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2011年1月22日 (土)

落語につぶやき 78~かんしゃく

「かんしゃく」といえば、黒門町の桂文楽か。
噺は明治から大正の頃で大会社の社長のお屋敷が舞台。
落語というと長屋で庶民の生活風景というイメージであり、
こういう贅沢な邸宅での情景というのは珍しいが、
益田太郎冠者という方の当時の新作落語だそうである。
今以上に文楽師匠の頃には新作という印象が強かったと思うが、
文楽のネタの中では、やはり独特の存在であろう。
旦那の癇癪ぶりが、文楽師匠の芸風にピッタリではあるけれど。
この噺はちょっと変わっているな…と思うのは、
主人公は癇癪もちの旦那(社長)だが、中間で
奥様の静子さんが実家に帰ってしまうと
今度は静子さんの父親が中心となって、お説教がはじまり、
この父親がまた、おかみさんにガミガミうるさい場面もあるので
明治期の男はみな癇癪もちだったのか…というのを思うけれど
つまりは「癇癪男と静子さん」という…そういう感じであり、
場所がはっきり移動する場面転換の点で…何となくユニークである。
文楽師匠は噺を作っていく段階でモデルとなる人物を見つける
ということを大切にしていたようだが、ということは、
近くにこのような癇癪もちがいたということであろうか?
文楽師匠の名人芸にすっかり引き込まれてしまうのだが、
「かんしゃく」は小三治師匠の録音もあって、やはり素晴らしく!
小三治師匠から喜多八殿下にも受け継がれているのである。

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