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2010年12月 4日 (土)

鈴本夜席で金馬・小満ん

黒門町を後にして、夜は鈴本で小満ん師匠。
到着したら早くも並んでいる。驚き。
正直いうと定席は久しぶり。二年半ぶり?
太神楽とか漫才とか…二年半ぶり?
ということですごく楽しかった。たまには行こう!

「冬の夜噺」
林家木りん:初天神
古今亭朝太:饅頭こわい
翁家和楽社中:太神楽曲芸
林家時蔵:替り目
林家正蔵:新聞記事
大空遊平かおり:漫才
柳家はん治:唐獅子牡丹
三遊亭金馬:ねぎまの殿様
(仲入り)
柳家喬太郎:夜の慣用句
伊藤夢葉:奇術
柳家小満ん:富久

開口一番の木りんさんははじめて聞く。
「初天神」はバッチリでいつの入門だろう?
去年の三月に入門、九月の下席から前座さんだ。
もう一年以上になる。なるほど落ち着いていた。
朝太さんが「饅頭こわい」でいいなあ!面白い。
開演まもなくですっかり楽しんでいる。
時蔵師匠は定番の「替り目」なのだけど
「銚子の替り目」でオチまで。得した気分。
正蔵さんが「新聞記事」。これがよかったのだ。
似合うネタをやると正蔵さんはいいのである!
遊平かおりさんはお馴染みのネタなのだけど
漫才は生で聞くと面白くて面白くて…笑った。
はん治師匠の「唐獅子牡丹」を聞くのは二度目。
独特の雰囲気が私は好きで…味わい深い。
「冬の夜噺」ということで金馬師匠の「ねぎまの殿様」。
これがまた実によかった。ニャーを食べたくなってしまう。
金馬師匠は自分の言葉で自然にお喋りしているのだけど
なんという気持ちのいい空気を感じさせてくれることか!
まさに冬の噺であったかい気持ちにしてくれる。
湯島の切通しは凍りつくような雪の情景。
それが上野の広小路まで来ると荷売り酒屋の小屋から
ねぎま鍋の湯気が上がって、その匂いに誘われ…
思い浮かべるだけでも幸せになるような噺である。
仲入り後は喬太郎師匠が「夜の慣用句」。
何度聞いても面白い。さすがに笑いをとる。
夢葉さんのマジック。トランプで一枚を引かせてもらった。
トリは小満ん師匠の「富久」である。「冬の夜噺」。
師匠の幇間は最高だ!「富久」はいい噺。
年の暮で大きな幸せをつかむという…おめでたい!
久蔵さんは幇間なので…軽いし、いい加減だけど、
でも素直で真っ直ぐで裏はなく、応援したくなる人である。
常に明るいお調子者の幇間ではあるが、
ときに心の内を語りだすと…哀愁の漂うようなところがあり、
そして火事で家を失うという窮地に立たされたとき
ひとりの人間としての久蔵さんが見えてくるような…
こういうところは名人文楽から伝わる芸風だなと感動。
久蔵さんが今度は浅草が火事だと…急いで戻るところ
黒門町の文楽師匠が高座に下りてきたみたいでゾクッと来た。
小満ん師匠を聞けるのは、年内はこれが最後かな…と思うけど、
「富久」という元気が出る噺で…よい年越しをしよう!という。
今年も素敵なお噺をありがとうございました。

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