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2011年2月16日 (水)

カルロ・マリア・ジュリーニ 1

これも懐かしいディスクを出してきた。久しぶりに聞く。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリンフィルによる
フランクの交響曲ニ短調と交響詩「プシュケ」から「プシュケとエロス」。
1986年2月6,7日にベルリンのフィルハーモニーで収録。
この時期のジュリーニの演奏は、とにかくテンポが遅くて
低音が恐ろしく深みのある響きを作りだすところなど
すべてがブルックナーに聞こえてくる傾向があるのだが、
このフランクは名演として評価されているけれど、やはり素晴らしい。
元々が重々しく、粘りがちな音楽にジュリーニは精妙な表現を求めて、
同じく色彩的な音色が氾濫する音楽であえて渋く抑制した音作りであり、
引き締まった巨大空間というべきか…ジュリーニという人がよく表れている。
それにしても悠然とした構えであり、この大きさを受け止めるのには、
聞いているこちらにもそれだけのものを求められているといえよう。
そういうのには…このディスクをはじめて聞いた中学生のときには、
あまりに遅いのであり、それ以来、フランクの交響曲というこの作品が
長らく私にとってのトラウマ的存在となってしまったのだ。
この交響曲の魅力に気付かせてくれたのは、明解に爽快に
快速に駆け抜けるデュトワ指揮の演奏であったのである。

DG F35G20124

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