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2010年12月21日 (火)

マレイ・ペライア

ペライアの最新盤でブラームスの作品集を聞いている。
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 作品24
2つのラプソディ 作品79、6つのピアノ小品 作品118、
4つのピアノ小品 作品119。2010年6月19-24日に収録。
若い頃のペライアは繊細な表現で聞かせていたが、
1980年代後半のホロヴィッツの助言によって
よりヴィルトゥオーゾな作品にも活動の幅を広げ、
その後の指の故障、活動の休止、しかしながら…
復帰後はますます深みのある響きを聞かせるようになり、
私にとっては、ずっと大切なピアニストなのである。
最新の演奏を聞いて、ブラームスの作品ということもあって、
もっと枯れた印象に仕上がっていると思いきや…
若々しい熱気も感じられる鮮やかな音色、明瞭な音楽性、
主張に満ちた密度ある演奏が展開されていた。
それぞれの年代でブラームスの作風を自在に弾き分けており、
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガでは、
古典的なモチーフが変奏曲という形式によって
ブラームスの色に染まっていく様子が興味深く、
ラプソディでは、情熱的に重厚な音楽性をたっぷりと轟かせる。
後期のピアノ小品(作品118と作品119)では、
複雑にして緻密な表現を丁寧に音にして、感動的である。
ちょっと堅くて…まとまりすぎともいえる印象もあり、
もう少し力を抜いて、大きく歌ってほしい気もするのだが、
それではペライアでなくなってしまうかもしれないし、
微妙なところでもあって、しかし優れていることは間違いなく、
作品118-5のロマンスなどはまさに夢の世界。
作品119-1の間奏曲も美しいし、やはりブラームスはいい。

SONY 88697727252

「マレイ・ペライア」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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