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2010年12月18日 (土)

圓生百席 「文七元結」

六代目圓生師匠の「文七元結」を聞いている。
年末といえば「文七元結」である。これを聞かねば!
言うまでもなく圧倒的感動の一席であるのだが、
圓生師匠ならではの特長的な場面を抜き出すと…
文七が吾妻橋からお店に戻ってきて
近江屋右兵衛の旦那と番頭さんが
文七から五十両の経緯を聞きだすところで、
ここがよく…旦那と番頭がごっちゃになっちゃって
途中でどちらかわからなくなってしまうのだが、
圓生師匠はきっちりと描き分けられていて…
なるほど!という。素晴らしい。
「百年目」などと同じで、奉公人の前では
番頭さんは偉く、威張った口をきいているのだが、
旦那が出てくると番頭さんは後ろに下がるという。
その辺の位置関係が、しっかりと録音から伝わってくる。
そしてこの旦那の印象が、また非常に特徴的で
こちらもよくあるのは、優しく仏様のような旦那に
描かれていることが多いけれど、圓生師匠の旦那は
厳格で隙のない上に立つ人とはこうあるのかという
旦那は脇役ではあるのだが、後半の物語の進行役である。
吾妻橋での長兵衛さんと文七のやり取りで
長兵衛は五十両を与えるのに迷って…迷って…
必死に苦しむのだが、その決断をする言葉
「どうせ俺には、授からねえ銭だ…」は、心に響いてくる。

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