいつ聞けるかわからないので…忘れてしまうので…記録しておく。

耳の遠い旦那様にお女中さんが晩のお膳を運んでくる。
「旦那様、晩ご飯のお膳をお持ちしました。」
すると旦那は急に怒り出し、耳が聞こえないからといって…
バカにされたと被害妄想。「死に損ないとはなんだ!」
女中さんは、もう耐えられないと番頭さんに泣きつく。
番頭さん「私が詫びを入れてあげるよ」と
満面の笑みでペコペコしながら旦那の悪口三昧。
しかし旦那は「番頭さんはいい人だ」と勘違い。
旦那が番頭さんに聞きたかったこと…質問をはじめる。
旦那「この火鉢は何でできていましたかな?」
番頭さん、毛を抜いて火の中に入れて…けやき。
旦那「どこで買ってきましたかな?」
番頭さん、帳面を横にして…横町の道具屋。
番頭さんはニコニコしながら「面倒だ」と不満をぶつけて
旦那「米はどのくらい残っていますかな?」
番頭さん、紙縒りを旦那の鼻に突っ込んで
ハックション…八九升。というような筋のお噺。

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コメント

ハラショーさんがハクショーをおやりになられたのですね!
貴重なお噺が聞けてよかったですね。
さすが黒門亭ですね。
一度行ってみたいです!

投稿: 黒猫 | 2010年10月11日 (月) 01:03

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