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2010年11月30日 (火)

ラン・ラン ウィーン・ライブ

ラン・ランのウィーン楽友協会におけるライブ盤。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタを第3番と第23番「熱情」。
後半はアルベニスの「イベリア」から第1集、
そしてプロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番。
アンコールはショパンの作品で作品25-1のエチュード。
「英雄」ポロネーズ、作品34-1のワルツという3曲。
2010年2月27日から3月1日にかけて収録。
ウィーン楽友協会大ホールの客席にいるような
ピアノとの距離感を大切にしているのかもしれないが、
最初に聞いたときには、ちょっと遠い気がして、
レコード鑑賞の点では、残響の具合がよろしくない。
すぐに慣れてしまうことではあるけれど。
まずはベートーヴェンのピアノ・ソナタから。
以前のピアノ協奏曲(第1番と第4番)のときと同じで
目の前に青空が広がって、柔らかい新緑の風が吹き抜ける。
とにかく健康的な印象で…汚れ知らずの戸惑いのない歩み。
こんなにも気持ちのいいベートーヴェンは聞いたことがないという
初物にふれる喜び、清々しい魅力に包まれる。
しかしながら随所にラン・ラン流のアクセントが加えられていて、
それは面白さであると同時に…音楽に無理な流れを強いているような
そういう場面では、つい気になってしまった。第3番の方が向いているのでは。
思いつめたところがないという点で、「熱情」の方は物足りない。
後半に進んで、アルベニスの「イベリア」第1集は楽しみに聞いたのだが、
あまり詳しくはないけれど…もう少し濃厚な情景を期待していたので
こちらもちょっと拍子抜け。近年のラン・ランは表現が洗練されていて、
もちろん成長の現れではあるが、昔のイメージでは聞いていけないような…
と思ったら…プロコフィエフは名演である。これは夢中になった。
音が重くなって、リズムの冴えも絶好調だし、聞かせる!興奮。
プロコフィエフ独特の陰影のある音色が心に響いてくるし、
やはり打楽器的な作品は、ラン・ランの手にかかると輝きだす。

SONY 88697719012

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これ以上の演奏はほとんど考えられないほどで、誰も真似できないし、真似してはいけない。 [続きを読む]

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