« 今日の月は…月齢5.9 | トップページ | 黒門亭で馬遊・福治・菊丸 »

2010年11月12日 (金)

落語につぶやき 58~明烏

「明烏」は人気の噺でよく聞けるけれど
二ツ目も真打も様々な噺家さんが演じているが、
左楽師匠と小満ん師匠の録音を聞くと
細かいところが、最近よく聞けるのと少し違っていて、
というのは、師匠の桂文楽の型を忠実に守っているのである。
見返り柳のところで「これが名代の見返り柳ですよ」と教える。
最近の多いのでは、「これが御神木です」とウソを教えて…
またお茶屋では、帰りたがる若旦那に吉原の規則を教えて、
「ひとりで帰ると大門で止められる」という源兵衛と太助のやり取り。
最近の多いのでは、「えっ?そんな決まりあったの?」
わからなくて「俺の目を見ろ!…」って、なかなかウソに気付かない。
文楽の型では、すぐに「そうさ~」って、源兵衛と太助の
気付かないやりとりはなしである。左楽師匠も小満ん師匠も。

では最近の型はどこから?ということで…志ん朝師匠を聞いてみると
「大門で止められる」の法を説明すると「そうかい?」ときた。
それで「俺の目を見ろ!」のやり取りがはじまった。
見返り柳の「御神木」のウソは、志ん朝師匠はなし。
ならば、先代馬生師匠はどうだろう?ということで
「あれが有名な見返りやな…う~ん…あれが御神木でして…」と
言いそうになるけれど…「御神木」って、とっさにウソをつくという。
さらに「これが有名な大門。…いやいや…つまり有名な鳥居なんです。」
それでお稲荷さんの鳥居はみんな赤いのに…ここの鳥居は黒い…って
「なぜ黒い?」のやり取りがはじまるという。若旦那は根掘り葉掘り質問。
「大門で止められる」の吉原の規則の場面でも「…そうかね?」ときた。
「よく俺の言葉を聞くんだよ。…。…。あっそうそう!」とこちらもあり。
馬生師匠の「明烏」を聞くと最近のよく演じられている型に近い。

|

« 今日の月は…月齢5.9 | トップページ | 黒門亭で馬遊・福治・菊丸 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/50009008

この記事へのトラックバック一覧です: 落語につぶやき 58~明烏:

« 今日の月は…月齢5.9 | トップページ | 黒門亭で馬遊・福治・菊丸 »