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2010年12月31日 (金)

古今亭志ん朝 「芝浜」

大晦日、今年は「芝浜」を聞いていないので
納めに志ん朝師匠の「芝浜」を聞くことに。
二席聞くことにして「火事息子」と「芝浜」。
やっぱり「芝浜」を聞かないと年越せない…
といったら大袈裟だけど、何度聞いても素晴らしい!
ああだこうだと書くまでもなく、うっとり聞き惚れてしまう。
酒をやめて、改心した熊さんのひと言ひと言は心に染みる。
「火事息子」も大好きな噺。勘当の若旦那と火事が縁で再会。
臥煙に成り果てたひとり息子に説教をする旦那の言葉に感動。
それにしても火事の噺は多くて、やはり火事に喧嘩は江戸の華。

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バイロイト音楽祭2010

昨日の晩…というか、今日の午前2時前に
バイロイト音楽祭2010の放送も無事に終了。
今年の番組進行役は、合唱指揮者の三澤洋史さんで
以前にバイロイトで合唱指揮のアシスタントを務めていた人だけど
作品解説におけるワーグナー論には、非常に共感を覚えた。
時間的には短いのだけど…もっともっと聞きたいという。
メモをとっていたわけではないので…惜しいのだが、
印象に残っているのでは、「ニーベルングの指環」で
「指環」は「邪悪なもの」…手に入れるとすべてが変わってしまう。
「ジークフリート」において、何もかもがうまく運んでいたジークフリートが、
「神々の黄昏」では「ネガティブ・ワールド」へと迷い込み、
今度は何をやってもうまくいかない…やったことが裏目に出る…
最後は命を失うという悲劇の展開。しかし…指環はライン河に還り、
愛の救済が与えられるという…ワーグナー独特の思想。
現代の世界もまた、まさに「ネガティブ・ワールド」にあるといえ、
愛の救済が与えられんことを願って、「ニーベルングの指環」という作品は
決して輝きを失わないのである。作曲から100年の時間を経て、
いまも熱狂的に支持されているのであり、その辺の理由には、
時代を超えた普遍性、あらゆる解釈をも受け入れる作品の大きさ、
懐の深さがあるということなのだろう。やはり偉大な存在である。
また昨日の「パルジファル」において、舞台神聖祭典劇であるのだが、
劇場における「イニシエーション(儀式)」なのであり、
第3幕のパルジファルに洗礼が与えられる場面で
聖書の記述と比較しての説明は興味深かった。
キリスト教への理解が浅いと「パルジファル」はやはり表面的な解釈で
極めれば、本当はもっともっと深い作品であることを実感。勉強不足。

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2010年12月30日 (木)

私が聞いた今年の名盤2010

恒例の「私が聞いた今年の名盤」を決めてみたものの
昔に比べ新譜が減ったということも大きいが、
ちょっと少ないので…今年は「
」は控えよう。
ブレンデルのモーツァルトが圧倒的で…

そしてビシュコフのアルプス交響曲もよかった…

というような感じにはなると思うのだが。

《交響曲》

◎R.シュトラウス アルプス交響曲~ビシュコフ指揮WDR交響楽団
○マーラー 交響曲第9番~ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

《管弦楽》

◎ニューイヤーコンサート2010~プレートル指揮ウィーンフィル

《協奏曲》

◎モーツァルト ピアノ協奏曲ハ長調K.503
  ~アルフレッド・ブレンデル ハンス・ツェンダー指揮南西ドイツ放送交響楽団
  (2002年2月15日 バーデン・バーデンでのライブ録音)


《室内楽》
特になし

《器楽曲》

◎ショパン 夜想曲全集~ネルソン・フレイレ
◎ラヴェル 鏡~ピエール・ローラン・エマール

○ブラームス ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ~マレイ・ペライア

《歌劇》
特になし

《声楽曲》
特になし

《ライブ盤》

◎R.シュトラウス 英雄の生涯、ウェーベルン 夏風の中で~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団

は特に大切に感じられる名盤です)

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2010年12月29日 (水)

落語につぶやき 71~2010年の噺

今年、実演で聞けた噺を集計してみると
意外に重なってなくて…うまくいったものだ。
以前には、正月過ぎて「二番煎じ」が続き、
春になったら「あくび指南」、暑くなったら「青菜」、
夏は「不動坊」と「お菊の皿」が連発…
というようなこともあったのだけど、
今年はそういうこともなく。

多かったのは、「道灌」が9回、「子ほめ」が7回、
「道具屋」が4回、「たらちね」が3回。
この辺は前座さんでしょっちゅう聞いているので。
「お富与三郎」から4席、「名人長二」から4席。
こちらは続きもの長講で話がつながるという。
2回聞いた噺は、「青菜」「牛ほめ」「お直し」
「火焔太鼓」「紙入れ」「金明竹」「子別れ」「真田小僧」
「三方一両損」「締め込み」「粗忽の釘」「狸札」
「ちりとてちん」「富久」「にらみ返し」「野晒し」「八九升」
「初天神」「不動坊」「文七元結」「堀の内」
1回だけ聞いた噺は、とにかくたくさんあるが、
「明烏」「穴どろ」「鮑のし」「家見舞」「井戸の茶碗」
「稲川」「厩火事」「鶯宿梅」「阿武松」「大安売り」
「おかめ団子」「唖の釣り」「御神酒徳利」「お見立て」
「景清」「笠碁」「刀屋」「片棒」「からぬけ」「替り目」
「狂歌家主」「禁酒番屋」「蔵前駕籠」「孝行糖」
「高野違い」「小言幸兵衛」「五人廻し」「強飯の遊び」
「権助魚」「権助提灯」「紺屋高尾」「雑俳」「三人無筆」
「持参金」「紫檀楼古木」「尻餅」「素人鰻」「蛇含草」
「真景累ヶ淵」「新聞記事」「鈴ふり」「酢豆腐」「崇徳院」
「清正公酒屋」「粗忽の使者」「幇間腹」「代書屋」
「大神宮」「高砂や」「たがや」「だくだく」「蛸坊主」
「田能久」「試し酒」「短命」「長者番付」「長短」
「佃島」「つるつる」「手紙無筆」「出来心」「転失気」
「唐茄子屋政談」「長屋の花見」「成田小僧」
「ねぎまの殿様」「猫の皿」「ねずみ」「花筏」
「花見小僧」「干物箱」「百年目」「不精床」「船徳」
「風呂敷」「へっつい幽霊」「本堂建立」「薪割り屋」
「松曳き」「饅頭こわい」「木乃伊取り」「味噌蔵」
「茗荷宿」「妾馬」「元犬」「らくだ」「ろくろっ首」
「やかん」「宿屋の仇討」「柳田格之進」
「山岡角兵衛」「夕涼み」「指仙人」「四段目」

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2010年12月28日 (火)

桂文楽 「星野屋」「富久」

八代目桂文楽師匠の録音を聞いている。
「小言幸兵衛」「星野屋」「富久」の三席。
古い録音だが、こうして名人の声を聞き、
小満ん師匠の「べけんや」を読んで
文楽師匠のお人柄にふれていると
勝手ながら…目の前にいらっしゃるようで
何とも感動的である。いい声だ!
年末の噺で「富久」は大好きで
この12月は小満ん師匠と一九師匠で
二回聞けたのだが、その原点は文楽師匠である。

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2010年12月27日 (月)

横浜の風景から 139

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旭区下川井町にある三嶌神社。
年末の風景で…でもこちらも
新年を迎える準備はまだこれからのようだ。

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三嶌神社からは、中原街道を渡って、
反対側に位置する…山を上がっていくと
長閑な農村風景が広がった。
今日もいい天気で空の青が美しい。

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横浜の風景から 138

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旭区東希望が丘にある春ノ木神明社。
この辺では有名な神社で…年末の風景。
ではあるが、新年を迎える準備はまだこれからのようで。

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2010年12月26日 (日)

柳家小満ん「べけんや」

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小満ん師匠の「べけんや わが師、桂文楽」(河出文庫)を
最近読んでいて、これが実にいいのである。
名人桂文楽という人は美しかった…といわれるけれど
高座の上だけでなく、すべてが美しかったのだと。
小満ん師匠の桂小勇の頃の修業時代の思い出話だが、
師匠への憧れに満ちた文章は感動的だし、
紹介されている様々な出来事は思わず吹き出してしまう…
小満ん師匠ならではの軽やかさで、楽しい本なのである。
戦後昭和の昔の話題は勉強になることも多い。

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2010年12月25日 (土)

圓生百席 「掛取り万歳」

六代目圓生師匠の「掛取り万歳」を聞いている。
12月に暮れの噺を!と聞こうと思っていたのだが、
ここまで年末になってしまうとは…大晦日の掛取り風景。
「掛取り」もいろいろあるようだけど、圓生師匠の場合、
その撃退法ということで、最初に去年の大晦日を思い出して
「早桶の中で死んだふり」。大家さんと炭屋のおじさんを撃退。
そして今年の掛取りがスタートで、お馴染みの「狂歌家主」。
続いて魚屋の金さんは「喧嘩」。大阪屋の旦那は「義太夫」。
酒屋の番頭は「芝居」。「義太夫」と「芝居」は鳴り物入り。
最後に三河屋の旦那が「三河万歳」という流れ。
「掛取り」って、そのバカバカしさが何とも楽しいのだけど
圓生師匠だと後半の義太夫と芝居が格調高くて、
これは芸術の域に達しているという…落語を超越している。
でも最後が三河万歳なので…軽やかに心地いい。

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2010年12月24日 (金)

バイロイト音楽祭2010

今日から年末恒例のバイロイト音楽祭の放送がはじまる。
夜更かしで寝不足の日々が続く。今年は30日まで。
でも仕事に関しては、工事は竣工して、引渡しも済んだし、
手配するものは手配したし、年賀状も出したし、
あとは片づけや洗車…雑用はいろいろあるけれど
気持ちの上では余裕がある。問題なのは…
クリスマスらしいことは何一つなしで…「ラインの黄金」だ。

今年の注目は、「ローエングリン」の新演出だろうけれど
ヨナス・カウフマンのローエングリンが大人気で
アンドリス・ネルソンズの指揮も好調に終わったそうなので
無難に楽しめそうなのかな…という。
やはり私にとっては、今年が最後となる
ティーレマン指揮の「ニーベルングの指環」だ。
すでにこれまでの年で完成されている感はあるので
素晴らしいのは当たり前なのだけど、
世界中のワグネリアンにとって名残惜しいわけで
2010年にどう完結するのか?というのは最大の関心事。
残りの演目は、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」に関しては
セバスティアン・ヴァイグレは応援しているのだけど
どうも薄っぺらな印象があって、深みがないのが残念であり、
ガッティの「パルジファル」もだれ気味で…締まらないし、
その辺が2010年はどうなっているのだろう?というので期待。

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横浜の風景から 137

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旭区今宿1丁目のニュータウンに行って、
ちょっと寄り道で保土ヶ谷バイパスの下をくぐると
向こうは別世界!長閑な農業地区である。
保土ヶ谷バイパスを境にして、こちらとそちらで
ここまで景色が変わってしまうというのは興味深い。
撮影場所は今宿南町だけど…矢指川を境に
金が谷と下川井町とが複雑に境界を接していた。

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こちらは上の写真とは逆に見ていて、
金が谷の方から今宿南町を見ている。
この左の方へ行くと下川井町へ入るという。
どうも私はキャベツ畑の写真が好き。

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2010年12月23日 (木)

横浜の風景から 136

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中田北から和泉町方面を目指す。住宅街を抜けると
農業地域になり、泉区中田町という旧番の地区がある。
今日はいい天気で、空がきれいだった。

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泉区和泉町に入り、昔は富士塚があったそうなのだが、
失われてしまい、現在はバス亭に名が残っているのみだけど
さすがに見晴らしがよく、今日は富士山が見えた。

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そして富士塚のそばには「正一位横根稲荷神社」である。
和泉全域を氏子としている神社で、大山道にも近い、
大山詣りの安全祈願でも知られていた。
先月に続いて、今月もまた来てしまった。

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横浜の風景から 135

泉区岡津町から領家、西が岡、中田東を経由して
中田北3丁目にある御霊神社を訪ねる。

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鳥居をくぐって、参道にある庚申塔。
この庚申塔は古いそうで…青面金剛像が祀られるようになる前のもの。
南無阿弥陀仏とある。寛文6年(1666)建立の角柱笠塔婆型で
横浜市の指定有形文化財に指定されているそうである。

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階段を上がって、御霊神社の社殿。
立派な神社でその規模には驚いた。

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社殿の横に「正一位矢並稲荷社」。
「矢並」とは地名だろうか?不明。

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御霊神社から長後街道を目指し、
こちらは中田東4丁目だが、庚申塔。

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さらに南へ中田寺を目指すが、小山稲荷があった。

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小山稲荷の横で分かれ道の角に道祖神。

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そして中田寺(ちゅうでんじ)だが、こちらも立派なお寺。
戸塚から藤沢市に抜ける長後街道に沿って
昔の中田村であるこの地は、やはり歴史があるのだろう。

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横浜の風景から 134

ローソンのポストに年賀状を出した後、
戸塚行のバスに乗って、下岡津のバス停で下車。
少し歩いて、最初の目的地である普光寺を目指す。

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普光寺の参道へ曲がる角に祀られている石塔。
これは双体道祖神だろうか?左右に一体ずつ…

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道祖神と思われる石塔の横には六体のお地蔵様があり、
盛土の上には天神社が祀られている。

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天神社のお社の右側には筆塚があり
原田由右衛門の門人の建立だそうである。
原田由右衛門は、岡津町で寺子屋を開いていた人で
同じく岡津町の西林寺にも門人たちが建てた記念碑がある。

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天神社のお社の左側には庚申塔。
三猿は「見ざる・聞かざる・言わざる」の順。

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そして奥には普光寺がある。立派だった。
高野山真言宗だそうで弘法大師の石造のまわりに
四国八十八カ所の砂が敷き詰められた砂踏霊場。

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2010年12月22日 (水)

現場レポート~住宅H-A

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昼前から晴れてきて、雲がきれいになくなったので
午後から外観の写真を撮りに行ってきた。
ちょうど玄関の横に工事用の仮設トイレがあったので
先週は外観全景の写真が撮れなかったのだ。
今週に入ってからは、天気が今一つだったので
雨の後、きれいに晴れたので、いまだ!と思いたち…

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外装の塗装が、明るいホワイトなので
こういう青空だと、何とも気持ちのいいスッキリとして。
適度に凸凹もあるので、楽しい外観となった。

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2010年12月21日 (火)

マレイ・ペライア

ペライアの最新盤でブラームスの作品集を聞いている。
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 作品24
2つのラプソディ 作品79、6つのピアノ小品 作品118、
4つのピアノ小品 作品119。2010年6月19-24日に収録。
若い頃のペライアは繊細な表現で聞かせていたが、
1980年代後半のホロヴィッツの助言によって
よりヴィルトゥオーゾな作品にも活動の幅を広げ、
その後の指の故障、活動の休止、しかしながら…
復帰後はますます深みのある響きを聞かせるようになり、
私にとっては、ずっと大切なピアニストなのである。
最新の演奏を聞いて、ブラームスの作品ということもあって、
もっと枯れた印象に仕上がっていると思いきや…
若々しい熱気も感じられる鮮やかな音色、明瞭な音楽性、
主張に満ちた密度ある演奏が展開されていた。
それぞれの年代でブラームスの作風を自在に弾き分けており、
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガでは、
古典的なモチーフが変奏曲という形式によって
ブラームスの色に染まっていく様子が興味深く、
ラプソディでは、情熱的に重厚な音楽性をたっぷりと轟かせる。
後期のピアノ小品(作品118と作品119)では、
複雑にして緻密な表現を丁寧に音にして、感動的である。
ちょっと堅くて…まとまりすぎともいえる印象もあり、
もう少し力を抜いて、大きく歌ってほしい気もするのだが、
それではペライアでなくなってしまうかもしれないし、
微妙なところでもあって、しかし優れていることは間違いなく、
作品118-5のロマンスなどはまさに夢の世界。
作品119-1の間奏曲も美しいし、やはりブラームスはいい。

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「マレイ・ペライア」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年12月20日 (月)

アルフレッド・ブレンデル

ブレンデルの80歳の誕生日を記念する企画で
ミュンヘン、バーデン・バーデン、ザルツブルクでのライブ録音集。
2枚組の1枚目は、ブラームスのピアノ協奏曲第1番
コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団と共演。
1985年2月28日と3月1日にミュンヘンのヘルクレスザールで収録。
続いて2枚目は、モーツァルトのピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503
こちらはハンス・ツェンダー指揮南西ドイツ放送交響楽団と共演。
2002年2月15日にバーデン・バーデンのフェストシュピールハウス。
そしてザルツブルク音楽祭2007から祝祭大劇場でのリサイタルで
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番作品110
シューベルトの即興曲D.935-1を2007年8月7日の演奏。
とにかく素晴らしい。圧倒的な感動だ。今年最高の喜びである。
ブラームスはアバド指揮ベルリンフィルとの名盤(1986年9月)よりも
1年以上前の録音で、コリン・デイヴィスが指揮していると
ずいぶん印象が変わって聞こえてくるが、
スタイリッシュな仕上がりのアバドに比べると
こちらの演奏は表情も大きく、ロマンティックなブラームスである。
ブレンデルの音も美しくて、強弱、剛柔を自在に操って、さすがの名演。
そして17年がたち、2002年のモーツァルトだが、
こちらはもう…何ともいえなく至福の演奏、極上の音楽である。
ハンス・ツェンダーの指揮が、さっぱりと爽やかに新鮮な音作りで
ブレンデルの肩の力が抜けた優しい表情、実に自然体であり、
あらゆる邪念を取り除いて、最後に到達するまさに極みの境地である。
こちらもチャールズ・マッケラス指揮スコットランド室内管弦楽団との演奏があり、
2001年7月のレコーディングの後、半年後ということになるが、
この時期のブレンデルのモーツァルトは本当に素晴らしい。
そして最も近い演奏で2007年のザルツブルク音楽祭でのリサイタル。
すべての音が語りかけてくる…激しさや緊張感よりも
音楽が自然に鳴り響き、ブレンデルは自身の存在をも消し去るような
こうして過去のライブ演奏を振り返ってみると
ブレンデルという人は、やはり私にとっては大きな存在だ。
これは多くの人に聞いてほしい名演である。

DECCA 478 2604

「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年12月19日 (日)

黒門亭で暮れの甚語楼・一九

今日は今年最後の黒門亭。朝から御徒町…黒門町へ。
暮れの噺特集でお目当ては一九師匠の「富久」である。
小満ん一門の一九師匠。ちょっと意地悪な聞き方をすると
今月はじめに小満ん師匠の「富久」を聞いてきたので
師匠の「富久」と同じかな?文楽師匠の「富久」かな?
というところをぜひ注目して聞きたい!という。

第1部
三遊亭ございます:子ほめ
春風亭朝也:代書屋
桂文雀:蔵前駕籠
古今亭駿菊:子別れ(上)
鈴々舎馬桜:子別れ(下)


前座さんはございますさん。高座返しでは見ているのだけど
噺を聞くのは今回がはじめて。なかなかオーバー気味な「子ほめ」で
お馴染みの「子ほめ」なのだけど、面白かった。キャラ作りがユニーク。
「ございます」というのは、兄弟子が「三遊亭ありがとう」で
その続きで「ございます」。ふたり合わせて「ありがとうございます」。
弟の三番弟子は「しあわせ」で「ありがとうございます。しあわせ!」という。
川越市の幸町の出身で「しあわせ」ということだそうだが。
朝也さんの「代書屋」を聞くのは二度目。前回は去年の夏頃だったか?
「代書屋」は面白い。朝也さんもバッチリ!会場は笑いに包まれた。
外は寒いけど…中は暖まっていく。噺に引き込まれて…
続いて文雀さんが、真打昇進の今年の一年を振り返り、
春に亡くなられたはやし家林蔵師匠から教わったという「蔵前駕籠」。
文雀さんは、比較的地味な噺を味わい深く聞かせてくれる重要な存在だが、
今日の「蔵前駕籠」もすごくよかった。噺に入って、表情豊かにいきいきと
幕末江戸の慌しく恐ろしい世の中に決死の覚悟で女郎買いに行くという
とんでもないバカバカしさが、この噺の面白みで…これぞ落語の楽しみ。
仲入り後は「子別れ」の通し口演でまずは駿菊さんが(上)と(中)。
「強飯の女郎買い」で弔いの酔っ払いと吉原の若い衆に引出物の強飯をやるが、
がんもどきの汁が足りないから褌を絞るという…ここまでが(上)で
続いて…居続けをしてしまった熊五郎が酒の力を借りて帰ってきて、
惚気た挙句に女房と子供(金ちゃん)を追い出してしまうという(中)。
年が明けた女郎を引っ張り込むが、何もできないどうしようもない女で
そのうち男をこさえて、出ていってしまって、ひとり取り残された熊五郎が
酒をやめて、真っ当になるという…ここまでが駿菊さん。
酔っ払って、歌うところが、志ん生師匠に実に似ていて、
熊五郎の職人らしい…だらしなくも江戸っ子の気風が実に魅力的だった。
そして馬桜師匠が(下)。木場に材木を見に行こうと出掛けて
「あの子は金ちゃんじゃないかい?」で熊五郎が金太郎と再会する
ここからはお馴染みの「子は鎹」である。熊五郎がすっかり改心しているので
棟梁というより…大店の旦那のような落ち着きと貫録で
かわいいけど、ちょっと生意気な金ちゃんが気をきかせて
元のさやに納まり、三年ぶりに家族水入らずのおめでたい!
ちょっと駆け足であっさりだったけど、「子別れ」はぜひ通しで。

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第2部 暮れの噺特集
三遊亭はら生:八九升
三遊亭金八:尻餅~奴さん
柳家甚語楼:穴どろ
柳家一九:富久

第2部の前座さんははら生さんだ。面白い!
「暮れの噺」はもってない!「芝浜」なんてできませんから…と
この時点で爆笑をとっているのだが、そこで珍しい噺。
来た!圓生一門に伝わる「八九升」。つんぼうの噺で
寄席で「さんぼう」はやってもいいことになっているけれど…
それがところが、実際にはやってはいけないという幻の噺。
なんて大袈裟に書くこともなく、はら生さんの「八九升」は二度目。
噺はくだらないのだけど、表情豊かなはら生さんは面白いのだ。
金八さんが長屋の餅つき風景…すべては餅つく真似だけど、
ここから一気に大晦日の空気になっていく。「暮れの噺」最高!
甚語楼さんが「穴どろ」で…三両の金ができない…
そこには江戸の頃の掛取り風景がチラつくけれど
中庭にある火事除けの穴に落ちてしまい、
ここで登場の横浜の平さんがさんざん強がって、
しかしいざとなると恐がってどうしようもない…かわいい…
甚語楼さんの平さんの動揺ぶりがツボで!はまる。
呆れた旦那が金を出す…この三人のやり取りが絶妙で、
大晦日の夜は更けていく…江戸の世界に引き込まれるのである。
そして今日のトリ、今年の大トリだが、待ってましたの一九師匠。
素晴らしい!感動的な「富久」だった。注目のところで
文楽・小満ん・一九と受け継がれているお家芸の「富久」であった。
この噺はおめでたい!噺を聞いて、実に明るい気持ちになる。
元気をくれる噺。久蔵さんはお調子者の酒癖の悪い幇間だけど
真っ直ぐに生きているところ、その肯定的な歩みが魅力なのである。
今年の締めくくりにいい噺が聞けた。最高の気分。
もう大晦日のような気がして、まだ今日は19日。あと二週間。
今年はこれでいいんじゃない…終わり!という。ちっともよくないか。
おかげ様でいい年越しができます。ありがとうございました。

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2010年12月18日 (土)

圓生百席 「文七元結」

六代目圓生師匠の「文七元結」を聞いている。
年末といえば「文七元結」である。これを聞かねば!
言うまでもなく圧倒的感動の一席であるのだが、
圓生師匠ならではの特長的な場面を抜き出すと…
文七が吾妻橋からお店に戻ってきて
近江屋右兵衛の旦那と番頭さんが
文七から五十両の経緯を聞きだすところで、
ここがよく…旦那と番頭がごっちゃになっちゃって
途中でどちらかわからなくなってしまうのだが、
圓生師匠はきっちりと描き分けられていて…
なるほど!という。素晴らしい。
「百年目」などと同じで、奉公人の前では
番頭さんは偉く、威張った口をきいているのだが、
旦那が出てくると番頭さんは後ろに下がるという。
その辺の位置関係が、しっかりと録音から伝わってくる。
そしてこの旦那の印象が、また非常に特徴的で
こちらもよくあるのは、優しく仏様のような旦那に
描かれていることが多いけれど、圓生師匠の旦那は
厳格で隙のない上に立つ人とはこうあるのかという
旦那は脇役ではあるのだが、後半の物語の進行役である。
吾妻橋での長兵衛さんと文七のやり取りで
長兵衛は五十両を与えるのに迷って…迷って…
必死に苦しむのだが、その決断をする言葉
「どうせ俺には、授からねえ銭だ…」は、心に響いてくる。

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2010年12月17日 (金)

落語につぶやき 70~定吉の芋羊羹

電車での移動で圓生百席「質屋庫」を聞いていたのだが
今まで考えたこともなかった…ふと思ったこと。
質屋の旦那に命じられて、小僧の定吉が
お店に出入りの熊五郎を迎えに行くが、
定吉が「旦那が急いできてくれって、すぐ連れて来いって」
熊五郎は「旦那は怒ってるのか?」って探りを入れるけれど
喋る代わりに交換条件で…定吉が芋羊羹三本を要求。
芋羊羹を食べたかったんだ…腹を空かしてか?
食に飢えているということもあっただろうし、とはいえ…
食べるものがなかったということはさすがにないだろうけれど
奉公の身で食べたいものが食べられなかったのである。
それにしても…子供がどうしても食べたくて仕方ないものが
なんと「芋羊羹」だなんて、やはり時代を感じずにはいられない。
今の子供(小学生ぐらい)ならば、何を要求するであろう?
きっと食べ物ではないのだろう。喋る代わりに…
「フライドチキンが食べたいんだよう。買っておくれ…」
なんてことは、絶対にいわない。食への欲求は薄そうだ。
ゲーム?携帯?現金?子供の交換条件に頭を抱える大人
というのは、今も昔も変わらないのである。

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完了検査の検査済証

今日は午前中、昨日の完了検査の検査済証をもらいに
確認検査機関に出掛けて、そのまま施主に書類を届けて
銀行の手続きやらいろいろあるが、来週の引き渡しに向けて、
私にとっては、肩の荷が下りた。というか…まさに業務の完了である。
今週は月曜に完了検査、翌日の検査済証、木曜日引き渡し、
そして今日の住宅物件に関して、木曜日が検査、金曜に検査済証、
出たり入ったり、あちたりこちたり、久々に慌しかった。
結果的には順調だったので、それほど大袈裟なことではないのだけれど
年末で時間も押し迫っているし、神経を使ったということはいえると思う。

考えてみると…いつの間にか…もう年内は本当に時間がない。
最後の週(27日~31日)はあてにならないし…とすると
事実上は来週の一週間(20日~24日)である。
「神奈川県の建築家とつくる家」(建築ジャーナル社)は
1月末の発売ということに変更になったのだが、
文章やレイアウトの確認も今日中で済ませたし、あとは年賀状!
両親の分も自分の分もとりあえず準備はしてあるのだが、
最終チェックをして、印刷だ。明日からはじめることにしよう。
日曜日は今年最後の黒門亭。「暮れの噺特集」。

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2010年12月16日 (木)

現場レポート~住宅H-B

20101216b1

月曜日に完了検査が終わった住宅が
今日の午後、引き渡しで室内をもう一度拝見。

20101216b2

見晴らし最高の2階のリビング。
引越しもまもなくでカーテンもついた。
このリビングは本当に気持ちがいい。
もうこういう敷地はそうは出会えないだろうな…

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現場レポート~住宅H-A

20101216a1

月曜日に続いて、今日はもう一件、完了検査。
年末の引き渡しで今週はバタバタしている。
明日は再び検査済証をもらいに確認検査機関へ。
検済証が出れば、私にとってはひと安心。

20101216a2

リビング。東南西と開口をとったので開放的だ。
西側(右)は庭を囲むように大きく開口としたけれど
引越し後に施主が日曜大工でデッキを敷き詰めると
張り切っていて、明るく楽しい空間となることを期待。

20101216a3

こちらは工事中の頃から注目していた
階段を上がった二階の廊下。
北側に開口部と南はバルコニーで
私にとっては、最も気持ちのいい場所。

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2010年12月15日 (水)

レナード・バーンスタイン 17

バーンスタインの指揮による歌劇「ボエーム」。
今日は後半で第3幕と第4幕を聞いている。
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の演奏で
アンジェリーナ・レオーのミミとジェリー・ハドリーのロドルフォ。
マルチェロはトマス・ハンプソン、ムゼッタはバーバラ・ダニエルズ。
1987年5月のローマでのライブ録音である。
やはり「ボエーム」の後半は素晴らしい。感動的だ。
バーンスタインが奥行きのある深い響きを創り上げており、
美しい音色も魅力だが、さすがに巨匠のなせる技である。
色彩豊かな明るい音が基調であり、その点もあるけれど
第3幕が悲しくならなくて、そこはちょっと残念…
雪の情景における透明感はあまり伝わってこない。
第4幕も文句なしに素晴らしい演奏ではあるのだが、
歌劇の舞台上演というよりは、コンサート風なのかも。
ストーリーよりも音楽という方向性なのかもしれない。

CDR656/657

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年12月14日 (火)

レナード・バーンスタイン 16

季節ということで今度はバーンスタインの指揮による歌劇「ボエーム」。
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の演奏。今日は第1幕と第2幕。
アンジェリーナ・レオーのミミとジェリー・ハドリーのロドルフォ。
注目はマルチェロにトマス・ハンプソンが起用されており、
バーンスタインは若手歌手ばかりを集めて共演したそうだ。
1987年5月にローマでのライブ録音ということで
演奏会形式での上演を収録したのであろうか?
晩年のバーンスタインの想いのつまった演奏で
細部にまで丁寧に作り込まれた表現は独特な印象である。
美しく歌う場面では、まさにバーンスタインの愛が伝わってきて、
表情豊かにキラキラと輝く音楽は魅力いっぱいではあるのだが、
一方でどうしても膨張傾向に響く仕上がりはときに締まらない。
ミミが訪ねてきて、ロドルフォと出会う場面、前半の山場だが、
ちょっと弱い感じがして、心に響いてこないのは残念である。
続いてのクリスマスの賑わいで盛り上がる第2幕。
ここが素晴らしい。物語的にはどうでもいいような気もするけれど
合唱団が見事で…合唱指揮はノルベルト・バラッチュであった。
バーンスタインの劇的な演出も鮮やかな効果をあげている。

CDR656/657

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年12月13日 (月)

現場レポート~住宅H-B

20101213

今日は完了検査で現場に行ってきた。
午後だったのだけど、ひどい雨で寒いし…
ということで写真もいいのはないのだが、
2階のリビングからの眺望。
高台の敷地なので見晴らしは最高。
明日は検査済証をもらいに行く。

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2010年12月12日 (日)

落語につぶやき 69~緑林門松竹

六代目圓生師匠による「緑林門松竹」。
「みどりのはやしかどのまつたけ」と読む。
三遊亭圓朝の初期の作品だそうで、最初のうちは
「忍岡義賊の隠家」という名で演じていたのを
後年、出版する際に「緑林門松竹」となったそうだ。
録音があるのは「女占い者」…「またかのお関」の前半。
昭和38年5月31日に人形町末広亭で収録されたもの。
そして続きで演目は「またかのお関」となっているが
お関が天城豪右衛門のところに乗りこみ、毒殺するところまで。
昭和53年7月31日に東横ホール「圓朝祭」での録音。
これは面白い。圓朝の芝居噺だが、実にスリリングな展開で
噺を作った圓朝もすごいし、圓生師匠も鮮やかに聞かせる。
登場人物がきんちゃっきりや盗賊と悪党ばかりで
そして次々に毒殺されていくという…とんでもない。
しかし面白いのである。続きの録音はないのだろうか。

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2010年12月11日 (土)

横浜の風景から 133

20101211e

泉区上飯田町の神明神社。
地域の鎮守で小曲寺旧跡とか。
上飯田団地に囲まれているが、
団地ができる前はのどかだったのだろう。

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神明神社のすぐ先で渡井家のイヌツゲ。
こちらはたいへん有名で以前にも来たことがある。
横浜市の名木古木に指定されているそうだ。
見ての通り、とにかく巨大なツゲの木で圧倒される。

20101211g1

飯田神社の鳥居横に庚申塔と道祖神が多数。
周辺の石塔が、みなここに集められているのだろう。
左が庚申塔で右が道祖神か?

20101211g2

青面金剛像と三猿の庚申塔である。
それにしても庚申塔が多い。

20101211g3_2

庚申塔と道祖神の横には「七観音像」。
この右側には、さらに地蔵像もあった。

20101211g4

そしてこちらが飯田神社の社殿。
境川沿いに多いサバ神社の一社で
祭神は左馬頭源義朝だそうである。

20101211h

しばらく歩いて、甲子塔(かっしとう)。
「甲子日待」というのは、甲子の夜、
禍を転じて福を授ける大黒様を祀り、
夜遅くまで仲間(講)と飲食を共にして、
語り合う行事だそうである。
では「甲子の日」はいつ?ということになるが、
十干の「甲」と十二支の「子」で
干支の組み合わせの一番であり、吉日だそうである。

20101211i

甲子塔から少し歩いたところの神社。
この先の上飯田町は以前に歩いたところで
中屋敷、五軒庭、松並の柳明神社となるのである。

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横浜の風景から 132~大山道 5

横浜市泉区の柏尾大山道を歩く。
先月の続きで相模鉄道「いずみ中央」駅から
残りわずかだが、境川まで歩いてきた。

20101211a

駅の近くで長後街道に出ると
ガソリンスタンドのところに庚申塔が二基。
帽子がかぶせてあって、クリスマス仕様だ。

20101211b1

少し脇道にそれるのだが、三柱神社。
三柱とは、地域内の三つの神社を
大正元年に合祀したそうである。

20101211b2

つまり地域内の天神社、日枝神社、神明社を合祀して、
三柱神社としたそうだ。立派な神社である。

20101211b3

三柱神社にある庚申塔。
庚申塔が三基と蚕霊供養塔があった。
こちらにも蚕霊供養塔である。かつて養蚕が盛んだったのだ。

20101211b4

青面金剛像の庚申塔。
下には「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿が。

20101211c

再び長後街道の方に戻るが、並行している細い旧道(大山道)で
住宅の間に狭い空地があり、そこには庚申塔が祀られていた。

20101211d1

長後街道を渡り、無量寺の横を通って、
西に向かって細い道に入っていくが、
泉区内の柏尾大山道の終点である。
境川にぶつかり、対岸はもう藤沢市だ。

20101211d2

横浜市から藤沢市を見て、境川である。
今日は天気に恵まれて、きれいな青空。

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2010年12月10日 (金)

横浜の風景から 131

20101210a

今日も旭区今宿南町の風景から。
農業地区である。キャベツ畑。

20101210b1

しばらく散策していると鳥居があった。
地図には神社の表記はないが、
この地の人々が山の神様を祀っているという…
そんな印象であろうか。集落の守り神?

20101210b2

長い階段を上っていく。山の上にお社が。

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森の中にひっそりとあった。
人気がないとあまりに静かで恐い。

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あと一時間もすれば日没という西の空。
雲の中に太陽は隠れて…きれいな青空。

20101210d

保土ヶ谷バイパスを橋の上から見下ろす。
夕方は混んでいる。特に東名方面。
この橋を渡り終わると二俣川ニュータウンだ。

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2010年12月 9日 (木)

落語につぶやき 68~名人長二

正雀師匠による二か月連続の長講続きもので
三遊亭圓朝作「名人長二」を聞いたのだが、
先月が「仏壇こわし」と「湯河原」、
今月が「請地の殺場」「清兵衛縁切り」で
今日は五代目志ん生師匠の録音で全体を聞いてみている。
「清兵衛縁切り」の後は、長二が奉行所に親殺しを名乗り出る
「お白州」の場面となるが、どうもそちらは聞いていなかったみたいで
改めて志ん生師匠の録音を聞くと後半の内容もよくわかる。
正雀師匠は「清兵衛縁切り」で終わりにするようで
後半を聞いてみるとなるほど…「お白州」では長二もいるけれど
さらに後の筒井伊勢守による長二を助けるお裁きをするところ
ここまで来ると長二は出てこなくなってしまうし、
親殺しをいかに扱うかで中国の故事に話題が向いて…
「名人長二」で長二という人物を語るという点では、
話がそれていってしまっているような印象もある。
この辺が正雀師匠の「清兵衛縁切り」で終わりにする理由?
とか何となく思うけど、どうなのだろうか…

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横浜の風景から 130

二俣川のニュータウンの方面に行ったので
少し寄り道をして、保土ヶ谷バイパスの下をくぐって
旭区今宿南町の農業地区の方を歩いてみた。

20101209a

三叉路のところに庚申塔があった。
下は三角柱にコンクリートが固められていて、
ちょっと珍しい特徴的な交差点。

20101209b

側面に「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿がいる。
庚申塔は北を向いているが、三猿は東向き。

20101209c

さらに少し歩いた分かれ道のところで
畑の入口に地神塔。のどかな風景。

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2010年12月 8日 (水)

21日夕方は皆既月食

何日か前に新聞記事で見付けたのだが、
12月21日(火)の夕方、皆既月食だそうで
時間を調べてみると…皆既月食は16時40分から。
横浜の月の出は16時27分でそのすぐ後に皆既月食に入る。
つまりは東の空に見えたときには、とっくに月食がはじまっていて
17時54分に皆既月食が終わり、部分月食は19時02分まで。
この日は月食なので満月だが、月齢は15.4である。
晴れるといいけど…今から楽しみにしている。

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2010年12月 7日 (火)

シュトゥットガルト放送2007/2008

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団による
チャイコフスキーの交響曲第5番と組曲「くるみ割り人形」。
交響曲は2007年9月20,21日の演奏会ライブで
組曲の方は2008年7月15,16日のスタジオ収録である。
交響曲はいつものようにベートーヴェン・ザールでの録音だが
「くるみ割り人形」はSWRの放送局内のスタジオで収録されたようで
このCDのためにレコーディングが行われたのかも。
これまではすべて演奏会ライブだったので、珍しい。
肉を剥いで骨格をむき出しにしているようなところがあり、
チャイコフスキーの濃厚な音色やロシア情緒とは無縁な印象。
素朴で淡白であり、弦と管のバランスも独特で
木管のソロなどが際立ち、室内楽的な仕上がりである。
ノリントンが示してくれるものって、本当に興味深くて
本来はこうなのか…という発見に満ちているのだけれど
でもチャイコフスキーに限っては、どうも物足りないかな…という。
とはいえ、矛盾するようだけど…ノリントンのロシアものには興味ある。
チャイコフスキーに関しては、「悲愴」そして今回の第5番と来たので
残るはぜひ第4番の交響曲を取り上げてほしい。
R.コルサコフなどもいいのではないだろうか。聞いてみたい。

Hanssler CD 93.254

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2010年12月 6日 (月)

にらみ返して言訳座頭

掛取りの言訳で二席を聞いている。
小三治師匠の「にらみ返し」と五代目小さん師匠の「言訳座頭」。
大晦日の情景って、独特な味わい。とはいっても…
かなり切羽詰まった状況でこの緊張感がたまらない。
「にらみ返し」に関しては、まだかわいいところがあるけれど
「言訳座頭」になると…一触即発の緊迫感は恐いぐらい。
面白いし、絵になって、本当に素晴らしい。名人芸だ。

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2010年12月 5日 (日)

落語につぶやき 67~富久

昨日は小満ん師匠で「富久」を聞いてきたので
ネット上にある八代目桂文楽師匠の録音で復習。
素晴らしい。やっぱりなんて魅力的なのだろう。
そして小満ん師匠は文楽師匠の型を忠実に受け継いでいる。
録音の一言一言が入ってくると昨日の高座が鮮明によみがえる。
久蔵さんのお気に入りでお松つぁんって誰?モデルがいそう。
文楽師匠の理想の人が再現されているような?
昨日の小満ん師匠の「富久」でも登場していた。
富くじに当って、お松つぁんと一緒になれるといいね!
浅草見当で火事だと久蔵を送り出す越後屋さんの言葉で
「そんなことはないよ。そんなことはないけどもね…
もしものことがあったら、他に行ってくれるな。うちに来いよ。」
という旦那の言葉が大好きで…人情のある江戸の情景。
そして久蔵さんが必死に浅草へ向かうときに
「さい、さい、さいこらさ!」という掛け声だけど
昔はそういう掛け声があったのだろうか?
ここでの小満ん師匠が何とも文楽師匠だった!
最近、文楽師匠がたまらなく好きである。

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2010年12月 4日 (土)

鈴本夜席で金馬・小満ん

黒門町を後にして、夜は鈴本で小満ん師匠。
到着したら早くも並んでいる。驚き。
正直いうと定席は久しぶり。二年半ぶり?
太神楽とか漫才とか…二年半ぶり?
ということですごく楽しかった。たまには行こう!

「冬の夜噺」
林家木りん:初天神
古今亭朝太:饅頭こわい
翁家和楽社中:太神楽曲芸
林家時蔵:替り目
林家正蔵:新聞記事
大空遊平かおり:漫才
柳家はん治:唐獅子牡丹
三遊亭金馬:ねぎまの殿様
(仲入り)
柳家喬太郎:夜の慣用句
伊藤夢葉:奇術
柳家小満ん:富久

開口一番の木りんさんははじめて聞く。
「初天神」はバッチリでいつの入門だろう?
去年の三月に入門、九月の下席から前座さんだ。
もう一年以上になる。なるほど落ち着いていた。
朝太さんが「饅頭こわい」でいいなあ!面白い。
開演まもなくですっかり楽しんでいる。
時蔵師匠は定番の「替り目」なのだけど
「銚子の替り目」でオチまで。得した気分。
正蔵さんが「新聞記事」。これがよかったのだ。
似合うネタをやると正蔵さんはいいのである!
遊平かおりさんはお馴染みのネタなのだけど
漫才は生で聞くと面白くて面白くて…笑った。
はん治師匠の「唐獅子牡丹」を聞くのは二度目。
独特の雰囲気が私は好きで…味わい深い。
「冬の夜噺」ということで金馬師匠の「ねぎまの殿様」。
これがまた実によかった。ニャーを食べたくなってしまう。
金馬師匠は自分の言葉で自然にお喋りしているのだけど
なんという気持ちのいい空気を感じさせてくれることか!
まさに冬の噺であったかい気持ちにしてくれる。
湯島の切通しは凍りつくような雪の情景。
それが上野の広小路まで来ると荷売り酒屋の小屋から
ねぎま鍋の湯気が上がって、その匂いに誘われ…
思い浮かべるだけでも幸せになるような噺である。
仲入り後は喬太郎師匠が「夜の慣用句」。
何度聞いても面白い。さすがに笑いをとる。
夢葉さんのマジック。トランプで一枚を引かせてもらった。
トリは小満ん師匠の「富久」である。「冬の夜噺」。
師匠の幇間は最高だ!「富久」はいい噺。
年の暮で大きな幸せをつかむという…おめでたい!
久蔵さんは幇間なので…軽いし、いい加減だけど、
でも素直で真っ直ぐで裏はなく、応援したくなる人である。
常に明るいお調子者の幇間ではあるが、
ときに心の内を語りだすと…哀愁の漂うようなところがあり、
そして火事で家を失うという窮地に立たされたとき
ひとりの人間としての久蔵さんが見えてくるような…
こういうところは名人文楽から伝わる芸風だなと感動。
久蔵さんが今度は浅草が火事だと…急いで戻るところ
黒門町の文楽師匠が高座に下りてきたみたいでゾクッと来た。
小満ん師匠を聞けるのは、年内はこれが最後かな…と思うけど、
「富久」という元気が出る噺で…よい年越しをしよう!という。
今年も素敵なお噺をありがとうございました。

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黒門亭で林家正雀

今日は鈴本夜席に行こうとお昼から出掛けて
その前に黒門亭の第2部だけ聞いてきた。
先月に続いて、正雀師匠の独演「名人長二」。

第2部 「正雀独演」
林家まめ平:出来心
名人長二(二)
林家正雀:請地の殺場
林家正雀:清兵衛縁切り

開口一番はまめ平さん。久しぶり。
前座になりたての頃、何度も聞いたのだけど
二年ぶりぐらい?ずいぶん接点がなかったものだ。
当時、「みそ豆」と「子ほめ」を何度聞いたことか。
そうしたら今日はびっくり。上手くなった!
ネタも「出来心」だし。表情豊かに情景が広がる。
正雀師匠の「名人長二(二)」。前回の「湯河原」で
親と思っていた両親が育ての親であり、命の恩人であり、
自分を捨てた本当の親は別にいる…ということを知って、
江戸へ戻り、死んだ育て親の法事を手厚く済ませる。
お寺の和尚さまから亀甲屋幸兵衛を紹介され
新築の別荘に納める様々な家財の制作を頼まれるが、
その過程で亀甲屋の妻が、実母であることを知り、
長二は親子の対面を強く願うが、亀甲屋からは頑なに抵抗され、
勢いで亀甲屋夫婦の二人を殺害してしまう。
正雀師匠は「うけちの殺場」といっておられたが、
殺害現場が「請地の田圃」ということで…「請地」らしい。
長二は自分を捨てた親を憎みながらも
いざ自分の前に現れた実母に母であると名乗り出てほしいと
この辺の複雑な心理描写が素晴らしく、親子の名乗りは叶わず、
亀甲屋との格闘の場面になり、勢いで二人を殺してしまうところ、
その迫力に夢中になって引き込まれ、感動的だった。
仲入り後、殺害の翌日、長二は旅に出ると姿を消す。
弟分の兼は必死に探しまわるが、師匠の清兵衛宅に姿を現し、
普段酒を飲まない長二が泥酔の状態で、師匠に悪態をつき、
長二の方から師匠に離縁状をたたきつけて…日付が一月前という
翌朝、長二は奉行所に亀甲屋殺害の件で名乗り出るのである。
と…ここが切れ場。えっ!続きが聞きたいという…見事な切れ場。
長二が普通でないことを察し、まわりが必死に止めるが、
殺害の咎が師匠に及ばないよう画策しているのであり、
やはり迫力の場面、人情噺の展開には感動した。
お見送りの師匠に前のお客が「師匠、まだ続きあるんでしょ?」って
そうしたら「ここまでです。後はつまらないから…」って。
思わず後ろから「終わりなんですか…もっと聞きたいです」と
私も言ってしまった。すると再び「つまらないから…」って。
たしか…志ん生師匠も後半は演じなかったし、
彦六の正蔵師匠もこの後は演じていないのかも?未確認だが。
ということで今回の「名人長二」のシリーズはここまでだそうです。
でも今日の高座は素晴らしくて、貴重なお噺をありがとうございました。

20101204

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2010年12月 3日 (金)

カラヤンの1970年代 15

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
プッチーニの歌劇「ボエーム」から第3幕と第4幕。
1972年10月にベルリンのイエス・キリスト教会で収録。
「ボエーム」の後半である。悲しい別れとミミの死。
カラヤンの精妙な音作りが冴えわたり、感動的だ。
音だけで聞いているが、少しでも情景を思い浮かべると
涙なくしては聞けないという…素晴らしい作品である。
不治の病のためにミミがロドルフォに別れを告げる場面、
この第3幕の透明感といったら…何という美しさ。
季節は変わり、ミミの言葉の通り、春を迎えるが、
第4幕前半の明るい輝きは束の間の喜びなのであり、
ミミの死という悲劇的な展開。これほど心に響く作品はない。
仲間たちの計らいでミミとロドルフォはふたりになるが、
第4幕での二重唱、ここでのミレルラ・フレーニは絶品。
息絶えていくミミ…カラヤンの弱音の表現は究極的である。

CDR654/655

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年12月 2日 (木)

カラヤンの1970年代 14

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
プッチーニの歌劇「ボエーム」から第1幕と第2幕。
ミレルラ・フレーニのミミとルチアーノ・パヴァロッティのロドルフォ。
1972年10月にイエス・キリスト教会で収録の有名な名盤である。
ちょうど「ボエーム」の季節ということで…何とも魅力的なのだが、
でもカラヤンの音作りって、やはりかなりシンフォニックで重い。
ここでのベルリンフィルは素晴らしいのだが、ちょっと大袈裟で
ウィーンフィルだったなら…印象もずいぶん変わったのかもしれない。
それにしてもパヴァロッティの歌声!なんて素敵なのだろう。
心を和ませる…というか幸せな気持ちにしてくれる歌声。
今日は前半で…ミミとロドルフォの出会い、第2幕のお祭り騒ぎと
順風満帆に幸福の中、明るく楽しい場面が続き、
これがあってこそ、後半の悲しい物語が輝くのである。
明日は第3幕と第4幕を聞きたいと思う。

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「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2010年12月 1日 (水)

建築士定期講習の修了証

10月26日に受講した一級建築士の定期講習。
今日、その修了証が郵便で送られてきた。
そういえば、合否の発表が11月末で…昨日?
それで12月1日の今日、修了証が到着ということだ。
三年に一度、定期講習を受講しないと
設計事務所に所属する建築士として活動できない。
きちんと講習会に参加して、真面目に講義を聞けば、
合格するものではあると思うけど、試験もできたし、
でも当日、何らかの都合で参加できなくなったり、
体調を崩してしまうこともあるだろうし、
何が起こるかわからない…そう悪く考えることもないけれど
しかし無事に修了証が届いて、まずは一安心。
やっぱりうれしいものである。これから三年間。

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