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2011年1月 9日 (日)

黒門亭で小勝・小ゑん・小満ん

一月も第2週で…私にとっては今年最初の黒門亭になるが、
お目当ては小満ん師匠で、朝から御徒町…黒門町へ。
今日は第1部で小勝師匠、第2部は小ゑん師匠で
実に魅力的な顔付け。第2部の企画は「サゲまでやります」。

第1部
柳家さん市:金明竹
三遊亭歌扇:悋気の独楽
古今亭菊太楼:がまの油
三升家小勝:源平盛衰記
古今亭菊輔:禁酒番屋


前座さんはさん市さん。「金明竹」と「寿限無」。見事!
両方とも言立ての噺だが、鮮やかに決まって、
人物の描き分けや間のとり方にも余裕が漂っているし、
この仕上がりだと二ツ目も見えてくるかな…と思うのだが、
さん市さんはまだまだ先なのだ。それまでにネタも増えるだろう。
歌扇さんが「悋気の独楽」。大好きな噺である。定吉の大活躍。
菊太楼さんの「がまの油」がよかった!今日は言立て、口上、啖呵、
小勝師匠の「源平盛衰記」は講釈だし…早口の噺が続く。
がまの油売りは、素面での口上はまさにカッコいい!という
それが後半、一転して、酔っ払ったら、何が何だかわからない…
ぐずぐず状態の口上は面白くて、笑いまくった。最高!
仲入り後、小勝師匠は「源平盛衰記」だ。来た!
私は経験者なのでよくわかっているのだが、
「若干」は本当は「弱冠」であり、「弱冠」の由来、
続いて「二十歳(はたち)」の由来が来て、
今日はあの方、高座に上げられるぞ!と…予想は的中。
他人が上がっていると何と楽しい噺なのだろう。講釈の漫才だ。
「前はあなたでしたな…」とあれ以来、小勝師匠に覚えてもらっている。
第1部のトリは菊輔師匠の「禁酒番屋」だ。何度聞いても面白い噺。
ではあるのだが!小便屋の小便徳利は、ちょっと想像するだけでも恐ろしい。
といつも後半、ゾッとしながら聞いているのだけど、会場大いに盛り上がる。

第2部 サゲまでやります
柳家さん市:寿限無
鈴々舎馬桜:鮑のし
柳家小ゑん:雑俳
柳家小満ん:大工調べ

開口一番のさん市さん「寿限無」の後、馬桜師匠の「鮑のし」。
熨斗の根本の説明で、「鮑のひも」「鮑のむきかけ」は、
落語の面白さからすると付けたし的な感じになるのかもしれないが、
でも「鮑のし」はサゲまで行く方が、私的には好きである。
そして小ゑん師匠の「雑俳」…サゲまで行くと「雪てん」で
これが最高に面白かった。八五郎は意味不明な俳句を次々に
何でこんなにポンポン出てくるのだろう…という
黒門亭の常連さん仲間で、全員一致で「小ゑん師匠はすごい!」と。
最初から最後まで笑いっぱなしの面白さで…それは小ゑん師匠の
八五郎と御隠居のやり取りで描写の細やかさが圧倒的なのである。
本日のトリは小満ん師匠。元日から五日まで東洋館の正月興行に出演して
その後、新幹線に飛び乗って、昨日の晩まで京都に行っていたそうな。素敵!
でもちょっとお疲れだったのかな…というのが、今日の印象。
絶好調の小満ん師匠は、頬がしだいに紅潮してきて、
笑顔がキラキラ光って見えることがあって、今日は少し顔色悪かったような…
寒いし、風邪も流行っているみたいだし、ちょっと心配してしまった。
というのは、ただ今、うちの母が風邪ひきで…
今日も終わってすぐに帰ったのだけど、午後は寝込んでしまったようで。
みなさまも風邪にはお気を付け下さい。というのが、今年の落語の初日。
でも帰りにお見送りの小満ん師匠は…ニッコリ笑ってのご挨拶で
今年もよいスタートで実にうれしいこと。ありがとうございました。

20110109

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