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2011年1月14日 (金)

落語につぶやき 73~文七元結

年末に圓生師匠の圓生百席「文七元結」を聞いていて、
今までずっと聞き逃していた…という台詞に気付いたのだが、
吾妻橋で長兵衛が文七に五十両を与えるところで
女物の着物を着て、汚く貧しい風体の長兵衛が
何でこんな大金をもっているのか…その訳を説明して
胡散臭いと疑っている文七に対して、長兵衛がいった言葉…
「てめえの銭を取ったんじゃねえ。財布を見ろ。違ってるだろう。」
これは、財布の柄が違っていて、お前の掏られた五十両と
ここにある五十両は別のもの。掏ったのは俺じゃないよ…
盗んだものではないよ…という、そこを圓生師匠ははっきりと。
たしかに同じ五十両があるというのは、驚きの偶然であり、
長兵衛さんは、俺を疑うなよ!というわけである。
その後、小満ん師匠の「文七元結」を聞いてみたところ
やはり「財布の柄が違う」…つまり掏ったのは俺じゃないよ!
というので、長兵衛さんは同じ内容のことをいっていた。
今まで「文七元結」は何度も聞いているけれど
ここは聞き逃していた。さすが圓生百席…「目からウロコ」。
それで先日の黒門亭で常連さんたちにこの場面のことを話してみたところ
やはり同じように…どうもそっちには意識がいかないようで
小林さんに「よく聞いたね!」って、褒められてしまった。
今度「文七元結」を聞くときには、ここを注意してみようと思っている。
といっても今年の暮れのことか。新年のネタではないな…失礼。

いま確認してみたところ、志ん朝師匠もやっぱりいっている。
「おめえの取ったんじゃねえよ。財布が違うからよくわかんだろう。」
でもここはそんなには強調されていない印象。という点では…
古今亭の噺家さんには、現在もこの同じ型で演じられているのかも。

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